③:X'mas企画【現代に続く新羅…パーティー編】

ああ……楽しい(笑)
今回はスンマンとポジョンが多いです

お楽しみ下さいね☆

※※※

会場を出たポジョンは、非常階段に出ていた。

「……カッコ悪いな……私は…」
下の踊場に降りて壁に凭れて呟いた……頬が熱いのは殴られたからなのか、彼女に惨めな自分を見られたからなのか……

カツン…コツン…と音がする。
見やればスンマンがポジョンを探して降りてきていた……

「ポジョン……どこだ」
黙って壁から背を離し階段を降りようと思った……惨めな自分をこれ以上見せたくなくて……

「私はヒールに慣れてないんだ…ポジョンどこだ………居た!」
踊場から階段に踏み出そうとした私を見つけたのか、駆け降りてくる彼女の足音がする

逃げようかとも思ったが……慣れてないヒールでこの速さは危ないな……

踊場に戻り見上げれば、ふわり……と彼女が微笑んだ。

「見つけたぞ……あっ!」
足が縺れたように引っかかりバランスを崩して……宙に飛び出した
「危ない!!!」

瞬間、階段を三段跳びに駆け上がり宙に飛んだスンマンの躯を抱きしめる……

一瞬の事なのに何もかもがスローモーションのように遅く感じた。


《ずざざざざざざざ~~~~~~》


彼女を抱き締めたまま滑り踊場でやっと止まる
「ぐ……」
「ポジョン、ポジョン!」
「お怪我は……ありませんか?」
「私は大丈夫だ……お前のお陰だ」
「なら……もう行って下さい」

痛みに顔をしかめつつ立ち上がると、彼女が私を支えようと……私の体に腕を回し躯が密着する……布一枚で感じる彼女の躯と香りに目眩がするほど魅了され……

『お前は分をわきまえるのだぞ』
幼い頃、繰返し言われた父からの言葉が胸に刺さっている

胸の奥に湧いてくる感情を気付かないように消さなければ……

「さぁ、戻ってください」
「私のせいなのだ……せめて手当てさせろ」
「自分でできます……もう関わらないで下さい」
「嫌だ…お前を放っておけない」
「え?」
「私の為に要らぬ恥をかかせてしまった」
「……気にしなくて良いのです、いつもの事なのだから」

寂しげなポジョンの微笑みが……私の胸の奥に初めての感情を呼ぶ……

何故かこの男が気になった……

「新羅家の姫には関係ないこと……捨て置いて下さい」

ポジョンの言葉が私に怒りを沸かせる……本気で!!

ヤツを壁に追い詰めた。
「関係ないとは言わせない……」
「今宵初めて逢った……関係ないでしょう?」
バン!!と両手をポジョンの顔の横の壁に叩きつけた。

私の眼がカッ!と怒りで見開かれ……炎が昇るのが分かった

「あ……」
ポジョンの口から吐息が漏れる

次第に私を見つめるポジョンの眼が……うっとりと潤み、熱を孕んで見つめ続ける。

「その眼……」
「眼がどうした!!」
「中庭で私を魅了した……蒼い焔の眼……」

ヒールを履いた私がポジョンより少し背が高くなるな……

そんな事を思いつつ、唇をポジョンの其れに重ねた。

「これでキスをした仲だ……関係ある間になったな」
ニヤリと笑って呆けたポジョンの腕をとり階段を昇る。

やがて二人は先程のスィートに入って行った。

※※※

「お腹空かない?」
ピダムが楽しそうに隣に立つトンマンに尋ねる
「……空いたな」
「料理はどんなのが好み?」
「んー…好き嫌いは無いぞ」
「食べたいものは?」
「今か?」
「そう」
「腹に入れば何でもいいな」
「くっくっくっ……じゃ、取ってきてあげようか」
「ん?……ここのは嫌だ」
「パーティー料理は嫌い?」

愉しげなピダムが次のトンマンの言葉に真顔に変わった。

「毒でも入ってたら面倒だから食べたくない……家に戻るまで我慢する」
「毒を入れられた事が?」
「ある……だから外では食べない」
「何故だ?」
「新羅家の親族の中には私達が事業に携わることで不利益になるのがいるのだ」

「特に私は内部監査を担当するからな……」
困ったものだ……と吐息をつくトンマンをピダムが見つめる

「では、犯人は身内なのか?」
「ああ……先程の襲撃も報告によれば親族会の面子がスンマンを襲わせたんだ」
「スンマン?」
「タキシードを着ていたがアレはスンマンだ」

「あの娘も親族会から睨まれていてな……煩わしい家なのだ」
「貴女に害を為すなど許せないな……」
ピダムの眼が物騒に輝き始めた……

「だが、スンマンも護衛部の皆も命懸けで守ってくれるのだ……ありがたいことだ」

「私も守るよ……トンマン」
「あ゛……ありがとう」
……急に名前で呼ぶな!……焦るではないか!

「トンマンは俺の大事な恋人だ……守るから、俺の事はピダムでいいよ」

「こ……こいびとぉぉぉ~~~」

「うん、付き合う男女は恋人でしょ? カップルとかも言うけど軽薄だから恋人だな」
「そ……そうなのか、恋人でカップル……というのか」
その時……すっとピダムの腕がトンマンの細い腰に回り引き寄せた。

鋭い耳が近づいてくる足音を感じていたピダムが警戒し、トンマンを守ろうと引き寄せていた。

「ピダァ~ム」
「ちっ!この声は……」

ハジョンが居なくなったポジョンの代わりにピダムをからかいに近づいて来たのだった。

「可愛らしい美女を連れてるな」
へらへらと笑うハジョンに冷たい視線を投げつけたピダムは口の端を上げ《にやり》と笑った。

「ふん!お前は相変わらず安い女を連れてるな」
「なぁ~んだと!!」
ひきつる顔でピダムを殴ろうと手を上げるが軽く弾かれただけで痛いと大騒ぎだ

「ふんっ!……馬鹿が」
トンマンを連れてチョンミョンとチュンチュの前に歩いていくと、にこやかに挨拶を始めた。

「美室財団のピダムと申します。この度トンマン様と交際させて頂く事になりました……よろしくお願い致します」
「まぁ~電撃ね、トンマン」
チョンミョンがにっこりと微笑んで答えるとトンマンが少し頬を紅潮させながら朗らかに笑いだした。

「まあ、縁は異なもの味なものと言うからな……自分でも驚いた」
からからと笑うトンマンにピダムも微笑みを深めていた。

「ピダムさん、トンマンは爺やに教育を受けていたからか話すことが古臭いの……スンマンも同じに爺やに育てられたんだけど……この娘は強くでているのよ」

「このままの彼女に私が一目惚れしたんです……素晴らしい方です」
「だから交際宣言したんだ、ピダム殿は」
チュンチュが可笑しそうに含み笑いをしている

それに、さも好青年な微笑みを湛えたまま見たピダムが
「ええ、誰か他の人に拐われる前に私のだと宣言したんだ……」

「くすくす……トンマンも逃げれないように、だね!」
くすくすと尚も可笑しそうに笑うチュンチュがふと、一人居ないスンマンを気にした。

「ところでスンマンは何処だろう?」
「警備はあの娘の担当だから……任せましょう」
チョンミョンの一声で皆が頷きあい歓談に戻った。

※※※

その頃、スィートの寝室では……

「うっ……スンマン様、いけない」

男の呻き声とベッドが軋む音が先程から部屋に響いている。

「よいではないか」
「いけません……あっ……」
「ふふ……離さないぞポジョン……」
「ぐっ……貴女がする事では……ないのに」
「うるさい!……お前が大人しくしないからだろ!」
「うっ……ふっ……」
「くっくっくっ……観念したか?……」

「いくぞ!!」
「ぐぅ~~~」


上半身裸のポジョンをベッドに臥せに寝かせて背中にスンマンが乗っている。

ポジョンの両腕を脇に挟んだスンマンが「う~ん」と後ろに倒れると、丁度ポジョンは海老反りになった。

《こくん!》とポジョンの体から小さな音がしてスンマンは安心して微笑んだ。

「よし!これで関節も入ったし大丈夫だ……念のため冷すといいぞ」
「スンマン様……降りてください」
「ん?……なんだ?」

腕を離してもまだポジョンの腰の上に乗っているスンマンは、念のためと背中の筋肉を丹念にマッサージしていた。

しかし……ポジョンには直接スンマンの内股の滑らかな肌が当たり、たまに背中に覆い被さるスンマンの胸が当たるしで……意識を平静に保つのに努力していたのだった。

「……私をどう思う?」
「どう……とは」
「私は魅力的か?」
「はい……」
「好きか?……嫌いか?」
「……好きです」
先程の蒼い焔が立った貴女の眼を見てから……狂おしいほどに貴女に魅了され虜になった……

「なら……私と付き合え!……でなければ降りない」
がばっと覆い被さる貴女の胸の弾力としなやかな躯の重みで…………理性が飛びそうだ。

「……私は、母の私生児として生まれました。父に育てられましたが、父はいつも私に言ってました」
「なにを?」
「『お前は分をわきまえなければいけない』と……」
「だから?」
「ですから新羅家の姫と釣り合わないのです私は」
「別に身分で恋人を選びはしないし……どうせ新羅家以上の家柄などいないぞ?」
「それは……そうでしょうが」
「それに代々近親婚を繰り返していたからな……血が濃くて私達の代では新羅家以外の血が絶対条件なんだ……身分じゃない」
「ですが……」
「私の恋人になるか、服を破いてお前を暴行犯にして刑務所にぶち込まれるか……どっちか選べ」


「ん?どっちだ?」
覆い被さる貴女が耳元で囁く……ぞくり、と背筋を這うものは歓喜なのか戦慄なのか……

「早く言うのだ……」
ペロリと耳朶を舐められ……理性が飛んだ

くるりと反転しバランスを崩した貴女を抱き締め……口付けた
「んっ……」
「好きです……中庭で……最初に見たときから……好きです」
「……んっ……」
口付けの合間に囁き、また唇を合わせ……自然と離れた後、貴女が宣言した。

「ふふ……今から私達は恋人同士だな」

※※※

スンマンがポジョンと腕を組んで会場に戻った。

チュンチュが訝しげにポジョンを見ているがポジョンはチョンミョンと歓談するピダムに驚いていた。

「チョンミョン様、お久しぶりです」
スンマンがにこやかに話しかける様は友達の令嬢が話しているようだった……もちろん、そう振る舞いたいスンマンの意を汲んだチョンミョンが友人として受けていた。

「お久しぶりね……最近どうされてたの」
「嫌な男に付きまとわれて……身分があるから無下にもできず困ってましたの」
「それでどうなさったの?」
チョンミョンの優しい微笑みの中で眼が鋭く光った。

「病院で治療もしてるのよ……しばらくすれば彼の方が此方に来ると思うのだけど、仕方無いから会わないようにするわ」
「そう大変ね」

《スンマンは病院で治療中という設定なのね……で、スンマンの居ない間にのこのこ犯人がやってくるのだわ》

「チョンミョン様、以前お話ししたものです」
小さなバックからスンマンが出したのは淡いピンク色の石で造られたブレスレットだった。

「まぁ、素敵だわ」
チョンミョンの細い手首にスンマンが付け、何事か囁いていた。

「では、私はこれで……ダンスを楽しみますわ」
ポジョンと二人反対側に離れたスンマンをチョンミョンが微笑みながら見送った。

「あの娘は物造りの天才ね」
「姉上、なんなのだそれは?」
トンマンがチョンミョンの手首で揺れる石のブレスレットを眺めた

「小さなボタンがあるな」
繁々と眺めるトンマンに笑いながらチョンミョンはウィンクした。

「トンマン、種明かしは後でよ……貴女もピダム様と踊ってらっしゃいな」

「あ……あねうえ!私が踊れないって知ってるでしょう!」
「大丈夫、俺の足なら踏んでいいから……踊ってくださいトンマン」
ピダムがトンマンに微笑みながら手を差し出すと、おずおずとトンマンも手を重ねた。

「知らないからな」
「くっくっくっ……いいよ、踏んでも怒らないよ」

二人がゆっくりと踊りに行くと、チュンチュもチョンミョンに手を差し出した。

「踊ってください」
「くすくす……はい」

そうして美貌の三組の男女がダンスを踊り始めた……

※※※

まだまだ続くよ~
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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