④《デスノート 》☆小ネタバレ有り☆

私が最初に書きたい衝動に駆られた4話です!

もう監視カメラの中のシチュエーションが美味しくて(笑)

前回より色々パワーアップして、書いちゃいます!




「月くん!」
「あ、星・・・どした?」
「・・・・・月くんこそ、どうしたの? 何かボンヤリしてた?」

大学の教室で授業が始まるのを待っている俺は、そう星に言われたけど・・・・つい第2のキラや、家中に仕掛けられた監視カメラと盗聴器のことで頭がいっぱいで、ボンヤリしてた。


俺以外にデスノートを持つ、第2の死神とキラ・・・・・・いったい誰なんだ!

それに監視カメラ・・・・・予めデスノートに1週間分の名前は書いておいた、手持ちの紙に5名かけるとして、しのげるのはもって10日か・・・ 。

それ以上、監視が続いたら・・・・・俺がキラだとバレてしまう。。。

Lの事だ、アイツのやる事は度を越している。


そんな事を考えていたから・・・・・・星が、心配そうに俺を見ているんだ。

「・・・・・・また、考えてる」
「あ、ごめん・・・・ほんと、ごめん」
「・・・・・あのね、月くん。 大事な話が、あるの・・・」
「え?」

思いつめた星の顔に、大事な話があるって・・・・・・星、俺と別れたいとか?

「今日、月くんの家に行ってもいい?」
「家は・・・・・ちょっと・・・星の家は?」

監視カメラが64個もついてる家に、星を呼べないよ・・・・・・ ましてや大事な話なんて、できないよ。

「・・・・・・じゃ、私の家にきて?」
「う・・・うん、じゃ今日・・・」

俺は別の意味でドキドキしながら大学の帰り、星と一緒に彼女の家に帰ったんだ。


帰り道もそうだけど、部屋に入った星は沈んだ顔で、俺の事もまともに見てくれない・・・・・いったい何を話そうとしてるんだ、星!

もしかして本当に別れたいとか?
嫌だ・・・・・嫌だ、嫌だ、嫌だ!!!

「星・・・・話って?」
「・・・・・・月くん」

思いつめた星が俺を見た。

そして机から赤いノートを出して、俺の手にそのノートを掴ませた。

「え? 星? ノート・・・・・」
「私のノートは、赤いの」
「星?」
「私の、デスノート・・・」

デスノート!!!

「星? 星・・・何を言ってるんだ? デスノートなんて・・・・」
「月くん」
「星は・・・星は・・・そんな事に手を染めちゃ駄目だ! 人を殺すなんて、星がしちゃいけないんだ!」

《星は、あんたを救うために・・・・・もう1人、殺したよ 》

なんだと? 横を向いた俺の目に飛び込んできたのは、白い死神・・・・・・

本当なのか!? 本当に星が、第2のキラ? あの時、FBI捜査官を殺したのは、星なのか!

赤いデスノートを開けば、名前が1つ・・・・・・ MarK Dwellton

これがアイツの名前・・・・・・ハッ! どうして星に名前が分かったんだ?

「星、どうして名前が分かったんだ?」
「私の話を聞いて?」
「ああ・・・」

それから俺は、星が死神の目を手に入れている事と、デスノートも手に入れて俺を守るために使ったことを知ったんだ。

そして初めて星を抱いた日に、偶然、俺のデスノートに触れてリュークを知っていた事も、知った。

「アップルパイ、毎日強請りにくるのよ! しかも全部食べちゃうし!」
「ははは・・・星のアップルパイは美味しいからね! 俺も食べたいな」

「隠し事して、ごめんね・・・この前、言おうと思ったんだけど・・・月くん、私に何も話させないくらい・・・・・」
そこまで言って真っ赤になる可愛い恋人は、この前の熱い夜のことを思い出したのかな?

「・・・・・今夜も、あんな風にしようか?」
「だめ・・・ 粧裕ちゃん、1人にしちゃダメだよ」

妹のこと、大事に思ってくれる星が好きだ。
今日は帰るよ・・・・・

「・・・・・これからは、一緒に戦ってくれるか?」
「うん! 私は月くんを守りたいの、何でもするよ!」

星・・・・俺は星を抱きしめて、その唇にキスをしたんだ。



星という心強い味方を得た俺は、心が軽くなった気がするんだ。

今まで誰にも言えなかった事も、星になら何でも言えて相談できるんだ。

愛しい恋人が、俺を支えてくれる・・・・軽くなった心に浮かんだ、遊び心。。。


そうだ、24時間見張られている俺から、Lに・・・・・イタズラを仕掛けるとするか。。。


「月くん、お土産はアップルパイでいい?」
「いいよ、妹もアップルパイ好きだし、俺も食べたいし・・・」
「服装は、どう? 変じゃない?」

初めて、俺の家においでと誘った星は、俺の家族に会うかもしれないからって、すごく緊張してるんだ。

「父さんは帰ってこないから、会うとしても妹だから・・・・・そんなおめかししなくても大丈夫だよ・・・」
「だって、月くんの家族だよ? 少しでもマシに見えたいもん!」

「心配しなくても、星はそのままで綺麗だよ・・・・・・」
「・・・・・ありがと♡」

星には俺の部屋が監視カメラだらけだなんて、言ってないんだ。

俺は監視しているLに、この自慢の恋人を見せびらかそうと考えたんだ。




「俺の部屋、こっちだから・・・・2階に上がって奥ね、先に行ってて? 飲み物もってくから」
「あ、じゃあこのアップルパイ、冷蔵庫に入れてほしいな」
「分かった」

トントン!と上がって行く星の足音を聞きながら、アップルパイの入った箱を冷蔵庫に入れ、ペットボトルの飲み物を持って上がった。



「え?え? ライト君の部屋に女性が来ました!」
「本当だ! しかもメチャクチャ綺麗だ・・・・ 」

パソコンの画面で月の部屋を監視している、ちょっとおバカの松田と、熱血漢の相沢が星の天使の様な美しさに騒ぎはじめた。

艶やかな黒髪はストレートで背中まであり、華奢な肩を覆っている。

大きな瞳も、通った鼻すじも、柔らかそうな頬も、どれも美しく可愛らしく・・・そして、愛らしい。。。

パステルブルーの淡いワンピースも品良く着こなしている星は、初めての彼氏の部屋に緊張した顔をしている。

画面からもその緊張感が分かり、おずおずと部屋のラグの上に座る彼女を見ている松田と相沢は、頬を緩ませていた。

「「可愛いなぁ〜〜〜」」

「初めて月くんの部屋に来たみたいですね、すごく緊張してる・・・」
唯一の女性捜査官、日村章子が微笑ましく呟いた。

手持ち無沙汰なのか、星は立ち上がり飾ってあるフィギュアなどを見始めた。

「へぇ〜・・・こういうの好きなんだ、月くん・・・」

「何だろ? コレ・・・」

ツンツン・・・ 指先で突いた兵士のフィギュアが、コロンと転がると飛び上がるほど驚いた星が、アセアセと直している様子に、捜査官全員が頬を緩ませている。

もちろん、ライトの父親でもある夜神総一郎も、素直そうで可愛らしい星に好印象をもった。

「えっと、えっと、こう・・・だった? あ〜・・・ビックリした」

やっと戻せたフィギュアの隣の本棚に、陶器のブタが目に入った星が、手にとって眺めている。

「可愛いぃ〜〜・・・・・いいなぁ、あなたは・・・・月くんのお部屋でずっと一緒にいられて・・・・」

「私も、ずっと月くんと一緒に居たいなぁ〜・・・」
陶器のブタの頭を撫でてた星が、棚に戻すと画面を見ている松田が溜め息をついた。

「可愛いぃ〜〜・・・まだ付き合い始めって感じですかね! 初々しくて、羨ましすぎです!!! 俺なんて忙しくて合コン行く時間もないのに・・・」
「ボヤくな! 俺だって似た様なもんだ!」
「あんな可愛い彼女、俺も欲しいっす!」

松田の叫びに、いつもなら注意する相沢もウンウンと頷いているのを、日村が冷ややかに見ていた。


「彼女は天川 星さんです。 ミスキャンパスと呼び声も高く、彼女に憧れている男子も大勢いるようです 」
「調べたのかっ!」
「はい・・・関係者ですからね」

画面から視線を一瞬も外さずに言うLに、捜査員は呆れていた。

「あ、今度は イスに座った!」
松田の声にLから視線を画面に戻した捜査員たちは、そこで。。。



「ここで勉強してるんだ、月くん!」

勉強机にそっと触れて、イスに座った星はニコニコと嬉しそうで、デスクの上に置いてある物を珍しそうに見つめていた。

ふと、シャーペンを持った星が、よく月が指で回す様子を真似てみるも・・・・・失敗。

真似てみるも、失敗・・・・・・失敗、失敗、失敗。。。

「できないなぁ〜・・・月くんのシャーペン回してるのカッコイイんだけどなぁ〜」
「そんなのがカッコイイの?」
「そうだよ! クルッて回したり、クルクルって連続技したり、私ずっとカッコイイって見てたん・・・・・・・」
「なんか照れちゃうね」

いつの間に部屋に入ってきたのか、星の後ろに立った月が見ていたのだった。

「ひゃあああ〜〜〜〜・・・・・きっ、きっ、きいて・・・・・???」
「うん、聞いてた! コレのことでしょ?」

星の手からシャーペンを取った月が、クルッと指で回す。

「やだやだ・・・・・聞かなかったことにしてっ! 忘れて! 恥ずかしいよ!!!」

真っ赤になった星が、イスから立ち上がって月に訴えるも、彼はクスクスと笑っている

「今度から星と勉強するときは、たくさん回すね!」
「だから忘れてよ〜・・・ 恥ずかしい!」
「どうして? こんな事で星にカッコイイって思われるなら、俺、目一杯しちゃう!」
「ほどほどで、いいの」
「なんで?」

たくさんした方が、俺に夢中になってくれるんじゃないの?

「あんまりされると、月くんばっかり見てて勉強のこと、忘れちゃうんだもん」
「星・・・・・」

頬を染めて、潤んだ瞳で、俺を見上げる上目遣いで、こんなこと言われてさ・・・・・我慢できる男がいる? いないっしょ!!!

「星・・・・・俺に夢中になってよ、俺だけを好きでいてよ・・・」
「月くん、大好きだよ・・・」

ジッと見上げる星の大きな瞳が、俺を写して・・・・・俺が好きだと、その目が訴えているんだ。

「月くんに夢中だよ? 月くんも、私に・・・・・夢中になって? んんっ・・・」

あまりに可愛らしい事を言う恋人の唇を、俺は塞いだんだ。。。


「うわっ、うわっ!」
「松田! 静かにしろ!」

画面の中ではキスを続ける月と星に、松田が両手を口に当てて、父親の総一郎と画面とを見比べている。

月が星から離れたとき、画面にはウットリとした星の顔がアップになっている。


トロンと潤んだ瞳は月を、愛しいと想いが溢れるように見つめ、赤く染まった頬に、2人の唾液で濡れた唇は、次も誘うように薄っすらと開いている。

「らいと・・・くん・・・」
「星・・・・好きだよ」

再び重なる2人の唇に、絡まる舌・・・・・やがて星の身体から力が抜けて、膝がガクッと折れる。

しっかりと抱きしめていた月が星を支え、ゆっくりと床に座り・・・・・・・


星の指が月の服を握り、だんだん激しくなる月からのキスを、一生懸命受け止めている。

「ん・・・んんっ・・・」
「星・・・星・・・・・」

もう月の頭には監視カメラも盗聴器も飛んでいた。

ただ目の前の愛してやまない恋人の、初々しい反応に男として・・・・・・煽られている。

甘い唇、震える舌、星の爽やかで甘い香り、華奢な身体を擦り寄らせてくる反応・・・・・そのどれもが、月を男として煽り、夢中にさせ、溺れるほどに・・・・痺れさす。

気がつけば星を絨毯の上に押し倒して、その首すじに丹念に唇を這わせていた。

星の髪をかきあげ、首から耳の後ろに唇を這わせれば、星の口から可愛らしい喘ぎが上がっている。

「あ・・・らいと・・くん・・・・好き・・・・・大好き・・・・・」
「星・・・・・」

ダメだ、これ以上はダメだ・・・・・ここには監視カメラがあるんだ!

星の痴態を、俺以外の男に見せるなんて・・・・・くそっ、でも・・・・・止まれない!

「あ・・・んんっ・・・・らいとくん・・・・」
感じはじめて舌ったらずな甘えた声で、俺を呼ぶ星の声が・・・・・・・愛しいんだ。

もう1度、キスを重ね・・・・・・・ようとして、下から聞こえてきた「ただいまぁ〜」の粧裕(さゆ)の声に、慌てて離れた俺たち。

星なんてピョコンて正座して焦った顔してるし、ププって吹き出してしまった。

「あ〜・・・笑わないでよ!」
「だって、ピョコンて正座してるし・・・・・あんな素早く動く星、初めて見たよ」
「だって、焦ったんだもん!」

ププ・・・まだ笑いが出てくる俺に、ぷぅ〜〜っと頬を膨らませて拗ねる、星。

「・・・・・私、帰る!」
「拗ねるなよ・・・・・」
「知らない!」

これは、しまった・・・・・星が本格的に拗ねちゃった。。。

「ごめんって! 拗ねるなよ・・・な?」
「・・・・・・」
「ん? なに? 小さい声で聞こえない・・・」

「・・・・・」
「だから聞こえないって・・・・」

小さな声で何か言ってる星に耳を寄せていけば・・・・・・チュッと、頬に柔らかな感触と音がした。

「え?」
恥ずかしがり屋の彼女からのキスは、滅多になくて・・・固まった俺にニンマリと笑う星。

「ふふ〜ん、仕返しだい!」
「〜〜〜〜やったな、コイツ!」
「きゃっ! 暴力反対! ・・・きゃー」

逃げる星が部屋から出て下へと向かうのを追いかけた俺は、そのまま妹に彼女を紹介し、星のアップルパイを食べながら3人でお茶をしたんだ。



そして誰もいなくなった月の部屋が、画面に広がるなか捜査員たちは黙ったままで・・・・・

恥ずかしいくらいに恋人同士していた2人に、その初々しい様子に・・・・・・大人達が当てられていたのだった。

「なんか胸が甘酸っぱいです・・・・・いいなぁ〜ライトくん」
「お前、そればっかだな・・・・・」
松田と相沢も、照れ臭さに声が小さい言いあいになっているし、月の父の総一郎といえば。。。

《・・・将来、あの娘が月の嫁に来てくれれば・・・・・・楽しみだ 》
などと、先の事を考えていたりしている。

いつも沈着冷静な日村でさえ・・・
「・・・・・・」 実は胸キュンには免疫がない彼女、黙って身悶えていた。

そしてLは。。。

「可愛らしいかたですね、天川さんという方は・・・」
無表情に画面を見つめたまま、呟いていた。






「美味しいぃ〜〜! こんな美味しいアップルパイ、お店でも食べたことない!」
粧裕が大袈裟なほど絶賛しているアップルパイは、本当に美味しくて・・・・・父さんも帰ってきたらいいのに。

「うふふ、褒めてもらえて嬉しいな 」
「こんな素敵な人が、お兄ちゃんの彼女だなんて・・・まだ、信じられない!」
「なんだよ、失礼だな・・・」

「だって星さんて、そこらのアイドルより綺麗じゃない! そんな人がどうしてお兄ちゃんと・・・・ねえ、なんか弱味でも握られてます?」
「おい! さすがに言い過ぎだろ、粧裕・・・」



「わぁ〜〜、粧裕ちゃんのツッコミすごいなぁ〜」
今度は画面がリビングに切り替わって、3人の様子を見ているキラ対策本部の面々は、実はワクワクしながら見ているのだった。

「なんて答えるんすかね、星さんて」
「どっちかと言えばライト君の方が、ベタ惚れじゃないのか?」
「あんな可愛い彼女ですしねぇ〜・・・・・はぁ、いいなぁ〜」



「え? 弱味なんて握られてないよ? ・・・・・だってね、私から告白して、付き合ってもらえてるんだもん」
「嘘っ!!! なんで星さんから? こんなどこにでも居る普通の兄ですよ? どこが良くて???」
「粧裕、ほんと失礼だぞ!」

驚く妹にケチョンケチョンに貶められている月だが、星は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに答えているのだった。

「月くんはね、すごく優しいの。 私が一番弱ってるときにね、大泣きしてる私のそばに居てくれたの・・・・」
「星・・・」
「月くんからみれば、初対面の私のそばに居てくれたの。 授業だってあるし、友達との約束もある、でもそれを全部やめてそばに居てくれたの・・・・・そんなの月くんしか出来ないよ」

「まあ、優しいだけは取り柄かな? お兄ちゃん!」
「なんだよそれ・・・」
「うふふ・・・それにね〜・・・・ 」

「星・・・・・あんま言うなよ、恥ずかしいから」

「おっ! お兄ちゃん照れてる? 照れてるんだ! 」
「粧裕! からかうなよ!」



「まさかの彼女さんがベタ惚れ展開! くぅ〜・・・やっぱ男は優しくないとモテないんすかね!」
「彼女からの告白で、付き合ってもらえたなんて言われて、ライト君も隅に置けませんね!」

皆の視線が父である総一郎に集まるが、ここはキラ対策本部・・・ニヤける訳にはいかない!!!

顔は苦虫を噛み潰したような顔をしているが、総一郎は、心の中でガッツポーズをしていた。

我が息子ながら女性の影がなくて心配していたんだが、良かった・・・・・お前にも春が来たんだな〜〜

しかもあんな綺麗な娘さんと・・・・・あの娘なら父さん、結婚にも反対せんぞ!

むしろ学生結婚でもいい!

そして、粧裕に・・・・・料理を仕込んでやってくれ!
我が娘ながら、いつになったらまともに食える物を出せるようになるのか・・・・・真っ黒な卵焼きは、もう食いたくないんだ!

とにかく良かった、本当に良かった!


捜査員たちの和やかムードに、ワタリも微笑みながらアイロンがけをしている。

ただLだけは、いつものゼリーを吸いながら、画面を食い入る様に見つめ、そして。。。

「アップルパイ・・・・・・いいですね、夜神月くん・・・ 君が羨ましいです」

Lの視線は画面の中のアップルパイに、熱烈に注がれていた。。。



〜〜〜おまけ〜〜〜

「あれ? おかしいな〜・・・」
深夜の夜神家の冷蔵庫で、ゴソゴソと漁る人物がいた。

「1切れくらい残ってると思って、帰ってきたのに・・・・・全然無いじゃないか!」

「あれ? 父さん・・・・・帰ってきたんだ、お帰り」
「ん? あ、ああ・・・・着替えをな、取りにきたんだが・・・」
冷蔵庫前でブツブツ言っていたのは、この家の主で月兄妹の父親、総一郎だった。

「ああ、月! その・・・なんか甘い物ってないか? ちょっと疲れててな・・・」
「甘い物? ああ〜もう少し早かったらアップルパイがあったんだけど・・・」

「それは、どうしたんだ?」
「粧裕がさ、風呂上りに小腹空いたって、食べちゃったんだよ・・・ 父さんに残しとけって言ってたのに」

くぅ〜〜〜・・・粧裕は美味しい物には目がないからな・・・・・よっぽど美味かったんだな、ソレが。

「あいつダイエットだなんだって言う割に、自分が好きな物はとことん食べちゃうから」
「そうだな・・・・・」

くすん、アップルパイ・・・・・・・食べたかった。。。

なんとなく厳つい顔の父親が、しょんぼりとしている様に見えた月が、慰めに・・・・・


「今度さ、父さんが居るときに作ってもらうよ・・・・・アップルパイ」
「そうか・・・ 」

「その時にさ、ちゃんと紹介するよ・・・・・」
「・・・・・・・そうか」

「じゃ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」

・・・・・・・楽しみにしているよ、お前の大切な人を紹介してもらえる日をな。

その夜、仏壇に向かって話す総一郎は、事件の間の束の間の休息を、感じたのだった。。。






リュークを餌付けしたくて考えたリンゴのお菓子・・・・・・すみません、私、アップルパイしか頭に浮かびませんでした。。。

10年ほど前、車でのんびりディズニーリゾートへ向かっていた日、あるSAのあったパン屋さんでリンゴのデニッシュを食べて、あまりに美味しくて忘れられないんです。

リンゴの爽やかな煮たのと、カスタードクリームは手作りのがたっぷりと♡

カスタードクリームって工場なんかのはツルツルした感じしませんか?
手作りなのって、ザラザラっていうか、ねっとりしつつホワホワしてる・・・・・・それが美味しい、美味しい!!!

恥ずかしながら私、お菓子作りは不調法なもので、再現できないんです。

それをアップルパイに見立てて、登場させちゃいました!

リュークはもちろん、月と粧裕兄妹も、アップルパイで星に胃袋掴まれてます(笑)

そして、総一郎さん・・・・・・残念でしたね。。。

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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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