②《 シスコン・パニック 》by黒崎勇治

続きです♡

妹設定、楽しいです〜!

お兄ちゃんのクドすぎる愛情でも、ヘコタレない黒崎さんとヒロインのイチャラブを書きたいですね!

そして武闘派設定もある妹ちゃんエピソードも、書きたいです。

それとこのお話の時間は、STの最初の事件の後のことです、なのでドラマの前の事になりますね。

前回のオムライスは私の好きなオムライスなんですか。
安い牛小間を刻んで、タマネギと炒めて作るオムライスは、我ながら絶品です!

味付けはケチャップと少々のウスターソース!

簡単なのでご飯が余ったときには、作ってます(笑)

そして注意が1つ。
ここでの黒崎さんは、女性とお付き合いしたことのない設定です(たまにはそういうのもね♡)

ではでは。。。




はぁぁーーー・・・・・・・すぅぅーーー・・・・・・・はぁぁーーー・・・・・すぅぅーーー・・・・・


武道の大事なことの一つに呼吸法がある。
息を吐ききり、丹田に気をこめて息を吸う・・・・・その繰り返しで身体に気を張り巡らせ、細胞の1つ1つに力を込める。


はぁぁーーー・・・すぅぅーーー・・・・・・


「ねぇねぇ、黒崎さんずっとああなんだけど・・・・・・いったい何???」
「さぁ〜? 山吹さんなら分かるかしら?」

「キャップの妹御をデートに誘おうとして、ああなってます・・・・・緊張されているのでしょう黒崎さんは」
青山と結城に見つめられ山吹は微笑みながら、今の黒崎の状態を説明する。

「おおっ! デートに誘うんだぁ〜〜〜」
「黒崎くんもやるじゃない!」

「え? でもこの前デートしたんじゃなかったっけ???」
「あら、あの時はキャップが妹ちゃんの『デートする宣言』にショック受けちゃって、無理やり連れて帰ったじゃない」

「そっかぁ〜・・・あのときさ、デートに行ってたら今こんな悩まなくてすんだのにねぇ〜〜〜」
「微笑ましいですがね・・・・・合掌」

「・・・・・・でもさ、延々あんなことしてていつ誘うの?」
「そうよね、10分はしてるわよね・・・・・・あ! コレの前のダンベルや、デスクで腕立て伏せとかも緊張でしてたのかしら?」

「ええーー! それなら・・・1時間はデートに誘おうとしてできないでいるんだ」
「なにぶんと黒崎さんは女性を誘うことに慣れてはおりませんから・・・」

「そんな悠長に構えてたら、トンビに油揚げ攫われちゃうのにねぇ〜・・・」
意味深な翠の言葉に、青山も山吹も興味を引かれて見つめるのに、ふふふ・・・と妖しく笑う翠は楽しそうだ。


「私ね、昨日聞いちゃったの・・・・・繭子ちゃんが男に告白されているの♡」
「告白!? あ〜・・・無理もないよね、あんな可愛いんだから」
「見た目だけではありません、彼女からは優しい気持ちを感じることができます」

「魅力的なのよ、彼女は・・・ 男が放っておくわけないじゃない! ボヤボヤしてたら横から攫われちゃうわよ、黒崎くん♡」


告白・・・・・・されているのか、彼女。。。

俺は焦燥感にかられて携帯をだし彼女のメアドを出して、今夜、会えないかとメールを打った。

ピコン!
彼女からの返事だ・・・・・・・

《黒崎さん、もちろんOKです! 待ち合わせ時間はいつにしますか? 》
良かった、俺の誘いを受けてくれた。

時間を決めるためメールのやり取りを続けて、待ち合わせは警視庁のロビーにした。

さて、ここからだ・・・ 彼女は、どうしたら喜んでくれるだろうか?

恥ずかしいが俺は、過去に女性と付き合った事がない。

人の言葉に棘を感じ、話せなくなった俺は、特に女性の言葉が怖いんだ。

だから不用意に女性に近づく事はなく、無表情な俺を女性達は怖がり近づかない。


・・・・・・だから俺はこの年まで、女性とお付き合いなどしたことがないんだ。


気持ち悪がられるだろうか?

いい年した男が、デートに誘うのにも時間がかかり、会話もできないなんて。

女性が喜ぶようなデートの場所など、俺は知らない・・・・・どうすればいい。


そうだ、パソコンで調べてみよう。

俺はおすすめのデートスポットなどで検索をかけ、調べてみるが余りにも多くあり過ぎて、訳が分からなくなった。


ピコン!
《雰囲気のいいレストランのリスト、送ってあげる♡》

ピコン!
《彼女、バイクに興味あるはずだよ! 今夜の天気図と夜景スポット送ったげる〜〜〜!》

ピコン!
《心静かに瞑想のできる寺をお教えしましょう》


みんな、ありがとう・・・・・

俺は皆を見て親指を立てた拳を突き出して、感謝を伝える。


俺はソワソワと落ち着きなくその日を過ごし、今か今かと待ち合わせの時間に焦がれていた。

「黒崎さん、今日変じゃないですか? なんか落ち着きないし、時計ばっかり見てるし!」
「・・・・・気のせいだろう」
「でも赤城さん、確かにおかしいですよ? さっきからずっとダンベルにも触ってないんですよ、黒崎さんが!」
「そんなに黒崎が気になるのか、分かった、俺は帰る!」

スタスタとラボを出て行く赤城さんを、キャップが慌てて追いかけて行く。

「赤城さん、何を怒ってるんですか! 待って下さい! 置いてかないで下さいよぉぉ〜〜〜」

ピコン!
《キャップは俺に任せておけ・・・ 》

赤城さん・・・・・・感謝します。

皆の協力によって俺は、待ち合わせに遅れることなく警視庁のロビーに行くことができた。



黒崎さんからのお誘いメールに、ワクワクしてる私は少し早いけど待ち合わせ場所のロビーに来たんです。

《今夜、会えないだろうか?》

スマホの画面に出したそのメッセージが、すごく嬉しくて・・・・・私、彼に恋しているんです。

これってデートですよね? ・・・違うかな?

あああ! もっと可愛い服、着てくればよかったぁぁ〜〜〜

職場では内勤の私は制服着用だから、スーツじゃないの。

そりゃ警視庁に勤めてるんだから変な格好はできないけど、淡い黄色のAラインのスカートにオフホワイトのブラウス、それとモスグリーンのカーディガン。

へっ、変じゃないよね?

外が暗いから、ロビーのガラスの壁が鏡のように反射してるのを利用して、私は自分の姿を確認した。

髪も手でサッと直して、後ろ姿も見ながら何度も変じゃないかな?と、確認していたら・・・・・・・「きゃっ」

背後に立つ黒崎さんの姿が、ガラスの壁に映ってて・・・・・・やだ、またドジしちゃった!



俺はロビーに着いて見渡せば、彼女は壁のそばに立っているんだが・・・・・・何をしているのだろう?

くる・・・くる・・・と壁を見ながら回っているんだ。

髪も手で直している・・・・・そんな様子も、彼女は可愛らしい。

静かに近づいて背後に立ち、見ていれば・・・・・彼女は頬を染め、その澄んだ瞳をキラキラとさせて楽しそうにまたスカートやカーディガンの裾を整えている。


・・・・・・もしかして、それは、俺のため?

急に気がついたのは、俺と会うために、彼女が服を整え、髪を整えているんだということ。

あんな風に頬を染めているのも、俺のため?

そうだとしたら、俺は・・・俺は・・・嬉しすぎてどうにかなりそうだ。


「きゃっ」
背後に俺が立っているのに気がついた彼女が、驚いて小さく声をあげてしまった。

「す・・・すまない」
「いいえ、でも・・・ 恥ずかしいです」
真っ赤になる彼女が可愛らしくて、俺の頭は真っ白になった。

幾つも立てたデートプランも、皆からのおすすめリストも、真っ白に飛んでしまった俺は、彼女の手を引いて駐車場まで来たんだ。

「後ろに乗って?」
俺のバイクを見た途端、パア〜〜〜と顔を輝かせた彼女に、予備のメットを渡して被るように言えば嬉しそうに受け取ってくれた。

俺が先にバイクに跨がり、彼女もおずおずと乗ってくる。

俺の腰をちょこんと摘む彼女に、危ないからと俺の腹に腕を回す事を言えば、素直に両腕で捕まる彼女。


・・・・・・暖かな温もりが背中に広がり、俺はその温もりが愛しくなる。

バイクを発進させて向かった先は、俺の好きな場所。。。

キレイな夜景じゃないけれど、お洒落なレストランでもないけれど、俺が好きな場所に彼女を連れてきたかったんだ。


穏やかな波の音が聞こえる海岸沿いの、ありふれたベンチ・・・・・・俺はよくここに来て、海を見るんだ。

彼女をベンチに座らせ、俺も横に座る。

ざぶぅ〜ん、ざぶぅ〜んと繰り返す波音は、心を穏やかにしてくれるんだ。

「・・・・・・ああ、何だか落ち着きますねぇ〜」
「・・・・・・うん」

俺は静かに、横にいる彼女を見つめて・・・・・・・

「繭子さん・・・・・・俺は、あなたが、好きです」

そう告白したんだ。

断られるかもしれない、いや、俺みたいな欠陥だらけの男なんか、断られても当然だ。
だけど、それでもこの胸に広がる愛しさを、黙ってはいられなかった。

返事は、どうなんだろう・・・・・不安な思いで彼女を見ていると、その澄んだ瞳に涙が盛り上がって、ポロポロとこぼれていく。

「繭子さん・・・・・」

泣くほど嫌だったの? それは、凹む。。。

ずぅぅーーんと肩を落とす俺に、突然、衝撃が!!!

「あ・・・・あの・・・・私、嬉しくて・・・・泣いちゃって、ごめんなさい」

俺に抱きついてきた彼女を、受け止めながら『嬉しくて』と言った彼女の言葉が、頭の中をめぐる。

「・・・・・・・それは?」

掠れた声が出たけど、確かめなければ・・・・・それは、俺のこと???

「私も、黒崎さんが大好きです!」

ギュウギュウ抱きついてくる彼女を、俺もしっかりと抱きしめ返して・・・・・俺たちは恋人同士になったんだ。


じゃあ、呼べるかな? ずっと呼びたいと願っていた、彼女の名前を。。。

「繭子さん・・・」
「繭子って・・・ 呼んで下さい」

恥じらいながらも、俺に呼び捨てで呼んでほしいと言う彼女・・・・・いや、繭子を見つめて俺は、次の願望を実現させた。


静かに顔を寄せていけば、繭子も察したのか頬を赤く染めて、そっと瞳を閉じた。

波音を聞きながら、俺たちは初めて気持ちを通い合わせ、初めて・・・・・・・触れあったんだ。






「昨日はどうだったの? 黒崎くん♡」
「うまくいった!? ねえ、マユマユとどうなったのさ!」

俺は皆に親指を立てた拳を両手で出して、上手くいったことを伝えたんだ。

結城や青山が喜んでくれているなか、ふっと結城が耳を触った。

「安心するのは早いかもよ、黒崎くん」

少ししてラボに入ってきたのはキャップで、ものすごく慌てて入ってきたんだ。

「ああああああああ〜〜〜どうしよう、どうしよう、どうしよう!!! 大変な事が起こったんですぅぅぅ〜〜〜」

入ってきたなりにそう言って、ぐるぐると回るキャップは叫び続けているんだが、その声の大きさに結城が耳を押さえて悶えている。

「もう! 騒音罪で慰謝料請求したいわ!!!」
「そんなこと言われても大変なんです、信じられないんです! もう僕の人生は、お終いだぁぁ〜〜〜」
「うるっさい!!!」

「何があったのさキャップ!」
「青山さん、聞いて下さい! 皆さんも聞いて下さいよぉぉ〜〜・・・僕の天使のように可愛い妹が、妹が・・・・・・いもうとがぁぁぁ〜〜〜」

「キャップ、少し落ち着きなさいませ」
「山吹さん、コレが落ち着けますか! 僕の大事な妹の繭子が・・・・・・繭子が・・・・・おっ、おっ、男と付き合うことになったってぇぇぇ〜〜〜・・・・・・」

合掌している山吹さんに縋りついたキャップが、そう言ってガクッと床に崩れ落ちていく。

「僕がどんなに聞いても相手のこと言ってくれないし、まだ恋人は早いから、お友達から始めなさいって言っても『お兄ちゃんには関係ないでしょ! 私はもう大人よっ』って、聞いてくれないんですぅぅ〜〜〜」

「キャップ、妹御はもう十分大人ですよ? 御自身の判断に任せる時なのではないでしょうか?」
「山吹さぁぁ〜〜〜ん、なんて事言うんですか! 妹は、繭子はまだ23です! 子供です! 変な男に引っかかったらどうするんですか!!!」

「しかし私が見たところ、繭子さんは確りとした考えの持ち主ですし、キャップが心配するほどの相手を選ぶとも思えませんよ」
「でもでもでも〜〜〜・・・・・あの可愛かった繭子が・・・ 将来は僕のお嫁さんになるって言っていた繭子が・・・・・・あああああああ〜〜〜・・・僕の人生は、これから何を希望に生きていけばいいんでしょうかぁぁ〜〜〜」

ガックリと肩も頭も落として床に正座するキャップ。

俺は一言、言おうとキャップの前に立った。

視線を一緒にしようと、しゃがんだ俺はキャップの肩を、トントンと叩いた。

「黒崎さん・・・・・僕を慰めて下さるんですか?」
どこか虚ろな目を俺に向けるキャップは、それほど繭子に交際する相手ができた事がショックなんだろう。


でも、どれほどキャップを悲しませようと俺は、繭子と付き合うことを止めようとは思わない。

反対だ・・・・・これほど妹を想う兄の思いを噛みしめて、俺は繭子を大事にしようと誓うんだ。

「・・・・・・大事にする」
「??? 黒崎さん、何を大事にするんですか?」
「・・・・・・大切にする」
「はあ・・・・・」

「・・・・・・許してくれ」
「・・・・・・もしかして、繭子の相手って・・・・・・・黒崎さん!?」

「コクン」

「えええええええええ〜〜〜!!!!!!!」
「うるっさい!!!」

結城が発狂しそうに叫んでいる。

「そんな・・・黒崎さんと、繭子が・・・・・・」

ガクッと崩折れたキャップだが、ラボの電話が鳴りフラフラと立ち上がって出たんだ。

「はい、STです・・・・・・・・はい、はい、分かりました」

生気のない顔が電話で何を聞いたのか、見る見るキリッとしたものに変わった様子に、事件が起こったと分かった。

「皆さん、事件です」
その言葉で、ラボの空気が引き締まった。






それから俺たちは事件解決に向けて、走りだした。

被害者は若い女性で、通り魔に襲われたと捜査一課は判断したんだが、赤城さんは否を唱え、被害者の身体を検死している。

俺は現場から赤城さんが持ち帰った土を、山吹さんと分析しているんだ。

「・・・・・・っ!!!」
「これは・・・麻薬の成分ですね、赤城さんに報告しましょう」


そして分かったことは、被害者の女性は麻薬を栽培している場所に出入りしていたということ。

土からはまだ精製前の麻薬と、精製した後の麻薬の成分が含まれていたのと、機械油やペンキの成分なども出て、廃工場にアジトがあると分かった。

次は青山の地理ファイリングで、犯人の情報から場所を特定できたんだ。

赤城さんとキャップが向かうのを、俺もバイクで追いかけるんだが、捜査一課の菊川さん始め刑事達もその場所へと向かっている。

一足早く赤城さんとキャップに追いついた俺は、バイクを降りて2人の後を追った。

薄暗い廃工場の中は麻薬を精製するときの独特の臭いが鼻をつく・・・・・・・他の臭いが分からないほど、臭いんだ。


《 バシッ! 》 《 ドカッ! 》
「ぐぅう・・・・・がはぁ・・・・」

くぐもった呻き声が聞こえて俺は、慌てて中へと踏み込めばキャップが5人の男達に殴られている。

赤城さんは両手を挙げて降参ポーズをしながら隅の方に立っているが、男達の1人が殴りかかっていく。

赤城さんに男の拳が当たる寸前、俺が止めた。


「黒崎・・・・・遅いぞ、何をやっていた!」
「く・・・黒崎さぁぁ〜ん、お待ちしてました・・・・・・・僕、もうダメです」

手早く目の前の男を倒して、キャップを囲む4人に向かう。

キャップは殴られたんだろう、口の端から血が出ている。

キャップを放り出した4人に囲まれたが、俺は間合いをとって・・・・・相手より先に動いた。

先手必勝! 2人の腹に同時に拳を入れ床に倒した俺は、返す動きで1人を蹴り倒し、もう1人を殴ろうとして・・・・・

「止めろ! 仲間がどうなってもいいのか!」

まだ仲間がいたのか・・・・・隅にいた赤城さんとキャップに銃を突きつける2人の男に、止まるように言われた俺は、ピタッと動きを止めた。

《 ガッ! 》
ぐはっ!・・・・・俺は目の前の男に殴られた。

くそ・・・・・形勢逆転、今度は俺が殴られる番だった。

腹を、顔を、数発殴られたがそれでも俺は、この状態を何とかしようと、隙を伺うんだ。

そのとき目の端に、繭子の姿が見えた・・・・・・・なぜ、繭子がここに!?



廃工場の裏手から入り込んだんだろう繭子が、こちらを見ている。

赤城さんとキャップが、銃を突きつけられているのを見た繭子の・・・・・・目が、変わった。

すすす・・・・・・と、音も気配も消した彼女が、物陰を利用し2人の背後に移動する。

俺は犯人達に気がつかれないよう、そっと目で追っていくが、繭子の動きはしなやかで、一切の無駄がなかった。

背後に着いた繭子は、唐突に銃を持つ男の後ろに立ち、男の銃を持つ肩に触れたんだ。


そう、ぽん!と肩に手を置いた・・・・・ただそれだけの様に見えたんだ。

そして直ぐに横に居るもう1人の男の肩にも同じ様に触れた。

余りの速い動きに、男達も気がつかないままだっただろう。


その男達の腕が急に “ だらん ” と、体の横に降ろされて、次には苦痛に呻く叫びが廃工場に響き渡った。

銃を持つ利き手が使えなくなり、床に銃が落ちるカランという乾いた音がして、繭子はサッとその銃を拾ったんだ。

片手にそれぞれ銃を待ち、肩の関節を外され苦痛に呻く男達の頭に、それぞれの銃を押しつける繭子に、俺は・・・・・


「なんだ、あいつ・・・」
「ハッ!」
俺を殴っていた男も呆然としてる、その隙を逃さずに俺は反撃をし、倒したんだ。

すぐに菊川さん達が来て犯人を逮捕していった。

繭子は男2人が手錠をかけられてから、関節を入れてやっていたんだが・・・・・・すごいな。。。

「ふぅぅぅ・・・・・・」
息を整えるように吐いていく、その呼吸は確かに武道を会得している者のやり方だ。

「・・・・・・繭子」
「・・・・・・」

ん? どうしたんだろう・・・・・どうして繭子は、そんなに悲しい顔をしているんだろう?

問いかけようとしたとき、キャップが俺達の間に入ってきた。

「繭子! 危ないだろう! どうして繭子がここに来たんだ! そりゃ助けてもらったけど、事務方の繭子が、現場に来るなんておかしいだろう!」

詰め寄るキャップだけど、言ってる事は俺も知りたい、ねえ、どうして?

「青山さんのプロファイリングで、犯人達の人数が多いって聞いたの。 お兄ちゃんと赤城さんの2人だって聞いたから、危ないって思って・・・・・だから車で先回りして」

ついこの前まで居た所轄がこの辺りだから、土地勘があるから先回りできたと繭子は言った。

「来てみたらお兄ちゃんと赤城さんは銃で脅されてるし、黒崎さんは殴られてるし・・・・・だから、状況から」

「状況から銃を持つ2人を潰せば、黒崎も自由に反撃できると判断したんだろう! 銃を持つ腕を使えなくするのに肩の関節を外すだなど、キャップの妹にしては出来すぎるほど正しい判断だな!」

「しかも1瞬で外す技能は実に見事だ。時間がかかれば横の男に気がつかれ、それこそ俺かキャップか本人が銃で撃たれるはずだが、コイツは黒崎同様、武道に精通しているんだな・・・・迷いがない動きだった」

「赤城さんが繭子を褒めてる・・・・・・嬉しいような、羨ましいような、心配なような、すっごく複雑ですぅぅ〜〜〜」

「うるさいキャップ! 見事なお手並みだから褒めた、ただそれだけだ!」
「え〜〜〜! それなら僕も褒めて下さいよ! 僕だって頑張ったんですから!!!」

いつもの痴話喧嘩をはじめたキャップと赤城さんを見ていたら、腕を引かれた・・・・・・繭子?

引かれるままに外に出れば、繭子は俺を見て・・・・・・悲しい顔をしている。

「・・・・・・私のこと、嫌になりました?」
地面を見て顔を伏せたままの繭子が、そう俺に聞いてきた。

「・・・・・・なんで?」
「なんでって・・・・・あんな関節とか簡単に外せるから」
「・・・・・・凄いなって、思った」
「・・・・・・それだけ?」

「・・・・・・闘ってる繭子、綺麗だなって、思った」

そう、俺はあの鮮やかな手並みの繭子を、ただただ美しいと思ったんだ。

一分の隙もない動きで気配を消していた時も、関節を外す見事な動きも、そして、銃を両方で2丁かまえて、銃鉄を上げる動作も隙がなく、見事なものだった。


惚れ惚れしたんだ。。。


「・・・私のこと嫌わないですか?」
「嫌わない・・・・・・大好き」

俺の言葉にようやく安心したのか、ホッとした顔する繭子を、俺は抱きしめた。

どうしてそんな事を言い出すのか、聞いてみたら・・・・・・道場で他の門弟から言われたんだそうだ。

「あんな簡単に関節外して、怒らせたら大変だ! あんな女、怖くて近寄れないよ」」
そんな事を・・・・・そんな心無い言葉に繭子は、傷ついていたんだな。

「大丈夫、俺は繭子が、大好き」
「良かった〜!」

やっとニッコリ笑うようになった繭子の可愛さに、つい・・・・・・・チュッ☆としてしまった。


「あああああ〜〜〜黒崎さん、黒崎さん、黒崎さん!!! 繭子と付き合うことになったとはいえ、僕はまだ認めてませんから!」

「シスコン馬鹿」
「ほんと、ゾッとしちゃうわ〜」
「ほどほどになさいませよ、キャップ」

「妹離れの出来ない馬鹿キャップめ! 馬に蹴られて飛んでいけ!」

「皆さんになんと言われようと僕は、繭子にはまだ男女交際は早いと思ってます! 兄として間違っているとは思いませんから!」

俺は繭子の手を握り、彼女を見れば「うん」と頷いてくれたから、2人で走り出したんだ。

「あ〜〜〜!!! どこに行くんですか、まだ話は終わってませんよ! 黒崎さん! 繭子〜〜〜」


メットを渡し、繭子を後ろに乗っけて俺は、バイクを走らせるんだ。

繭子もしっかりと俺に掴まり、2人・・・笑顔で走っていく。




初々しい2人が書けて、楽しかったです。

キャップが可哀想な扱いですが、書いてて楽しいです(笑)

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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