《縁は異なもの味なもの・・・》by 柳川隆一

海が舞台の前作から、都会に戻ってきた桜ちゃんと、《あいきょでしょバーガー》一家(笑)

今度はそれぞれの縁ある人が、回り回って助け合うというお話です!




それは私にとって恩人とも呼べる人からの、電話から始まった。

『もしもし、三國だが・・・・久しぶりだね、桜ちゃん』
「お久しぶりです」
『仕事を離れた君に、頼みにくいんだが・・・・・・お願いを、聞いてはくれないかね?』

「私で出来ることなら、全力でやります」

三國 弥太郎・・・・・日本でも有数の資産家で投資家。

幾つもの会社を持ち、無数の不動産を持ち、株券も持ち、黙っててもお金が入ってくるような大金持ち。

でも個性の強い人で、私が勤めていた会社でも担当が続かない事で有名な人だった。


・・・・・・新人の私が彼の担当になり、一番最初に・・・・・・・大ポカをしでかしてしまった人。

大きな負債に繋がる失敗だったけど、すんでの所で挽回した私は・・・・・なぜかそれから気に入られて、会社を辞めるまで担当をしていた。

彼が私の失敗を不問にしてくれたおかげで、私は仕事を続けられたし、あの三國弥太郎の担当という事で、会社でも一目置かれるようにもなった。

そんな “ 恩人 ” からの、頼みごとなんだから、私は全力でやると決めたの。


「そっか、恩人からのお願いなら仕方がないよな・・・・・じゃ、東京に戻るのか?」
「うん・・・・・ごめんね、隆一くん。 また離れちゃうね」
「う〜ん・・・・・まあ、仕方ないっしょ! その変わり、終わったらすぐに俺のそばに戻ること! これ約束な!」

1戦終わったあとのピロートークに、東京に戻るっていう桜から訳を聞いて、俺は裸の桜をギュッと抱きしめた。

「なあ、その・・・三國さんてさ、男だろ? 幾つ?」
「三國さん? 確か・・・・・去年、還暦のお祝いしたから60才だよ」
「60かぁ〜〜・・・・・なんかまだ男としてはイケそうな感じだよなぁ〜」

俺がそう言うと、ぷぅぅ〜〜〜なんて噴き出して笑う桜・・・・・・だけどさ! ねえ、ねえ、聞いてよ桜ちゃん!

「お前そんな笑うけどな、60才なら男としてはまだ現役だぞ〜〜! 」
「心配なんだ〜〜〜」

ケタケタ笑うけどよ、離れちゃう恋人をさ・・・心配すんのは当たり前じゃん!
しかも男に呼ばれて離れてくんだぜ!

誰だろうと、俺としては心配なんだよ!

・・・・・・・俺の桜を、もし盗られたらって思うとさ・・・・・・・もう! 言わせないでよ桜ちゃん!

「・・・・・・隆一くん、ねえ・・・・もう1回シて♡」
「ん? そ・・・れは、するけど、なんで?」

桜の顔が嬉しそうに笑ってるんだ。

「だって、嫉妬されて嬉しいんだもん! 愛されてるって感じて、隆一くんが欲しくなっちゃったんだもん!」

お姉さん、煽るの上手いねぇ〜〜〜

恥じらって赤くなるその顔で、ぼくちゃんビンビンよ!
ほんと俺の恋人は、可愛いんだからなぁ〜〜〜

俺は桜に応えて、腕枕してたのを抜いて、コイツの上に覆いかぶさったんだ。

「・・・・・・・ほんとは、離れるのイヤなんだからな」
「うん」
「・・・・・・・恩人ってさ、俺や檜山や咲人にもいるから、分かるからさ、だから、しぶしぶ許可したんだぞ」
「うん」
「・・・・・・・早く、戻ってくんだぞ! 俺の腕の中にな」
「・・・・うん」

桜の上に居る俺は顔をキスできる距離に近づけて、そう話して・・・・・・口付ける。


「・・・・・・泣くなよ、桜・・・・・・・ 愛してる」
「・・・・・わたし・・も・・・・愛してるよ、隆一くん」

綺麗な涙を流す桜に口付けて、その肌に手の平で触れながら・・・・・・俺は。。。


「・・・・・・1回じゃ、止まれないかも」

なんて呟いてたんだけど、若い僕ちゃんのこと! やっぱり止まれませんでしたぁぁ〜〜〜でへっ!!!


・・・・・・・ そうして桜は東京に、戻って行っちまったんだ。

「お姉ちゃん、いないぃ〜〜・・・・・寂しいぃ〜〜〜」
「咲ちゃん、桜お姉ちゃんはなんて言ってたんだ?」

「たいせつな人から助けてほしいって、たのまれた・・・・・」
「そ! 桜もね、それが終わったらすぐに帰って来るっていうからさ、待ってような!」
「はい! ぼく、まってます!」

「しっかし桜お姉ちゃんって・・・咲も懐いちまったな〜〜 桜さんに」
「・・・・・・優しい女だからな、あいつは。 咲人は分かんだよ、そういう優しい人は」
「ん、そうだな・・・・・」

檜山がなんかしんみりしてんだけど、もしかして、もしかして、もしかして???


お前も桜に惚れてんのか???


「やらねぇーからな! 桜は俺のだから、誰にもやんねーかんな!!! たとえ檜山でも、渡さねぇーぞ!」
「お前・・・何も言ってないだろう? 桜さんには咲人のことで感謝はするけど、そんなんに思ってねぇーよ!」
「・・・・・ならさ、いいけど・・・・・・すまん」

あ〜〜〜焦るじゃないのよぉ〜〜〜!!!

俺とは系統が違うけど、檜山君もイケメンだからねぇ〜〜・・・・・・ほんと、まじで勘弁だわ。


「ぷっ! くくくっ! お前、焦りすぎ!」
「笑うなよ! 仕方ねぇーだろ、あんなイイ女・・・夢中なんだよ!」
「・・・・お前、変わったな」
「お前もな」

そこで笑いあった俺たちは、今日も元気に仕事しますか!


「さ、咲ちゃん! お客さん呼んできてね〜〜」
「はぁ〜〜い」

咲人が声をかけに行ったあと、檜山とそろそろ夏も終わりになったなぁ〜〜なんて、話してたんだ。






「ご無沙汰しています、三國さん」

私は豪邸の居間の座り心地の良いソファーで、恩人の三國さんに会っていた。
年は60才だけど、そうは見えない若々しさのダンディな方が、向かいに座ってニコやかに微笑んでいる。

「久しぶりだね、桜ちゃん。 すまないね、今回は無理言って・・・」
「いいえ、ただ会社の後ろ盾のない私が、どこまで出来るかは自分でも分からないので、それでも宜しければの話なのですが」

「いいさ、元々あいつは経理が苦手でね、大雑把に済ましているから無駄ができ経営が苦しくなるんだ」
「さっそくお相手の会社に行きたいのですが・・・・・」

「ああ、 話しは通してあるよ。 あいつも喜んでいる」
「ではさっそく、参ります」

事前に会社名と住所、それに社長さんの名前を教えられていたから、迷うことなく辿り着いた私。

正直、会社という後ろ盾が無い私が、どれだけできるのかは分からないけど、まあ、頑張りましょう!!!


三國さんとはどういう知り合いなのかと聞いてみたら、20年くらい前・・・夜の繁華街でガラの悪い男達に絡まれたところをその人に助けてもらって、お礼にって食事して意気投合しちゃったんだって!

気難しい三國さんだけど、それだけに一旦、心を許した人とはとことん付き合う人だからね。
きっと今、向かってるその方も、良い人なんだろうなぁ〜〜〜


「さて、ここね・・・・・ドリームフラワーサービス!」
私は軽トラの並ぶ中を通って、事務所に入っていった。

「こんにちは、竹部社長はいらっしゃいますか?」
「へ? どわぁぁああああ〜〜〜」

??? 私は叫ばれるほど変なんだろうか?

入り口にいた黒髪に金のメッシュの入った男の子に声をかけたんだけど、妖怪でも見たみたいに叫ばれてしまった。

くすん、隆一〜〜・・・・なんか凹むんだけど。。。


「お前、なに叫んでんだよ! 失礼だろ!」
「でも社長〜〜 あんな美人、俺、生まれて初めて見たからビックリしたんすよ〜」
「それでも叫ぶな!」

中から出てきたのはクシャクシャな髪の男性で、この人が竹部社長だった。

「三國さんから聞いてます、よろしくお願いします」
「・・・正直、会社を離れた私がどこまで通用するか、分かりませんが・・・・・精一杯やらせていただきます」
「お願いします」
私達は握手をして、この会社に降って湧いた経営危機を乗り越えようと話した。

「では私のデスクを用意していただいても、よろしいですか?」
「あ、ここ! 使ってください! 中身空にして、掃除しときましたから!」
「・・・・・・可愛いお花」

デスクの上にチョコン!と、邪魔にならない程度の小さな植木鉢が置かれてて、白いスズランが揺れている。

チョン、チョンとそっと指先で花を突ついて、その可憐な花に癒される。

「さて竹部社長、三國さんからの話では、誰かの借金の保証人になったとか・・・」
「はい、昔ここで働いてた奴の保証人に・・・・・・」
「金額は?」
「500万です」

「銀行ですか?」
「いいえ、満金ローンっていう所です」
「書類は?」

私は社長のだした書類に目を通し、最後にローン会社の判子をみた。

電話を借りてその会社の番号にかけるも、女性からの担当者不在の声と、かけ直すという言葉。。。

ふ・・・ん、これってもしかして・・・・・・闇金かもね。

この会社の経営危機は、社長が保証人になった借金の500万が1番のタンコブなの。

私は三國さんに電話をかけて、この会社を調べてもらうことにした。

まあ、十中八九闇金ね。。。

三國さんからの援助で、会社の人も情報も、物も、すべて自由に使っていいと言われてるから、大いに使わせてもらいましょう!

電話が鳴り、闇金からの折り返しだと分かった私は、電話に出た。

相手の口調もまともな金融屋じゃないわ・・・・・録音しといてよかった。

「早よ借りた金返さんかい! お前の会社に火つけてキレイに燃やしたろうか!」
「あの、うちが借りたお金じゃないですよね? 保証人になってしまったって話ですよね?」

「借りた人間がトンズラしたんじゃ、保証人が払うのが、筋じゃろうが! 早よ払え!」
「そのトンズラした人、探してもらっていいですか? 話はそれからということで、失礼します」

ガチャっと切った私は、レコーダーを再生してちゃんと録音できてることを確認したの。

「あの・・・そんなの録音して、なんになるんですかね?」
竹部社長に恐る恐る聞かれて・・・・って、私、そんなに怖いかしら?

「この満金ローン、闇金です。 バックには筋モンがついてるでしょうね」
「え? あいつ、そんなヤバイところから金借りたのか・・・」

「こういう会話を録音していれば警察も動いてくれます」
「警察! 警察に言うんですか?」

「それは保証人を頼んできた “ 彼 ” の行方を見てからですね・・・」
「は?」

キョトンとする社長には悪いけど、私はあらゆる可能性を考えてるの。

「気を悪くしないで聞いて下さいね? 彼が事業を興した開店資金として借金をしたと、聞きました」
「ええ・・・」
「今、彼の行方とともに、その会社のことも調べてもらっています」

そう、本当に会社を経営しているなら、雲隠れなんてできないはず・・・・・開店してまだ半年、根を上げるには早過ぎる。

本当に会社を経営しているなら、闇金の取り立てからの保護目的で・・・・・・・もし、そうじゃないなら。

闇金の手下で、竹部社長をハメたとかなら・・・・・確保して社長に渡すため。

「基本的に闇金の違法なお金は警察に訴えて、捕まえてもらえば無しになりますから」
「あの? ヤミ金を捕まえるんですか?」
「はい! その為の警察でしょ? 税金払ってるんですから使わせてもらいましょう」

「まあ、その下準備で色々と動きますから・・・・・」
「お願いします」

「ちなみに借りた元金は、きっと50万ほどでしょうね・・・・・書類を見れば半年でここまで膨らんでるんです」
「50万が500万・・・・・・あこぎ過ぎでしょう・・・・・」
「では、報告があるまで私は、この会社の経営状態を見させて頂きますね」
「あ、はい・・・」

三國さんのところからの報告があるまで、少し時間がかかるだろうとふんだ私は、社長の経営状態を調べて何か提案できないかと考えたの。

「書類を見させていただきます。 竹部社長は、お仕事に戻って下さい」
「はい」

なんか頼りない感じの竹部社長は、人の良さそうな笑顔を見せて、お茶とかコーヒーとか好きにして下さいって言い置いて、お仕事に戻られた。



「な、事務所にいるの誰だ? スッゲー美人じゃないか!」
「俺も知りたいんすよ! 今朝、みんなが配送に出た直後に来て社長と事務所にこもってたんすよ!」
「社長の女か?」

「え〜〜〜あんな良い女が、社長の女!?」

班長の鹿内が大きな体を揺らして驚いているが、神田も波多も事務所の窓から見える、桜の綺麗な横顔に見惚れている。

その桜は書類を見ながらパソコンに何かを打ち込んでいる。

「早〜〜・・・・あのパソコンに打ち込む速さは尋常じゃないですね」
「なんか “ キャリアウーマン ” て感じ? ステキねぇ〜〜〜」
「カレシいんのかな?」
「いるんじゃないですか? ってか、いなくても俺らなんかの恋人にはならないっすよ!」

「ま、そうか・・・・・・あんな良い女、俺らみたいな前科者にゃ関係ないよな」
「そうすね」
「・・・・」

「仕事すっか」
「そうすね」
「・・・・」

3人が仕事に戻り、昼食を食べ、午後の配送も終えて、会社に戻ってきた頃には、すでに夕方。。。

高嶺の花とはいえ、見ている分にはいいだろうと、3人が事務所の窓から覗き込んだのだが・・・・

桜は彼等が見ていた何時間も前の姿のまま、一心不乱にパソコンに向かっている。

ただ横に置いてある書類ケースが山の様に置かれている、それだけが変わっている所だった。


「社長! あの人、大丈夫ですか?」
「なんか昼も食ってないみたいですよ!」
「え? あ! ああ〜〜〜・・・・・しまった!」

「三國さんから頼まれてたんだった! 彼女、仕事に没頭しすぎて食事しなくなるし、何時間でも徹夜でも続けるから、気をつけてやってくれって言われてたんだ!」

大変だ、大変だ〜・・・そう言って飛んでいった社長に、気になった俺は後をついて行ったんだ。

「休憩! 休憩して下さい・・・」
「あ、忘れてた・・・・うわぁ〜・・・肩バリバリ・・・ 」

豪快に肩を回すその人は、美人なのに気さくに社長と話してる。

「近くにコンビニとか無いですか? さすがに少しお腹減っちゃって・・・」
「社長! 俺、案内します!」

「ああ・・・じゃあ神田、頼む」

「こ、こ、こちらです・・・」
俺は失礼のないように案内しようと、知りもしない敬語を使ってコンビニに案内してるんだ。

「えっと、そこの角を右に曲がりまして、しばらく歩いていきます」
「くすっ・・・・・」

わ、笑われた!? やっぱインテリ美女には俺みたいなのバカにされても仕方ないよな・・・・・


「私、そんなに怖いですか? 社長もあなたも、恐る恐るで話してくるから・・・」
「いえっ! あのっ、僕はですね、失礼のないようにと思いまして! はい!」

「そんな気使わなくていいから! 普通に話してよ・・・・えっと?」
「あ、俺は神田って言います、神田勇樹っていいます!」
「私は高城 桜です」

そう言われれば俺も普通の話し方に戻して、2人でコンビニ入ったんだ。






1ヶ月前からかな、俺たちの働いてるドリームフラワーサービスに変なのが来たの。

一目で筋モンって分かるようなスーツ姿の男と、そのパシリみたいな若い男の2人組が社長に詰め寄ってるのを、俺は班長に伝えたんだ。

班長も俺らも刑務所上がりでさ、社長のそばに並んで立てば迫力あっから、そいつらも一旦は大人しく帰ったんだ。

だけど、それからそいつらの嫌がらせがあってさ、店の電話に彼奴らから引っ切りなしに電話がかかって、注文の電話も取れないくらいなんだ。


「おい、どうする?」
「どうするって、ヤバイっしょ!」
「このまま・・・・・会社、潰れないですよね?」

「大丈夫だって! 社長だってなんとかすんだろ?」
鹿内さんの呑気な声にイラっとするけど、どうしてこんな急に取り立てなんか???


寮の中でそう切り出せば、他の奴が「そういえば・・・」って見たことを話したんだ。

「そういえばさ、2週間前くらい?に前にここに居た人が、急に来て社長と話してたぜ?」
「・・・・・・・それだ!」

きっと、そいつが借金の保証人にしたんだ!

そして、社長を保証人にしてトンズラしやがったんだ!


・・・・・・・・だけど、分かったからって俺たちに何ができるんだ?

「そうだよな、社長を助ける金もねぇーし・・・・・」
「それよりいつ潰れるかヒヤヒヤもんだし・・・・」
「ヤクザにコネもねぇーしなぁ〜〜・・・」

「「「 あ〜〜あ、なんもできねぇ〜な〜〜」」」


そうやってグチるだけで過ぎた1ヶ月。。。

会社に来た時は俺たちで追い返せるけど、電話で嫌がらせしてきたり、取り立てしたりだと直接、社長が受けちゃうからさ。

どんどん社長のヨレ具合がヒドくなってっちゃってさ、目の下のクマとか、枯れ具合とかさ・・・・・

心配はするんだけど、俺たち頭悪いし・・・・・・どうすればいいかなんて、思いつきもしないんだ。


そんなときだった、桜さんが来たのは・・・・・


最初はどんな用で来たのか分かんなかったけど、書類やらパソコンとか、なんか色々してて、あ! 電話もすごいんだ。

彼女は電話は全て自分が受けるからと、社長に話ししたみたいでさ、かかってくる取り立ての電話にも怯む事なくハキハキ対応してさ、とにかくスゲェーんだって!!!


ただ問題は、彼女さ・・・放っておいたら一切食事や休憩しないんだよ!

だから俺は、時間になったら寮の弁当を彼女の分も事務所に運んで食べるんだ。

「あ、もうお昼なんだ・・・・」
「ほんと桜さんて熱中してると食事とか平気で抜いちゃいますよね」

「あはは、会社に勤めてた時はエネルギーゼリーとか、クッキーとかはデスクに常備してた!」
「そんなんばっかで飽きない?」

「飽きるよ〜・・・ だから神田くんにこうやって、食事を運んでもらえて助かってます! ありがとう」
「いっ、いえ・・・・」

不意に「ありがとう」なんて、そんな綺麗な笑顔で言われたら、俺・・・・俺・・・・・


帰るのが面倒とかいって事務所のソファーに泊まり込んでる桜さんに、社長から寮の賄い飯を朝から運ぶのがここ2日ばかりの俺の仕事になってるんだ。


「お昼、ここ置いときますね〜」
「ありがとう! ちょっとこれだけ済ませてから頂くね〜」

とか言ってるけど、俺は自分の分を食べながら待つんだ。

俺がいなくなると弁当のことまで忘れて、夜に届けたら昼の弁当がそのまんま残ってたからね、昨日!


それでも俺が食べ終わるまで、桜さんが弁当に箸をつけることは無かった。

俺が食べてる時にも2本の電話を受けて、テキパキと話してる彼女の言葉は専門用語ばかりで俺なんかにはチンプンカンプンなんだ。

「ふぅ〜・・・ひと段落ついたぁ〜〜」

そう言って弁当を食べ始める桜さんに、俺はお茶を淹れておくんだ。

「桜さんて恋人、いるんですよね?」
これは弁当運びの最初に、聞いたんだけどさ・・・・いるんだよな、これがまた。

「うん♡」
「あら〜・・・とたんに可愛らしくなっちゃって! 桜さんたら乙女みたい」
「・・・・・・それって、普段はオバサンってこと?」

キロリ・・・・大きな瞳だけが動いて俺を見るなんて、マジで怖いですから!

「え〜、そういう意味じゃないですって! 仕事のデキル女の桜さんが、すんごく可愛くなるって意味ですから!」
「うふふ〜・・・・ありがと!」


「で、どんな人なんですか? きっとスーツ姿で仕事バリバリこなすホワイトカラーって人種ですよね!」
「ぶぅぅ〜〜〜」

え? え? え? なんで噴き出すんですか? さすがに口の中の物は飛ばさないけど、その代わり胸をドンドン叩いてる。

あ、胸が詰まったのか!? 俺は慌ててデスクの上の桜さんのペットボトルを渡した。

それをゴクゴク飲んでやっと一息ついた桜さん。


え〜っと、そんなウケました???

「私だと、そういう仕事バリバリな男性が似合うの?」
「だってそうでしょ? 経営コンサルタントってよく分かんないけど、良い大学出てる女が俺らみたいなブルーカラー相手にします? しかもここに居るの皆んな前科者だし」

前に勤めてたのって、俺なんかでも知ってるほどの大企業で、驚いたもん!

弁当にキレイに箸を使いながら食べてる桜さんが、度肝抜くほどの事を言ったんだ。


「それがね、不思議な縁てあるもんなのねぇ〜〜」
「どうしたんすか?」

「だって私の彼、半年前はここに勤めてたのよ? 給料形態を調べてて、名前見つけてビックリしたもの!」
「は? え? あの・・・・・なんか俺、よく聞こえなくて・・・・・も1回、言ってもらってイイっすか?」

はあ? えええ??? 頭の中が真っ白になるって、こういう事いうんだな。

ここに勤めてた? 半年前〜〜〜???

誰だ、誰だ、誰だ???


半年前に辞めたヤツ・・・・・・・・・・・・・あっ!!!

ポッと頬染めた桜さんが、テレテレしながら言うのを、聞きたくないと思いつつ、聞いちゃうんだよ・・・・・・はぁ〜〜・・・・・・・

「どんな・・・人っすか?」
「どんな・・・・大きな人かな。 私が自分でも気がつかずにね、抱え込んで苦しんでたモノを、彼は溶かしてくれたの」

「普段はね、チャラクて軽いんだけど・・・・・でも、本当は誰よりも優しい人・・・・・」
「・・・・・・・大好きなんですね、桜さん」

俺がそう言えば、彼女はすごく嬉しそうに微笑んだんだ。

こっちも幸せになっちゃうような、そんな笑顔・・・・・・されたら、もうさ! もう! なんか応援するっきゃないよな!!!


・・・・・・・・でも、半年前にここを辞めたヤツで、チャラクて軽いってさぁ〜〜・・・・・アイツしか浮かばないんだけど。


「あれ? 神田くん知らないかな? ・・・・・柳川隆一っていうの、私の彼♡」
「ビンゴ! うわぁ〜当たっちゃった〜〜〜」

「ご馳走様でした。 さてと・・・竹部社長呼んでもらっていいかな?」
「いいですけど・・・・もしかして借金、なんとかなったんですか?」

「そう! 何とかなったの!!!」


俺は慌てて社長を呼びに行ったんだ。

そしたら社長が皆んなにも心配かけたからって、桜さんの話を今いる従業員も一緒に聞いてもらいたいって言い出すから・・・・・

事務所の前に朝礼みたいに並んでさ、桜さんからの話を聞こうと待ってるんだ。


「な、いい女だよなぁ〜彼女! 付き合いたいなぁ〜〜」
班長のデカすぎる独り言に、俺は少し複雑な心境になった。。。


桜さんの話は、会社の借金は無くなったというものだった。

調査の結果、ヤクザに脅されてた前の従業員は、金も借りてない借用書の保証人にして、社長をハメたんだ。

それを突き止めた桜さん達が、警察と組んでヤミ金を摘発。

そのヤミ金業者は全員、逮捕されたんだって・・・・・・でもヤクザからの報復は?

「それは大丈夫・・・ この話を持ってきた方が、始末してくれたから・・・・」

えーっと、始末って??? 俺たちの頭にはそんな疑問が浮かぶけど、ニコニコ笑う桜さんの『これ以上は聞くな!』オーラにやられて、貝のように口を固く閉ざしてるんだ。


「それで後は提案なんですが・・・」
そう言ってファイルを出した桜さんは、社長にそれを渡して読んでくれるように頼んでたんだ。

「これで借金による、ドリームフラワーサービスの経営危機は免れました! 私も微力ながらお手伝いができ、また久しぶりにこういう仕事ができて、嬉しかったです」

俺たちは我先に拍手をして会社を救ってくれた桜さんに、感謝を表したんだ。


「ほんと、ありがとうございます!」
「頭を上げてください竹部社長! ・・・私は原因を調べただけで、あとは三國さんに手伝っていただきましたし」

「それでも、あなたは寝食を忘れて頑張ってくれましたから・・・・・ありがとうございます」
「・・・・・ご恩を少し、お返しさせていただいただけです」

「ご恩??? 私と高城さんは今回が初対面だと・・・・・・」

そこで桜さん、ポッと頬を染めて・・・・・う〜ん、息が止まるほどの美人が頬染めるって、可愛くてしかたないんすけど・・・・・・

「あの・・・偶然なんですけど、竹部社長は私の彼の恩人なんです」
「・・・・・・・彼?」
「それと私を姉と慕ってくれる弟みたいな子と、その子を守る優しい人と、3人の・・・」
「3・・・人・・・・・・まさか・・・・・」


何かに気づいた社長が、焦ったように桜さんを見たとき、後ろから声がかかったんだ。。。






「ただいまぁ〜〜〜・・・・・うふふ」
「咲ちゃん、ただいまじゃなくて、こんにちわでしょ? 」
「お久しぶりです」

俺たちは咲人を探しに出てから半年ぶりに、ここ・・・ドリームフラワーサービスに顔を出しに来たんだ。

夏の海岸ももう時季外れになって客も減ったから、ルーカスさんが店を出していた場所を使わせてもらえるか話にきたんだ。

返事はOKで、その場所の責任者・・・まあ、土地の管理人のところに菓子折り持って挨拶に回ったんだ。

そして忘れちゃいけない、いや忘れられない ・・・・俺たちの恩人に挨拶に来たってわけ!


「それで、どうして此処にお前さんが居るんだい??? ねえ、桜ちゃん!」
「隆一〜〜〜♡」

嬉しそうに俺に飛びついてくる桜を受け止めて、抱きしめてやれば・・・・おほっ♡ いい匂い!

「あ、ごめんね・・・嬉しくて、つい」

パッと離れた桜は、恥ずかしそうに俯いちゃっててさ・・・・・・普段は公共の場所ってのを弁えてる大人な人だからね、自分の行動が自分でも思いがけなかったんだろうな。。。


「はあ? ええ? 柳川と高城さんが???」

社長のワタワタしてる声と、俺と桜を行ったり来たりする視線に、俺たちは可笑しくなって・・・・・・笑い出してた。

「社長、久しぶりに顔見たんすから、何か言ってくださいよ〜〜」
「あ、ああ、そう・・・だな。 本当にお前と高城さんて、付き合ってんのか?」

「・・・・・聞くとこソコ!? ええ、付き合ってますよ 俺たち!」
「サクラお姉ちゃん!」

咲人が笑いながら、桜に抱きついてきて・・・・・桜もヨシヨシなんて頭撫でてやりながらあやしてやんの。

当たり前だけど咲人の方が背が高いからさ、腕の中にスッポリよ、スッポリ!
恋人としては、複雑なんですけどぉぉ〜〜〜・・・・・

えーっと、もしもし桜さん? いくらカワイイ咲ちゃんでも、抱きついてきて撫で撫でって、サービスし過ぎじゃないの???

「いいの! 寂しい思いさせちゃったんだから・・・・・ね☆」
「ねぇ〜〜・・・・うふふ」

「ねぇ〜〜〜じゃなくて! なら俺も混じる!」
「お前は、咲を相手にムキになり過ぎ!!!」

俺は無理やり咲人と桜の間に入っていこうとして、檜山に止められたんだ。

事務所の先で騒いでる俺たちを見かねた社長が、顔をくしゃくしゃにしながら笑ってて、中に入れと声をかけてくれたんだ。



桜は社長に渡したファイルの感想を聞きたいと、事務所で話し込んでるし、咲人と檜山は懐かしい・・・なんて言いながら他の連中と話してる。

ほんで俺はというと・・・・・・・班長と神田と波多にソファーに座らされて、囲まれてんだけど、なんで???


「な、な、あんな美人とどこで知り合ったんだよ?」
「どうやったらお前みたいな詐欺師が、あんなイイ女と?」
「もうヤッた? ヤッたのか? どんな具合だよ! 教えろよぉぉ〜」

「あんなイイ女、経験も豊富そうだしな〜〜」
「柳川〜〜お前、満足させてやってんのか? 」
「お前のテクだと 物足りないのぉぉ〜〜とか言われてねぇーか?」

「「「ぎゃははは!!!」」」

相変わらずだなぁ〜〜〜、この3人。

「教えろよ〜〜〜!」
「痛いよ! 離せよ!」

3人にギュウギュウと詰め寄られて、肩やら首やらバンバン叩かれるわ、絞められるわ、痛いから!

班長の馬鹿力さぁ〜 マジで苦しいし!!!

「分かったから! 何が聞きたいの!!! 答えられる範囲なら答えてしんぜましょう!」

俺がそう言えば班長たち生唾飲み込んで焦る焦る・・・・・・おっかしい〜〜〜



事務所から寮に来た私と社長は、社長の案内で中に入っていった。

「ここが3人が住んでた寮なんですね〜」
「ええ、あいつら・・・最初は喧嘩したりなんだかんだあったみたいですけど、今では本当の友達になったんです」

「さ、中へどうぞ」

私はキョロキョロしながら中に入って、食堂? テーブルが並んでて、ソファーもある部屋を覗いたの。

キッチンが横にあって、寮父さん?が夕食の準備をしてて・・・・・あ、お弁当ありがとうございました!

社長と寮父さんにお礼を言った私が、中へとまた視線をやれば・・・・・・咲ちゃんと檜山くんが、盛り上がってて。


ん? あれ? 隆一くんは、どこ行ったのかな?

キョロっと探せば・・・・・・いたいた! 咲ちゃんと檜山くん達がテーブルで盛り上がってるのに対して、隆一は神田くんや他の2人とソファーで身を寄せ合って密談中!


ん〜〜〜・・・・・・何やら悪巧みの匂いがするぞ☆

私はコッソリと、4人の背後に回ったの。。。


「俺の桜ちゃんはね、4つ年上なんだけど・・・まぁ〜〜可愛いんだわ!」
「それは・・・アッチの方ってことか?」
「アッチもコッチもだぁーよ! 仕事は冷静でキレッキレなんだけど、仕事離れたらさ少女みたいに可愛いんだわ」

「処女みたいにか? 柳川の4つ上なら30だろ? 処女なわけねぇーよなぁ〜〜」
「・・・・・・・・そんなわけ、あんだよ」

鼻をポリポリ掻きながら、真顔でそう呟いた隆一くん・・・・・・もう! なんてこと告白してんのよ!!!

「「「えええ???」」」

神田くんプラス2人は飛び上がって驚いてるけど、そんなに可笑しいのかな?

「嘘だろ? あんな美人が処女!」
「30で、処女! 信じらんねぇ〜」
「・・・・・もしかして、どっか欠陥とかあったりして? 実はニューハーフだったり〜〜〜」

・・・・・・・・もしかして、恥ずかしい事なのかな? 私、隆一くんに恥ずかしい思いさせてる???

隆一くん、ごめんね・・・・・私で恥をかかせちゃって、ごめんなさい・・・・・・・

どうしよう・・・・・大事な隆一くんに恥をかかせちゃう様な私のこと、嫌になったら・・・・・

どうしよう・・・・・別れたいとか、言われたら・・・・・・

そこまで考えてしまう自信のない私が、泣きそうになってて・・・・・目が熱くなってきてる・・・・・・


「桜は最高の女だよ! 他の男の癖なんか無い、真っさらな身体をさ・・・・・俺だけが知ってんだぜ? 男としてこれ以上の喜びって無いっしょ?」

「ほんとに処女だったのか・・・・・・」
「な、どんな感じなんだよ〜 」

「いいですよ〜〜! もうウブな反応がたまんなくて、俺っちいっつもビンビン!ですから〜〜」

そんな男同士の下品な話をしてたんだ。

最初はさ、あんな美人な桜が処女ってことに僻んでる発言してた班長だけど、今は本気で羨ましがってるし!

俺っちも、鼻高々〜〜〜・・・・・・・・ん???


気分が良くてソファーに仰け反った俺っちが見たのは、今にも泣きそうな顔した桜・・・・・・

「おい、桜! どうした? ん? 何泣きそうなんだよ・・・・・」
「だって・・・私・・・隆一くんに恥かかせちゃって・・・・」

「恥!? 恥なんかかいてねーし、むしろ班長達に自慢してたんだぜ!」
「ひぅく・・・・ 自慢??? なんの???」

「俺の自慢するってーのは、お前しかないだろ? 俺の自慢の桜ちゃん!」
「わ・・・たし?」

なになに? 俺たちの会話を聞いて自分がバージンだったから俺に恥をかかせたって?
恥じゃないだろ?


桜は俺の自慢の恋人なんだぞ!

下世話でエロい話だけどよ、俺は桜の “ 初めての男 ” で、すんげぇ〜〜嬉しかったんだぜ・・・・・

だってさ、桜のあーんな事や、こーんな事を知ってるのは俺だけなんだぜ?


それにさ・・・・・・・桜。。。


「俺は桜のさ、 “ 唯一の男 ” だろ? 俺はお前を離すつもりこれっぽっちもないかんね!」
「・・・・・隆一くん・・・・・」

「言ったじゃん! 髪が真っ白のジジイやババアになっても、一緒にいようなって・・・・」
「・・・・・うん! ぐすっ・・・・・・うん」

ポロポロと綺麗な涙流してさ、それでも嬉しそうに変わるお前の笑顔に、俺は抱きしめるんだ。

俺たちをポッカァーンと見てる班長達には悪いけど、これが可愛い可愛い俺の自慢の恋人なの!

「・・・・・・・いいなぁ〜、柳川に夢中じゃん!」
「こんな美女が・・・・・メロメロ・・・・・」
「胸は大きいし、腰は細いし、カァー・・・羨ましすぎっ!」


「あーあ、始まったか」
「なんだ? あの2人いつもあんななのか?」

社長の言葉に俺が頷けば、横にいる咲人が拍手している。

「お姉ちゃん、やながわくん大好き! やながわくん、お姉ちゃん大好き! ボクは2人が大好き!」
「お姉ちゃん? 咲〜・・・高城さんは咲のお姉ちゃんなのか?」

「ああ、咲が懐いちゃって・・・桜さんも本当の弟みたいに可愛がってくれてるんです」

パチパチと無心に拍手する咲人を見て、社長も柳川と桜さんを暖かく見ている。

「幸せそうだな・・・・・お前ら。 安心したよ」
「・・・・・・社長」

「たまには咲人連れて顔出せよ? いつでも来ていいから! な!」
「はい・・・」

少しづつ、離れた距離を埋めていけばいい・・・・・・咲人と社長の。


それからしばらくして、俺たちは帰ることにしたんだ。

俺は咲人と、柳川は桜さんと・・・・・・と思ってたけど咲人が桜さんから離れなくさ。

桜さんも咲人には甘いからな・・・・・4人で食事して、久しぶりに賑やかにしてから別れたんだ。



俺はさ、少しでも早く桜が欲しかったんだけどねぇ〜〜・・・・・咲ちゃんには、敵わないから!

やっと桜と2人っきりになれたのは、桜の家で・・・・・・もうね、玄関のドアの鍵を閉めてそのまんま、求めちゃいました!!!

桜も積極的でさ、こいつに求められてるって感じてさ、俺も嬉しくて・・・・・・でへ!


俺は、腕の中に戻ってきた恋人を・・・・・・・しっかりと抱きしめて眠る幸せに、ヘラヘラ笑っちゃうんだわ。

やっぱ桜がいないと良く眠れないんだよね〜〜・・・僕ちゃん!

久しぶりに安眠できます、では・・・・・・・おやすみっっ!!!





長くなりましたが、最後まで読んでいただけて嬉しいです。

たぶん、細々ですがこのシリーズは続くと思います。

さて、今からはデスノートの話を書こうかな!

よろしければ感想とか、拍手とかいただけると励みになります。

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私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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