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《あなたを、渡しはしませんよ》by カノ嘘

この間、地上波で『カノジョは嘘を愛しすぎてる』ありましたよね!

久しぶりに心也くんを見て、またキュンキュンしちゃいました!

それから少しづつ書いていて、時期が外れました(笑)

それでも心也くん、大好きです。。。




「晶さん・・・」
僕は愛しいあなたを呼ぶ・・・・・・ベットの中で微睡んでいる、あなたを。

くぅくぅと小さな、だけど健やかな寝息を邪魔しないよう、小さな声でそっと・・・・・

僕をずっと見ていてくれた、あなたを僕は誰にも渡しはしないから・・・・・・それだけは、絶対に。


「・・・・・しんや・・・・・」
「くすっ、寝ているときも僕のこと、考えてくれてるんですか?」

無邪気で無防備な彼女を抱きしめて、僕も眠ろう・・・・・・

最高の微睡みを、感じながら・・・・・・



「今日の番組は新曲を披露しますので、よろしくお願いします!」
マネージャーからの言葉に頷いた僕たちは、事務所の車でテレビ局へと向かった。

スタッフが先取りして機材を搬入しているけど、僕は愛用のベースを自分で持っていく。

控え室に入って、それぞれ寛いでいると晶さんがヒョッコリ顔を出した。

「ヤッホーイ! 差し入れ持ってきたよ〜」
そう言って手に掲げていたのは有名店のシュークリーム。

「・・・・・量が多くないですか?」
僕たち4人にしては大箱で5箱って・・・・・

「ああ、1箱置いてくね〜・・・マネージャー君にもあげてよ! これは番組に差し入れするから」
そう言ってまた出て行く晶さん。

控え室の外では「晶さん、お久しぶりです!」とか「晶さん、今度飲みに行きましょう!」とか、年齢も会社も何もかも飛び越えて声がかかる彼女。

「晶さんてさ、会社の外でも人気者だよね〜」
「美人で気さくで有能で、サバサバした性格は男女ともに頼りになる姉御肌・・・・・人気ない方がおかしいって!」
「そういえば、俺さ噂聞いたんだけどさ・・・・・」

瞬くんがボソッと言ったのは。

「晶さん、引き抜きかかってるって噂なんだけど・・・・・大手事務所から」
「嘘っ! え? 晶さんが!?」

引き抜き・・・・・あり得る話ですね。
晶さんの有能さは、あの高樹さんさえ認めているほどだから、そんな話があってもおかしくはないですね。

そもそもこの “ CRUDE PLAY ” を大学在学中に担当した彼女は、その頭脳と才能であっという間にこのバンドをスターダムに押し上げたんです。

音楽方面では高樹さんが僕らをプロデュースして、その他の事は全て晶さんがプロデュースをした。

そんな実績のある人物を、この世界の人間が放っておくわけがないですよね。
数年は高樹さんが全てをプロデュースしたと、晶さんのことを隠してたけど・・・・・社員として働き始めれば、そうそう隠してなんておけませんよ。

実は前から晶さんには引き抜きとか、あったんですよ。


そう、あれは・・・2年前だったでしょうか?


当時、僕はすでに晶さんが好きだと自覚していたんです。

だから毎日、会社のスタジオで練習する時間を作り、彼女に会うことにしていたなんて、君達は知らないんでしょうね。

そんなときスタジオで練習を終えた僕が、帰ろうとしたとき・・・・・電話してる彼女を見た。


「クスクス、それは褒めすぎですって! え、先輩・・・これからですか? ええ、まあ・・・今日は予定ないですけど・・・・・・・はいはい、昔から強引でしたもんね! はい、場所は分かります・・・・・じゃあ、あとで」

立ち止まって彼女を見ている僕の耳に、聞こえてくる・・・あなたの声。

仕事中とは違う、その声に・・・相手は誰なんだろうと興味が、湧いたんです。

僕はベースをロッカーにしまい、彼女の跡をつけたんだ。


・・・・・待ち合わせ場所はオシャレなイタリアンレストラン。

晶さんが案内されたのは奥まった席で、蔦の絡まる格子戸で仕切られた席。
僕はその格子戸の背後に座りたいと、ウェイターに希望した。

若いそのウェイターは、僕に気がついたみたいで・・・・

「ごめん、1人になりたくて・・・・・あの席、いいかな?」
「はい、ご案内します」

ちょうどその席は隠れるように他からは見えないから、都合が良かった。

格子戸は隙間に蔦が絡まっている感じで、話なんかはよく聞こえそう・・・・・それじゃないと意味がないんですけどね。


しばらくして相手の男が登場。。。

さて、僕は静かに食事を楽しみましょうか・・・・


「先輩、お久しぶりです」
「久しぶり〜・・・ っていうか晶さ、キレイになったよな?」
「あはは、先輩はお変わりないようで・・・

少し後ろを向いて相手を見てみれば、チャラい茶髪にスーツ姿の・・・・・・えっと、ホストみたいな感じですね。

「で、高校時代の先輩が伝を手繰り寄せて私へ連絡してきたのって、どんなご用件なんでしょう?」
晶さん、その聞き方は相手の神経を逆撫でしませんか???

慎重な貴方らしからぬ聞き方に、僕は戸惑うばかりです。

「あのさ、俺を買ってくんない?」
「は?」
「そうだな、月30万! 電話くれたらすぐに駆けつけるし、晶が望むならどんな事でもするし、もちろんベットもOK! 」
「・・・・・・先輩、借金でもしてるんですか?」
「そうなのよね、毎月の支払いがキツくてさ〜・・・それでかつての後輩に、買ってもらいにきた」

月30万での契約なら、薫くんもしそうですね。

「・・・・・嘘、ですね」
「・・・・・」
「確か先輩のお父様って、この業界の大手事務所の方ですよね? この間、ご挨拶させていただきました」

「お父様に命じられて私を引き抜きに来たんですよね?」
「どうして・・・・・はぁ、やっぱりお前苦手だわ」
「ええ、昔っから先輩は私のこと苦手でしたよね? ・・・・・そんな女に幾らお金が欲しくても、自分を “ 売る ” なんてしませんでしょう?」

「当たり前だろ? 俺を買いたいなんて女、ごろごろ居るさ」

「そうでしょうね、という事は私に先輩を買わせた後で、 “ 不適切な関係 ” を脅されるってパターンでしょうか?」
「はぁ〜・・・ 大学行ってますます人の行動を当てるの、得意になっちゃったんだな・・・やっぱ苦手だわ」

「クスクス・・・・先輩、女を手玉に取るのは好きだけど、私みたいに生意気なのはお嫌いですものね」
「そう! お前は俺が手玉に取れない、唯一の女だわ・・・・・」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
「褒めてねぇ〜し・・・・・はあ、なんか凹みそう」

晶さんが楽しそうなのが、僕には意外です。

「・・・・・・・そうだ、先輩。1つ忠告を・・・」
「んあ?」
「・・・・・お父様の会社の看板バンド、メンバーが不満を持ってるみたいです。 今のうちに彼等の言い分を会社としてキチンと聞いてあげて下さい」
「爆発する前にか?」
「はい」

「・・・・・・分かった、親父に伝えるよ。 サンキュー」

晶さん、あなたの情報網はいったいどこまでなんでしょうか?

「それと経営者としてお父様はご立派ですが、少しワンマン過ぎる傾向があります。息子として、片腕として、ブレーキ役を頑張って下さい」
「・・・・・・親父が欲しがんの、分かったわ。 晶、お前すげーな」
「・・・・・・・」

「おい、ここは素直に “ ありがとうございます ” だろ?」
「ありがとうございます」

「なあ、ウチの会社に来ないか?」

男の声のトーンが、変わった・・・・・・どうやら本気で晶さんを欲しがっているようですね。

「今ならさ、御曹司が恋人についてくるぜ? つまり、俺だけどな」
「先輩、今ね・・・私、絶賛片想い中なの」
「ふぅ〜ん・・・そっちの会社のヤツ?」

「そ、だから離れられないんだ・・・・・」
「・・・・・・本気の顔しやがって、じゃ仕方ねぇ〜な」

ガタンと立ち上がった男が、「お前はゆっくり食ってけよ」って言って去って行った・・・・・・

晶さんがワインを飲みながら、ポツッと呟いた。


「・・・・・・あの頃、憧れてたんだけどな〜・・・先輩。 だけど今は、彼しか見えなくて・・・・・」

“ 彼 ” 、それは誰のことですか? 晶さんの頭の中に存在する、彼は一体誰なんですか?

飛び出して聞きたい想いを閉じ込めて、僕は晶さんが出て行くまでは席を立たなかった。


今なら分かる、 “ 彼 ” とは僕のことだったって・・・・・・
あの頃、知らなかった僕は、自分に嫉妬していたんですよ? 身も心も切なく燃やして・・・・・

でも、あの日々があったからこそ僕は、秋くんへの膨れあがる嫉妬で潰れなかったんだ。

天才に魅せられ、その天才への咬ませ犬に選ばれ、嫌いになる事も憎む事もできない僕が見つけた、ただ1つの光・・・・・女神。

あなたを、誰にも渡したくはない・・・・・・その強すぎる想いが、音楽へと向かったんです。

あなたに相応しい、男になるために・・・・・僕は努力を惜しまなかったんです。





「そういえばさ、俺たちで飲んでる時にさ・・・・・覚えてる?」
「ああ・・・・あれだろ?」
「晶さんの空手、初めて見たよな!」

その話、僕もその場に居ましたけど・・・ 晶さん、本当に凄かったですね。

秋くんの「飲みに行こう」の声に、珍しく集まった僕たちが晶さんの案内で飲んだのは、居酒屋でした。

楽しく飲んで、食べて、店を出ようとしたとき。

僕らを囲む不穏な男達がいたんです。

「お前らクリプレとかいうバンドだろ?」
「・・・・・・」

君子、危うきに近寄らず・・・・・・行きましょう。
僕が男達を避けて行こうとしたら、掴まれた腕・・・・・

「心也!」
「心也を 離せよ!」

ザワザワとするメンバーを押しのけ出てきたのは、晶さんで。

「・・・・・・離しなさい。 その手を離しなさい!」
「代わりに姉さん、ついてきてくれるか?」
男達の目的は晶さんなのか!?

晶さんが男から解放された僕を、出てきた店の中に押し込んだんです・・・・・他のメンバーと一緒に。

それからタイトスカートの両脇を自分で破って、大きなスリットが出来ましたね。

・・・・・ そこから見える白いあなたの脚を、僕は他の男の目に晒したくはなかった。

「すみません、警察に連絡をお願いします」
僕はお店の方に通報してくれるように声をかけた。

そしてドアを開けて僕はスルリと外に出ていたんだ、いつでも彼女を守れるように・・・・・

ケンカなんかしたことないから、守りきれるかどうかは分からないですが・・・・・でも、黙って見ていることなんて、もっとできはしないのですから。



「姉さん、女だてらに男相手にケンカは止めとき・・・ 素直に『はい』って返事をしたらええんやで?」
「私は今の会社を辞めるつもりはありませんから、大人しく帰ってくれませんか?」

さすが晶さん、男相手に一歩も引けを取らずに言い切りましたね〜

ざわつく男達が『女のくせに生意気だ』とか、『皆で可愛がったら大人しくなるだろ』とか好き勝手に言ってるけど。


そんなこと、させるわけないじゃないですか・・・・・・ねぇ?


僕が警察がくるまでの時間稼ぎにでもなれればいいと、彼女の横に行こうとしたときでした・・・・・晶さんが動いたのは。


滑らかな動きで繰り出される蹴りは、男達の腹へと吸い込まれていく。

「はあ!」
肩を掴まれてもくるりと回って外して、逆に相手の手首を掴んで背中へ捻じ曲げて・・・・・・痛そうです。

あっという間に倒れていく男達の呻き声に混じって、パトカーのサイレンが聞こえてきて僕はホッとする。


警察に連行される男達を見送る晶さん、その隣に並ぶ僕を彼女は見上げてニカって笑うんだ。

「怪我がなくて、良かった!」
「晶さん、やり過ぎです。 女性1人が背負うものじゃないですよ・・・」
「でもね、もし私を庇って怪我をしたら・・・・・・私は私を許せないから」
「・・・・・・あなたって人は、どこまで僕達を守るんですか」

その僕の問いかけに、あなたは少し寂しげに笑っていましたね。

「・・・・・・・世界の果てまで、護りたいの」

その・・・少し寂しげで、儚げな微笑みが・・・ 夜の街に消えてしまいそうで、僕はあなたの腕を掴んでいた。

「心也くん? どうした?」
「・・・いえ、すみません」

自分の大胆な行動に僕は自分で驚いて、手を離そうとして・・・・・・あなたに手を、確りと握られていた。

「心也くんの手、大きいね・・・・・」
「晶さんの手は、小さいですね・・・」

「心也くんの手・・・・あったかいね」
「あなたの手も、ですよ・・・」

初めて繋いだあなたの手・・・・・ドキドキと忙しなく鼓動が昂まっていると、すぐに薫君に見つかって騒がれて、離された。

「俺も俺もっ! 晶さん、手つないでよ〜」
「あー! ずりぃ! 俺だって!」

僕以外のメンバーはすでに出来上がってて、酔っ払いには何を言っても聞きはしません。

が、想いを寄せている女性に他の男と手を繋がせるほど、僕は出来た人間ではありません。

だから・・・・・

「晶さん、帰りましょう! じゃあ、そういうことで・・・・」
「え? 心也くん? え?」

彼女の手をとって、僕はそのまま走り出したんだ。



あの時のこと、覚えてますか? ・・・・・そうベットで尋ねたら。

「覚えてるよ・・・だって、心也くんの手に初めて触れたときだし、ずっと・・・触れたかったから、忘れられないの」
「・・・・・僕の手に、触れたかったんですか?」

「そうだよ・・・だって心也くんの手、男らしくて私の手と違うでしょ? ・・・・恥かしいこと言ってもいい?」
恥かしいこと? そんな赤い顔してシーツで隠れながらなんて、僕を煽ってるとしか思えませんがね。

「言ってください」
「・・・・・ベースになりたかったの」

「は???」
「心也くんのベースにね、なりたかったの! あんな風に大事に触れてほしいなぁ〜なんて・・・・・恥かしいっ! 言わなきゃ良かった!」


「困った人ですね・・・・・・」
「???」
「さっきので終わりにしようと思ってたのに・・・・・あなたが悪いんですよ? そんな顔して、あんな可愛いこと言って・・・・」
「???」

キョトンとする晶さんに、キスをして・・・その身体に覆い被されば、やっと僕の言った意味が分かったあなたが、ジタジタと抵抗を始めるけど・・・・・・

くすっ・・・・・・もう、あなたも反応し始めてますよ。

僕が初めての彼女は、初々しくて・・・・・僕は彼女を開発する楽しみに夢中なんです。

だから・・・・・晶さんの身体の隅々まで知っている僕から、逃げられるとは思わないで下さいね。


ほら、さっきまでの情事で火照ってる身体は、僕の愛撫にすぐに応えてくれて・・・・・そう、観念して素直に感じて下さいね。


「あなたの大好きな僕の手で、あなたの望みどおり・・・・・・身体中を愛してあげます」
「心也くん・・・・・」

「ほら・・・ ベースより、何より・・・愛しいです、晶さん・・・・」
「あ・・・・あん・・・」

ゆっくりと這わせる僕の手の平に、あなたの肌が熱くなり・・・・しっとりと汗ばんでいく・・・・・・

潤んだ瞳で見上げられれば、もう・・・・・僕も、あなたが欲しくてたまらなくなる。

瞳より潤んだ其処に、僕自身を埋め込み快楽を2人で感じていくのは、愛が伴っていると至福の時。。。


蜂蜜の中にいるような濃密な悦楽の時間のなかで、僕は・・・・・・彼女に溺れるんだ。

最高です、晶さん・・・・・・・あなたを、他の誰にも渡しはしないから。


あまりにも強い快楽でコトっと寝てしまう彼女の指に、僕は小箱から取り出した指輪をはめておくんだ。

僕の気持ちを込めた、指輪を・・・・・・あなたは目覚めたとき、どんな顔してくれるんだろうか?


あなたの何もかもを、僕は手に入れる。。。

そして、誰にも渡しはしませんから・・・・・・覚悟、して下さいね。





目覚めたら指輪に気がついて、どうなるんですかね(笑)

プロポーズを兼ねた指輪だけど、2人はまだまだ結婚はしません。

これも細々と続けたいですね!
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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