《僕の可愛い人。。。》カノ嘘 by 心也

カノジョは嘘を愛しすぎてる・・・・第2弾です!

如月 晶はオリジナルキャラです。

サイドストーリーからの話を交えながらなので、ご理解ある方に読んでいただきたいです。
なるべく何も見ていなくても大丈夫な様には、書いてますが・・・・・

すみません、心也くん・・・・ズキュンって来ます。




僕は、CRUDO PLAY の篠原 心也。

東京ドームでのライブのチケットが2分で完売するモンスターバンドのベースをしてる。

つい先日、何年も前から気になっていた・・・・・いいや、好きになった女性と恋人になれた僕だけど。

「仕事に支障が入るから私達のことは、秘密にしましょう・・・」
と、彼女に宣言されてしまった。

「メンバーに言っちゃいました」
「それは大丈夫、口止めしたから。・・・・でも今後は誰にも言わないで」
「なぜ?」

首を傾げて質問する僕に、彼女は仕事モードなまま営業スマイルで答えた。

「百害あって一利なしだからよ・・・ あなたなら分かるでしょ?」
「クリプレは皆の恋人だから? 僕達いつからアイドルになったんでしょうか」
「・・・・・・」

まただ・・・ 何か言いたそうな瞳で僕を見つめる彼女。

でもその口が、何かを言うこともない・・・・・

「クリプレはデビューから手がけた大事なバンドなの。 私がマイナス要因になるのは避けたいの」
「・・・・・・分かりました。 この話はもういいでしょう?」
「あ・・・・」

グイッと引っ張った彼女の腕は、僕の望み通りに彼女を腕の中へと連れてきてくれた。

「心也くん・・・」
「晶さん・・・・・」

重なる唇はいつも甘くて、柔らかくて、僕を夢中にさせる。

トサッと軽い音をたててソファーに彼女を押し倒した僕は、そのまま彼女を愛していくんだ。

なめらかな肌、甘い香り、僕を夢中にさせる・・・・・あなたの声。

僕を感じてあげる喘ぎに煽られて、いつも余裕がなくなる僕。

僕より年上な彼女だけど誰とも付き合った事のない彼女は、全てにおいて可愛らしいんだ。

可愛い、可愛い、僕の愛しい人。。。


思い返せば、あなたはいつも僕の側にいてくれたね。


「お前もデビューできるんだ、運が良かったな」

あの日・・・秋くんの代わりにクリプレに入れと言われた日。
高樹さんに言われた言葉だけど・・・・・・誰も僕の言葉を聞いてはくれなかった。

そう・・・・・思っていた。

数年後、スタジオで高樹さんと話しているときの事だった。

「お前もクリプレに馴染んできたみたいだな・・・」
「・・・・・そりゃそうでしょう。 デビューして2年、嫌でも慣れますよ」
「まあ、お前は昔から大人びた奴だったからな・・・・でもあん時は、晶にしこたま怒られちまったよ」
「え?」

如月さんが? 高樹さんを怒った?

「『天才を育てるためなら、篠原くんの気持ちはどうでもいいんですか!』ってな! 俺はお前なら大丈夫って言ったんだけどさ」

「『彼はまだ17才ですよ! 天才に挫折や葛藤を味あわせるための咬ませ犬なんて、荷が重すぎます!』とかさ。えらい剣幕でさ〜」
「・・・・・・そう、ですか」
「そうだ、こうも言ってたな『彼が・・・篠原心也がもし潰れたら、あんたも潰してやる』ってな」
「・・・・・なんだか、殴られそうな勢いですね」

「・・・・・・蹴られた」
「え?」
「蹴られたんだよ、ヒールで! あんときゃマジで死ぬかと思った」

その時のこと思い出したのか、高樹さんが腹を撫でてる。

「アイツ、ああ見えて空手の段持ちなんだよ、本気なら俺、再起不能だわ」

でも自分の会社の社長を蹴る社員なんて、他にいないと思うけど・・・・・高樹さんは楽しそうに笑ってるんだ。

「でもな、アイツに辞められちゃウチが困るんだ! アイツはな売り方の天才だ・・・もしアイツがいなかったら、今のモンスター人気のクリプレは、いなかった! 断言できる!」
「・・・・・そんなに?」

「もしアイツが他の会社で、他のバンドを手掛けたら・・・・・・クリプレも俺も、うかうかしてらんなくなる」
「・・・・・じゃあ、如月さんのお給料たくさん上げとかなきゃいけないですね、高樹さん」
「まあな・・・・他にも色つけといてるし、アイツがここを辞めることはねぇーよ!」
「へぇ・・・」

「それより心也、練習のデモ録ったか?」
「ええ・・・・・・これです」
「もらうぞ」

SDカードに入れた僕の練習の音なんか、何に使うんだろう?

スタジオミュージシャンな頃から定期的に録音した物を渡している習慣に、僕は高樹さんに言われるまま些細なことだと気に留めていなかった。


「今思えば、僕の練習の音・・・・・あなたに渡っていたんですね」
ベットの中・・・僕の腕の中で眠る愛しい君は、そんな昔から僕を好きだったのかな?

「可愛い人だ・・・・・そして、愛しい人・・・」

僕の見つけた居場所は、あなたの隣に立つこと。

あなたに恥ずかしくなく、堂々と横に並べる男になりますよ・・・僕は。




「おはようございます」

スタジオに練習に来た僕は、晶さんが居るかと思い事務所の方に顔を出したけど、お目当ての彼女はいなかった。

「・・・如月さんは、どこですか?」
「あ・・・如月さんは秋さんと打ち合わせされてます」
「そうですか・・・」
秋くんと・・・・・・秋くんの名前を聞くと、とたんに胸が騒めいてしまう。

事務所を離れスタジオに入る為に歩いていると、オープンスペースに彼女がいた・・・・・・秋くんと一緒に。

そういえば・・・昔から秋くんは彼女とはよく話していましたね。



あれは・・・・・デビューした直後だったかな。。。

「え? 如月さんて空手の段持ちなんですか?」
「そうよ」
「うわぁ〜・・・春姉ちゃんと一緒だ・・・」

秋くんにはお姉さんがいるんだ、そう思いながらドアをノックした。

「心也くん、どうしたの?」
「如月さん、高樹さんが探してましたよ?」

僕が高樹さんに言われて如月さんを探してた事を告げると、彼女は「ありがとう」といって席を立った。

「ごめんなさい、呼ばれちゃった・・・小笠原くん、またね!」
「はい・・・・・」

部屋を出ていった如月さんに、僕も用は済んだと出て行こうとしたんだ・・・・そうしたら秋くんが、ぼそりと呟いた。

「何で如月さん・・・・俺らの事は名字呼びなのに、篠原の事は名前呼びなんだろう・・・・・」
「さあ、何ででしょうね」
「もしかして・・・・・付き合ってるとか?」
「僕、彼女より年下ですよ? そういう対象にはなってないんじゃないですか?」

丁度そこに他のメンバーがやって来て、「なになに」なんて聞いてくるから話題はそこに固まってしまった。

「あ! それ俺も感じてた! 俺、坂口くんだもん!」
「僕も大野くんだし・・・」
「俺だって矢崎くんだぜ! なんで篠原だけ心也なんだ?」

みんなの視線が僕に集まるけれど、僕には彼女が僕だけをそう呼んでくれる訳なんて知りっこないからね。

「本人に聞いて下さい。 僕にも訳は分かりませんから・・・・・」
そう言って僕は部屋を出たんだ。

廊下の向こうからやってくる彼女が見えた僕は、呼び止めて・・・・・・気がついた。

「晶さん、皆が聞きたいことあるみたいですよ?」

2人の時、僕もあなたの事を名前で呼んでいると。

「そう? 何かしら・・・ 行ってくるわ」

そうして彼女が部屋の中に入って行ってから、どういうわけか、その後・・・・・・皆が名前呼びになった。

「心也!」
「ちょっと合わせようぜ、心也!」

・・・・・・・僕の事を。。。

そして晶さんも皆のことを、名前で呼ぶようになった。


・・・・・・・それが、少し寂しく思ったのは何故だろう?

いま思えばそれが、きっと僕の恋の始まりだったのかもしれないけれど、その時はあまりに淡い感情すぎて気がついてはいなかった。





デビューライブで、思い知らされた・・・・・・秋くんの存在。。。

素人のときからライブ会場をファンで埋め尽くしていた彼等には、当然・・・秋くんのファンもいる。

手に持った大きな紙には、彼女たちの気持ちが綴られていて・・・

【AKI、戻ってきて!】
【クリプレのベースは、AKIしかいない 】
【帰ってきて、AKI 】


望まれてもいない場所に、出て行かなきゃいけない気持ちが・・・分かる?

僕は、僕の【 音 】は、誰にも望まれてはいないんだ・・・・・・メンバーにも。


幼馴染の彼等は、僕の立っている場所に秋くんが戻ってくることを待っている。

高樹さんは、秋くんの才能を引き出すための悪役に僕を選んだ。

そして僕は、誰も僕の言葉を聞いてくれないまま・・・ この場所に立ち続ける事になってしまった。

初ライブの成功に、客席にいた秋くんも交じって打ち上げが始まったなか僕は、早々に席を立って帰ったんだ。

「僕のことは気にせず、楽しんで下さいね・・・」
そう言って出てきた店の玄関で、彼女が送るとついてきた。

「いいんですか? あなたまで出てきて・・・」
「高樹さんや皆いるから、大丈夫でしょ! 私さ、車で来てたからお酒、飲めないしね〜」

チャリッ・・・ 鍵を出すあなたの笑顔につられて、僕も微笑むことができたんだ。

「・・・・・・真っ赤なスポーツカーですか」
「一目惚れしたの! で、買っちゃったんだぁ〜」
「時給800円で買えるんですか?」

「くすっ・・・さて何故でしょう? さ、行こう!」
「はい」

悪戯っ子のように微笑む晶さんの横に乗って、彼女がハンドルを握る。

「少し、寄り道していいかな?」
「ええ、どうぞ・・・」

軽快なエンジン音に身を任せて、僕は助手席で窓を眺め・・・流れる景色を見ていた。

・・・・・・知らない間に寝てしまったようだ。

気がついたら車は停まってて、如月さんは外で立っていた。

仕事中は纏めている髪も、今は風に流されている。

「・・・・出てこない?」
車を降りた僕が彼女の隣に立てば、目の間に広がるのは・・・・・・綺麗な夜景だった。

「綺麗でしょ? 私さ、疲れたとき見にくるんだ」
「あなたでも疲れる時あるんですね」
「ちょっと、それどういう意味よ!」
「いえいえ、悪気はないんです。 でも如月さんはいつもパワフルだから・・・」

「晶でいいよ・・・ 私も心也くんって呼んでるし・・・」

目の前の夜景を眺めていると、ただ美しいと素直に思えた。

・・・・・・何も考えずに、ただ、素直に・・・・・・


その夜景を見ている僕の頬に、何かが、当たった。

それが自分の涙だと、分かったとき・・・・・それが、止まらなくなった。

晶さんは黙って、僕の背中に自分の背中をくっつけて立っていた。

慰めの言葉も、何もなくとも・・・・・この背中の温もりが救いになった。


「誰も聞いてないから、我慢しないでいいんだよ・・・ 私は音楽聴いてるから」
耳にイヤホンをつけた晶さんが、僕の後ろでそう呟いた。

「ぐぅぅ・・・・・・ああぁ・・・・・」
抑えきれない呻き声をあげる僕の背中に、彼女はずっと温もりをくれていた。

気持ちが落ち着いた僕に渡されたペットボトルは、少しぬるくなっていたけど・・・・・美味しかった。

水を飲んだ僕の頭に晶さんの手が置かれて、なでなでと撫でているのに僕は呆気にとられてしまう。

「ライブ、良かったよ! 最高だった!」
「・・・・・・コレは、そのご褒美ですか?」
「ん〜・・・どっちかと言えば心也くんの髪に触りたかった、私へのご褒美かもしれない!」

「・・・・・・どんな理由ですか」

気が済んだのか晶さんの手が、僕の頭から離れていく・・・でも僕の心には、あなたの温もりが残っているようだ。

「さ、帰ろうか・・・」

晶さんの赤いスポーツカーには、それから何度か乗せてもらった。。。




晶さんを好きだと自覚したのは、いつだっただろう。。。

ライブ後は、いつも晶さんを小部屋に引っ張り込んでは “ ご褒美 ” をしてもらうようになったのは、初ライブの後からだった。

クリプレのベーシストになって3年、それは続いていた。


ある日、スタジオで練習していると秋くんが入ってきた。

珍しい事もあるものですね、そんな僕の言葉も彼には気にならないだろうな。

「あのさ・・・ あれ、いつから・・・?」
「・・・・・・・あれって、何ですか?」
「晶さん・・・・・・」

クリプレの作詞作曲を一手に手がける秋くんは、普段はものすごく言葉が足りない人なんだ。

曲はあんなに雄弁なのにね・・・・・

単語で察しがついた僕は、秋くんに自分の頭を撫でるマネをすれば、彼は頷いた。

「・・・・・・いつからだったかな? 前からですけど、それが何か?」
「好きなの?」

彼が他人の色恋に関心があるとは、思わなかった。

「あれはそういうのでは、ありませんよ? ご褒美ですから」
「ご・・・ほうび?」
「ええ、最初は晶さんへのご褒美だったんですが、気に入ったので僕へのご褒美にしていただいてるんです」

「え? ん? ・・・・・・え?」
「可笑しいでしょう? 僕より晶さんの方が綺麗な髪をしているのに、ずっと僕の髪に触りたかったって言われたんです」

何だか理解してない秋くんに、僕も可笑しくなってしまうけれど・・・

「晶さんも可愛いこと言われるでしょう? 嬉しくなって、それからは僕へのご褒美にしていただいてるんです」
「ん? あ〜・・・・・・そう、なんだ」

「他の方には言わないで下さいね。 あらぬ誤解を受けますし、晶さんに迷惑をかけるかもしれないので・・・」
「わ・・・かった・・・」

こう言えば他のメンバーが知る事は、無いでしょう。

「かみに・・・・さわりたかった・・・・・」
ぽつっと呟いた秋くんが、僕の髪をジッと見つめて、気が済んだのか何処かへ行ってしまった。

自分のウェーブヘアーを指先で摘みながら・・・・・


もしかして秋くん、晶さんに撫でてもらいたかったんですか?

残念ですが、彼女は・・・・・・渡しませんよ?

居心地の悪い場所に立ち続け、苛立ち続け・・・・・・悩み続けた3年。

僕を僕のままで、クリプレのベーシストの心也ではなく、篠原心也として見てくれる彼女を、他の誰にも渡しはしませんから。。。



そして今。。。

僕は、やっと僕の愛しい人を捕まえることが出来た。

「晶さん・・・・・こっち」
「心也くん」

「何があっても離しはしませんからね」
「え?」
「あなたが心配しているスキャンダルでも。 もし手放すとしたらクリプレのベーシストの肩書きの方です」

「もしそうなったら、晶さんは僕の前から消えちゃうでしょう? 責任を全部自分のせいにして・・・・・」

図星な彼女は、腕の中で固まってしまうけど・・・・・それが何より僕には愛しいと、伝えてあげるね。

「許しませんよ。例えそうなったとしても、僕の前から消える事だけは、許さないから」
「心也・・・・・」

「待っていて下さい・・・あなたが安心して寄りかかれる男に、なってみせますから・・・・・だから」


だからその時がきたら、僕のために真っ白なウェディングドレスを着て下さいね。

愛しい・・・・何より愛しい・・・・・あなたを僕は、離しはしないから・・・・・・





勢いで書いた第二弾!

いかがでしょうか? 今更感がハンパないですが・・・・・だって、今更だけど好きになっちゃったんだも〜ん!

と開き直ってきた管理人です。

同志の方、暖かく応援してくださる方がいらっしゃれば・・・・お気軽にコメント下さりませ。

もう、カノ嘘のサイドストーリーにハマってます。
思いきって買ってよかった。

うちにBlu-rayがあって良かった。。。

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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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