⑤:祝☆花郎イケメン選手権!【目指せ新羅の星】

進みが遅くてすみませんm(_ _)m
何か野暮用が多くて……

※※※

「人気投票で私がピダム様に木札を入れるのですか?」
タンシムがきょとんとスンマンを見上げていた。

花朗大会が始まる日の朝、タンシムの作った朝食を食べながら頼むスンマンだった。

「ああ……金子なら私が用意してあるから木札を入れてほしいのだ」
「分かりました……でも」
「ん?……どうしたタンシム」
「ポジョン様でなくて良いのですか?」
幼さの残る可愛らしい顔で鋭いことを言うタンシム

敬愛する主が『ぐっ!』と喉をつまらせ、少々焦っている様子に首を傾げながらもタンシムは答えを待っていた。

「一枚しか手に入らなかったのだ……ピダムは女に慣れていないし……仕方ないさ」

そう言って肩を竦めたスンマンを思い出しながらタンシムが侍女の服を脱ぎ町娘の格好で人気投票をしに演舞場に来ていた。


貴族の娘達の最後に並んでピダムの前にある箱に木札を入れ……ついでに中を覗くと……
「少ない……」
《何で?ピダム様って顔は良いのに……》
まじまじと目の前に不貞腐れた顔で立っているピダムを見上げたタンシムに、ずっとそっぽを向いていたピダムが気がついた。

「お!タンシム」
「ピダム様…どうして木札が少ないのですか?」
「……タンシムあっちの端っこ見ろよ」
ピダムの指が指し示す先には……
「あっ!スンマン様!……えっ?スンマン様は花朗じゃないですよ?  何でお並びになって……」
「スンマンの前の箱見ろよ~~木札が溢れるから二つ目の箱だぜ~」

「きゃっ…さすがスンマン様!……お衣装もっと華々しいのを御用意すればよかったわ……」
スンマンの衣装係りとしてタンシムは後悔していた。
《今日の衣装は控えめなのよね~》

ピダムの前を通り過ぎ列の流れのままに歩いていくタンシムが花朗達の箱の中を覗いていく

《ほとんど入ってないわ~……まだピダム様って入ってる方だったんだ》

へ~……っと感心しながらキョロキョロと見ていたタンシムの肩や体を掴む腕が伸びた。

「きゃっ!」
「お前見たことあるぞ……王宮の侍女だろう」
「少し相手をしろ」
「放してください」
「侍女のくせに花朗に逆らうか……退屈しのぎに相手をしろ」
無遠慮にタンシムの体をまさぐる手は音曲も武術でも良いとこのない花朗達だった。

「止めろ……」
「止めぬか!」
静かにかかった制止の声と一喝する声に、渋々と離れた花朗達の手からタンシムが解放された。

「アルチョン様、ポジョン様!」
「行きなさい」

タンシムを列に戻して微笑むポジョンと、まだ花朗達に文句を言っているアルチョンに頭を下げたタンシムが前に進んでいった。

《スンマン様の可愛がる侍女に何かあっては、あの方が悲しまれる……》
ポジョンがアルチョンを促し自分達の立ち位置に戻った。

※※※

「さぁ、私も木札を入れてきましょう」
手に木札を持ったスジョンがたおやかに歩きながら……一人一人の花朗を眺めていった。

その艶やかに微笑む顔と柔かな肢体に、男達の釘付けになる視線を浴びながら……ゆっくりと進む様はさすが徐羅伐で一番の妓女だった。

「くすくす……」
男達の視線を集めたスジョンが、ふとポジョンの前で止まった。

「見つけたわ……」
「は?」
にっこりと微笑んだスジョンがポジョンに木札を入れた。

「何か間違えてないか?……私はそなたと面識は無いが……」
「くすくす……よいのです」
くすくす……と微笑みながら通り過ぎるスジョンにミセンが声をかけた。

「もぅーし、そこの美しい方。少し話さぬか?」
「あら、これはミセン様」
「私を知っておるのか?  だぁ~はっはっはっ~~そうか、知っておるのか!!」
扇をふりふりミセンが得意顔で傍らのソルウォンやチルスクを見た。

「はい、徐羅伐一の洒落男と評判でございますもの」
「そ~か、そ~か……なぁ、スジョン殿、今度店の方に行くから私を客にしてもらえぬかな~~」
「くすくす……この様な場所でミセン様ともあろう御方が野暮ですよ」
「こりゃ失礼した!はぁ~はっはっはっ!」
ちらり…と色艶の溢れた流し目をミセンに送り、歩き続けたスジョンがスンマンに礼をして席に戻っていった。

「ふふ……スジョンがポジョンに入れるとはな」
くつくつと笑うスンマンに隣のソルウォンが興味深げに見ていた

※※※

「では~木札を集めて集計いたしますから、その間またまた休憩になりまぁ~す!」
サンタクの声とともに演舞場に立っていた花朗達も元風月主達も散っていく。

トンマンが集まった木札の状況に何か考えている。

「姉上……どうされました?」
「ああスンマン……お前に票が集まりすぎて面白くないのだ」
「やり過ぎましたか?」
「ん~~誰も入れない花朗がいるとは思わなかったぞ」
「そうですね……私も思いませんでしたね」
クスッと笑い合う公主二人がどう儲けるか相談を始めた。

「さて、どうするか……」
トンマンが言いたいのは票が集まりすぎたスンマンを落札するのに大金は落ちるだろうが一人分だけでは財政は潤わない……

「大金をがばっと欲しいのだがな……」
「ならば……これは如何ですか」
「なんだ?」
「金一両で抱きしめる……金五両で口付ける……とかは?」
「スンマン……それは幾らなんでも……聖骨の公主だからな」
「ふふ……もちろん女性だけですよ……男は駄目です」
「んー……ならば一番高値の者が清遊で、二番目に高値が口付け、三番目の高値を出した者が抱擁というのはどうだ?」
「宜しいのでは?」
公主二人が微笑み合う後ろでポジョンが複雑な顔をしていた。

「では姉上、少し休憩してきます」
スンマンが去った後、トンマンはまだ考えていた。

「握手だと数をこなせるな……さて幾らにするかな」
……完全に楽しんでいる商人トンマンが頭の中で算盤を弾いていた。

「ふむ……握手を金一両にすれば……二百人で二百両か……娘達の懐具合しだいだな……ピダァ~ム!!」
一声かければ駆け寄ってくるピダムを満足気に見たトンマンが命じたのは……


「娘達の懐具合……ですか?」
「ああ!休憩が終わるまでに調べてくれ」
「分かりました」
一礼して去ったピダムを見てトンマンも喉を潤しに立ち上がった。

※※※

「結果を発表いたしまぁ~~~す」

銅鑼の音のあとサンタクの言葉に票の入らなかった花朗達数人が面白くなさそうに毒づいていたが王の御前である……大人しくするしかなかった。


「結果は~~一番はスンマン様!三百二十四票!!」

「二番はソルウォン様~~百十五票!!」
「三番はミセン様!五十一票!!」

「四番はポジョン様!五十票!!」

「五番はピダム様!三十三票!!」

「六番はテナムボ様!三十票!!」

「七番はホジェ様!十二票!!」

「八番はアルチョン様!十票!!」

「九番はユシン様!八票!!」

「十番はパグィ様!七票!!以上となります」

サンタクの発表に笑顔になるもの拳を小さく胸の前で握る者と様々だったが……名前を呼ばれなかった花朗達は青ざめた後、真っ赤になって演舞場から退出していった

「それでは~~~今から入札に参ります~~お名前を呼ばれた方は演舞場の真ん中にお立ちくださぁ~い」
「木札を入れた方は出場者の回りに集まって下さい~~」

サンタクが声を張上げ進行している。

「まずはパグィ様、ユシン様、アルチョン様、ホジェ様~~」

呼ばれたものは演舞場に立ちヨムジョンの部下達が手際よく入札を仕切り次々と決まって行った。


「やはり競る人数が少ないと上がりも少ないな……」
頭の中でパチパチと算盤を弾くトンマンにピダムから報告があった途端、にんまりと笑った。

「よし!握手会をして稼ぐぞ!スンマンが頼みの綱だ」
思わず仁王立ちになったトンマンにスンマンが楽しそうに笑う。

「くっくっくっ……姉上の商魂には参ります」

「稼がなければならないのだ……自作農に援助する農具の鋼代が足りないのだ!!」

気合いの入ったトンマンがもっと高値がつくように祈ると側のスンマンがヨムジョンに目配せした。

「おいお前達……高値になるように誘導するんだぞ……ピダムの時以外わな!」
「はい!」

そしてまた競りが次々と終わっていった。

「さぁ……次はミセン様とポジョン様だ」

※※※※※

はぁ~……遅くてすみませんm(_ _)m

突然、先に進めなくなって……子供が風邪ばかりでやっと治ったら今は私が(泣)

年内には終わらせるよう頑張ります
関連記事

コメント

☆あつ様へ☆

嬉しいコメントありがとうございます!

私が書くとセクシーさもワイルドさも吹き飛んだピダムが出来上がっちゃって……(汗)


よそ様のブログのピダムが羨ましく、でも【ずっこけピダム】も管理人的には好きなもんで(笑)

いずれトンマンとピダムの《初!エッ○》を書いてみたいと思ってます


すーさん様

返信コメ、ありがとうございま~す!

いやいや~、トンマンに夢中なピダムは私的に相当かっこいいですよ!やっぱり、女に心底惚れなきゃ、男はかっこよくならない!!!女は、恋をすればきれいになるけど、男は心から惚れなきゃ無理ですね!←恋愛経験少ないくせに…何を上から…^^;

それにしても、今読んだ「アルバイトしよう♪」の番外編、ピダムがどう謝るか、気になってたので読めて嬉しいです♪
ルックスからしてどちらかというとセクシー&ワイルド系なピダムが「小さな恋のメロディ」みたいにかわいい恋をしている姿が、最ッ高に萌♪です。わざとコケルって乙女だぁ~v-238

そして、反対に大人な愛情表現のポジョンとスンマンのお話が、全体のストーリーを甘くなり過ぎないように引き締めてくれるので、お話に緩急がついててすごいなぁと思います!

また、楽しませてください!

☆あつ様へ☆

初めまして&いらっしゃいませ~~~♪

緋翠様のブログから、ありがとうございます(-^〇^-)/


古代編も現代編も楽しんで頂けて嬉しいです♪

今後は「カッコイイ」ピダムを目指していきたいと野望をもってる管理人です

どうしてもコントのようになっちゃって……(笑)


これから よろしくお願いします

はじめまして!

はじめまして!緋翠様のリンクから遊びに来させていただきました~。あつと申します。

早速ですが、この企画、めちゃくちゃ面白いですね~!ピダムってばどうなるの~!かわいすぎるトンマンもさることながら、妖しく美しいスンマンも目が離せず、ついでにパグィが決勝進出してうれしく(なぜ?(笑))、続きが読みたいです~!

そして、現代版のトンマン&ピダム+スンマン&ポジョンのラブストーリーも楽しく拝見してます!これまた続きが読みたいです~!

これからどうか、よろしくお願いします!
Secret

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも一覧


Cat Home

暁の唄

ちび眼鏡日記

ひとりごと

月が浮かぶ夜

まきまきまき

うみにふわりふわり

snowdrop

みやびのブログ

よみよみ

SweetBlackな世界

日々のこと

きみと手をつないで

shibushibuuu

ゆめの世界

井の中の蛙

月の舟 星の林

古いおもちゃ箱

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR