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① 紅 【ウロボロス】

この【ウロボロス】は結子先生が居て、事件が無かった世界になります。

イクオは刑事で、竜哉は宝石会社の副社長(社長は桐乃姐さんです)などと、色々ドラマや原作からは逸脱しております。

そんな “ もしも ” の世界のお話ですが、よければ読んでください。

竜哉の彼女の咲耶は、この話の前に書いてある私のオリジナルの人物です。
よければ最初からお読みいただければ、設定がわかるようになっております。

苦手な方や嫌な方はスルーで、お願いします。



新宿、歌舞伎町・・・・・繁華街で賑わうその街は、不夜城として知られている。

色と欲が渦巻く街は、ネオンの光を纏って彩りを添えているが、それは外から見る幻の美しさだった。

一本裏通りを行けば、胡散臭い路地が広がり、客引きする黒服や、立ちんぼと呼ばれる娼婦もいる。
ホストやキャバクラなど、色と欲の店が立ち並ぶ場所もあり、様々な人が様々な人生を生きている。

そんな、ある夜。

長い爪にネイルを施し、髪を盛り上げ、付けまつ毛や濃い化粧で彩られた1人の女が・・・・・・街灯も疎らな路地裏で、投げ出された人形のように死んでいた。

その首には絞められた痕が、首をぐるりと一周している。



「遅くなっちゃった・・・竜哉、待ってるだろうなぁ〜」

私は咲耶・・・・ 銀座の宝石店で鑑定士とデザイナーをしています。
今日は新宿店を視察を兼ねて入ってたんだけど、恋人との待ち合わせ時間に遅くなってて急いでるんです。

パタパタと早足で近道の路地を抜けようとした私は、何か叫び声のようなものを聞いた気がしたの。
こんな暗い路地だから、もしかして何かあったのかと足を向ければ、また聞こえた女性のうめき声・・・・・

私はカバンの中から痴漢避けブザーやスプレーをポケットに入れて、近づいていった。

「??? ・・・・・・誰かいますかぁ〜」
街灯のある自分の場所から、真っ暗な路地に声をかけるけど・・・・・・何か、居る!

微かな息づかいを感じた私は、カバンから小型の懐中電灯を持ち、ブザーを反対の手に持ち、明かりをつけた。

LEDの眩しすぎる明かりが真っ直ぐに路地の裏を照らして、屈んでいる何かを写した。

バッと手で顔を遮るソイツが横道に走って逃げて行くのを追いかけた私は、ソイツが屈んでいた所まで来て・・・・・・女性を見つけた。

すぐに救急車の番号を押し、スピーカーに切り替えた私は、その女性の首を伸ばし気道を確保して耳を近づけた。

・・・・・・・微かに息がある!!!

私は誰か〜〜〜と叫びながら、電話の向こうに住所を伝え、女性の状態を伝え、応急処置の仕方を聞いていた。

やがて救急車とパトカーがつき、女性が運ばれて行く。

私は第1発見者として事情を話さなければならないらしい・・・・・・と、竜哉にメールを送ったの。

あの人、助かればいいのに・・・・・私は祈る様な気持ちで救急車を見送った・・・・・



「龍崎さん、事件です!」
僕は相棒の日比野美月さんに連れられ、現場に向かったんだけど・・・・・・くん? くんくん?

風に乗って香ってくる、この匂いは・・・・・・まさか、まさかだよね!

「龍崎さん!!!」
突然、走り出した僕に日比野さんの声が聞こえたけど、構わずに走れば・・・・・・居た!

「咲耶ちゃん!? え? 何でここに? っていうか、どうして?」
「イクオ」
艶やかな黒髪が風に靡き、振り返ったのは間違いなく咲耶ちゃんで。

「おい! 二番手署の刑事が知り合いか? こんな綺麗な姉ちゃんとよ〜!!!」

咲耶ちゃんの前には新宿第一署の刑事、蝶野さんとその相棒の東海林さんが立っていた。

「お知り合いなら店を教えてもらってくれ、気に入ったから指名するわ!」
「蝶野さん、咲耶ちゃんはキャバ嬢じゃないですよ?」
「あ〝・・・・・ならどんな素性なんだよ」

「申し遅れました、私 “ ウロボロス ” の専属鑑定士とデザイナーをしています、咲耶と申します」
「ウロボロス〜??? ああ、銀座の有名宝石店か〜・・・・なんで新宿に?」

「一ヶ月前、新宿店を開店しまして、その視察で本日は新宿店にいました」

「視察なんだ〜・・・咲耶ちゃんすごいね〜!」
「ありがとうイクオ! お客様の傾向を調べるのもデザイナーには必要なの!」
「そうだ、現場に遭遇して怖くなかったの? 何もされなかった?」

僕は咲耶ちゃんに何も無いか、背中や横や周りを回って調べたんだけど・・・・・良かった、何もないや。
鼻を近づけても変な匂いもしないし・・・・・・咲耶ちゃんの良い匂いだぁ〜〜〜

「懐中電灯を向けたら逃げてったの。 一応ブザーや痴漢避けスプレーとか持ってたんだけどね」
「でも危ない事はしないで欲しいよ、心配だもん!」
「ありがとイクオ! 優しいね〜」

咲耶ちゃんの手が僕の頭を撫でてくれるのに、嬉しくてたまらなくなる。

「何だありゃ、龍崎が犬っころに見えるんだが・・・・・恋人か?」
「私に聞かないで下さい! 知りませんっ!」
「・・・・・怖ぇぇ〜」

後ろで蝶野さんと日比野さんが、そんなこと言ってたなんて僕は知らなかったんだ。




「咲耶のやつ、遅いな」
そう思った矢先、俺の携帯にメールが・・・・・・・は? 事件だと?

第1発見者!? また面倒なことに巻き込まれやがって・・・・・・これで今夜のデートは、飛んじまったな。

場所は新宿か、ならイクオに聞きゃ分かるか。
やれやれ、世話の焼ける女を迎えに行かなきゃな・・・・・・


他の男が、寄って来ないようにな・・・・・・・


俺はイクオにメールをして、車を出した。
新宿第一署に向かったんだ。



「で、あんたが通りがかったとき、女の悲鳴が聞こえたと・・・」
「はい」
「あの時間、通りがかったのは偶然だった。 それでいいですね」
「はい・・・元々、私は本店で鑑定するかデザインをするかで、直接接客はしないんです。ですが新宿店の売れ筋や客筋を掴みたくて、リサーチも兼ねて接客していました」

目の前に座る女は、兎にも角にも “ 良い女 ” だ。

頭もいい・・・ 要領よく説明して、先にこっちが聞きたい事も答えるあたり、切れる女だ。

度胸もいい・・・ 事件の発見者とはいえ、警察署の中で刑事に話を聞かれて、こんな堂々と落ち着いてるなんて肝が据わってる証拠だ。

それに何だ、この美貌・・・ 大きな切れ長の瞳は、澄んでてさ・・・ジッと見つめられたら、たまんねぇーよ。

スタイルだって、バッチリだ。

パンツスーツだが、細い腰に、華奢な体躯は丸分かりでよ・・・ あーあ、俺にもこんな良い女が側にいりゃぁーな〜・・・・

・・・・・竜崎なんかにゃ勿体ないぜ!

「では、後日またお話をお伺いするかもしれませんが、よろしくお願いします」
「はい・・・」

そうして綺麗なお姉さんの事情聴取は、終わったんだが・・・・・なんだ?

薄暗い署内の廊下に、1人佇む男の姿。。。

なんだ、なんだ、あの立ってるだけで絵になる良い男は!

「あ、来てくれたんだ・・・」
嬉しそうに呟く隣の “ 良い女 ” が、タタタッとその男に駆け寄ったんだが・・・・・こいつが本命かよ。

スッと女の腰に腕を回した男が、そのまま連れて行く後ろ姿を見つめているだけなのによ。

なんだこの半端ねぇ〜敗北感は!?

「あ〜あ、良い女にはもう男がいるってか!? やってらんねぇ〜ぜ!」
「まぁまぁ、蝶野さん・・・」
「まぁまぁじゃねぇーよ! ふん! 」

俺は腹いせに東海林の頭を1つ小突いて、歩き出した。

「蝶野さぁ〜ん、待ってくださいよ〜」

ドタドタとついてくる東海林を従え、俺は被害者の勤めてた店に、聞き込みに行ったんだ。

新宿のキャバクラへな・・・・・・



「また面倒な事に巻き込まれやがって・・・・・・」
「ごめんね、竜哉・・・」

助手席に座らせた咲耶に小言の1つも言ってみれば、シュンとしなだれてやがる。

「・・・・・・・なんともないか? ケガとか・・・・・してないか?」
「うん!」
「遅くなったけど、食いに行くか?」
「う〜ん・・・ お家でのんびりしたいなぁ〜・・・・・」

ああ・・・むさ苦しい刑事に囲まれ、警察署なんかに居たんだ・・・ゆっくりさせるとするか。

「じゃあ、何か買って帰るか・・・・・」
「ありがとう竜哉・・・・」

俺たちは遅くてもやってるスーパーに行って、食い物を買って帰った。
俺はスーツを脱いで風呂の用意をし、咲耶は買ってきた物を皿へと並べている。

テーブルに並べられた色取り取りの食べ物に、俺はウィスキーのロックを、咲耶は缶の甘いカクテルをグラスにいれて飲んでいる。

ソファーに座る俺の肩に頭を寄せた咲耶を、腕を回してもっと寄りかからせる。

「あの人・・・・・・助かったかな・・・・・」
「・・・・・被害者か?」
「うん・・・・・・助かるといいなぁ〜・・・」

優しい女だからな、コイツは・・・・・・無残に首を絞められてた女の姿が、頭の中をチラついてるんだろう。

ある程度、咲耶が食ったのを確認して俺はコイツを風呂へと入れた。
俺も一緒に入って塞いでるコイツの頭を洗ってやる。

「自分でするよう〜」
「いいから、たまには俺にさせとけよ」

湯船に浸からせたまま、髪をゆっくり優しく丁寧に洗ってやれば、うっとりと気持ちよさそうな顔してやがる。
シャワーですすいで咲耶を湯船からだし、ボディーソープを手に取り身体を洗っていく。

「やだ・・・竜哉! くすぐったいよ」
「おっと、ここは違うみたいだな・・・・・もうヌルヌルじゃねぇ〜か」
「やっ・・・・だって、竜哉が・・・・」

もう、我慢できねぇ・・・・・シャワーで泡を洗い流した咲耶を抱きしめ、ディープなキスをして、一緒に湯船に浸かって、俺は猛る俺自身を咲耶の中に・・・・・

風呂場に咲耶の声が反響するが、知らないだろうお前は・・・・・・

その切なくて、切れ切れの喘ぎ声が俺を・・・・・俺をたまらなくするんだって。

一緒に暮らして10年だ、咲耶・・・・・・俺は10年前よりもっと、お前に溺れてる。
お前がいなきゃ・・・生きていけるか分かんねぇ〜よ・・・・・

お前が無事に、俺の隣で笑っていてくれるなら俺は、何だってできるんだぜ。

そう、何だってな・・・・・・


とりあえず今は、お前の頭ん中から無残な被害者の姿を消してやるよ。

真っ白になるくらいの快楽でな・・・・・・・・・


風呂場では足りずベットの上でも咲耶を抱けば、コトっと気絶しちまいやがった。

俺はリビングに出てきて電話をかけた。

「深町か? 遅くにすまねぇーが、ちっと調べて欲しい事があるんだ」
『分かりました』

30分もすれば深町からメールが届いた。

その中身は警察の調書の内容と、今の状況、それらを見ながら俺はタバコに火をつける。

そして、もう1本電話をかけたのは・・・・・・・


「社長、遅くにすみませんが・・・咲耶さんの事でお話が・・・」
『咲耶に? 話しな、段野』

宝石店ウロボロス社長、桐乃に電話をかけた。
日付が変わろうとする時間にかけた俺に、しかし咲耶の名を出せば途端に声が変わる桐乃。

『・・・・・・明日から咲耶をお前が守りな! 警察なんかあてになりゃしないんだから』
「分かりました」
『ああ、段野・・・・分かってるだろうね? 咲耶に何かあったらお前、生かしちゃおかないよ?』
「心得ております」

こんな破天荒な女でも、咲耶のことは可愛いのか・・・・・・溺愛している。

『じゃあ頼むよ。 私の方からも調べてみるよ』
「では失礼したします」

銀座の女傑・・・ あの女は生まれたばかりの咲耶を奪われ、死に物狂いで力を欲しがった。
最高学府で首席卒業者にしか与えられない “ 金時計 ” を手にし、各界の頂点に位置する “ 金時計組 ” と言われるネットワークをも手に入れた。

桐乃は、老舗だが潰れかかった宝石店を従業員ごと買い取り、老舗のプライドにこだわり過ぎて古臭くなった宝石を、若手の見込みのあるデザイナーに作り直させた。

そのデザイナーが有名な賞を取れば、一気に注目され宝石も飛ぶように売れ始めた。

・・・・・・その裏で桐乃は、自分が見込んだ人物を集め、どんな情報でも集めてデータ化させ桐乃に差し出させた。

もちろん男達の忠誠を集めるためには、その美貌も、身体も使っただろう。

魔性の女と化した桐乃は、1度その身体を味わえば麻薬のように中毒を起こし、離れられなくなるそうだ。

そうやって何人、いや何十人、何百人もの男の忠誠を掴み、意のままに操る桐乃はやがて・・・・・関東でも類をみない情報屋になっていた。

ここまで大きくなり組織化すればもう、桐乃はその上に君臨していればいい存在になっていた。

表の顔は有名宝石店の社長で、裏の顔は関東最大で唯一の情報組織の女王。


その女王が唯一、溺愛しているのが咲耶だった。

きっと桐乃は、女王の座も、男も、宝石も、本当は欲してなどいないんだろう・・・・・桐乃の心を占めているのは、咲耶・・・・・自分の娘だけなんだ。


それは俺も、同じだ・・・・・だからこそ俺は10年前に決意したんだ。

咲耶が俺の隣で笑っていてくれるなら、どんな事でもすると。

だからこそ俺は、すでに桐乃の右腕として、そして後継者としての道を歩いている。


全ては咲耶、お前のために・・・ いや、お前に側にいて欲しい俺自身のためにだ!!!


咲耶・・・ お前が俺のそばで、笑っててくれるなら、俺は何だってやれるんだ。


俺は最後にもう1本、連絡を入れた・・・・新宿第二署のイクオにな。

「・・・・・・そうか。 咲耶は俺が守る、お前は犯人を追ってくれ・・・・ああ、情報は流してやる・・・んじゃな・・・・・」

カラン・・・ グラスの中の氷が、キレイな音を立ててウィスキーの中へと沈んだ。。。




「何か分かったのかな?」
僕が相棒の日比野さんに聞けば、第一署が情報を独占していてこっちには何もないと言うんだ。

「あ、被害者の女性は? 助かったの?」
「今も危険な状態だそうです・・・・・ただあの方が見つけて、犯人を追い払ったお陰で助かったんです」
「咲耶ちゃんの方には、事件のこと聞きに行ったのかな?」

「ああ、それなら・・・蝶野さんが嬉々として向かったそうですよ?」
「え? 蝶野さんが嬉々として? あちゃ〜・・・・」

それならタッちゃんは、不機嫌全開だろうなぁ〜・・・

「あの咲耶って方とは、恋人なんですか?」
日比野さんの声に、「ううん」って首を横に振った僕。

「咲耶ちゃんはお姉さんみたいな人なんだ。・・・それに恋人もいるんだよ」
「え? あ、そうなんだ・・・・・あ、でも、あんなキレイな人ですもんね! 恋人の1人や2人、いますよね!」
「・・・・・聞いたら驚くと思うよ、あの2人のこと!」
「何ですか? 聞かせて下さい」

「どうしようかな〜・・・」
「あ〜・・意地悪しないで下さいよ! どんな馴れ初めなんですか?」

あれ? 日比野さん元気になった!

そうか、やっぱり女子って恋話が好きなんだねぇ〜・・・・・・

「僕達も咲耶ちゃんに話しを聞きに行こうか!」
「そうですね、第1発見者の話しは重要ですから」

そうして咲耶ちゃんの所に向かう車の中で、僕はあの2人の事を少し日比野さんに話したんだ。

「すごい・・・じゃあ、2人は小学生の時から想いあってたんですね」
「うん!」
「うわぁ〜・・・・ロマンチック! 私じゃ考えられないけど」

機嫌の良くなった日比野さんと、銀座のウロボロス本店に着いたんだ。

あれ? 店の中を覗き込んでみたら蝶野さんがいた。

「龍崎さん、こっちに」
日比野さんに腕を掴まれて建物の陰に、姿を隠した。

「龍崎さん、咲耶さんと連絡は取れますか?」
「うん、番号知ってるし・・・」
「では連絡を取っていただいて、私達と会ってもらいましょう。 第一署を出し抜けるチャンスです!」
「じゃ、かけるね」

『イクオ! どうしたの?』
「あ、咲耶ちゃん! ちょっと事件の事で話しを聞きたいんだけど、いいかな?」
『いいよ! いま迎えを出すから裏口の所にいてくれる?』
「うん、分かった」

僕らは咲耶ちゃんの指示通りに裏口で待ってたんだ。
すぐに中からドアが開いて・・・・・・・うわぁ〜・・・不機嫌全開な人が、ドアを開けてくれたぁ〜・・・

「イクオ・・・ さっさと入れ。 そこのエレベーターで5階で降りたのが、咲耶の仕事部屋だ」
「タッちゃんは?」
「俺はあの刑事の相手しに降りてきたんだ・・・・・・俺が戻るまで、アイツを1人にするなよ、イクオ」
「分かった!」

苦虫噛み潰してるみたいな顔のタッちゃんが、店内に向かうんだけど・・・わぁ〜タッちゃんイライラしてる。

「龍崎さん、行きますよ」
「はい!」

エレベーターを上がった5階のドアをノックすれば、中から咲耶ちゃんが開けてくれた。

「どうぞ・・・」
一歩入ればそこは、銀座の一等地に建つ景色のいい広い部屋だった。

「えっと、日比野さん? 紅茶とコーヒーとどっちが好き?」
「コーヒーで・・・・って、どうして私の名前を・・・」
「イクオに聞いてるの! 僕の相棒は頭が良くて真面目で、可愛い人だって・・・・あなたの事よね」
「えっ、あっ、そんな・・・・ 龍崎さん、何を言ってるんですか」

「僕は本当のことを言ってるだけだよ? ・・・・・・・クンクン。 咲耶ちゃん、さっきチョコ食べたでしょ!」
「あら、匂う?」
僕は鼻がいいからね、部屋に漂ようチョコの匂いで僕にはお見通しだい!

すると日比野さんが小声で、「失礼ですよ! 気を悪くされますよ!」とか言ってるけど、咲耶ちゃんは気にしないよ?

「クスクス・・・・・はい、チョコ! 美味しいわよ〜・・・私が味見してるんだから、間違いないわよ」
「ほら、咲耶ちゃんは慣れてるから・・・って、そういえば最初から咲耶ちゃんは気にしないよね?」
僕がそう言えばニコニコしてる咲耶ちゃん。

「だってイクオだもん! 何したって可愛い弟に変わりはないもの」
「う・・・あ・・・・・咲耶ちゃん!!!」

コーヒーをカップに注いでる咲耶ちゃんに、飛び付きたいのに出来なくて、後ろでジリジリ待って・・・・入れ終わった!

「咲耶ちゃん!」
懐いて抱きつく僕に咲耶ちゃんは慣れてるから、ヨシヨシって頭を撫でてくれるんだ。


「龍崎さんに犬の耳と尻尾が見えるのは、私の気のせいでしょうか?」

日比野さんの呟きは置いといて、僕らは咲耶ちゃんから事件のあらましを聞いたんだ。


「それなら犯人に咲耶さんが目撃された可能性があるんじゃないですか?」
「そうだよ、咲耶ちゃん! 警護の人つけてもらおう!」
大変だよ、どうして話しを聞いた蝶野さんが警護申請しないのか、分からないよ!

「それは此方でする」
タッちゃん・・・ 蝶野さん達、帰ったの?

「ああ、あの蝶野って刑事・・・咲耶を警護するって言って引かねーから、苦労したぜ」
「あなたは?」
「・・・・・ウロボロス、副社長の段野竜哉です」

「私の婚約者なの♡」
咲耶ちゃんがそう言えば、日比野さんが・・・・・

「あ、あなたが!!!」
「・・・・・・イクオ? お前、何か言ったのか?」
いきなり日比野さんが嬉しそうに騒ぐから、タッちゃんが僕を睨んじゃってるんだけど。


それより咲耶ちゃんに警護を!って言ってもタッちゃんは自分が守るからと引かないし。
それより早く犯人を捕まえてくれとか、タッちゃんに言われるし。

話しを聞き終わった僕らは、次に被害者の勤めてるキャバクラに行って聞き込みしたんだ。



「・・・・・それでは被害者のメグさんこと、畑野 恵さんにはストーカーがいたんですね」

「そうなの! 最初は大人しそうなお客さんだったのに、だんだん変になっちゃってさ」
「メグちゃんのメアドを聞きつけて、迷惑メールばっかり送るし」
「マンションの前で待ち伏せしたりしてるって!」

「「「赤いバラを1輪もって!」」」

皆さん協力的に話しをしてくれるんですが、この話は他の刑事にも話されたんですか?

「ああ、昨日の刑事? いきなり来てバッジ見せて話しを聞かせろ!でしょ?」
「メグちゃんの事も、こういう店に勤めてれば男関係乱れまくりだろ?とか言うのよ!」
「失礼しちゃうわ! メグちゃんはね、身持ちが固いの!」
「お父さんの経営してる農園に、仕送りするためにここに居る良い子なのよ!」

良い子だなぁ〜・・・・絶対、犯人を捕まえなきゃ!

「その客の名前や勤めてる会社とか、何か知りませんか?」
日比野さんの冷静な声で聞かれて、女の子達が顔を見合わせている。

「あんた知ってる?」
「ん〜〜〜・・・・・・あ!!!」
「何よ!」

「メグちゃんね、最初に必ず名刺もらってたの! それをファイルに入れて何か書き込んでたよ!」
「私も見た事ある! 確かロッカーに入れてたよね?」
「えっと、えっと・・・・コイケ・・・じゃなくて、コイワ・・・じゃなくて・・・なんて呼んでたっけ」
「コイワイ・・・・・ね、コイワイじゃなかった? 私ねコンビニの小岩○のコーヒー牛乳好きだから覚えてる〜」

「ありがとうございます!」
「店長にロッカーを見せてもらいましょう!」

そうして僕らは新たな手掛かりを、掴んだんだ。



「メグちゃんは、僕の恋人なんだ・・・・ メグちゃんはね、親思いの良い子なんだ・・・」
ブツブツと暗闇から呟く男は、街灯も届かない暗い路地の中で、目だけをギラギラと光らせていた。

手には赤いバラを1輪だけ持って。。。




事件です。
ドラマの配役で、お話はオリジナルでお届けします。

竜哉が咲耶ちゃんにメロメロなのも交えて、妄想爆発中です (^o^)/
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コメント

☆トナンさんへ☆

こんばんは〜、コメントありがとうございます!
コメントあるのが楽しみです☆

はい、美月ちゃん登場です!
あまりのイクオの懐きように恋人か!?と、ドキッとしてますが、ケロリとイクオに否定されました。

まだ恋だとは自覚してない美月ちゃん、これから胸ドキのシーンとか入れて「あれ?なんで私・・・」みたいな感じで2人を微妙にくっつけたいです(笑)

ストーカーに他にも問題が出るので、今書いてる②で容疑者を他にも・・・おっとと、話し過ぎましたね。

そう咲耶ちゃんに何もなければいいんですが(うふふ)
蝶野さんにも活躍して欲しいし、三島課長や橘さん(吉田羊さん)にも出てほしいな。
って、私の文章力では難しいかも。。。

竜哉とイクオのアクションシーン、私も好きです!
何気に銭湯のほのぼのや、深町さんとの関係も好きなので盛り込みたいなと思いつつ、私の文章力の問題が。。。

イクオくん、アクションシーンすごくカッコイイって、様になってるって思ったのってやっぱり努力したんですね。

そういえば聞いた話ではイクオ役の斗真くんが原作の漫画を2巻まで見て、ドラマ化したいと持ち込んだらしいですね。
相手役には小栗くんをって名指しで・・・・・でも漫画を読んで分かりました!
原作もめちゃめちゃ面白いんですもん!

TSUTAYAで借りて一気に読みました!(19巻だけまだ見てないんですが)
今は、ウロボロスのBlu-rayが欲しくて欲しくて・・・・・

なんでも最終話を20分くらい足したのも入れてくれるとか!
放送された回と比較して見ても面白いですよね!

きっと号泣再びでしょうが(笑)

冬のドラマの中で、私は1番面白いとハマりましたが・・・・・ままなりませんね〜
視聴率も、本当なのか・・・・ちょっと疑問ですしね。

結子先生の相手は、まあボチボチと・・・おお! 美月ちゃんのお父さんがいましたね!
長らくやもめ暮らしですし、ちょっとメモしときます。

あと三島課長もいいなぁ〜・・・・・なんて、趣味に走ってしまいそうです。

次回、少しづつ進めますのでもう少しお待ちくださいね。

(^o^)/

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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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