《チョコの行き先・・・》

バレンタインのチョコを大量にもらった神戸さん。

全部食べるのでしょうか?
それとも捨てちゃう???

さてさて陽子ちゃんは、どうするのでしょうか。。。

また箸休めなお話しになります。



私は疑問があって神戸さんに聞いたんです。

「神戸さん、バレンタインのチョコ達はどうされたんですか?」
「チョコ? ああ・・・特命の部屋に置いたままだ」
「・・・・・・何でですか?」

「ん〜〜〜・・・用意してくれてたから、受け取ったけどさ・・・俺、甘い物苦手だし、それに・・・」
「それに・・・?」

何故か言いにくそうな神戸さんが、話してくれたのは・・・・・
昔からバレンタインにチョコを受け取ってはいたけれど、甘いチョコが苦手で食べられなかった神戸さん。

それでもせっかくの女子からの気持ちを大事にしたいと、仲間に手伝ってもらいながら食べていたら・・・・

手作りのチョコの中から髪の毛が出てきたのに、心底ビックリして・・・・・・苦手に拍車がかかったんだそうです。

「私もチョコケーキじゃなくて、ワインとかにしとけば良かったですね・・・・ 」
来年は、チョコより何か神戸さんの好きな物をあげるようにしよう!


だって神戸さん、バレンタインにあげた私のチョコケーキ・・・ 包装とか散々見てから、大事そうに開けてくれて食べてくれたけど。。。

きっと無理してたんだ。

・・・・・・・悪い事しちゃったなぁ〜
・・・・・・・神戸さんにちゃんと聞いてから作れば良かったのに、私って気が利かないんだから・・・・・・


そんな事を考えて下を見ていたら急に、暖かいものに包まれて・・・・・・私は神戸さんに抱きしめられていたんです。

「陽子ちゃんが作ってくれるのは別だよ? 美味しかったよ、あのチョコケーキ!」
「でも・・・」
「でもなんて、無し! 甘すぎなかったし、コーヒーと一緒に食べて僕は満足したんだよ」

優しい神戸さんの言葉に、私は身体を預けるように凭れさせれば彼は「ふふっ」と笑ってくれるんです。

「神戸さん、優しい・・・・・・」
「陽子ちゃんが大好きだからね・・・・・・・こっち、向いて?」

神戸さんの腕の中で彼を見上げたら、綺麗な顔が妖しく微笑みながら私に降りてきて・・・・・・唇が、重なるの・・・・・・・


「ホワイトデーは期待しててね☆」

しばらくKissを楽しんだ後に、陽子ちゃんにそう言えば・・・・・・あれ? 何か小首を傾げてるけど? なにかな。

「・・・・・・私、詳しくないですがバレンタインのお返しってあげないんですか?」
「ああ、ちょっとした物を贈ってるけどさ・・・受け取る時にもう来月の14日に此処でって言っておくんだ」
「じゃあ・・・・今年も?」
「ああ、彼女達には言っておいたけど・・・・・もしかして嫌だった?」

バレンタインの時も自分の作ったチョコケーキがさ、みすぼらしいなんて言う陽子ちゃんだから・・・もしかして彼女達にお返しなんて嫌がるかな?

「嫌なんじゃなくて・・・それだと皆がランダムにもらうとかになりませんか?」
「ああ、ちょっとした小物の色違いとかをあげるから・・・・・ダメかな?」

どうしたんだろ、陽子ちゃん・・・・・・何か考え込んでるけど。

「あの、食べないのなら私が預かっても良いですか?」
「うん・・・・いいけど」

そうして次の日、特命係の部屋まで一緒に登庁した陽子ちゃんが、チョコを持って行ったんだけど・・・・・・



数日後、書類を腕に抱え、チョコの紙袋2つを持ってやって来た陽子ちゃん。

「神戸さん、見て下さい!」
「・・・・・・これって何かな?」
「どうされましたか?」

ファイルから書類を取り出した陽子ちゃんが、1枚1枚並べてくんだけど・・・・・・
それにはチョコの外装の写真に、婦警の写真付き身上書がセットになってて・・・・・って、ええええ!!!

もしかしてこれらの書類ってさ、チョコをくれた婦警達?

「はい! 貰ったチョコの指紋を調べてデータベースで合致した方をファイリングしました!」
「ファイリングって・・・・・・あれを全部!?」

嘘でしょう? 大きな紙袋2つだよ?
確か50個くらいだったよね?

「正確には48個でした! 全て有名なチョコのお店の物で、外装を解いた形跡もないし、注射針などの跡もないので安全な物と判断しています」
「はぁ・・・・良かった、のかな?」

そうか、開けてないなら普通に食べられるよな・・・・・

「全部は無理でしょうが、安全と保証できたので・・・・・・少しは食べられます?」
「・・・・・・僕に食べさせたいの?」

この一連の鑑定ってさ、もしかして陽子ちゃん・・・ 僕にチョコを食べてもらいたくて、した事なのかな?
でもさ普通、嫌がらない?

自分の恋人がもらったチョコを食べさせたいなんて考えるかな?
・・・・・・過去の恋人は嫉妬してさ、纏めてゴミに出しちゃった事もあるんだけど。

「ね、陽子ちゃんは他の女性にもらったチョコを、僕に食べさせたいのかな?」
「・・・・・・私、神戸さんにどんなチョコをあげようか、凄く悩んだんです」

そうだよね? 確かに悩んでたよね陽子ちゃん!

「・・・・・他の方も同じだと思うんです。 神戸さんにはどんなチョコが喜ばれるのかな〜って、一生懸命考えて買われたんだと思うんです。だから・・・せめて1個でも食べれたら、いいなって・・・」

・・・・・・だから僕が、安心して食べられるように贈り主の顔を見せて、中身が安全に食べられると調べたんだ。

「あのっ! 1箱の中の1個でいいんです。 あとはオヤツにして出しますから!」
「・・・・・・・初めてだな、陽子ちゃんみたいな子」
「え?」

初めてだよ、こんな子・・・・・・だから愛しい。。。

「僕も少し頂いてもよろしいですか? チョコに合う紅茶を淹れますから」
「・・・・・僕の分もご馳走して下さい」
「もちろんです・・・」

それからチョコの外装と、ファイリングした情報をあわせて確認しながら1つ1つ開けていったんだ。

しばらく特命係の午後のオヤツは、そうして開けたチョコ達になったんだ。

角田課長や大木さん小松さんコンビとか、陽子ちゃんもチョコが好きで毎日顔を出して食べてくれた。

組対5課の方からも貰ったから、先に僕自身の口から断りをいれたんだ。
甘い物が苦手な事と、それでも少しでも食べたいから1個を食べて他の方にも食べてもらうって・・・・

くすっ、そうしたら組対5課の婦警さん達も混じるようになってさ・・・・・特命係の小部屋が急に賑やかになるんだ。

その中に陽子ちゃんも混じっててさ、皆で自分のチョコの自慢したり食べ比べしたりしてるんだよ?
そうやって皆が笑顔なのが、僕には凄く不思議なんだ・・・・・・・

だって、ねぇ・・・・・・僕にチョコをくれた女性達が、陽子ちゃんを可愛がってるんだよ?
なんだか、不思議に見えるんだよね〜〜〜


何年かぶりに食べたチョコは、昔ほど甘ったるくもなく・・・・・・美味しかった。

チョコをつまみにきた米沢さんが、ウンチクとチョコの価格を言うもんだから、平均3千円くらいだと分かった僕は後日、ホワイトデーのプレゼントの参考にしたんだ。




チョコを食べ終わってしばらくして、僕は不思議に思ってた事を隣の組対5課の婦警さん達にさ、聞いてみたんだ。

「あのさ聞いてもいいかな? バレンタインのチョコをああやって食べてよかったの?」

驚いたことに笑顔で答えてくれた彼女達は、1つでも食べてくれた方が良いと即答だったんだ。
僕の恋人が陽子だとちゃんと分かった上で、贈ってるから心配しないでいいとも言われたんだ。

「別に神戸さんを陽子ちゃんから取ろうとか、そんなんじゃなくて・・・・・アイドルに贈るような気持ちなんです」
「そう! 課長や部長や男共に義理をあげてると、もっと純粋にあげたくなるんだよね〜」
「本命もいないし、義理ばかりのチョコって・・・ なんか気持ちが萎えちゃうから・・・・・それなら神戸さんにもあげようって!」
「自分用にも買うけどね〜」

「へぇ〜〜〜」
う〜ん、女子の理由がよく分からないけど・・・・・・ありがとう。

「こちらこそ! ああやって神戸さんと一緒に皆で食べるのって楽しかったです!」
「陽子ちゃんに感謝しないとね!」
「そうそう! 私が彼女だったら複雑な気持ちになって、もらったチョコ全部捨てると思うもん!」

「・・・・・・ほんと良い子だよね、陽子ちゃん! しかも可愛いし!」
「神戸さん、しっかり陽子ちゃんを捕まえとかないとダメですよ!」
「狙われてるよね、他の部署の男性職員から! 私も紹介してくれとか言われるもん!」

ご忠告、しっかりと聞きます。

「私達はちゃんと、陽子ちゃんの恋人が神戸さんだって牽制してますから安心して下さいね」
「ありがとう・・・」

キャイキャイと女子らしく騒ぐ彼女達にお礼を言って、特命係に戻った俺だけどさ。


・・・・・・・・陽子、なんだか無性に君に逢いたいよ。

だから俺は昼食に出ると上司に断り、陽子を迎えに行くんだ。



捜査一課にいた陽子ちゃんを見つけて、にこやかに彼女を連れ出すことに成功した。

そのまま非常階段の扉を開けて、踊り場に出て・・・・・・陽子を抱きしめた。

「神戸さん?」
「・・・・・・・少し、このままで居させて」

ギュッと腕の中に閉じこめた陽子を感じてると、背中に回された君の腕が・・・ゆっくりと俺の背中を上下している。

くすっ・・・ まるで小さな子供みたいに背中をさすられてる。

けど、どうしてだろうね・・・・・・・・こんなにも安心しちゃうんだ。

君と出逢えて良かった・・・・・・

君を好きになって 良かった・・・・・・

君が好きになってくれて良かった・・・・・・・

「陽子・・・大好きだよ」
「私もです・・・・」

さ、お昼に行こうか・・・・ 時間が無くなっちゃうからね。


君と、手を繋いで行こう・・・・・

愛しい想いを瞳に込めて、君を見つめ続けよう・・・・・・

そして、この愛しい君の手を・・・・・・俺はこの先も離しはしないから。


ずっと、一緒に歩いて行こうね☆




ホワイトデー前にバレンタインでたくさん貰ったチョコ達の行方を書いてみました!

私も職場のオジ様達に大量にチョコを購入している時、本命もない自分がつまらなくて・・・・

自分用に買いましたものね!

もし神戸さんがいたら絶対、買ったと思うなぁ〜・・・・・何を買うかウキウキしながら考えてるのが楽しいっていうか。

・・・・・・・こんな気持ちは私だけでしょうか?

感想などいただけると嬉しいです!
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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