《 ホワイトディはジェラシーディ☆ 》

3月14日に間に合いませんでしたが、ホワイトデーのお話です。
バレンタインでチョコをもらった神戸さん、さてお返しに何をするんでしょう(笑)

そして陽子ちゃんがお返しを受け取る毎に嫉妬する神戸さん。。。
楽しんでいただければ、嬉しいです。



「よっ・・・と!」
大きめの紙袋2つにバレンタインのお返しを入れて登庁した僕は、待ち受けていた女性達にソレを渡してから、特命係へと向かったんだ。

もちろん、組対5課の方にも渡して・・・・・・はあ、やれやれ、終わった。

朝からの一仕事で若干疲れた僕だけど、炭酸のミネラルウォーターで一息ついた。

色々と悩んだんだけどね、可愛い小物がたくさんあるお店で見て回って決めたんだ。
何種類かを色違いとかで数を集めたんだけどね、ほら女子ってクマとか好きじゃない?

小さなクマの縫いぐるみの手にさ、マグネットが付いてて間に紙とか挟めるんだ。
メモ立てにできるしと思って、クマの他にウサギやペンギンとか・・・・まあ、何種類もね!

それにマカロンを数個セットして、雑貨屋とケーキ屋の物だからね・・・包装は陽子ちゃんがしてくれたんだ。
せっせと綺麗に包装してくれた陽子ちゃん・・・・・・・ほんと良い子なんだよなぁ〜・・・

他の女性に贈る物を一生懸命包んでくれてるんだもん!
ほんと、僕って良い子を捕まえたよね☆

んふっ、その陽子ちゃんにはね・・・ ペンダントと同じ宝石店のシリーズでさ、ブレスレットを買ってあるんだ。

紅いルビーの小さな薔薇が、手首で揺れるんだ。

そのうち婚約指輪を見に行かなきゃね☆
まあ、ある程度目星はつけたけどね〜・・・

陽子の白い肌に、紅い薔薇が映えるんだ・・・・・んふっ、今夜渡すのが楽しみなんだ。



まだ時間あるな・・・・・・・ちょっと陽子ちゃんの顔見に、捜査一課に行ってこようっと!

僕は軽快な足取りでエレベーターに乗り、捜査一課まで行ったんだけど・・・・・・ん?

陽子の前に捜査一課の強面の刑事達が並んでる・・・なんで?

手に何か小さな物を持った、おじ様たちが陽子に次々とソレを渡して行くんだ。

陽子は1人、1人にお礼を言ってて、俺の好きな可愛い笑顔もつけて受け取ってるんだ。


・・・・・・・まるでアイドルの握手会みたいだよ。

きっとバレンタインにチョコを貰ったおじ様たちがお返しをくれてるんだろうけど、捜査一課っていう猛者揃いの環境でさ・・・・・・よく【 お返し 】に気がついたよね!

「神戸警部補〜! おはようございますっ!」
「あ、芹沢くん おはよう! ねぇ、あれってバレンタインのお返しなの?」
「そうっす!」

「陽子ちゃんがくれたチョコが日本じゃ珍しい物で、子供に見せたら羨ましがられたり、尊敬されたりって父親の株が上がったって皆んな喜んでて!」

「でもあんな貴重なチョコ、よく手に入りましたね〜! 俺も彼女に取られちゃいました!」
「ああ・・・陽子のお姉さんが海外事業部の部長さんでね。 バレンタイン用に海外のバイヤーと取り引きしたって聞いてるよ」

芹沢くんの話では、その珍しいチョコを娘に見せれば欲しいとねだられ、息子からはオシャレなチョコを若い女性から貰ったと話して尊敬されたそうだ。

確か陽子が1人1人にメッセージカードを添えてたなぁ〜・・・・・・

「息子にどんな人から貰ったのかって言われて、陽子ちゃん2ショット写メ撮られてましたよ」
「・・・・・そう」《・・・ピキッ!》

「それ見て娘さんのいる人も、証拠にするって写メ撮ってるし・・・ どっかのアイドルの撮影会みたいになってましたね〜」
「・・・・・そう」《・・・ピキキッ!!》

「実は俺も・・・・ほら、これっす!」
「・・・・・そう」《・・・・・ビキキッ!!!》

「そうそう! 伊丹先輩まで一緒に写メ撮ってて、俺驚きましたよぉぉ〜〜〜」
「・・・・・そう」【・・・・・・バギギ〜!!!】


「・・・・・・か、か、か、かんべけいぶほ? あのっ、怖いっす! すんごい怖いっす! 」
「悪いけど陽子ちゃん、呼んでもらえるかな?」

僕を見た芹沢くんが急にビクついてるけど、御構いなしに陽子を呼んでくれるよう頼んだ。

その僕と目線があった芹沢くんが。。。

「ひぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜」
なんて叫ぶもんだから、失礼しちゃうじゃない! 俺は妖怪かっつの!!!

「神戸さん!」
嬉しそうに俺の前に立った陽子ちゃんが、可愛らしく小首を傾げてるけど・・・・・・それ、俺の前だけにしてくれないかな。

そう言ってもキョトンとする陽子ちゃん・・・・・・はぁ〜、この子はもう・・・・・こうしてやるんだから!

俺は陽子ちゃんに微笑んで・・・・・・その俺よりも小さな手を握って捜査一課を出た。
非常階段の踊り場まで来た俺は、そこで・・・・・・

「かんべさ・・・・・・・ふぅぅんんっ」

陽子を抱きしめ、その唇を味わったんだ。


「んっ・・・・んはぁ・・・」
朝から濃厚すぎるKissに陽子の身体から力が抜けてさ、腰に回した腕で彼女を支えて・・・・・・・でも、激しくなるKissを止められなくて。

やっと満足した俺が唇を外せば、そこには・・・・・瞳を潤ませ、頬を赤く染め・・・Kissで感じた陽子の艶やかな顔があった。

「くそっ・・・・・・参ったな」

俺の嫉妬を陽子にぶつけたくて仕掛けたKissなのに、蕩けた陽子の色香や艶やかさに俺の方が我慢できなくなりそうだよ。

「あ・・・・・尊さん? 何か怒ってますか?」
「・・・・・写真、撮らせたんだって?」
「皆さんに頼まれてしまって・・・いけなかったですか?」
「いけなかったの! 俺以外の男と、あんな楽しそうに写真撮ってて・・・」

顔を見てたらイケナイお兄さんになっちゃうから、陽子を胸に包み込むように抱きしめたまま話してるんだ。

「・・・・・同僚ですよ? 皆さんご家庭がありますし・・・」
「・・・・・それでも男は男だ。 俺以外の男と写真なんて撮るなよ・・・」

ギュッと強く抱きしめて、身長の低い陽子の肩口に顔を埋めるため背を屈める俺。
陽子の匂いを肺いっぱいに吸い込んで、自分の子供じみた嫉妬心に心の内で呆れ返るよ。

少しでも他の男と触れ合うのが、我慢できないなんて・・・・・こんな独占欲、知らなかった。
親子ほど年の違う刑事達が、陽子のことを娘のように可愛がってるのは分かってても、それでも・・・・・・

陽子の隣に立つのは、俺だけがいい・・・・・・・

ふんわりと俺の背中に温かな腕が回された・・・・・・陽子が俺を抱きしめてるんだ。

「ごめんなさい・・・ でも、私は神戸さんだけです。 興味があるのも、大好きなのも・・・・・・触れて欲しいのも、神戸さんだけです」
「っ・・・・・・・!!!」

陽子っ !!! 彼女のその言葉に、俺の胸に温かなものが溢れてきて・・・・・・ああ

「俺も、陽子のこと大好きだよ・・・」
「嬉しいです・・・」

真っ赤になって、恥ずかしそうに上目遣いで見上げてくる陽子と見つめあって・・・・・・・また、欲しくなった果実のような唇に・・・・俺は。

階段の踊り場で、彼女の唇を・・・・・・・甘く味わい、重なる僕達。

本当は陽子の全てを味わいたいけど、今は無理だものね。
夜まで我慢するよ・・・・・・だ・か・ら☆

「今夜は、一緒に帰ろうね☆」
「はいっ!」
「いい返事だ」
「えへへ・・・ だって楽しみなんだもん☆」
「うっ・・・・・」

満面の笑顔で僕を見上げる陽子ちゃん!
その顔、反則ですから・・・・・ また、君が欲しくなっちゃうよ。

「あ・・・・んん・・・・」
「陽子・・・ 陽子ちゃん・・・・・・」

再び触れた君の唇だけど、朝礼の時間に間に合わなくなっちゃうと大変だから、戻ろうか。

そうそう、ルージュを貸して? 鏡がないからね此処。

つけてあげる・・・・・・ん、綺麗だよ!

彼女を捜査一課へと送っていって特命係へと戻れば、なんだろう? 杉下さんが妙な顔してる。

上司は紅茶を一口、飲んでから・・・・テーカップとソーサーを持ったまま・・・

「・・・・・・感心しませんねぇ〜、朝っぱらから口紅のついた唇で此処に来るなど、はぁ〜・・・感心しません!」
「あ・・・」

陽子のグロスが僕の唇に付いたままだった!!!
慌ててティッシュで拭き取るけど、後の祭りだった。

「その様に唇に移るほど相手を求めて、鈴木さんも朝から大変だと僕は思いますよ」
「・・・・・今度から気をつけます」
「それが良いでしょうね・・・」
「・・・・はい」

・・・・・・迂闊だった。。。




それから杉下さんの後をついて鑑識に行って、事件の証拠品を眺めていた僕が被害者の携帯のストラップに目がついたんだ。

ビニール袋に入れられた携帯を持ち上げて、そのストラップを眺めて確信した。

「これ、あるブランドから出てる限定品のストラップですよ! このクマに付いてるの本物の宝石だったはずです」
「限定品ですか。 さすが女性には長けている君ですね〜・・・」
「ちょっと、それどういう意味ですか!」

「言葉通りです。 女性の扱いに慣れてるというか、慣れすぎているというか」
「そんな言い方あんまりじゃないですか?」
「さすが警視庁No.1のイケメンですなぁ〜・・・私には到底分からない情報でした」

唇を尖らす俺に、平然とした杉下さんに、ただ感心している米沢さん。


そうやって事あるごとに杉下さんに言われて、いい加減腐ってきたところに、陽子が鑑識に顔を出したんだ。

「米沢さん、新しい証拠品が出ました! あ、神戸さん!」
「陽子ちゃん」
手にビニール袋を幾つも持って入ってきた陽子が、僕を見つけて嬉しそうな顔をしてくれる。

「新しい証拠品?」
「はい! 被害者の会社のロッカーから見つかったんです」

しばらく米沢さんと証拠品の事で話してた陽子だけど。

「分かりました、今から調べます。 ・・・・・・その前に、些少な物ではございますがお納め頂ければ幸いです」
おずおずと机から取り出した小箱を差し出す米沢さん、それに他の鑑識の方々が後に続いて・・・・・

ここでもバレンタインのお返しで、陽子の腕の中が小箱でいっぱいになる。

「ありがとうございます!」
「いえいえ鑑識のアイドルからバレンタインにチョコを頂けて、我々一同は大変、大変! 嬉しかったのです!」

「これはそのお礼なのですよ。 と言っても大した物は無いですがね」
「いえ、皆さんのお気持ちが嬉しいです!」

本当に嬉しそうに笑う陽子に、鑑識の方達が皆んな笑顔になった。


・・・・・・ちゃんと分かってる、陽子が皆んなにチョコをあげた事だって、いつもお世話になってるからって、陽子の感謝の気持ちなんだってこと!

ちゃんと、分かってるさ! 皆んなには買ったチョコにせいぜいメッセージカードをつけて贈ったんだって!

俺には陽子の手作りだったし、ちゃんと違いを出してくれてるのも分かるんだ・・・・・・・


それでも、俺の胸には嫉妬のドス黒いモヤモヤが湧いて出てくるんだ。

杉下さんが居るから朝のように他の場所にも連れて行けない。

モヤモヤしたまま、俺は杉下さんと鑑識を出たのだった。。。



あれから杉下さんと外に聞き込みに行ってた俺は、夜になってやっと戻ってこれたんだ。

さっそく陽子ちゃんにメール、メール・・・・・・ん? メールを1通受信してたんだ。
陽子ちゃんからのメールで、仕事は終わったんだけど大河内さんに呼び出されてるからって・・・・・まさか!?

陽子ってば大河内さんにも、バレンタインのチョコあげてたのか!?


・・・・・・よく考えればそうか、入院中の山ほどの高級果物の差し入れやら、その後も陽子にお菓子とかあげてたみたいだしな、大河内さん。

“ 世話になった ”といえば、大河内さんにはお世話になってるよなぁ〜

俺は早足で大河内さんの執務室へと、向かったんだ。



「申し訳ない、こちらから出向くのが筋だとは思ったのですが、些か業務が立て込んでいまして・・・鈴木さんに出向いて頂きました」

ここは大河内首席監察官のお部屋なんです。

電話で呼び出された私が来てから、しきりに恐縮されてる大河内さんに私は温かなものを感じながら大したことではないと話したの。

「業務も終わってましたし、大丈夫ですよ!」
「そう言っていただけると、気が楽になります。・・・・・これをお渡ししたくて呼び出してしまいました」

目の前に出されたのは、なんだか立派な小箱。。。

「これ・・・いいんですか?」
「はい、チョコのお礼です。 鈴木さんの気にいると、良いのですが・・・」
「開けてもいいですか?」
「どうぞ」

受け取った小箱のリボンを外し、蓋を開ければそこには・・・・・・・これはブローチ!?

「・・・・・きれい」

ブランドとかは分からない私だけど、このブローチは・・・・・王冠に羽が生えてるような凝ったデザイン。
絶対、高級品に決まってるよね!

私の手作りチョコなんかには、絶対、釣り合わないほど高いんだろうな。

「あの、大河内さん? 私の手作りチョコのお返しに、これって良すぎなんじゃないですか?」
「・・・・・・・気に入りませんか?」

「いえいえ、すごく素敵なデザインで一目で気に入りました! でも、チョコのお返しにもらうには、高すぎます!」
「・・・・・・・気に入らなければ捨てて下さい」

そうじゃなくて・・・・・・あれ? 無表情な大河内さんの眼が、悲しそうになっちゃった。

「あのっ、あのっ、喜んで頂きます! ・・・・・・本当にこんな高級なもの頂いていいんですか?」
「あなたの為に買いました。 あなたが貰ってくれなければ、意味がないのです」

あ、分かった・・・・・こういう時は、素直に言えばいんだよね? 素直に・・・・・・

私はブローチを手に取り、大河内さんを見上げて・・・・・こう言うの。

「ありがとうございます! 大切にしますね」

ニコッと笑顔で感謝を表せば、おずおずと伸びてきた大河内さんの手が私の頭をゆっくりと撫でてくれた。
その温かな掌が、頭を撫でられる感触が、すごく心地いいの・・・・・

私はブローチをコートの襟に付けて、再び大河内さんを見上げたんです。

「よくお似合いです、良かった」
「えへへ・・・ 」


「何がよく似合うんですか?」

執務室に入ってからドアをコンコンとノックした僕は、小柄な陽子の頭を撫でる大柄な大河内さんを、見ている。

「神戸・・・」
「神戸さん!」

視線を僕に向ける大河内さんと、陽子がクルリと振り向いた・・・・・その胸元に見慣れない物がピカピカと光っている。

「・・・・・・珍しいですね、大河内さんが女性に贈り物なんて」
「これは頂いたチョコへのお礼でだな!」
「チョコのお礼にしては、それ・・・・・高すぎないですか?」

ツカツカと2人に近寄り、間に入った僕は腕を組んで大河内さんを・・・・・見据える。
もちろん僕の背中には陽子がいて、目の前の無愛想な男から見えないように隠してしまうんだ。

「・・・・・・睨むな神戸、私に他意はない」
「どういうチョコをもらったんですか?」
「オレンジの香りのする、手作りとおぼしきチョコだ」
「・・・・・・それが嬉しかったんですか」

イライラと声にも出てしまっている俺は、全然らしくない・・・・・らしくないんだ!

分かってる、分かってるよ!
大河内さんは陽子の、何の下心もない純粋なチョコが嬉しかったんだってこと!

分かってる! ・・・・・・でも、どうしようもないほど苦しいんだ。。。

陽子の心が俺から離れるんじゃないかって、不安がせり上がってくるんだ。

こんなの、俺じゃない!

クールさが売りで、女性にはフェミニストな俺が、年下の恋人・・・・・いや、婚約者にこんなにも夢中になるなんて。

こんなにも・・・・・・陽子しか見えなくなるなんて・・・・・・これじゃあ、自分を構ってくれって駄々をこねる子供と一緒じゃないか・・・・・


「神戸、落ち着け・・・どうしたんだ、いつも冷静なお前が、こんなに熱くなって睨みつけてくるなんて」
「・・・・・頭、冷やしてきます。 【ぼふっ!】・・・・・え???」

背中から何かがぶつかってきた衝撃と、暖かさ・・・・・・・陽子!?

ギュッと腕を前に回した陽子・・・・・・どうしたの?

「・・・・・・・」
「ん? なに?」
小声で聞こえなかった俺は、後ろを振り返りながら聞いたんだけど・・・・・え?

俺の背中にぴったりとくっついた陽子が、そのまま顔を上げて俺を見た顔は真っ赤で・・・・・

「わっ、わたっ、わたっしはっ! 神戸さんのです。 私の気持ちも、身体も何もかも・・・・・神戸さんのです。だって私は尊さんを・・・・・愛しています 」
「陽子・・・・・」

そんなに真っ赤になっちゃって・・・ 恥ずかしがり屋な君が、一生懸命そんなに言ってくれるんだ。

馬鹿だな、俺は・・・・・

何を不安でイラついてたんだろう・・・・・こんなにも陽子は、真っ直ぐに俺を愛してくれているのに。

「陽子・・・・・俺も、愛してるよ」
ギュッと回された腕を、そっと緩めた俺は陽子に向き合い・・・・・抱きしめた。


何をイラつく事があるだろう。。。

何を不安になる必要があるのだろうか。。。

陽子は、真っ直ぐに俺を愛してくれているのに。。。


嘘も打算も、何もない・・・・・・陽子の持つ純粋さのまま、俺を見ていてくれる、愛してくれているんだから。。。


「陽子・・・・・愛してるよ」
「私も・・・・・」

あと数センチで重なる唇・・・・・

「ごほんっ!!!」

あ、大河内さんの執務室だっていうの忘れてた☆

「そういう事はプライベートな時にしてくれないか・・・・さあ、もう帰れ」
シッシッて手を振る大河内さんに、あんまりだと思いながらも俺は陽子の手を握ってそそくさと退散したんだ。




「ふふっ」
「くすくす」
慌てて出てきた部屋の前で、陽子と笑いあうんだ。

「もう帰れるんだろ? 帰ろう! 夕食は外で食べて行こうね」

「今夜はホワイトデーだから、陽子の好きな物食べに行こうね! 我が儘言っていいんだよ?」
「我が儘言っても、いいんですか?」
「ああ! 陽子の希望通りにしてあげる☆」

ん? 小首を傾げて考える陽子。
しばらくして顔を上げるけど、また頬が真っ赤になっちゃってるよ? ふふ・・・可愛いんだから♡

「あの・・・・・神戸さん」
「どした、陽子? ・・・・・なになに〜、そんなモジモジしちゃって・・・え?耳を貸してほしい? いいよ」

陽子に合わせて少し屈んだ俺の耳に、陽子が小声で・・・・・恥かしそうに、こんな事を言うんだ。

「・・・早くお家で、尊さんと2人になりたいです・・・」
「あうっ・・・・・」


ヤられた・・・・・・完敗だよ、陽子ちゃん!

今まで胸に燻っていたモヤモヤとした何もかもが、君のその声で、俺をはにかみながら見上げる顔で、俺を愛しいと溢れる瞳で見つめられて・・・

何もかもが溶けていく。

確かに、俺は・・・・・愛されているんだ。

陽子に・・・・・愛しい彼女に、愛されている。


その愛情に包まれて、俺は・・・・・・やっと、胸の中の氷塊が溶けていくのを、感じていた。

その代わりに温かな感情が溢れるほどに湧いてきて、俺はたまらなくなって陽子を抱きしめたんだ。



手を繋いで帰ってきた僕等の家に、着いた早々陽子を求め、快楽に鳴かせて・・・・・果てて、何度も2人で溶けあって・・・・・・・

気絶した陽子を抱きしめ、柔らかな肢体を感じながら僕も、幸せな眠りにつくのだった。


素敵なレストランは、今度行こうね。。。





遅くなりました!

ホワイトデーの話の方向が決まらなくて、見切り発車で書き始めたら止まってしまいました。

これは頭から書き直して、神戸さんの嫉妬ものにしたら・・・・・あれよあれよと進みまして。

少しでも楽しんでいただければ、嬉しいです。

(^ー^)ノ
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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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