②《迷える☆子猫ちゃん》

吉田先輩はwithloveの、ミッチー演じる吉田晴彦さんのことです。

私的には「及川先輩♡」と呼びたい今日この頃。
《愛と青春の旅だし。》ライブを流し見しながら、書いてます(笑)




陽子がプラカード持って構内を回った効果で、メイド喫茶にはすごい人が押し寄せてきたんだけどさ。

・・・・・・・男ばっか、しかも。。。

「あの子いるの? プラカード持ってたコ!」
「あの子に会いに来たんだ!」

口々に陽子を出せだの、接客させろだの煩い男達に舌打ちする。

「大河内さんはまだかよ!」
「遅いですね・・・」
僕達は柴田さんから離れられないんだし、大河内さんに陽子を任せるしかないんだよ・・・・ったく、あのワガママ娘!

「私、休憩入りたいし〜・・・学祭回りたいし〜・・・吉田先輩のライブも行きたいんだよね〜」
「では我々もお供しましょう」
「この子は置いてって!!! 売り上げに貢献してもらわないと!」

そう言われて陽子だけメイドで残して行くのが、俺は・・・俺は・・・・心配なんだよ!!!
だから大河内さんを呼んだのに・・・・・まだ来ないしっ!!!

「私もう行くから!」
痺れを切らした柴田さんが店を出て行くから、しぶしぶ僕達も後を追ったんだ。


「いい、陽子ちゃん! メイド喫茶は『お帰りなさいませ、ご主人様』って言うのが『いらっしゃいませ』の代わりなの。 女子には『お嬢様』って変えて言ってね!」
「はい! ・・・えっと、お帰りなさいませ、ご主人様!」
「そう、上手だよ〜・・・これメニューね! 注文を受けたらここで私にちょうだいね」
「はい!」

レクチャーされた私は、ドキドキしながらお店に出て行って・・・・・最初のお客様に頭を下げてから、笑顔で・・・うまく笑えたかな?

「お帰りなさいませ、ご主人様」
「きゃわいい☆」
「お席にご案内します」
「はーい」
お席に案内してメニューを渡して、次はお水を持っていって注文を聞いて裏に渡して・・・・・ふぅ、目まぐるしい。

他のメイドさんも同じ様に忙しく働いています。
私も頑張らなきゃ!

次のお客様を迎えるのに、入口にいって私は入ってきたお客様に頭を下げ、次いで笑顔でご挨拶。

「お帰りなさいませ、ご主人様・・・・・」
「またえらく可愛い格好してるねぇ〜・・・陽子ちゃん!」
「小野田さん!」
「公尭くんでいいよ〜」
「どうしてここに?」

「大河内さんがどうしても抜けられないお仕事があるって言うから、私は代打で来たんだよ〜」
(本当は、私が行きたくて無理やり仕事を押し付けちゃったんだよね〜)

「すみません・・・」
「ん〜ん、いいんだよ♡」

席に案内されて陽子ちゃんや店の雰囲気とか、客を見ていたらさ・・・・・ふふ、これじゃ神戸さんが心配で大河内さんに電話するのも分かるよね。

ほら不埒な男子が携帯のカメラを陽子ちゃんのスカートの中へと・・・・・私がその場に立って見下ろしたら止めたけどね。

上質なスーツにソフトめなオールバックの私が目の前に立つだけで、気弱な大学生なんて大人しく引っ込むしかないよね〜

ドアの外に控えている桜木に目配せすれば、大学生をスッと外に連れ出し携帯の始末をつけてくれる。

優秀な部下を持つ私って、凄くない?

ふふ・・・今日の予定を放って来た甲斐があるほど、陽子ちゃんは可愛いけど・・・・・もう少し、可愛くしたいなぁ〜〜〜

ニヤリと企む私は、携帯で部下に、ある物を買いに行かせているんだ。

「ご注文は?」
「陽子ちゃんが欲しいな♡」
「私は売り物じゃないですよ」
「え〜・・・売ってたら買い占めちゃうのになぁ〜」

「コーヒーとケーキ」
「小野田さん以外と甘い物いけますよね!」
「そう、今度さ・・・またランチ行こうよ。美味しいケーキ屋もみつけてあるよ」
「・・・・・・・あの・・・えっと、コーヒーとケーキですね」
タタタッと、離れちゃう陽子ちゃんだけどね・・・・・ふふ。

前みたいに速攻断ることが無くなってるって、気がついてるかな?
きっと、君は知らないうちに私に、慣れてきたんだよ?

・・・・・・きっと君は、知らないうちに私に・・・・・その心を開いてきてるんだよ?

私にも、微笑んでくれる・・・・・・今はそれだけでいい。。。

「コーヒーとケーキセットです。 ごゆっくりどうぞ」
「うん、ゆっくりするね」
直ぐに次のお客さんを案内する陽子ちゃん・・・なかなか忙しいね〜。

私は他のメイドさんに、良い話しがあるから此処を仕切ってる人を呼んでもらったんだ。

「えっと、貴方・・・何ですか?」
「私はね陽子ちゃんの友達なの♡ それでね、ゴニョゴニョ・・・を今、部下に買ってきてもらってるんだ」
「はぁ・・・」
「それをね提供するからさ、サービスタイムとか作ってさ皆に付けさせたら? その間のメニューは全部3倍くらいの値段にしといてさ・・・どうかしら?」

「それは美味しい話ですが、貴方のメリットは?」
「私? 私はね陽子ちゃんをずっと見ていられたらそれでいいのよ〜・・・意味、分かるかしら?」
「・・・・・貴方だけはずっと席に座っていても構わない事にすればいいんですか?」
「ふふ・・・察しが良くて助かるわ」
「ではその条件で」

そのとき別の部下が買ってきた物をそのまま、その子に渡してもらって・・・・・うふん、楽しみだわ〜

あとは神戸さんが戻ってこない方がいいんだけど、邪魔されたくないから。

「あら、今からライブなの・・・ふぅーん」

柴田さんのお嬢さん、裕子さんだっけ?
報告のメールじゃ、彼女の我が儘に付き合って、今からライブを見るんだって!

あの子に目で合図したら、手書きの看板持ってきて整理券配る用意してるって、なかなか使える子じゃないの。

「スペシャルタイムを5分後に始めます! お客様で体験されたい方は整理券を買ってください! 1枚10分で1000円です! お一人様、最高3枚まで購入いただけます!」
「くすっ・・・考えたのね〜」
「店内にいらっしゃる方で整理券を購入されない方は、申し訳ありませんが廊下にお席を用意いたしましたので、移動をお願いします!」
「あら、ちゃんとケアしてるのね」

ま、陽子ちゃんを見に来た客が、このスペシャルタイムを無視するとは思わないけど・・・・・・
はははっ、こぞって買ってるね〜〜〜

面白くなったなぁ〜〜・・・・・そうだ、陽子ちゃんは大丈夫かな? 嫌がるとは思わないけど。
私が黒いカーテンで仕切られた裏方に顔を出したら、さっきの子が飛んできたから陽子ちゃんの様子を聞いてみた。

「売り上げが芳しくなくて、協力して欲しいと泣きついたら彼女、OKしてくれました」
「優しいからね〜・・・陽子ちゃんは」
「すごく純粋な方ですよね・・・心苦しいほど」
「苦しさを感謝に変えて、彼女に『ありがとう』って言ってごらん? とびきり嬉しそうに笑うから」

そう、陽子ちゃんは人の役にたてることが純粋に嬉しいんだもんね。
そのシーン、私も見たいな〜・・・言ってきて?

裏方の鏡の前にいた陽子ちゃんに、その子が近寄りお礼を言えば・・・・ああ、嬉しそうな笑顔だ。
おっ、気合が入ったのかな? すっごい決心した顔してアレを付け始めた陽子ちゃん。

やっぱ、彼女が最高だわ♡




「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ありがとう! 最高だった! ありがとう!!!」
鳴り止まぬ歓声と拍手に包まれて、アンコールも終えた俺はステージを降りたんだ。

メンバーと固い握手を交わして、楽屋に戻り、すぐにシャワーを浴びて着替えた俺は次のライブまでの時間をある場所めがけて走っていた。

可愛いあの子に会いたくて、メイド喫茶に着けば・・・・・・え、なに?
スペシャルタイム? なんだ、それ?

・・・・・・・・・整理券を買えばいいのか、よし、買おう!
俺は躊躇いなくそばにいたメイドから整理券を買って、中へと入ったんだ。

「お帰りなさいませ、ご主人様」
「陽子ちゃん! さっきより可愛くなってるね・・・・・それって猫耳? うわっ、すごく可愛いよ」
「吉田さん!」
俺だって分かったらクルッと回って逃げようとする陽子ちゃん、腕を掴んで引き寄せたんだけど。

「お客さん、うちの子に乱暴は良してくださいね☆」
逆に俺の腕を掴んで陽子ちゃんを離し、自分の背に庇う・・・・・別の男がいた。

ビシッとしたスーツは、俺が見ても上等そうなのが分かるし、フンワリとオールバックにセットした髪の下の顔は、彫りが深くて美形だ。

「貴方は誰ですか?」
「私? 私はね陽子ちゃんに不埒な真似する男達から彼女を守る用心棒・・・・・ってとこかしら?」
「失礼な、俺は不埒な真似なんてしてませんが?」
俺がそう言うと、その男はスッと顔から表情が消えていった。

「嘘だね〜・・・ほら見て、ここ! 陽子ちゃんが私にしがみ付くなんて君に何かされて怖がってる証拠なんだ」
男が指し示したのは自分のスーツの上着を、背中から掴む彼女の手のことだった。

「この子、もともと凄い人見知りなのよ。だから彼女の許可なく触れたとき、こういう反応になるの・・・・で、何をしたの?」
「頬に・・・・触れるだけのキスを・・・」
「神戸さん、怒っただろうね〜」
「眼からビームでも出そうなくらい睨まれました」
「あはは・・・・・ねえ、陽子ちゃん。彼も反省してるからさ、許してあげなよ?」

「ごめんね、陽子ちゃん! もうあんな真似、しないから! 反省してるから!」
俺は自分でも驚くほど必死な声が出た。

その声を感じてくれたのか、陽子ちゃんが男の背中からおずおずと顔を出してきて。

「もうあんな事しないですか?」
「しないから! もう君の嫌がることは絶対にしないから! ごめんね・・・・」
「なら・・・いい・・・かな?」

ホッ・・・・・良かったぁ〜・・・許してくれたんだ。
おずおずと目の前の男の背中から出てきた陽子ちゃんを、もう1度よく見たら・・・・・やっぱ可愛い!

フカフカの猫耳をツインテールのちょっと手前につけた陽子ちゃんは、メイクもアイラインを黒く長く引いて小悪魔系に変えてるんだ。

わはっ! グロスやルージュも紅く変えて・・・・・・幼い感じにエロさが加わって、破壊力満点☆

「お帰りなさいませ、ご主人様。 お席にご案内します」
クルリ、振り向いたお尻からは尻尾がゆらゆら・・・・・う〜ん、キュート!

可愛いな・・・って眺めていたら横のテーブルに座ってた男子が、サッと手を出して陽子ちゃんのお尻を触ろうとするから俺はパチン!と叩いておいた。

「おイタはダメでしょ?」
「あ、吉田先輩・・・・・」
俺のこと知ってるって事は下級生か・・・・・・ちょっとキツメに睨んでおけば大人しくなった。

「吉田さん・・・ ありがとうございます」
深々と頭を下げてお礼を言ってくれる陽子ちゃんて、素直な子だよね〜・・・

俺より年上なんて、信じらんないや。

「すごく似合ってるね、ソレ・・・」
自分の頭を指差せば陽子ちゃんも、自分の頭の猫耳を触って・・・・・・途端に頬が赤くなって恥ずかしそうに、もじもじし始めちゃってさ。

「似合ってますか? すごく不安で・・・」

なに、なんだよ、この生き物は!
何気に俺を見る陽子ちゃんが、上目だし・・・やべっ、鼻血でそう。。。

「ねえ、陽子ちゃん『にゃん』って言ってみてくれない?」
「小野田さん、どうしてですか?」
俺のテーブルに移ってきたさっきの男、小野田っていうんだ・・・が、陽子ちゃんに鳴き声を強請ってる。

きょとん、て首を傾げる陽子ちゃんの可愛さに、俺らの後ろの奴でガタガタ音を出してるのがいた。

・・・・・・大方、イケナイところに血が集まってんだろう、前屈みだし(笑)

ただ、そのガタガタいう音にピクって肩を跳ねさせた彼女が咄嗟に俺の柄シャツの袖を掴んだのが、なんていうか、なんかさぁ〜・・・・・キちゃうよね!

反対の手で小野田さんの袖も掴んでるけどさ。

「ね、早く・・・ 猫耳付けてるんだから今の陽子ちゃんは子猫ちゃんなんだよ? だ・か・ら・ね☆」
「こねこ・・・ 言った方がいいですか?」
俺にも聞くから、ウンウンって頷いといた。

「じゃあ・・・・・・・・ えっと・・・にゃ・・・にゃ〜???」
「手もこうして・・・猫っぽくね」
彼女の両手を軽く握らせた小野田さんが、顔の横で段違いにさせて鳴かせようと教えてるし・・・・

陽子ちゃんも真面目に真剣に手の位置とか聞いてくるしさ・・・・・ほんと、性格も良い子だよね。

「こんな・・・感じですか?」
「そうそう、お上手ね〜」
「バッチリ!」

「えっと・・・・・・にゃあぁぁ〜ん」

【ガタガタッ・・・ ガタタッン!!!】

俺と小野田さん以外の男共が、いっせいに前屈みになりやがった。

「???・・・・・皆さん、どうされたんですか?」

きょとん! 大きな目を丸くした彼女が周りを見れば、前屈みな男共が耐えきれずに部屋を出ていった。
意味がわからずに首を傾げる彼女に、どこまで天然なんだと楽しくなった。

「彼等ね、イケナイ場所がイケナイ状態になっちゃったから、抜きにいったんじゃないの?」
「???・・・・・ぬきに?」
「小野田さん! 分からないなら分からないままでいいじゃないですか!」
「そう? ・・・・・後で神戸さんに聞いてみなさい? ・・・・・きっと身を以て教えてくれるから・・・ふふ」
「神戸さんに教えてもらいます!」
ニコニコしてる陽子ちゃんだけど、聞いたら神戸さんも大変なことになりそうだよね。

「陽子ちゃーん! オーダー取りにきて〜」
「はぁーい!」
裏方に行った陽子ちゃんを見ながら、小野田さんに聞いてみた。

「あの神戸さんて人、陽子ちゃんとは・・・もう?」
「もう! メロメロだよ〜・・・ 噂じゃ絶倫王子って呼ばれてるのよ、あの人! あんなクールな顔してさ」
「絶倫王子・・・・・ははは、凄いですね」
「警視庁No.1のイケメンで、王子様! 女の方からベットに誘うようなイイ男・・・・・・でも決して捕まらなかった男」

「捕まらなかった?」
「彼さアラフォーなんだけど独身なの。仕事に打ち込んでトントン拍子に出世して、今は訳ありで降格したけどね」

ニヤリと微笑む小野田さん、彼も何者なんだろう?
報告書を読んでいるみたいに澱みなく神戸さんについて語ってるけど。

「女は欲しい時だけBARで見繕って、後腐れない関係で去っていく。 何人か恋人は居たみたいだけど結婚どころか合鍵だって渡したことなかった・・・」
「過去形ですね・・・」
「そう、過去形なの。 だって陽子ちゃんには合鍵渡して、今じゃ一緒に暮らしてんだもん」

「・・・・・・アラフォー? 陽子ちゃんとは幾つ違うんですか?」
「13歳違うわよ」
「小野田さんも警察の方ですか? 偉い方とか?」
「ふふ・・・・私はね警察庁。 偉いわよ」

その時、小野田さんの携帯にメールが来て・・・・・見せてくれた文には、神戸さんや柴田さん、杉下さんが此処に帰ってくると書いてあった。

「少なくとも部下を使える立場の方なんですね」
「さあ、面白くなるわよぉぉ〜・・・ クールで女に線を引いて好きに付き合ってた男が、どんな反応するのかな〜」
「良い性格してるんですね、小野田さんて」
「私はね、人生を楽しむことにしたんだ・・・・・・あ、来たよ」

ガラララ・・・・・運命のドアが、開いたんだ。




「さあ、もう戻りましょう!」
「え〜つまんないっ! 神戸さんと学祭回りたいのぉ〜・・・」
鼻にかかった甘えた声が、耳障りだけど仕方がないからライブ後に少し構内を回ったんだ。

そうしたら彼女の携帯にコール音が・・・友達の前田さんからで。

『どこほっつき歩いてんのよ! 店が混んでるんだから早く戻れ!』
「怒鳴らないでよ! 分かったわよ!」

呼び出しがかかったんだよね。
しぶしぶ帰ることにした柴田さん、部室の喫茶店の扉を俺が開いたとたん、腕を組んできて中へと入るんだ。

「神戸さぁ〜ん、裕子ね〜・・神戸さんに守ってもらえて嬉しいですぅぅ〜〜〜」
何がしたいんだよ、この我が儘娘は!!!

痛いくらい俺の腕を掴んでいる柴田さんは、陽子に見せつけるよう俺を引っ張って行くんだ。
陽子の目の前に立って、甘えた声で何やら話している柴田さんだけど、俺は目の前の陽子しか見えなくなった。

ふわふわの毛の猫耳に、同じようにふわふわな尻尾を付けたメイド姿の陽子。
メイクもアイラインを黒く長めに引いて大人っぽくしてあるし、口紅もグロスも紅い・・・・・・・

小悪魔系メイクも陽子を引き立たせてる。

可愛い・・・・・それにエロい・・・・・童顔な陽子がこういうメイクすると、ほんと男の嗜虐心をそそるっていうか、ねぇ、分かってるの?

陽子を無理やり乱暴にして泣かせて、思いきり突いてめちゃめちゃにしたくなっちゃうんだよ、男は!!!
そういう危うい魅力があるんだから陽子は!

・・・・・・・もの凄く似合うけどね。
・・・・・・・もの凄く、そそられちゃうけどね。

このままお持ち帰りして、ベットで『あんあん、にゃんにゃん』鳴かせてぇ〜〜〜
メイド服を脱がせて陽子の白い裸身に、猫耳は付けといて・・・・・はっ!いかん、いかん!!!

俺は柴田さんの腕を離して陽子を引き寄せた。

「陽子・・・・・・子猫ちゃんになっちゃったの? んふっ、可愛い♡」
「神戸さん・・・」
「すごく・・・すごく・・・可愛いよ」

「うわお! 蕩けそうな顔してる」
「そりゃ、陽子ちゃんの猫耳だよ? 男のロマンでしょ?」

なんだよ外野。煩いぞ・・・・・・・・・・
何で小野田が居るんだよ! 大河内さんは? なんで吉田も? お前のライブ見たよ、良かったよ。

「ありがとうございます」
じゃなくてさ、何で小野田が此処に?

「大河内さんが急なお仕事でね、来れなくなったから私は代打なの」
「おおかた大河内さんに動きが取れないよう仕組んだんでしょうが!」
「うん! 否定はしないよ?」

「・・・・・・もしかして、コレも?」
「神戸さん、さすが! 私の差し入れ〜・・・可愛いでしょ?」

何が可愛いだよ、何が狙いなんだ!!!
そう聞こうとした僕より早く、柴田さんが悲鳴みたいに声をあげたんだ。


「きゃぁあああ!!! 小野田さんに吉田先輩!!! 裕子に会いに来てくれたんだぁ〜〜〜」

違うと思うよ、柴田さん。
小野田の方は、ふざけた振る舞いをしてても、きっと陽子の事は本気だから。。。

・・・・・だから、始末に困るんだけどね。

柴田さんは、張り切っちゃってるね・・・小野田と吉田君が同席してるテーブルに座り込んで、2人に上目遣いしては話しかけてるし。

・・・・・2人が全く見てない所に哀愁を感じるけど。

「小野田さんが会いに来てくれたなんて、裕子すっごい嬉しいですぅぅ〜〜〜」
「吉田先輩! ライブ見たんですよ〜! 鳥肌が立つくらい素晴らしかったです!」

「ああ、久しぶりだね」
「ありがとう・・・」
2人の視線は僕の前に居る陽子に注がれてて、陽子は僕を見上げて嬉しそうにニコニコ笑ってるし・・・うん、いい笑顔だ!

僕はそんな3人を放っておいて陽子と隅のテーブルに座った。

「神戸さん、何か飲みませんか?」
「じゃ、アイスコーヒーもらおうかな」
「はい!」
陽子がオーダーで通してアイスコーヒーを2つ持ってきて、テーブルに座った。

アイスコーヒーが2つじゃなくて、1つにはバニラアイスが入ってた。

「えへへ・・・オマケしてもらえました。 少し休憩していいって言われたんで神戸さんと一緒に居れます!」
「そうなの? 良かった・・・僕も陽子と一緒にいたいよ・・・」
喉が渇いた僕がアイスコーヒーを半分、一気に飲むのを見ながら陽子もスプーンでアイスを掬って食べてる。

「美味しい? そう、美味しいんだ・・・・いい笑顔だね、陽子」
「うふふ・・・あ、神戸さんもアイス食べますか?」
「もらおうかな・・・・・・あーん」
口を開けて待ってると陽子がスプーンで、食べさせてくれる。

・・・・・・・・それに周りの男共が反応してる。

小さい声で『羨ましい〜』だの、『ズルい』だの聞こえるけど、陽子は俺の恋人なの!

ふんっ! 男どもからの視線を受けながら、指で前髪をサッと流して・・・・・余裕の笑みを浮かべてやれば、黙り込む大学生。

そうやって周りを威嚇していた僕の耳に、陽子が質問あると聞いてきて・・・・ストローでアイスコーヒーを飲みながら聞いてみれば。。。


「あの神戸さん・・・イケナイ場所がイケナイことになって、ぬいちゃうって何のことですか?」

「ぶぅうううう〜〜〜」


きょとん、と小首を傾げて言い切る陽子からの言葉に、俺は口の中のコーヒーを盛大に吹き出していた。

「よう・・・げほっ・・・ようこっ・・・ごほっ・・・・誰から、そんな事きいたの・・・・げほっ」
慌てて雑巾を持ってきた陽子が、後始末しているのを手伝いながら、気管に入ったコーヒーに咽せながら聞けば・・・・・

小野田かよっ!!! あんの野郎、可愛い陽子にいらん事ばっかり吹き込みやがって!
席に座り直して小野田を見れば、肩を震わせて笑ってやがる!!!

「あの・・・神戸さん? 教えて下さい」
「・・・・・家に帰ったら実践で教えてあげるから、それでいい?」
「はい!」
基本的に陽子は研究者気質だからね、分からないことを分からないままに済ますことが出来ないんだ。

調べて調べて、自分が納得するまでとことん追求したくなっちゃうんだよね。

今夜、じっくり教えてあげるね・・・・・・陽子♡

「はい! 良かった神戸さんに聞いて・・・」
「他に聞きたいことや、何か変わった事なかった?」
「ありました!!!」
「ん? 何かな陽子ちゃん」

・・・・・・・・陽子が立ち上がって、握った両手を顔の横で段違いに構えて、そして。。。

「にゃん! にゃんにゃん! 神戸ニャン♡」

何この生き物、可愛すぎて俺のヤンチャ坊主が起きちゃうでしょ!!!

あまりの破壊力に固まった俺に、気に入らないのかと眉を下げる陽子。

違うからね、あんまり可愛いから・・・・・・ちょっと涙目になってきた陽子を、抱きしめた。

「陽子が可愛すぎて、もう止められないよ・・・・・・・愛してる」
「神戸さん・・・」

「神戸さん、そういうのは家でしないと・・・・・ここ一応公共の場所だからね〜」
のんびりした小野田の声に、離れたけれど。。。

物足りなくて、席に着いてからは陽子の手をずっと触っていた。


「うわっ、ほんとにメロメロだ・・・・・・ずっと手を触ってる」
「クスッ・・・神戸さんの独占欲が炸裂だね」

指の長い男にしては繊細な、でも男の手が陽子ちゃんの細くて小さい女の子の手を包んだり、指であちこちツーっと触ったり、色々といじっている。

神戸さんが陽子ちゃんを見る時は、目が細くなって優しくなってるのが、凄いよね。

俺を睨んだ時なんて、ビームが出るかと思うほど殺気立っててさ、マジ驚いたし!

小野田さんの話だと大層なプレイボーイだった彼が、たった1人の女の子に・・・・・・堕ちたんだ。

人生って分からないよな・・・・・

俺も彼と似たような事して、今は特定の彼女も作ってないけどさ。

そんな俺だって、陽子ちゃんになら・・・・・・捕まりたいって思うのは、どうしてだろう。。。

捕まりたいけど、陽子ちゃんにはちゃんと恋人がいるんだから、俺の方なんて見てくれないよな。

あーあ、俺も将来・・・陽子ちゃんみたいなピュアな子と、恋がしたいな・・・・・

「裕子ね、吉田先輩のこと前から気になってたんですぅぅ〜〜〜」

テーブルに頬杖ついて、上目遣いに見てくる柴田さん?だっけ。
こういうワザとらしいのは、勘弁ね!

男には媚売ってるのに、さっきの陽子ちゃんへの態度、あからさま過ぎて笑えたよ。

しかも俺と小野田さんの両方をゲットしたくて、交互に媚び媚びな甘えた鼻声で話しかけてくるから、嫌になるよね。

「もうそろそろライブの準備するんで、失礼します」
「ああ、頑張って・・・」
「吉田先輩〜〜〜!!! また裕子に会いにきてね〜〜〜」

俺は柴田さんを無視して、神戸さんと座ってる陽子ちゃんの前に立った。

「吉田さん、もう行かれるんですか?」
「うん、次のライブの準備があるからね・・・・・でも、陽子ちゃんの顔が見たいから、また来るよ」

パチッ☆! 星が浮かぶようなウィンクを陽子ちゃんにして、俺は店を出たんだ。


・・・・・・今度、恋をするなら・・・あんなピュアな子がいいな。

いつか出会えるだろうか?
俺のピュアな天使に・・・・・・神戸さんが出会えたなら、俺にも出会えるって確信はあるけどね・・・・・・

そんな事を思いながらメイド喫茶を後にしたんだけどさ、廊下の隅からメイド喫茶を伺う奴がいて・・・・・

素知らぬ顔して横を通り過ぎた俺の耳に、押し殺した憎しみが伝わるような声が聞こえたんだ。

『柴田・・・裕子・・・・・・あのビッチに、制裁を与えるのだ・・・・・・』

え? ええ?? 穏やかなセリフじゃないから、男を横目に見ながら通り過ぎて・・・・・神戸さんに連絡しようとしたんだけど。

俺、あの人と携番交換してないや・・・・・じゃ、さっき交換した小野田さんに連絡入れとこ。


でもアイツ・・・・・・どっかで見たことあるんだよな。

どこだっけ? 同じ4年な気がする。。。

気にはなったけど、ライブの時間もあるから俺はその場を離れたんだ。


でも、ほんと・・・・・誰だっけ?




さて2話目です!

陽子ちゃんのコスプレに、天然&小悪魔女子の破壊力に書いてて楽しいです!

柴田さんも何やら狙われているような・・・・・・・はてさて、どうなるんでしょうか?

楽しんでいただければ、嬉しです!!!
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コメント

☆鈴寧さんへ☆

楽しい夢ならどんどん見たいのに、いつの間にか見なくなって。。。

寂しいですよね〜・・・

出来ることなら毎晩、夢の中でミッチーだったり、神戸さんだったり、信長様だったり、色んな役の及川さんと色々絡める夢が見たいなぁ(笑)

その代わり、お話を書くんだろうけど・・・・・

では子猫ちゃんの続きを、書いてきまぁーす!

私も小さい頃はしょっちゅう怖い夢見てたのに最近はめっきり……

怖い夢は見るんですけど、夢って分かってるからそのまま闘ってたりする(笑)

私の何度も見る怖い夢はですね……

高熱を出したときに必ず見るんですけど、

真っ白い大きな空間にブランコがひとつあって私はそれに乗ってるんだけど、孤独感とか虚無感が凄くあってその空間が四方から私に向かって縮まってくる……って言う(笑)

結構怖いですよね?(笑)

でも熱自体最近は出さないからなぁ。。。。(^^;

では今日からまた頑張ろう♪

☆鈴寧さんへ☆

そういえば、ほとんど夢を見なくなりましたね。。。

気絶するみたいに眠気に意識をパックンされて、寝て・・・・・・・朝だ!みたいな。

息子を産んでから、長い時間眠れるというのが余りなくなったからかな?

でもね、たま〜に見る夢は妄想の続きというか・・・・・陽子ちゃんシリーズの第1話とかは、出だしから半分は夢の中からですね!

あ! あと1年に1度あるかないかですが、嫌〜な夢があって。

それはもう感触の夢なんです。
白くて大きくてぷよぷよしてるくせに、ウニみたいに棘の触覚が無数についてて、それが転がって少しづつ近づいてくるっていう・・・私の恐怖の夢です!

ただ中坊くらいから何度も見てるからか、これは夢なんだとこの物体を見た瞬間、自覚するので長い棒(取り押さえられる様に棒の先が二又になってる)を自分で出して動きを止めちゃいます。

しばらくじっと押さえてるとフッと無くなるか、目が覚めます(笑)

あと、1回か2回くらい神戸さんやミッチーの夢を見たことも(#^.^#)キャー!

目覚めるのが勿体無かったなぁ〜〜〜

子供産む前なんて毎日のように夢を見てましたよ!

今は減ってるから、寂しいです。。。

もうそろそろお休みの時間が近づいてきましたo(__*)Zzz

今日も良い夢が見られるように……といきたいですが、すーさんはどんな夢見ます?

私、いっつも設定があり得ない感じであっちゃこっちゃ時間や話の大まかな雰囲気が変わるんですよ(笑)

学校の階段上ったと思えば四人くらいで闘ってたり……(笑)

私、夢の中ではかなり勇者なんです(笑)
そういう願望あるのかな…?ブルブル

夢は非日常を味合わせてくれるから癒しですね♡

☆鈴寧さんへ☆

私はお風呂や寝る前、家事をしながらなどの間ですね。

気分転換になりますし、お話を練りこむことにも繋がってますよね。

さて、あと少しで1日も終わりますね。

もうひと頑張りですね!

陽子ちゃんも終始ほっぺを赤らめてそうですね(*´-`)

妄想が銀河のように……♡

私は特に寝る前とかに色んな妄想が浮かびますね(^w^)

で、幸せな気持ちになって寝られるって♪

さぁ今日もあと少し頑張りましょう!!

☆鈴寧さんへ☆

勢いよくホテルに駆け込む、お若い神戸さん(笑)

大学生にも引けをとらないという(笑)

スマホで検索すれば口コミとかつきで出て来ますからね〜

まずは車の中でパソコンかスマホで「ん〜・・・あ、ここ良いんじゃない?」とか2人で探してたら面白いですね。

そんな余裕あるなら家に帰れるか・・・・・・あはは(#^.^#)

猫耳も神戸さんが喜んでそうなので、タンスにしまう陽子ちゃん。

で、たまに神戸さんが「陽子・・・アレつけて♡」と、強請っちゃうとかもありですね!

猫耳1つで妄想が銀河のように膨らんでいきますね〜・・・

ああ、冬休み・・・・・私もほしいなぁ〜・・・

近くのホテルが一番ありそうですよね(^^;

車の時もどうしようか散々迷ってた“一応”大人ですからね(笑)

陽子ちゃんの猫みみはこれからも破壊力抜群でなにかと役に立ちそう(^w^)

明日からはまた学校だぁ(´・ω・`)

早く冬休み来ないかなっ♪

☆鈴寧さんへ☆

さすがに大学の中ではねぇ〜・・・(笑)

なので一番近くてお風呂の大きな所へ、連れ込むんでしょうね〜

> おっきいお風呂のあるラブホは陽子ちゃんも喜ぶかも♡
それに泡風呂まであったら、陽子ちゃん大喜びですね!

その後は、もう暴れん坊が大変なことに・・・・・陽子ちゃんの体は持つのか!?

次の日は揃ってお休みするとか・・・・・・ありえる(笑)

陽子ちゃんのお強請りにゃんこ♡

神戸さんもにゃんにゃん鳴きながらお強請りされちゃったら聞かざるを得ないでしょ~(=^ェ^=)

陽子ちゃんなら純粋に神戸さんが喜ぶからって猫みみ着けそうですよね(笑)

神戸さんの暴れん坊がどこまで我慢出来るんでしょうかね~(^w^)

まさかの……大学の空き教室で!?

んん~でも陽子ちゃんが嫌がりそう!?
というか緊張しそうですね(..)

なんかどこかの回で陽子ちゃんはお風呂が好きって言ってた!

泡風呂だよって神戸さんが言ったらモゾモゾお布団の中から出てきたって。

おっきいお風呂のあるラブホは陽子ちゃんも喜ぶかも♡

☆鈴寧さんへ☆

> ついにネコミミ&猫しっぽ!!!!♡
登場しました!!!
破壊力抜群の陽子ちゃんのマストアイテム!!!
なにかお願いがあったらタンスの奥から「うんしょ、うんしょ」って引っ張り出して装着!
帰ってきた神戸さんに「お帰りなさいニャン♡」とかしたら、何でもお願いが叶いそうです(笑)


きょとんと、質問されて吹き出す神戸さん。
私、クールなイイ男の神戸さんが思わず吹き出すのが好きで♡
書いてて楽しいです!

神戸さん、いちゃつきたくて空き教室にでも陽子ちゃんを引っ張り込んでイケナイ事を。。。
かろうじて理性を働かせて、お家まで我慢我慢、もしくは大きなお風呂のあるラブホとか(笑)

さてさて、どうなりますか(笑)

ついにネコミミ&猫しっぽ!!!!♡

回りのガタガタっ!(笑)

もうヤバイ位陽子ちゃん可愛いでしょ(///∇///)

神戸さんへの質問…(笑)
イケナイ所がイケナイことになって抜いちゃう(笑)

あの純粋な陽子ちゃんがきょとんとそんなこと聞いてきたら神戸さんも予想外で噎せますよ!(笑)

実践で教えてくれるんだ~(# ̄З ̄)
さて陽子ちゃんはどんな目に遭うのか!(笑)

陽子ちゃん自分からにゃんにゃん鳴いてましたね♡

破壊力抜群で♡

まだまだ初な男の子たちは思わず起っきしちゃうという(笑)(笑)

いや~美味しい展開です.(^w^)
神戸さんもいちゃつきたい気持ちが野外でマックスまで膨らんでますからね。。。。お家に帰ってどんな展開が待ってるのか……(笑)
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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