人と一緒に暮らす・・・・・・僕が長い間、避けてきたことなんだ。
何でかって?
決まってるじゃない、束縛されるのが嫌だったの。
過去の恋人たちが良い例でさ〜 ・・・
何時に帰るとか、飲んでくるのかとか、まず自由に気が向いたまま行動なんて出来ないでしょ?
帰る時になってさ、ああ・・・美味しいワイン飲みに行きたいって思いついても、我慢して彼女に連絡入れてさ・・・・
そうして会っても楽しくないし・・・まあ、顔だけは愛想笑いを貼り付けてたけど・・・・・
僕の家に呼んだ時も、なんだろう・・・・詮索好き?好奇心?
無闇に部屋の中を見て回るんだ。
その何かを探ってるような行動がさ、嫌で・・・・・僕のプライバシーを全部、知りたいっていうのが嫌で家に呼ばなくなるんだ。
そうすると他に女が居るのかとか、仕事と私とどっちが大切なの?とか・・・etc。。。
こうなるとこの恋は終焉でさ、別れるように仕向けちゃうんだ。
やっぱり女性から別れてくれた方が、後あと問題起こらないでしょ?
振られるより、僕を振った方が女性も格好つくしさ・・・・・・
BARで別れのカクテルを飲んで、きれいにバイバイ!
狡い? ふふふ・・・・・そ、僕はズルい男なんだよ。
でもさ、いちいち詮索されて束縛されて、女性が僕を監視か・・・支配しようとするのは、ごめんなんだ。
そんな過去の彼女達には悪いけど、僕は初めて人と暮らしたいと願ったんだ。
「神戸さん、起きてください。朝ごはん食べませんか?」
「・・・・・・メニューはなぁ〜に?」
「えっと、目玉焼きとトーストと野菜ジュースです」
「・・・・・・それと陽子の “おはようのキス” が欲しいな」
薄目を開けて陽子を見てみれば、もう・・・・真っ赤になっちゃって!
僕は顔を陽子に向けてキスを待っていると、チュッと、頬に感触が・・・・でもさ、足りないよ?
覆いかぶさる陽子を捕まえて、僕の上に乗せちゃって、グルンと反転した僕はさっきとは反対に君に覆いかぶさって。
「・・・んっ・・・」
深いキスをして、朝を迎える僕・・・・・ん〜〜、良い目覚めだな。
そのまま陽子の首に顔を埋めて、胸を触って・・・
「ダメです神戸さん! 今日はお休みじゃないですっ!」
「・・・・・・・ダメ?」
「ダメです」
仕方ないか・・・・僕は陽子を離せば、パタパタと逃げていく彼女。
んふっ、やっぱりいい朝だなぁ〜
それから朝食を食べて、一緒に登庁する僕達。
朝も一緒、帰りも一緒!
うふふん、やっぱり同棲って・・・・・・いいなぁ〜〜〜
さてさて、ある日の帰り・・・定時を過ぎての杉下さんの捜査に、陽子に先に帰るよう連絡した僕。
「もうこんな時間かよ・・・ 陽子、待たせちゃったな」
先に寝ててもいいってメールしたんだけど、どうかな?
静かに鍵を開けて中に入った僕は、そのままこっそりとリビングへ。
そぉ〜〜〜っと中を覗いたら・・・・・くすっ・・・うふふっ・・・・陽子ったら。
こっくり、こっくり・・・・・ソファーに座ったまま、船を漕ぐ陽子。
キッチンのテーブルを見れば、ラップをかけた皿が・・・・・2人分。
「待ってたのか・・・・先に食べてたらいいのに。 陽子は・・・」
このままじゃ身体が痛くなっちゃう。
僕は陽子の前に膝をついて、優しく肩を揺する。
「陽子・・・陽子、起きて? ご飯食べよう?」
よっぽど疲れてるんだね、声をかけても揺すっても起きないんだ。
「じゃあ、ベットに運ぶね?」
陽子をお姫様抱っこして寝室へ、そっとベットに寝かせ服を脱がせていく。
キャミソールとショーツだけにしても、寝込んでる陽子にチュッとキスをして布団をかけておく。
並んでた皿をチン!してご飯をよそって、座った僕は両手を合わせて・・・・
「いただきます」
「んっ、美味しい・・・」
全部食べて「ごちそうさま」した僕は、皿を洗って・・・陽子の分を冷蔵庫へ。
シャワーを浴びて、ベットの・・・陽子の隣に滑り込めば、あらら〜〜〜
陽子ったら僕に抱きついてきて・・・・・起きてるの?
「くぅ〜・・・すぅ〜・・・」
くすっ・・・寝てるのね。
君と暮らすようになって馴染んだこと。。。
それはこうやって、君を僕の腕の中に抱いて眠ること・・・・・・・朝までね。
一緒に暮らす前はさ、朝には君の家に寄って着替えさせなきゃとか、何処か・・・やっぱり何か違うんだよね。
それがこうやって暮らし始めたら、すごいよね・・・・・・妙な義務感っていうか、家に帰さなきゃって感覚が無くなってさ。
気持ちが、ゆったりしてるんだ。
さあ、陽子を胸に抱いて・・・寝よう。
疲れた陽子を癒してあげられるといいんだけど・・・・・僕の、ぬくもりと肌で♡
翌朝、上半身裸で陽子を抱きしめて寝ていた僕に目覚めた陽子が、真っ赤になるのが可愛くて・・・・
僕の分身がムクムクって元気になっちゃった、あはっ!
もう、幾つになってもヤンチャ坊主なんだから☆
「陽子・・・今日は遅番なんでしょ?じゃ、いいよね♡」
「あ、あのっ? 何がいい?・・・・・・・ひゃうぅ〜」
布団に潜った僕は、キャミソールの薄い布ごと陽子の形の良い胸を揉んで・・・・・ツン、と尖った先端に吸い付いた。
「あ・・・あん・・・・かんべさ・・・・あああん」
「陽子・・・・陽子・・・・欲しがってばかりで、ごめんね」
キャミソールを脱がして肌に這わす僕の舌に、感じる陽子が喘ぎながらも・・・・
「ああ・・・わたし・・・も・・・・かんべ・・・さん・・・・欲しい・・・ですぅ〜・・・」
「陽子っ!!!」
嬉しいその言葉に煽られた僕は、陽子の中に自分のヤンチャ坊主を挿入して・・・・・暴れさせちゃったんだ。
2人で果てた気怠い身体を抱き合わせて、微睡みに漂う。
その後、気持ちのいい眠りを堪能しちゃった僕は、当然、遅刻になっちゃって・・・上司にチロリと嫌味を言われちゃった。
陽子は遅番だから間に合ったんだけどね。
ん〜〜〜・・・自分の席で腕を伸ばせば、身体が伸びて気持ちいい・・・・
「鈴木さんに負担をかけるのは、あまり感心しませんねぇ〜・・・」
「え?」
「君と違って経験値も体力も、彼女は無いですからね・・・」
分かるもんなの? ねえ、この上司って、そういうこと分かるの???
「君の上機嫌さ、スッキリとした顔つき、先程お見かけした鈴木さんの疲れ具合を考えれば、答えは自ずと見えてきます」
「ご忠告いたみいります。 ちょっと陽子の様子を見てきます」
あちゃー・・・陽子に響いちゃったか・・・・
気をつけてあげないと・・・・陽子は慣れてないから。
僕はコンビニで栄養剤を何本か買って陽子に差し入れしに行ったんだ。
嬉しそうに受け取って飲み始めた陽子を、僕はニコニコと笑って見てるんだけど・・・・あれれ?
伊丹さんや、芹沢君、それに三浦さんまで僕達を見て、ポカンとして・・・・
周りを見れば他の刑事さん達もポカンとしてたり、中には赤い顔してる人も・・・・・何でだろう?
「これ飲むと元気になるんです」
「ん、良かった」
嬉しそうに2本目を飲む陽子と、2人でほのぼのしてると。。。
「・・・・・あんたら場所を考えてイチャついてくれよ!」
伊丹さんが怒り出しちゃった!
「そうですよぉ〜・・・陽子ちゃんに栄養剤って、警部補が原因で疲れさせちゃったって事でしょう?」
「露骨なんだよ、あんたら! 原因と結果が並んでほのぼのしてんじゃねぇーーよ!」
「目のやり場に困っちゃいますよぉ〜〜〜。何か想像しちゃうし、凄そうだし、エッチそうだし、羨ましいし」
《パチン!!!》
「いてっ!」
「お前は何でも思ったこと言い過ぎなんだよ!!! 見ろモグラが真っ赤だろうが!」
キョトキョトと僕と、自分の飲んでる栄養剤を交互に見る陽子の顔が、真っ赤になっちゃった!
「わたっ、わたたたし・・・・トイレ行ってきます!」
ビュンっと、逃げちゃった陽子を見送りながら、クスクス笑っちゃう僕を伊丹さんが睨んでる。
「・・・・・・あいつを泣かせたら、承知しませんぜ・・・警部補さんよ」
「分かっています。 伊丹さんの期待を裏切りませんから」
「そう願いますよ」
にこやかに挨拶して、僕は捜査一課を後にした。
さてさて、またある日の帰り道・・・僕は定時過ぎてからの上司の捜査に付き合うため、陽子に遅くなるとメールを送ったんだ。
けど、それが意外に早く終わっちゃって・・・・・マンションに帰ってきたんだけど。
ここで、僕の心に悪戯が浮かんじゃったんだ。
陽子をね、ちょっと・・・ほんのちょっと、驚かしちゃおうって悪戯が浮かんじゃったんだ。
細心の注意を払い、ドアを開け・・・・・ドアを閉める音もさせずに閉じて、僕はこっそりと中へ入る。
玄関からリビングへと通じる廊下で、耳を澄ませば・・・・キッチンから水音と、何かな?鼻歌?
楽しそうに、きっと夕飯を用意している君の声が聞こえる。
そぉ〜〜〜っと足音も消した僕は、壁の横から中を見て・・・・ビンゴ!キッチンの中にいる陽子の背中が見える。
そのまま音をさせずに忍び寄った僕は、陽子を背中から拘束し、首に回した腕で顔も固定して陽子が後ろにいる僕を見えないようにした。
「きゃっ!」
『騒ぐな・・・・・・』
声を変えた僕の腕の中の陽子の身体が、カタカタと震え出した。
ヤバイ! やり過ぎた! そう思った僕が腕を緩めると、陽子が逃げ出して部屋の奥へと走って逃げる。
追いかければ寝室のベットの陰で、耳を抑えて隠れてるんだけど・・・・
陽子の小さい呟きも、息を殺した僕に聞こえたんだ。
陽子は必死に、僕を呼んでるんだ。
「神戸さん・・・神戸さん・・・・助けて・・・・神戸さん」
一生懸命僕を呼ぶ君に、胸がいっぱいになる。
僕は床にうずくまる陽子を抱きしめ、声をかける。
「陽子、ごめん! 驚かせ過ぎたね。ごめん・・・・ごめんね」
ぎゅう〜〜〜っと抱きしめて謝っていると、陽子が僕を見て・・・・・
「神戸さん? かんべさぁぁ〜〜ん」
泣きながら僕に抱きついてきたんだ。
大きな瞳からポロポロ涙を零して、僕の首に縋り付いてくる陽子を抱きしめて落ち着かせている。
「ごめんな陽子・・・・ほんと、ごめん」
「ひっう・・・・さっきの・・・神戸さんがしたの?」
「うん、ちょっと驚かすつもりだったんだけど・・・・ごめん」
「う〜〜〜・・・」
唸った陽子が僕の胸をポカポカと殴ってくるんだけど、力が入ってないから痛くないんだ。
「神戸さんのバカ!すごく怖かったんだから、バカ!」
「ごめん・・・ごめんね、陽子・・・許して?」
「・・・・・・・許しません!」
よっぽど怖い思いをさせちゃったんだ、怒っちゃった陽子がスックと立ち上がって走りだしちゃって 。
鞄を手にそのまま家を出ようとしたから、僕は大慌てで捕まえたんだ。
玄関で捕まえた陽子が暴れるのも構わずに、ギュッと抱きしめ続けた。
「ごめん・・・ほんと、ごめんなさい」
「・・・・・・もう、しないでください」
「うん、もうしない!絶対しないから!」
「ほんと?」
「ほんと、ほんと! 誓うから、絶対にもうしないって誓うから!」
必死に陽子に謝る僕は、それでも陽子を抱きしめる腕は緩めないんだ。
僕から逃げられないように・・・・・・
「・・・・・・じゃ、許します」
「ありがとう」
「・・・・・・・・神戸さん、離してください」
ん? まだ怒ってるんじゃないの?
「・・・・・・・・神戸さん、食事の支度ができません」
僕を見上げる濡れた瞳に、欲が煽られて・・・・・・僕は陽子を抱き上げ、リビングに。
ソファーに寝かせた陽子に激しいキスをして、愛を交わそう?
僕の愛撫に、鳴き声をあげる陽子・・・・・・・
いっぱい鳴かせて、何度もイカせて、トロトロになった陽子と僕は繋がった。
繋がって僕ので陽子を突きあげる最中も、僕はずっと謝り続けたんだ。
「も・・・おこって・・・ないですぅ・・・・あああ・・・かんべさ・・・あんっ!・・」
「はぁ・・・はぁ・・・陽子・・・・もう怒ってない? 怒ってない?」
「おこってない・・・です・・・・ああああ・・・・イっちゃう・・・・」
「陽子・・・ようこっ!・・・ああ・・・くっっ!!・・・・俺もイクっ」
「愛してるよ、陽子・・・」
クタッと僕の胸に顔を寄せて寝ている陽子に、僕は囁いて・・・・・くん?くんくん?
「・・・・・・焦げ臭い」
「ああっ!お鍋!」
僕がキッチンの鍋の火を止めて、中を覗けば・・・・・あ、肉ジャガが。。。
「焦げちゃった・・・」
あは・・・・あはっ・・・・ どうしよう、陽子に怒られちゃうかな?
「仕方ないです、火を止めなかった私のせいです」
僕の後ろから服を身に付けた陽子が、覗き込んでくる。
「違うよ、俺のせいだよ・・・・せっかく陽子が作ってたのに」
「・・・・・何か他のもの用意しますね」
「今夜は俺が作るよ。 っていってもパスタだけど、いいかな?」
「神戸さんのパスタ好きです!」
嬉しそうな陽子に、上機嫌な僕はパスタを作り、2人で食べるんだ。
その後は、後片付けも僕がして、一緒にお風呂に入って陽子の髪も洗ってあげるんだ。
「そんなに甘やかさないで下さい、神戸さん」
「気にしないでいいの! あ、陽子・・・」
バスローブ姿でリビングにいる僕は、陽子の髪にドライヤーをかけながら・・・・
「今度の休みにさ、見に行こうよ」
「何をですか」
「婚約指輪と、式場・・・いい?」
こくん、頷く君を僕の方に向かせて、キスをする。
「・・・・・・・愛してるよ、陽子」
「私も」
ドライヤーもそこそこに、僕は陽子を連れて寝室に。
さっきよりもトロトロにした陽子を、僕はいっぱい愛しちゃうんだ。
新婚生活のような同棲生活です。
まあ、イチャコラしっぱなしの2人です(笑)
楽しんでいただければ嬉しいです!
- 関連記事
-