⑤【君が僕に、愛を教えてくれたんだ】

さて、今回は陽子ちゃんと神戸さんが仲直りできるかどうかなんですが。

神戸さん、ある決意をします。
お姫様のそばに行くために、周りの敵を片付けていきます。

神戸王子、炸裂です☆



・・・・・・・・ふぅ。

小野田さんからしばらく泊まるように言われたホテルに帰ってきた私は、1つ、ため息。

自分の家に帰りたいなぁ〜・・・
綺麗だけど、生活感のないホテルの部屋は味気なくて寂しくて・・・・・帰っちゃおうか!

部屋に荷物を取りに行って、このままタクシーで帰っちゃえ!
小野田さんは私のマンションに神戸さんが来るからって、ここに連れてきたけどさ・・・・

きっと神戸さんは今頃、細野さんと2人の時間を取り戻してるだろうから、私なんて構う暇ないと思うんだ!
だから、帰っちゃおう!

住み慣れた自分の部屋の方が、居心地はいいから・・・・・・ぐっすり眠れると思うんだ。

あの日から、うとうとと微睡むことはあるけど、ぐっすり眠れないんだ・・・・・

ぽてぽてぽて・・・・・ロビーを横切っていた私は、頭痛のする頭に顔を顰めてしまう。

「・・・・・陽子・・・」
「ん?誰か呼んだ?」
神戸さんの声が聞こえたみたいだけど、そんな事・・・・・あるわけないよね。

ぽてぽてと、エレベーターの方に歩き出した私の前に現れたのは、神戸さん?

嘘だぁ〜・・・どうして神戸さんが?
寝不足もここに極まれり!

まさか幻覚や幻聴があるなんて、私・・・・・大丈夫かな?

「陽子・・・話しが、したいんだけど。いいかな?」
「この頃の幻覚ってスゴイんだ〜。まるで本物みたい!」
「陽子?」
「うわっ! 声も本物みたい・・・・・」
「あの・・・・陽子ちゃん? 大丈夫?」

「本物みたいな幻覚さん! 幻覚さんなら私のそばに居てくれますか?」
「え?」
「幻覚でもいい・・・・・・・神戸さんのそばに居たい」
「陽子・・・・・・俺は本物だよ?」

陽子が変だ!
ホテルのロビーで酔い醒ましの珈琲を何杯も飲んで、僕は陽子を待っていた。

待ち続けて1時間、夜中の時間に帰ってきた陽子に近づいて、回り込んで顔を見れば・・・・・・・陽子?

目の下には濃い隈ができ、瞳は精彩なく、頬もこけてる。
・・・・・・陽子、眠れてないんだね。

身体も、少し痩せただろう・・・・・陽子、食べてないの?

君の前に出るのは勇気がいったよ。
怒られて、嫌がられたりするんだろうかと緊張したんだ。

でも僕が予想した反応じゃなくて、君は・・・・幻覚だと言いだした。
本物だと言っても、聞き入れない陽子は、どうしたんだろう?

「本物の神戸さんはきっと、細野さんとうまくいってる筈だもん!」
「え? ・・・・あ、あのさ陽子?」
「そうだよ・・・・・本物の神戸さんはもう、私に会いたくないんだから・・・」
「どうして? ・・・どうして、そう思うの?」

「だって庁内でも見ないし、会えないし、それに・・・・・・」
「それに?」
「・・・・・・・前の携帯の電源、入れてても・・・鳴らないから・・・」

入れてたのか電源・・・・・・僕はもう繋がらないと思って、確かめることさえしなくなってた。

「自分が悪いんだけどね! 私の方が勝手に番号変えちゃって教えてないから・・・・・・・私が、悪いの」
「陽子ちゃん、部屋で話そう?」
クシャっと泣きそうな顔する陽子の肩を抱いて、部屋に向かう。

エレベーターの中、抱いたままの腕の中で・・・・・陽子がコテンと僕の肩に頭をのっけた。

「幻覚さん・・・・・・・神戸さんの匂いがする」
うっとりと呟く陽子が、僕に抱きついてくる・・・・・

「あったかぁーい・・・」
そっと、抱きしめてみれば・・・服の上からでも痩せて小さくなった身体が分かる。

ああ・・・・陽子も苦しんでたんだね・・・・・・きっと僕以上に。

部屋につき、ソファーに座るけど・・・・・陽子は僕に抱きついたまま「幻覚さん♡」と呼んでいる。

「ん?・・・・陽子、寝ちゃったの?」
静かになったかと思ったら、僕に抱きついたまま眠ってる陽子を、そっと抱き上げベットに運んだ。

「幻覚さん・・・・・いなくなっちゃうの?」
目を開けた陽子が僕の上着の裾を掴んで、瞳には涙を浮かべて・・・・・・僕は安心させるようにニッコリと微笑んでから陽子の頭を撫ぜた。

「いなくならないよ・・・ 今夜は一緒に眠ろう?」
上着を脱いだ状態で陽子の隣に滑り込んだ僕は、嬉しそうな顔の陽子を抱きしめた。

あ・・・・・・陽子の匂いだ・・・・・・・・

急激に襲ってきた眠気にあらがえず、僕も目を閉じた。
すでに胸からは君の寝息がスヤスヤと聞こえ、しっかりと陽子を抱きしめて、僕も・・・・・・・眠った。




翌朝、僕は陽子を抱き枕のように抱きしめたまま目覚め、陽子も僕に抱きついたまま・・・・まだ、寝てる。

それにしてもよく寝たなぁ・・・
陽子がいないベットじゃよく眠れなくて・・・・この頃、睡眠不足だったんだ。

それが・・・陽子のそばだとこんなにグッスリ!

今、何時かな? サイドテーブルに置いた携帯で時間を見れば6時過ぎか・・・・
僕はそぉ〜〜っとベットから抜け出し、家に戻ることにしたんだ。

陽子・・・・・・・・君は変わらず僕を愛してくれてるんだね。

陽子・・・・・・・・僕も、愛してるよ。

だけど君の周りは、僕が唯子と依りを戻していると誤解して、君を僕から遠ざけようとしてる。
誤解だとしても、僕自身が解決しないと・・・・君も、この後付き合いづらくなっちゃうよね?

だから僕は、決心する!

待っててね、周りを黙らせて迎えに行くよ・・・・陽子。

「僕の愛しい眠り姫・・・・・必ず迎えに行くからね」

スヤスヤと眠る陽子の唇ではなく、額にキスをして誓うよ。

「愛してる・・・・陽子」

僕はそのまま家に帰り、熱いシャワーを浴びて汗を流し、身だしなみを整えた。

パリッとアイロンの効いたシャツに袖を通し、身を引き締めて・・・・・いざ、出陣!!!

警視庁へと車を走らせながら、僕にはもう迷いはなかった。



「ん・・・・・・・・神戸さん」
思いのほかグッスリと眠れた私は、久しぶりに熟睡できてスッキリと目覚められた。

なぜか神戸さんに抱きしめられている夢を見た・・・・・・

愛しくて、安心できて、大好きな神戸さんの腕の中で、あの頃のようにしっかりと抱きしめられた・・・・・・夢。

ああ、やっぱり私は・・・諦めることなんて、出来ないんだ。
今も、彼を愛してる・・・・・

でも・・・ 何だろう? 何だか胸が、苦しくない。
神戸さんの事を考えると、キリキリと痛かった胸が・・・・・・・今朝は、ほっこりとしてる。

・・・・・・夢見が良かったのかな?

私は、「うふふっ」と何だか分からない幸福感の余韻にひたって笑いながら、支度を整えホテルを出た。

警視庁の捜査一課で仕事をしていると、携帯が鳴った。

「!!!」
鳴っているのは特定のメロディーで、鞄の奥深くにあるせいか音は小さいけど・・・・そのメロディーは。。。

「あん?何か鳴ってねぇーか?」
「え?・・・・・そうっすか?」
「そうか?」
伊丹さん達がキョロキョロと音源を探している。

私は鞄の奥から前の携帯を取り出し、電話に出た。
出る前から相手は誰だか分かってるんだ・・・・・・神戸さんだけのメロディーだから。

「もしもし・・・」
『陽子ちゃん、話がしたいんだ。僕と会ってくれないか? ・・・・・・・食事、誘ってもいい?』

ああ・・・・・神戸さんの声・・・・・・・
私は返事をするのも忘れて、聞き入っていた。

『陽子ちゃん?』
「あの・・・・・」
『僕達、話しをする必要があると思うんだ』
「はい」

あ、そっか・・・・・別れるにしても、きちんと終わらせることが必要だよね。
そう思った私は、食事に行くことをOKし、帰る時間を伝えた。

『ん、分かった!じゃあ、その時間に捜査一課まで迎えに行くから』
「・・・・・・・お待ちしてます」
最後の食事、きっと今夜の食事が・・・・・・神戸さんと食べる、最後の・・・・・・・

最後くらい、笑顔でいたいな・・・・・がんばって泣かないようにしないと。。。

『ああ、陽子ちゃん・・・』
「はい?なんでしょう?」
『・・・・・・・・・愛してる』プツッ!

え?神戸さん・・・・・・なに?
電話を切る寸前、言われた愛の言葉にビックリしながらも私は、それを嬉しいと感じてて・・・・・・

諦めきれない自分が、嫌になっちゃった・・・・・・

それからは待ち合わせの時間までに仕事を終わらせようと、しゃかりきに頑張っちゃいました!



陽子に電話をしたあと僕は、ある人の部屋の前に来ていた。

ドアプレートには首席監察官室と書かれたドアをノックし、中へと入った。

「なんだ!」
「つれないですね〜・・・いつも仲良しなのに」
「何か用なのか?」

「今夜、陽子と会います」
「・・・・・そうか」
「僕が愛しているのは彼女だと言うつもりです」
「・・・・・・・」

「唯子とは依りを戻すつもりもなく、ただ・・・・事件に巻き込まれた彼女が心配だっただけです」
「だが、お前の暴言で彼女は傷ついた・・・」
「その傷は・・・・・これから一生かけて償うつもりです」

「お前、彼女と結婚するのか?」
「はい。陽子がウンと言ってくれればなんですがね」

「彼女を幸せにできるのか?」
「彼女と、僕が幸せになるよう・・・・・助けてくれませんか?」

最初は無愛想で、空々しい大河内さんだったけど、僕の目をジッと見て・・・・ふっと、口角を僅かに上げた。

「本気なようだな。で?・・・・・私は何をすればいい?」
「・・・協力してくれるんですね?」
「ああ・・・」
「じゃ、僕のこと許してくれたんですね?」
「ああ! ・・・くどいぞ神戸!」

「良かった〜・・・僕1人だとちょっと大変なんですよ」

そこで、僕は計画を打ち明けて、大河内さんに手伝ってもらうことにしたんだ。

「まず、小野田の携帯番号を教えてください、それと一緒に来てもらえますか?」
「・・・・いいだろう」

教えてもらった番号にかければ、すぐに小野田が電話に出た。

『どうしたの、神戸さんが掛けてくるなんて、初めてじゃない?』
「今夜、陽子と会う」
『そう・・・ それで?』
「陽子は渡さない、それだけ言いたかったんだ」
『ふふ・・・ そうこなくちゃ! ホテルを教えた甲斐があったよ』

言いたくないけど、本当に言いたくないけど・・・・・・自分でケジメをつけると決めたんだ!
だから・・・・・・・

「言うのは癪だけど・・・・・・・・・ありがとう」プツッ
「言い逃げと言うのじゃないか、神戸」
「いいんです!」

「・・・・・・顔が赤いぞ」
「・・・・・いいんです!!!」

それから待ち合わせの時間まで、大河内さんと話していたんだけど・・・・・

「時間だな」
「ですね」

僕達は、捜査一課の部屋まで向かったんだ。




・・・・・・・そういえばこの頃、変なことを目にする事が多いんです。

それは何かと言うと、私の同僚の刑事達・・・・・しかもガタイ自慢の猛者ばかりが出入口を塞いじゃう時が、あるんだよね〜・・・

捜査一課の出入口は全部で2ヶ所!
それぞれ左右の端にあるんだけど、いつも塞ぐ時は両方一度に塞いでるんだ。

ね、何か変でしょ?

多い時は一日に何度も・・・・・・なんでしょうねぇ〜

神戸さんに伝えた時間になって、私は帰り支度を始めた。
といっても・・・鞄に携帯とかをしまえば終わり!

あとは神戸さんのお迎えを待つばかりなのです。

・・・・・・たとえ最後の食事だとしても、笑って別れたいな。



「んふっ! やっぱりこうやって入口を塞いじゃうんだ」
予想通りの事に、可笑しくて笑ってしまう。

だってさ、コレのせいで陽子は僕が会いに来てたこと、知らないんだぜ!

そのせいで陽子は僕に捨てられたって思ってるし、唯子と依りを戻したんだろうって思ってるし。

でもさ、ぼくも悪いんだよね・・・ 無理矢理通ることもできるのに、大人しく帰ってたんだから。

・・・・・今日は、違うよ〜〜〜

立ち塞がる茨の道もなぎ倒し、愛しき姫に会いに行こう・・・・・・・

僕は陽子の王子様だから、姫を迎えに行くんだよ。

「こんばんは〜・・・鈴木さんに用があるので、中に入りたいんですが?」
「ああ? 嬢ちゃんより他の女に目移りしたような浮気男、捜査一課には入れられねぇーな!」
「それは誤解です。・・・・・・俺が愛しているのは陽子だけです」

僕は堂々と、宣言するように言えば・・・・・何故か刑事達が挙動不審に???

「あ・・・あ・・・あい・・・してるなんて、そんな恥ずかしい事、よくも言えるな!!!」
「だって本当の気持ちですし、誤解はときたいじゃーないですか!」
「それにしたって、ここ廊下だぞ!」

「愛する気持ちに、場所なんて関係ありませんよ・・・・」
にっこりと微笑みながら、そう言えば・・・・・刑事達がよろめいて、後ろに下がってくれた。

「ありがとうございます」
そう言って中に入れば、刑事達の視線が僕に集まって・・・・・・次いで後ろから現れた大河内さんに移った。

僕はまっすぐ陽子のデスクに向かう・・・・・大河内さんをお供に。

でもすぐに伊丹さんが僕の前に立ち塞がるんだよね〜・・・・で!ここで、大河内さんの出番です!

「大河内さん、お願いします」
「な、なんだよ! 監察官がなんの御用でしょうか?」
「・・・・・・私は監察官という仕事柄、嘘や偽り、隠蔽が大嫌いです!」
「それが?」

ジロリと僕を見た大河内さんが、咳払いして・・・伊丹さんに向き合う。

「ごほん!・・・・・・・・愛しています」
「はああ?????」
「心の底から、愛しているんです」

いやぁ〜〜〜周りの衝撃が凄かったんだ。
あのお堅い、融通の効かない大河内さんがいきなり、伊丹さんに愛の告白なんて、驚くじゃない!?

伊丹さんなんて、思いっきり仰け反って・・・・・顔色が青くなったり、赤くなったりしてるし。
三浦さんは老眼鏡がズレるどころか、片耳にプラーンって、くすくす・・・・

芹沢くん?・・・・・もしかして、顎外れちゃった?

他の刑事さん達も仰け反るやら、なんやらアワアワしててさ、この空気感!凄いよね〜〜〜

ようやく鈍感な大河内さんも周りの、ドン引きな空気に気がついたみたいで・・・・・

「いやっ、あのっ! か・・・かかかか、神戸のことです!こいつが鈴木さんを愛してるということをですね、お話ししようとしてですね」
「言い方、間違えちゃったんです、この人」

横からフォロー入れたのに、大河内さんたら僕を睨んでるし・・・

「え〜・・・ですから、神戸の本気は、この私が保証します! で、いいんだな神戸!」
「はい、お疲れ様です!僕が言うより信用してもらえるでしょ?」

照れ隠しに僕に怒るのと、錠剤をガリガリ食べるのは止めましょうよ大河内さん!!!
みんなの顔に、恐怖が浮かんでますよ?

「ただし、神戸が鈴木さんに会いに来た時、先ほどのように入口を塞ぐというのはどうでしょうか? 悪戯に2人の誤解を招いてしまうのではないでしょうか?」

大河内さんが陽子の前に進み出て、座っている陽子の頭を優しく撫で始めたんだけど・・・・・触んないでくんないかな〜

「鈴木さん、神戸は細野さんを助けたかっただけだったんです。・・・・ただし、熱くなって貴女を蔑ろにした事は許せません。ですから・・・・」
「おっ、大河内さん?何いってるんですか?」

「ですから、うんと我が儘を言っていいんですよ・・・・ 神戸は貴女だけを愛しているのですから」
優しく撫ぜられていた陽子が、僕を見て・・・・・・・その大きな瞳から、涙を流してる。

「ほんと? ・・・・かんべ・・・ひくっ・・・・神戸さんが・・・・・・わたしを?」

ああ、もう!・・・陽子を泣かせて〜〜〜!!!

「すまん、泣かせてしまった。神戸、何とかしろ!」
「当たり前です、僕しかいないでしょ?」

僕は陽子の前に膝をついて、下から彼女を見上げ、その手に手を重ねた。

「陽子、僕が愛してるのは陽子だけだよ。唯子・・・・いや、細野さんの事は愛とか恋とかじゃないんだ」
「すんっ・・・」
「話をさせてくれないか? 場所を移しても、いいかな?」
「はい」

頷く陽子の手を引いて、僕は捜査一課を出て行った。




「信用して、いいんですね」
伊丹が大河内に確認するように話せば、大河内はしっかりと頷いた。

「神戸は本気です。今までとは違います。・・・・・・変えたのは鈴木さんでしょう」
「まあ、あんたが言うのなら信用しましょう」
「では、私はこれで」

立ち去った大河内を見送り、伊丹達は思う。

幸せになれよ・・・・・と。

それは捜査一課の刑事達、全ての思いだった。

伊丹達に慣れた陽子は、徐々に他の刑事達にも馴染んでいき今では、一課の愛すべき存在になっていたのだった。

その陽子が、見るみる笑顔をなくし、やつれていく様子に心配になった刑事達は、伊丹に詰め寄り理由を聞いて、ああいう行動に出たのだった。

・・・・・・・愛されているのだ、彼女は。。。


駐車場の僕の愛車に乗り込んだ僕と陽子。
僕は助手席の陽子に向き合い、これからの事を提案する。

「陽子ちゃん、レストランに行くのと、僕の家に行くのと、どっちが良い?」
「・・・・・・・・聞いてもいいですか?」
「なに?」

「・・・・・私のことを、愛してるって本当ですか?」
必死な目をした陽子に、僕も真剣に言うよ。

「愛してる・・・・・・陽子だけを、愛してるんだ」

クシャっと歪んだ陽子の顔・・・・・・たまらずに抱きしめていた。

「ごめん陽子・・・・・・ごめんね。 俺は陽子に愛されて有頂天になって、いい気になってた」

「唯子の事は、何の力にもなれなかった昔へのリベンジというか、今度は力になりたかったし、事件を解明したかったんだ」

「唯子とは公園で別れたっきりで、連絡もしてないんだ」
「じゃ・・・・・じゃあ、私に電話もメールもしなかったのは何故ですか? 凄く・・・・・寂しくて」
「陽子に甘えてた。少し連絡しなくても僕達は大丈夫だって・・・・・・陽子を寂しがらせてしまうなんて何をしてんだろ俺は 」

ぎゅぅ〜っとしがみついてくる陽子が、今までの寂しさからきてるようで、僕ももっと強く抱きしめた。

「私に会いに来てたんですか? その度に皆に邪魔されてたんですか?」
「うん」
「ああやって入口を塞ぐの、不思議に思ってたんです。多い時は日に何度も・・・・何度も会いに来てくれてたんですね」

「陽子に会いたかったんだ・・・・・そばに、いたくて・・・」
「神戸さ・・・・んんっ・・・・・」
潤んだ瞳についつい我慢出来なくて、陽子の唇を塞いだ。

「ん・・・・ふぅん・・・・・・あっ・・・・」
何日ぶり・・・いや、1ヶ月ぶりに触れる陽子の唇も、絡ませた舌も柔らかくて、夢中で貪り尽くす。

キスをしたまま陽子の香りに胸が高鳴る、鼓動が速まる。

柔らかな感触に、身体が熱く、昂ぶっていくのが分かる。

「んふっ・・・・・・ふあっ・・・・」
漏れる吐息の声で・・・・・・・我慢も理性も、飛んでいく・・・・・・

ねっとりと深く絡ませた口付けは濃厚で、痺れるほどに・・・・・・いい。

やっと離せた唇に唾液の銀糸がかかる、それさえも欲望に火をつける。

「ねぇ陽子・・・・・・陽子の返事が聞きたい。僕を前と変わらず・・・愛してる?」
「はい」
「許してくれる?」
「はい」

「じゃあ、今すぐ・・・・・愛し合いたい」
「私も・・・・愛してます・・・・・愛し合いたいです」

チュッ♡

軽くキスをして、僕は愛車のエンジンをかけ走り出す。

陽子と、愛し合うために。。。

陽子に、愛を誓うために。。。

夜の街を、愛車を走らせ・・・・・愛を確かめあうために。




無事に、仲直りできましたぁ〜。
大河内さんとも仲直りした神戸さん、これで一件落着です!
関連記事

コメント

☆鈴寧さんへ☆

> 愛すべき姫のために…頑張っちゃいましたね~♡
神戸王子、頑張りましたよ~(笑)
といっても、捜査一課の刑事さんたち…神戸さんが堂々と愛を言葉にするから毒気抜かれました(笑)

> そしてそしてけ、け、け、結婚ですか!!!(゜ロ゜;ノ)ノ

プロポーズ…する前に仲直りエッチで、きっと出来ないかも(*≧∀≦*)
でも気持ちは決まったと、本気だと、言ったんですね!

> 展開が気になる書き方ですね~(^^)
続きを読んで頂くために、こういう感じにするときがあります♪

まだ手付かずですが、ラブラブエッチを目指しますね~

最初から最後までエッチで終わりそうな勢いですよ、神戸さん(/▽\)♪キャー

愛すべき姫のために…頑張っちゃいましたね~♡

そしてそしてけ、け、け、結婚ですか!!!(゜ロ゜;ノ)ノ

遂に陽子ちゃんも…涙

展開が気になる書き方ですね~(^^)

Secret

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも一覧


Cat Home

暁の唄

ちび眼鏡日記

ひとりごと

月が浮かぶ夜

まきまきまき

うみにふわりふわり

snowdrop

みやびのブログ

よみよみ

SweetBlackな世界

日々のこと

きみと手をつないで

shibushibuuu

ゆめの世界

井の中の蛙

月の舟 星の林

古いおもちゃ箱

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR