②【君が僕に、愛を教えてくれたんだ】

さてさて、神戸さんはまたやらかしてしまいました。
陽子ちゃんが居なくなったら・・・なんて、思いもよらないんでしょうね。

それがどうなるのか・・・・・心配しないで下さいね。

最後はハッピーエンドですから〜(≧∇≦)



京都に来て2日目、私は小野田さんに連れられて京都府警に。
なんでも京都府警の科捜研の方に知り合いがいて、今日は紹介してくれるって聞いたの。

今は、小野田さんが部屋に迎えに来てくれて、一緒にホテルのレストランで朝食を食べてる。

「今日はさ、京都府警のお偉いさんに捕まっちゃって、別行動になっちゃうんだけど、いいかな」
「あの〜・・・私もせっかく京都に来たので色々と行きたいところがあって」
「ああ、科捜研の顔出しした後なら自由にしてもらっていいよ・・・・・でも1人、僕の部下を付けるから」
「え? そんないいです!私なんかにいいですよ」
そう、私なんかに部下の人が付くなんて、恐れ多いというか、慣れてないから邪魔というか。

「邪魔・・・くっくっくっ。やっぱり面白いね・・・でも、付けるから」
「もったいないですよ、私に護衛なんて」
「陽子ちゃん、、君はそれだけ僕には大事な人なんだよ。まあ、京都の道案内とでも思って!」

はぁ・・・知らない人って緊張するんだけど。。。

モグモグ・・・食べながらチラッと横に控えている黒服さん達を見る。

「陽子ちゃん!」
「・・・はい?」
「スプーンを咥えたまま上目遣いで男を見ちゃ〜ダメダメ!・・・・君は分かってないだろうけどね」
「???」
「いい?・・・ダメなの」
ダメなのか・・・・・確かにお行儀良くないですね! これから気をつけます!

「ん〜・・・僕になら良いから」
「???」
「くすっ・・・くすくす」
小野田さんのクスクス笑いを見ながら、私は・・・・思い出した。

「私の携帯、返してください!」
「・・・・・・まだ預かっとくね。ああ、かけたいところがあったら部下の携帯使っていいからね」
返してくれない・・・・・何でだろう?

でも、どういっても目の前で微笑み続ける小野田さんが、私のいうこと聞いてくれなさそうだから、諦めた。

朝食を食べて小野田さんと京都府警についた私は、呼び出したって小野田さんが言ってる方と会ったんだけど。

すごく気さくな方で、勉強になる事ばかりで、気がついたら1時間も話していた。

「すみません、お仕事があるのにお引き止めして。今日は勉強になりました、ありがとうございます!」
「いいえ、僕も良い刺激になったよ。まだ京都にいるなら会いたいな」
「私もお話聞きたいです」
「じゃ・・・明日、ここに来る用事があるから・・・いいかな?」
「はい、よろしくお願いします」

私はみっちり科学捜査の話ができて嬉しくて・・・・明日も会ってくれるからって浮かれていた。

その方と別れた後、私についてくれる黒服さんがこれからどうするのかと、聞いてくれた。

「あの・・・杉下さんや神戸さんと会いたいんですが・・・」
「それは無理です」
「・・・・・・・じゃ、大学の先輩に会いに行くのは?」
「行き先は?」
「生体組織工学研究センターです」
「大丈夫です」

ホッとした私はすぐに手帳を出して先輩の番号を調べた。
差し出された携帯で連絡を取れば、懐かしい先輩の声が。。。

研究所で缶詰めになってるから、休憩の時間しか会えないと言われた私は、それでも喜んで会いにいくと返事をした。

そういえば、大学でもしょっちゅう研究だとこもってた先輩の好物は・・・・・あ!シュークリーム!

「黒服さん、シュークリームの美味しいお店は何処にありますか? 生クリームとカスタードクリームが一緒に入ってるタイプのが欲しいんです」
「自分は桜木と申します。心当たりがあるので、今から行きますか?」
「はい!お願いします」

私は桜木さんお薦めのケーキ屋さんに連れて行ってもらい、たくさんシュークリームを買い込んだ。

「たくさんお買いになりましたね」
「先輩と、同僚の方々にと思って。 皆で食べた方が美味しいじゃないですか! 」
美味しい匂いに自然と笑顔になる私は、背の高い桜木さんを見上げて話してます。

タクシーに乗り込んだ私達は、生体組織工学研究センターについてすぐに受付に向かった。

先輩の名前を伝えれば、迎えに出てくれていた先輩が近くに居て。

「玲子先輩!」
名前を呼べば振り返る先輩・・・・相変わらず綺麗だなぁ〜〜〜

玲子先輩は頭も良くて、美人さんで、スタイルも良くて、大人なセクシーな人。
引っ込み思案で、前髪で顔を覆っていた私を後輩として可愛がってくれた人なんです。

「陽子! 久しぶり・・・・・・って、本当に陽子?」
あ、そうだ!前髪を切った私を先輩、知らないんだった!

「鈴木陽子です。思い切って髪を切ったんです」
そう言うと、先輩の目がランランと輝き出して、いきなり抱きしめられてしまった。

「きゃぁああああ〜〜〜、陽子ったら可愛い〜〜〜!!!」
「あ・・・あの、ありがとう・・・ございます」
「よく顔を見せて!・・・・・・あ〜ん、可愛い〜 ビスクドールみたい」
「あのっ・・・あのっ・・・先輩?・・・あまり騒ぐとマズイんじゃ」
背の高い先輩に、ぎゅうぎゅう抱きしめられて、先輩の大きな胸に鼻と口を塞がれそうで・・・・・・・窒息しそうですぅぅ〜〜〜

「きゅうぅぅぅ〜〜〜」
「きゃあ、陽子!」
倒れそうな私を支えてくれたのは、桜木さんの逞しい腕で。

お礼を言って、しっかりと立てば先輩が笑ってた。

センターの中のカフェにやって来た私達は、遅めのランチをしながら、賑やかに話ができて・・・すごく楽しい!

「そうだ、陽子! 貴女の卒論なんだけど、私まだ見せてもらってないのよね・・・気になるから後で送ってくれない?」
そんな先輩の言葉に、ちょうどカバンに入れていたパソコンの中に入っている事を言えばSDカードに入れてとせがまれちゃって。

「卒論と、この間検証し直した論文が入ってます。良かったらご意見お待ちしてます」
SDカードにコピーした私が、それを渡して・・・・

時間だから先輩と別れたんだけど、ちゃんとシュークリームは渡せたし、良かった!

「桜木さん! 良かったらコレ、如何ですか?」
「私に、シュークリームですか?」
怪訝な顔をする桜木さんに、好きだと思ったのが間違えだったかと引っ込めようとした私に、彼は。

「・・・・どうして私が甘い物が好きだと?」
「だって私がいきなり聞いたとき、調べもせずに美味しいお店を言ってくれたじゃないですか?」

それに話をしているときの桜木さんの表情は、僅かに口角が上がってて、実際に食べて美味しかったと感じているのだと思いました。

それなら・・・・・お好きなんじゃないかなって。

「その通りです。ありがとうございます」
「何処で食べましょうか?」
「外でもよければ・・・・ご案内します」
湖のそばにある、ベンチに並んで座った私達は、シュークリームを頬張った。

青空の下で食べるシュークリームって、美味しいなぁ〜・・・

この時は、のんびりとできたんだ。。。




プルルル・・・・・

『神戸か』
「大河内さん、何度もなんですか?」
『鈴木さんの行方は分かったのか?』
「ああ・・・そのことですか。 まだ分かりません」

僕のその言葉に携帯から大河内さんの溜め息が聞こえた。
時刻は夕方、杉下さんと事件の事を話している途中だったから、ちょっと邪険な声が出てしまった。

『お前は、心配じゃないのか?』
「陽子は子供じゃないんです、帰ろうと思えば帰れるでしょう?・・・・ 小野田も乱暴することもないでしょうし・・・大丈夫ですって!」
『お前は馬鹿か? なぜ彼女に連絡を取ろうとしないんだ。彼女がどうなってもいいのか?』
「・・・・・大袈裟な。用件がそれだけなら切りますよ!じゃ」

小野田も馬鹿じゃない、陽子が何処にいるかは分からないけど、安全なはずなんだ。

プルルル・・・・・・

またかよっ! ったく何度も何度も!

「はい、神戸です」
『あ、警部補ですか? 陽子ちゃん、いますか?』
「芹沢くん? どうしたの、俺に電話なんて」
『いえね、先輩が陽子ちゃんの居所を探せって煩くってぇ〜〜〜』
「ああ、陽子ね。 何処にいるかは俺も知らないんだけどさ、大丈夫だから」
『そうっすか? そうっすよね! じゃ、失礼しまぁ〜〜す』

切れちゃった・・・・・なんだったんだろう、今のは。

それよりも、唯子のことだ・・・・・彼女の周りで起こっていることを杉下さんと整理して、その日は旅館に帰ったんだ。

ただ、その日の深夜。。。

新たな殺人事件が起こり、その容疑者に・・・・・・唯が、なってしまった。

朝早く現場に着いた杉下さんと僕は、現場検証をしている刑事に事件のあらましを聞いた。

唯は京都府警本部で事情聴取を受けていると聞いた僕は、矢も盾もたまらず本部に行こうとしたんだけど・・・・・

「今行っても、すぐには会わせてもらえませんよ!」
「ですがっ!」
「ここを調べてからでも遅くはありません」
こう言われれば僕も従うしかないでしょう?

杉下さんと一緒に現場を調べてから向かった、京都府警本部。

時間を計る線香の量で、唯子の無実は証明できた。

彼女が出て来るのを待つ間、また大河内さんからの電話が・・・・しつこいなぁ〜

「はい、神戸です」
『神戸か、あのな・・・「大河内さん、いい加減にしてください!」
『・・・・・なにがだ』
「僕にとって今は陽子の事より、唯子の事の方が大事なんですよっ!同じ用件なら、かけてこないで下さいね」
『神戸っ!!!』

全く、しつこいったらありゃしない!

唯子が出て来て、僕と杉下さんと並んで歩き出す。

玄関にきた時、僕から顔を背ける様に歩く君に、思わず僕は・・・・・・

「唯っ!」
声をかけた。

「君が何か隠しているのは、分かってる。・・・言えないこともあるのも分かってる」

「でも、話して欲しいんだ。今、唯の周りで何が起きようとしているのか、唯が考えてることでいいから・・・」

「俺は今・・・・君に何ができる?」

思いつめた顔した唯・・・・・何か言いたくて、でも伝えられなくて切羽詰まった唯の表情が・・・・・
突然いなくなる前、最後に会った時の顔と、同じなんだ。

何が君を、苦しめているんだ。
俺じゃあ力になれないのだろうか?

黒塗りの車に乗って去った君を、俺は見送ることしか出来なかった。

唯に渡された彼女の父の遺稿を、握りしめて・・・・・




「今日も有意義なお話が聞けて、勉強になりました!」
「鈴木さんは勉強熱心なんだね」
あはは・・・・それしか取り柄がないですから〜〜〜。

昨日に引き続き京都府警でお話を聞かせていただいて、玄関まで帰ろうと来たんだけど。

「はい、神戸です」
不意に聞こえた神戸さんの声に、私は辺りをキョロキョロと探して・・・・・あ、見つけた!!!

「すみません、失礼します」
久しぶりに見る神戸さんの背中に、挨拶もそこそこにして離れた私。

「か・・・・「大河内さん、いい加減にして下さいっ」・・・???」
電話の相手だろう大河内さんに、イライラとした神戸さんの声が聞こえた。

駆け寄ろうとした私は、その神戸さんの声に足が止まってしまう。

神戸さんが、怒ってる?
大河内さんに?
・・・・・なんで?

首を傾げる私の耳に、聞こえたのは・・・・・・

「僕にとって今は陽子の事より、唯子の事の方が大事なんですよっ!同じ用件なら・・・・」
「っ!!!!!!」

頭の中が真っ白に、なった。

恐れていたことが、現実になっちゃった・・・・・・

じっと神戸さんを見ていると側の扉から綺麗な人が出て来て、3人で並んで歩いていく。

トコトコと、離れて私も着いて行く。

女性が2人に挨拶して離れたあと、神戸さんの「唯っ」と叫ぶ声が聞こえた。

何を話しているのかは聞こえないけど、2人が寄り添えば・・・・・・すごい、お似合いだ。

大人の恋人同士として、まるでドラマみたいに絵になってて・・・・・・

私みたいな子供が神戸さんの横に並んでも、ちっとも似合わなくてさ。

それより、全然っ、全然っ、お似合いで・・・・・・・

私なんかより、あの人の方が神戸さんと釣り合ってて・・・・・・

本当、今まで私・・・・・なに勘違いしてたんだろうなぁ〜〜〜

恋人だって・・・・・・ははっ
愛しあうだって・・・・・・・・

全部、私の勘違いだから!

愛されてるなんて、私の勘違いだったんだよ。

私は、私は・・・・・・・・そう、ペットみたいなモノだったんだよ。

ペットは可愛いし、飼い主は愛情を注ぐけど、でもそれは・・・・・人としてじゃない。

可愛がりはするけど、それは・・・違う愛情なんだよ。



私は恋人じゃなくて、ペット。
愛し合ってたんじゃない、愛でられていただけ・・・・・・

なぁーーんだ、そうか・・・・そうなんだ、やっと腑に落ちた。

よく服を買って私に着せたがった神戸さん。

美容院にも連れてってくれて、美容師さんになにか注文してたっけ。

飼い主だもんね、自分の好きに着飾りたいよね。

・・・・・・・・なぁーーんだ。

てっきり私、愛されてるって思ってたよ。

あんな素敵な人に「愛してる」なんて真剣に言われてさ、本気にしない女の子はいないよね〜〜〜

あはは・・・・あははは・・・・・笑うしか、ないよね〜〜〜

車に乗って去った方向を見ている神戸さん。
切なそうな顔してるなぁ・・・・・・

ぽたっ・・・ぽとっ・・・・・ぽたたっ・・・・・

あはは〜、なんだろうなぁ〜、目から鼻水が出ちゃったよ。


えっと、帰りたいな・・・・・
一人になりたいな・・・・・

私は鼻水で前が見えないまま、回れ右!して歩き出した。
でも方向が違ったらしくて、壁にぶつかりそうになって・・・・

「危ない」
桜木さんが腕を掴んで止めてくれたから、壁に激突!は避けられました。

「・・・どうされました?」
「いえ、別に・・・そうだ桜木さん」
「はい」
「ホテルに帰りたいです。一人になりたいです」
桜木さんに話してるときも、ボロボロと目から鼻水が出ちゃってて、やだな・・・・花粉症かな?

「鈴木さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ! あ、コレですか?コレは目から鼻水が流れるという非常に珍しい現象でして、身体に害はないので心配は要りません」

「陽子ちゃん、何いってるの?」

小野田さんの声が聞こえてきて、それから私の周りが『ふわっ』と温かいものに包まれて、暗くなった。
・・・・・小野田さんの上品なコロンの匂いがする、スーツの上着を頭から被せられた私は・・・・・

「こっち、おいで?」
そのまま腕を引かれて歩き出し、何処かの部屋に入ってそして・・・・・・・上着の上から、抱きしめられた。

逞しい腕、着痩せするのか頬をつけた胸は熱く硬くて、小野田さんが鍛えていることが分かる。

「目から鼻水が出るんでしょ? いっぱい、出していいよ・・・」
「でも・・・」
「汚れるとか迷惑とか、考えなくていいから・・・・・・・僕のせいだよ」
「え?」

「面白半分に君を京都に連れてきちゃったからね」
「面白半分・・・・」
ああ、この人も・・・・・・同じなんだ。

私はきっと、男の人からみれば面白くて、ペットの様に可愛がる・・・・・そんな風にしか・・・・・・

「あなたも同じなんだ・・・」
「え?」

私は静かに上着を小野田さんに返した。
小野田さんは私の様子が思っていたのと違うからか、きょとん、として私を見ている。

「同じって?」
「私にプロポーズとかしてても、本気じゃないですよね・・・だって、ただ面白い反応をする私が見たいだけなんだから」

「・・・愛してるって言われて私は、有頂天になってました。あんな素敵な人が愛を囁いてくれて、恋人にしてくれて・・・」

静かに流れる涙を拭うこともせず、私は淡々と・・・・・淡々と話してる。

「面白くて、自分好みに気飾れる、可愛いペット・・・・」

「・・・・・ペットを愛するのと、私が思う愛とは・・・・・違う・・・・違うんですよ」
「陽子ちゃん・・・」

「私、今すぐ東京に帰ってもいいですか? 」
「ああ・・・桜木に送らせよう」
「それと、もう私に構わないでください」
「それは出来ないよ」

「オモチャは他で見つけてください」
私は挨拶もせずその部屋を出ようとして、ドアの前に来たとき小野田さんから声がかかった。

「あの人は知らないけど、僕は真剣だよ・・・・・君へのプロポーズも、ね」
「・・・・・・失礼します」

私は、涙でぐちゃぐちゃな顔のままホテルに戻り、荷物をまとめ、新幹線に乗った。
桜木さんは黙って、チェックアウトや切符を用意してくれて・・・・・・そっと、クッキーをくれた。

「???」
「お腹がお空きではないかと・・・」
「ありがと・・・・ございます」

大きなクッキーを囓りながら、私は新幹線の窓から流れていく景色を見ていた。




「泣かせちゃった・・・で、何があった?」
ボディガードの桜木の他に彼女に付けていた者に、問い正せば・・・・・ふぅ〜ん、陽子ちゃんより元カノが大事ねぇ〜

「陽子ちゃんに愛されすぎて、ちょっとばかし傲慢になってない、彼」

でもさ、僕が京都に連れてこなければ・・・・・聞かなくて良かったんだよね。

陽子ちゃん、君は信じないかもしれないけどね、傷つけるつもりなんて無かったんだ。

あんなに涙をこぼして・・・・・

胸に残る彼女の香りと、涙のあとに胸が締め付けられてしまう。

陽子ちゃんの携帯、恋人の神戸さんからさ・・・・・連絡がないんだよね。

着信の1本も、メールの1つさえ、昨日から無い。

陽子ちゃんの性格なら、神戸さんからの連絡を待って、また眠れなくなるんじゃないかな?

・・・・・だから、携帯を取り上げたんだ。

それなのに、まさか・・・ね。
まさか、今の今まで何も連絡がないって・・・・・恋人としては、どうなのかな。

僕は陽子ちゃんの携帯を取り出し、ある番号にかけた。

『鈴木さんですか? ご無事ですか?』
「ごめんなさいね、彼女じゃなくて私です」
『・・・・・小野田室長、何をなさっているんですか!』

「大河内さん、あなたの耳に入れたいことがあるんですよ」
『何でしょうか』

僕が彼女のことを話した後、彼は息を詰めていた。

『何てことをっ!』
「彼女のこと頼んでもいいかしら? 私は嫌われちゃったみたいだし・・・あ、それとね」

僕はもう1つ、彼に頼み事をして電話を切った。

「さて、彼はどうするかな?・・・・・旧友の神戸さんのフォローにまわる?それとも・・・くっくっくっ」

携帯を握りしめた小野田の眼が、物騒に輝き出していく。

「神戸さぁ〜ん・・・・・彼女を傷つけた罰、きっちり受けてもらうよ」


小野田からの電話を受けたあとの大河内の行動は、早かった。

小野田から頼まれたもう1つのことを実行するべく、捜査一課に電話をかけたのだった。

監察官からの呼び出しに、戦々恐々と部屋へとやって来た3人だが。

小野田から聞いた事をそのまま、3人に伝えた大河内。。。

「え? 警部補・・・元カノと依りを戻すんすか?」
「なんでだよ、なんで嬢ちゃんにそんな・・・・・・」
「・・・・・・・何度、あいつを泣かせたら警部補は気が済むんでしょうね!!!」

「大河内監察官!あんたぁ〜神戸と親しいんでしょう?なんでいつも泣かせることばっかりするのか、聞いてみちゃくれませんか!」
伊丹が大河内に噛み付くが、大河内はいつものポーカーフェイスで見返すのみだ。

「申し訳ない。しかし、今度の事は私も皆さんと同じ気持ちです」
「それで?俺たちをわざわざ呼び出したのは?」

何かを逡巡したような大河内が、決意した顔をして3人を見る。

「もう彼女を泣かせたくはありません。ここらで神戸にはお灸を据えないと」
「・・・・・・・いいねぇ〜。俺もそう思っていたところですよ」

「それでは私の考えを教えます」
「どうぞ」

それからしばらくの間、大河内の部屋から話し声が聞こえていた。




陽子ちゃん、切ないです。
それに、神戸さん・・・・大河内さんまで怒らせちゃいましたね!

これからどうなりますか・・・・
3話は逆襲編です!(笑)
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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