⒈5番外編《独占欲って、自分には関係ないと思ってた》

クールな神戸さんが、徐々に、徐々に・・・ヒロインに夢中になる様子をお楽しみください。
1番楽しんでいるのは・・・・・・私ですけどね(笑)

徹夜明けの休日の2人。。。



う・・・ん
あったかい何かが、俺の身体にぴったりと寄り添ってて。。。

その感触に誘われた微睡みが、とても・・・とても・・・心地がいい。
だから・・・ その温もりを、抱きしめて・・・・・このまま時が続けばいいと、微睡みの中おもうんだ。

腕の中の温もりが、少し動いた・・・・・・と思ったら、擦り寄ってきてる。
うふふ・・・・嬉しいな。

ギュッと抱きしめ直して、まだ起きたくないと、散りそうな微睡を掻き集めて目を閉じてるんだけど。
ああ・・・・眠りから覚醒していく・・・・・・

だんだん浮上する意識のなか、俺は一体なにを抱きしめてるんだろうと、思い出せば・・・・・・・陽子ちゃん。

そうだ、陽子ちゃんを抱きしめて寝てるんだった。

ああ、だから・・・・・こんなに満足なんだ、俺。
・・・・・彼女の甘い香りを、肺いっぱいに吸い込んで、もう少し微睡んでいたいな・・・・・


・・・・・・もう少し・・・・・・


僕が再び深い眠りに入り、次に目が覚めたとき・・・ 彼女も目が覚めてたみたいで。

抱きしめてた温もりが、もぞもぞ動く感触で起きちゃった。

「ん? 陽子ちゃん・・・・起きたの」
「はい・・・ああああ、あのっ! 私は?」
「・・・・・・今何時かな?」
「いっいまですか? ・・・・・16時過ぎです」

「8時にここに着いたから、結構眠れたんだね」
「ねねね・・・・眠れました! あの・・・・あの」
向き合って、抱きしめあって・・・・・微睡んでた僕たちはそのままの格好で起きたんだ。

くすっ・・・ ねぇ、陽子ちゃん。
男のベットで、眠ったのは初めて? 真っ赤になって、所在無気に僕の背中をウロウロしている手が、くすぐったいよ。

ねえ、陽子ちゃん・・・このまま、君を食べたいなんて言ったら、君はどんな顔するのかな?

ふふ、今は何も言わないけれど・・・・ いずれは、ね。

「車の中で寝ちゃった陽子ちゃんを、僕の家に招待したんだ」
「私、すみません。 寝ちゃって・・・」
「ううん、僕もシャワー浴びたら眠くなっちゃって。君にくっついて寝ちゃった!」
真っ赤になってる陽子ちゃんが、僕の方を見てて・・・自然に上目遣いになるのが、たまんないよね。

「だからあんなにぐっすり眠れたんですね。ぬくくて気持ちよかった・・・」
「ぐっ!!! (気持ちいいなんて、この状況で言わないでよっ! 色々我慢がきかなくなる)」

ほわり、そんな安心しきった笑顔をされたらオジサン、イケない事ができないわ。

・・・・・いや、するつもりないけどね! 陽子ちゃんとは少しづつ深めていきたいから。
何も知らない娘に、急に襲っちゃうようなことしないからね、僕!

あ・・・・・・・しちゃった、しちゃってた。

恋人同士になった夜・・・・・・お弁当作ってってお願いした僕は、陽子ちゃんにお弁当箱を渡すため車の中で待っててもらったんだ。

で、急いで取ってきて駐車場に戻ってきたとき、車の助手席の君が・・・にっこり笑って小さく手をふってくれて。
それがさ、なんか・・・ 胸が締めつけられるほど、嬉しくて。

運転席に座ってすぐに、君を引き寄せて・・・・・・唇を重ねていたね。
ちょっと乱暴だったけど、君は・・・・抱きしめた腕の中、君の手が僕の背中に回されて、応えてくれた。。。

優しくしたかったけど、できなかった君の初めてのkiss。
その分、それ以上のことは、ゆっくりと・・・深めて行こうね。

ベットから出た僕は身支度を整えるために洗面所へ。
僕が済んだら、ゲスト用の歯ブラシを出して陽子ちゃんに。

「使いたいものあったら言ってね。歯ブラシは新しいのを出しといたから!」
「ありがとうございます」
陽子ちゃんは、鞄からブラシを出して洗面所に・・・・・顔だけでも洗えば、サッパリするからね。

僕もリビングから奥の寝室へ移動して、着替えた。
さて、これからどうしようかな?

ふふっ・・・ 僕も今日は休みにしたから、陽子ちゃんとディナーでもと考えてると用意のできた彼女がリビングに。

そこでようやく朝買っておいたサンドイッチにありつけた僕らは、腹ごしらえを済ませて相談した。
それでひとまず彼女のマンションに行くことになり、僕の家を出たんだ。

「陽子ちゃん、これからどうしようか?」
「私はお風呂に入りたいです。 昨日も結局入れなかったし・・・・・神戸さんも、臭くなかったですか、私?」
「え、臭い? 全然、気がつかなかったよ」
「あんなに密着してたから、申し訳なくて・・・」

「いい匂いだったよ・・・ 心配しなくても」
僕が言うと、ホッとした様な顔してる・・・・・気にしてたんだ、女の子だもんね。

じゃあ、陽子ちゃんがゆっくりお風呂に入ってる間、僕はどこかで時間潰してようかな。
2時間後、迎えに来ることを約束して彼女が部屋に入るのを見送った。




「ああ、気持ちよかった」
ゆっくりと湯船に浸かって、さっぱりした私はドライヤーで髪を乾かして、神戸さんが迎えに来るまでに身支度をしておこうと用意していた。

夕食を食べにいこうと言ってた神戸さん。

えっと、それならこの間買ったワンピースとかいいかな?
姉に怒涛のように買わされた服の中から、ワンピースを取り・・・・・・喉が渇いちゃったから冷蔵庫へ。

冷蔵庫を開けて麦茶を飲みながら、中の食材を見て・・・・・・何が作れるかと考えて・・・・・

明太子のクリームパスタ。
鳥肉の棒棒鶏サラダ。
卵巻き。

うん、外食なんて勿体無い! 神戸さんにメールしようっと!

でも、私の下手な料理でもいいかな?
迷いながらも神戸さんにメールで聞いて見た私は、返事が来る前に鳥肉を茹でる鍋を用意する。

もしやっぱり外食ってことになっても、私の明日のお弁当にすればいいんだし・・・ゴーだ!

《ピルルルル》

あ、神戸さんからの返事かな? メールを見れば。。。

『嬉しいな、陽子ちゃんの手作り! 喜んでお伺いします。 あ、デザートは僕に任せてね、美味しいケーキを買っていくから』

よしっ! じゃあ、夕食の準備をしようっと・・・・・・・あ!
その前に部屋の中をササっと片付けておかなきゃ!!!

パタパタとリビングの本を整頓して、モップでフローリングを掃除して、料理に取りかかる私。

サラダの野菜をちぎって冷蔵庫で冷やして、沸騰した鍋の中に鳥肉をイン! すぐに弱火にして7分タイマーをかける。
明太子をほぐして皮を取り除いて小皿に入れておく。

スパゲッティを茹でる鍋に水を張り、火をかけておいてっと!

生クリームに塩昆布を入れて、卵の黄身と白身を分けておいて・・・・・白身は卵巻きに混ぜるからボールに入れてっと。

そうだ、私も着替えなきゃ。
ワンピースはやめて、部屋着を着て・・・・・鍋が心配だから早く台所に戻って・・・・ピピピ!

タイミング良く鳥肉のタイマーが鳴ったから火を止めて、そのまま1時間放置!
私は意外に時間のかかる卵巻きにとりかかろう!

《じゅぅぅう〜〜〜 》

出汁を入れた卵液を専用の焼き機で焼いてくんだけど、一層、一層、油を引いて卵液を入れて重ねていく。

明日のお弁当用に3本は焼きたいから、時間かかっちゃうんだ。

焼き上げた頃には1時間経ってて、次は鳥肉!
鍋から取り出して、薄切りにして、麺棒で叩いて肉の繊維を切っておく。

そうして細切りにして、置いといて・・・・・・

そろそろ神戸さんが来るかも?
一度沸騰させて止めておいたスパゲッティの鍋に、再び火をつけといて・・・・・麺は神戸さんが来てから入れようっと!

《ピンポーン 》

「はぁーい」
私は神戸さんを出迎えて、中へと招き入れたんだけど・・・・・・どうしたのかな、神戸さんが固まってる。

「リビングにいてくださいね、もうじきできますから」
そう声をかけた私は、キッチンに行き、スパゲッティの麺を鍋に投入した。




初めて入った陽子ちゃんの部屋の中は・・・・・・・僕を一瞬、固まらせた。
女の子の部屋にはこれまで何度も入ったことはあるよ。

可愛いレースやハートに埋め尽くされた部屋や、黒や白で統一されたスタイリッシュな部屋や・・・まあ、いろいろね

でも陽子ちゃんの部屋は、壁一面の本・本・本の群れから始まって、他はほぼ何もないと言うか・・・
テレビやパソコン、ソファーはあるんだけど、他にはないという・・・ある意味、男らしい部屋だった。

本の背表紙を眺めれば科学関係がほとんどで、年頃の女の子が置いてあるようなファッションやメイクなどの物は見当たらない。

「出来ました!」
「ん、今行くね」

キッチンのテーブルには、湯気を立てるスパゲッティや、サラダ、卵巻きが所狭しと並んでいて食欲をそそるんだ。

刻み海苔のたくさんかかったスパゲッティは?
「明太子クリームパスタです」

じゃあ、このサラダは?
「棒棒鶏サラダです・・・・・・・ああっ!肝心のソースを作ってなかった」

がっくりと落ち込む彼女に、何かドレッシングがないか聞けば
「青じそのならあります」
「それでいいじゃん! さっぱりと頂けそうだよ」

もぐもぐ・・・・・うん、期待を裏切らないイイお味。
クリームパスタもすごく美味しいし、陽子ちゃん頑張ったんだね、僕のために

「はい! 頑張りました」
んふふ〜・・・ 素直でよろしい。

卵焼きも美味しくて、僕は顔が緩むのを感じながら、こういうのもいいなって思うんだ。
オシャレして外に食べに行くのもいいけど、彼女の家で、恋人の手料理で、舌鼓を打ちながら食事をするのって・・・・・

「まるで結婚してるみたいだね」
「え?」
「幸せ〜〜〜・・・」

そう、僕の言葉に真っ赤になってる君を見ながら、僕はもう一度、この幸せを噛みしめるんだ。

幸せ〜〜〜・・・・・・・

彼女といる、この時間が・・・・・・僕の全てに、なった日だった。




幸せを噛み締めた神戸さん、二度と離すものかと自覚します。
そうしてかけがえのない相手に、どんどんハマっていけばいいですよ、ね、神戸さん!

では、次からは事件を。。。
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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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