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②《羽化した蝶は、誰に留まるのだろうか?》

こんにちは、管理人のすーさんです。
前回、神戸さんとホワイトラボの本田さんを対面させたまま終わっちゃました。

ので、続きから参ります。



僕は、神戸 尊・・・・・・・ソンじゃないよ、タケルだからね!

僕は付き合ってた彼女と別れてから、彼女に恋をしていることに気づいた大マヌケなんだけどさ。
その彼女とやり直すために、僕は・・・・・・・彼女に差し入れをしに此処、ホワイトラボに来たんだ。

でもいたんだよ、此処にも・・・・・・彼女を狙う、男が。

本田さん・・・ 彼女にそう呼ばれる男は、スリーピースのスーツをきっちり着こなした、イケメンで。
高い身長に甘いマスク、それより甘い、その声は女性を落とすのに苦労はなさそう。

陽子ちゃんも、落ちるだろうか?
彼の甘い声に・・・・・そんな事を考えてた僕の耳に、彼女の明るい声が聞こえた。

「じゃあ、3人で食べませんか? 私もオニギリ買い過ぎてるんで、よかったらどうぞ」
「・・・・・そうしようかな? 僕はメインとサラダとパンがあるし・・・」
「俺はスープを持ってます」

「すっごい! 豪華です! ・・・おいしそう!」
歓声をあげる彼女の前には、本田さんが持ってきたテリーヌとカツレツ、それにサラダが並ぶ。

そこに 陽子ちゃんが持ってきたオニギリが・・・・・って、いくつ買ったの?
鮭や昆布、焼きタラコとか書かれたオニギリが、並べられる。

「いくつ買ったの? ひーふーみー・・・・10個って、1人で10個も食べるつもりだったの?」
「えへへ・・・ 夕食用に3個、夜食に2個、おやつに2個、朝食に2個・・・で、10個です!」
「なんだいそりゃ? クスクス・・・・・おやつにオニギリだなんて初めて聞いたよ!」
「へ、変ですか?」
「いや、そんな事は思わないけど・・・・・・おもしろいなぁ〜って」

クスクス笑う僕の顔を、見つめる彼女の顔も、笑顔になっていった。

「さ、食べましょう! オニギリも食べてくださいね〜」
「ではいただきましょうか、おや、ナイフとフォークが2人分しかないね。はい、陽子君」
さり気なく自分と陽子ちゃんに、ナイフとフォークを渡した本田さん・・・・・ はいはい、僕の分は無いですよね〜。

だって陽子ちゃんと2人で食べる事しか考えてないだろうし・・・
僕は、陽子ちゃんが好きな物が分からないから・・・・

「よかったら此方もどうぞ。 コンソメ・ポタージュ・トマトベースのスープです」
実は、この店の人気だっていうスープを・・・・分かんないから、買ったんだけどね。

「陽子ちゃんは何が好き?」
「私はポタージュ系が好きなんで、此方をいただいても良いですか?」
「どうぞ☆ ポタージュ系が好きならシチューとかは?」
「大好物です! 私、シチューだけは得意なんですけど、いつもつい作り過ぎて・・・始末に困るんですよね」
シチューが得意なんだ、1つ君のことが分かったよ。

「じゃあ、今度作ったとき僕にもいただけるかな? 僕も好物なんだ。・・・・今は此方のミネストローネをいただこう」
「僕も! 僕にもちょうだいね! シチュー☆ 」

さらっと僕より早く陽子ちゃんにシチューをねだる本田さんに、焦り気味に続いた僕。
出遅れてるよ、俺!

それからは3人で食事したんだけど、なんていうか・・・・・本田さん、侮れない人だ。

甘い声に終始笑顔でいる爽やかさ、会話は幅広く話題を出すし、ホワイトラボの住人らしく専門的な科学の知識も豊富。

これには僕もうかうかできない、強力なライバルだ!
初めて会った本田さんの印象は、僕の恋に暗雲を運んでくる・・・というものだった。




仕事を続けるという彼女に挨拶をし、ホワイトラボから本田さんと出た僕は、駐車場に向かおうとして・・・

「本当に欲しいんですか?」
「は? 何がですか?」
「彼女のシチューですよ・・・」
笑顔の本田さんから聞かれた質問に、僕はもちろんですよと答えたんだけど。

彼はワザとらしく満面の笑顔になり、すっと瞬間で真顔になった。

「神戸さん、でしたよね。 つい最近、あなたは彼女を振ったはずですよね。なのにどうして今さら彼女に近付こうとするのですか?」
「確かに僕は彼女と別れました。そして再び彼女に近づいています。・・・ただ、あなたに理由をいう義務は無い」
「そうですね、僕はあなたとは親しいわけではないので理由など聞きませんし、聞きたくもありません」

彼の顔がまた、爽やかな笑顔になるものの、目だけが笑っていない。

「しかし、僕は彼女に好意を寄せています。 彼女を想う者として、君を認めたくは無いですね」
「結構です。 あなたに、認めていただこうとは思っていませんから!」

「そうですか・・・・・・では、失敬」
「本田さんは、彼女のこと、どう思ってるんですか」

歩き去ろうとしている本田さんの後ろ姿に、僕は問いかけた。
彼が、ただ微笑むだけで答えてはくれなかったけど、僕は陽子ちゃんを狙うライバルと感じたんだ。

陽子ちゃん・・・ 君を手に入れるのは、僕だからね。。。

さてさて、ライバルも多い中、僕はどう動けば君に近づけられるんだろう・・・・・
とりあえず、明日は苦手な早起きをして、君の寝顔でも見に来ようかな?

あわよくば君を朝食に連れ出せるかもしれないしね☆

僕は次の日、始業時間よりだいぶ早く登頂し、ホワイトラボへと足を運んだ。

・・・・・・・こんなに早く起きたのは、いつ以来だろうか?

シュンっ!という軽快な音と共に扉が開けば、あいもかわらず真っ白な部屋だな・・・
その部屋の奥に・・・・・・・いたっ!

真っ白なソファーに気持ち良さそうに寝ている、君を発見!
ふかふかの毛布に包まって、アイマスクをして寝てる君を、近くの机に寄りかかりながら眺めている。

ピピピ! 携帯のアラーム音がしたと思ったら、陽子ちゃんがもぞもぞと蠢き、手だけをだしてソファーの横の机の上を探っている。

きれいに携帯を避けて探し回る手に、携帯を握らせてあげると・・・・・
毛布から顔を出した君が、アイマスクを外し画面を見ているのが可愛くて、思わず。。。

「くすっ・・・・・・くすくす」
「ん? ・・・・・だーれぇ〜」
「寝ぼけてる君も、可愛いね」
顔を近づけて言うと、毛布から顔を出した君が、ぼぅ〜っと僕を見て・・・・・・あ、焦点が合ってきた。

「きゃ・・・・きゃんべしゃん?」
舌がもつれちゃったかな? きゃんべしゃんだなんて、初めて呼ばれたよ。

「はぁーい! きゃんべじゃなくて、神戸です」
「え?うそっ? なんで神戸さんが? あ、私・・・リコーダーの復元してて・・・・・今何時?」

「パニクらなくても大丈夫! ここはホワイトラボで、今は・・・7時より少し前かな。僕がどうしているかというとね」

「眠り姫を起こして、一緒に朝食でも食べに行こうと、お誘い申し上げるためにだよ☆」
「・・・・・・えっと、その眠り姫って・・・・私のことですか?」
「もちろん、他に誰もいないよ」

にっこり笑顔で答えた僕に、君は、みるみる真っ赤になっちゃって!

「そんな、私がお姫様だなんて、お姫様に叱られちゃいますよ。私なんて村娘その5くらいですよ」
「そんな謙遜しなくても、女の子は皆、お姫様だよ」
「いえいえ、私は村娘なんで・・・・朝ごはんはコンビニでパンでも買いますから」

「ダメダメ! 朝食は美味しく食べないと、体に悪いよ? さ、行こう」
僕は彼女の手を掴んで、強引にホワイトラボから連れ去って警視庁の近くのカフェへと行ったんだ。




「ここのサンドイッチ、いけるでしょ?」
「・・・・・・神戸さんがこんなに強引な人だとは、思いませんでした」
「ごめん、ごめん。 今朝はちょーっと強引すぎかなって、自分でも思った!」

気に障ったかな? でも、今朝は君とどうしても・・・・距離を近づきたかったんだ。
僕がやりすぎたかと彼女を伺えば、陽子ちゃん? 目をつぶって顔を空に向けて、で、にっこにこな顔してるのはなぜ?

「う〜ん・・・ お日さまが気持ちいい〜〜・・・ 朝日を浴びるのって、好きなんですよ」
「それは良かった、今日は晴れてるしね」
う〜ん・・・と、両腕を真上にあげて、眩しそうに空を見上げる彼女が、そのまま僕を見た。

「神戸さんの強引さに、感謝ですね! 久しぶりに朝日を浴びれて、清々しい気持ちになれました!」
「えっ、あ・・・ああ、喜んでもらえてよかった」

君は、感謝してくれるんだね、僕に振り回されても必ず良いところを見つけて感謝してくれる。
思えば、いつもそうだ・・・・・・ 小さな事を見つけては、『ありがとう』と言ってくれる。

「神戸さん、申し訳ないんですがホワイトラボに戻ってもいいですか? 後片付けしたいんで」
「うん、分かったよ。じゃあ、早く食べちゃおうか?」
「このサンドイッチ美味しい〜! 私卵サンド好きなんです」
「僕も! ここの卵サンド好きなんだ」

美味しい美味しいと、食べてくれる彼女と楽しい朝食を済ませ、ホワイトラボに戻った僕達。
まだ誰も来ないうちに、彼女と後片付けをした僕は、彼女の荷物を持って捜査一課へと。

「今朝はありがとうございました」
「いいえ、僕も久しぶりに楽しく朝食をとれたから・・・・陽子ちゃん、ありがとう」
荷物を彼女の机に置いて、話している僕達・・・・・・

別れた後のぎこちない会話はどこへやら、 付き合っている時よりも自然に楽しく会話ができているのに、僕はうれしくなった。

彼女の顔も笑顔が浮かんでて、僕は今朝、早起きできた自分を心の中で褒めていた。
これで、昨日より・・・少しは、いいやだいぶ彼女との距離が近づけた。

「なぁーんで、朝っぱらから神戸ソン警部補がいるんですかねぇ〜〜・・・ここは捜査一課じゃなかったですかねぇ〜〜」
「おはようございます、伊丹さん」
「こらっ、モグラの陽子! お前は懲りるということを知らないのか!」
「痛いっ!」
伊丹さんがそう言ったかと思うと、いきなり陽子ちゃんの頭を叩いた。

「伊丹さん、陽子ちゃんを叩かないでください! ・・・大丈夫?」



伊丹さんに叩かれたっ!!!
思わず『痛いっ!』と言った私なんだけど、次の瞬間、暖かな感触と、爽やかだけど少し甘い香りと、頬にあたる・・・逞しく硬い・・・・・・神戸さんの胸板。

背中に回されたのが神戸さんの腕だと、ぎゅっと入った力で自覚して・・・・
もしかして、もしかしなくても、私、神戸さんに抱きしめられてるんだ。

「痛かったでしょ、よしよし」
おまけに抱きしめられたまま、頭まで撫でられて・・・・・私の頭はショート寸前!

「・・・・・・・・・陽子ちゃん?」
ピッタリくっついた胸板から、直接響いてくる声に・・・・・・私は、私は!

「ちょっと、陽子ちゃんどうしたの? 陽子ちゃん!?」
「おい、モグラ! おい! ・・・・・お前、息吸え! いや吐け! 深呼吸しろ! ソン、こいつを離せ!」
「え? どういうこと? 」
「いいから離せ! 貸せっ!」
伊丹さんにもぎ離された私は、バンバン背中を叩かれて息を吐くことができたんだけど。

「・・・・・・・ぶはぁっ!」
あまりのことに呼吸することを忘れてしまったようです。

ゼィハァやって、呼吸を整えている私は目から涙が出てしまいました。

「お前は馬鹿か! いくら男に免疫がねぇからって、息するの忘れるかよ、普通!」
「大丈夫? 陽子ちゃん ・・・・・・なんか、ごめんね」
「はぁはぁ・・・・・・私の方こそ、すみません!!!」

20代後半・・・いや、後数年で30になるのに、ちょっと抱きしめられたくらいで息するの忘れるなんて、私はどんだけ阿呆なんだ。

あまりに恥ずかしくなった私は、2人に頭を下げると、脱兎のごとく駆け出して、捜査一課の部屋から飛びだした。

後ろから伊丹さんや、神戸さんの声が聞こえたんだけど・・・・・・もう聞いてられないから!

真っ赤な顔と、羞恥心を抱えて飛び込んだのは、トイレの中。。。

一番奥の個室に入って、うるさく脈うってる心臓を落ち着かせることにした私は、それから伊丹さんから電話があるまでトイレにこもっていたのでした。




はい、神戸さんのあのフェロンモンムンムンの胸元に接近したヒロイン、呼吸困難というより、呼吸するのを忘れてたという。。。

だんだん、2人の距離が縮まればいいです(笑)

よければ、コメントをいただくと励みになります。
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コメント

☆はーるか様へ☆

はじめまして、すーさんです。

コメントありがとうございます♪
半年前からですか、嬉しいです。

薔子も新キャラの陽子も、お気に召していただいて、ホッとしました。
受け入れて読んでいただけて、楽しいとコメントいただけて私の方こそ感謝です☆

これからも、遊びに来てくださいませ。
のんびりペースの更新ですが、頑張りますね〜!

ではでは (^-^)/

はじめまして♪
半年位前から、楽しくこっそり(笑)読んでいました。
薔子ちゃんも好きですが陽子ちゃんも、可愛くて好きです。
これからも更新楽しみにしてます☆
Secret

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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