ざわつく夜 ≪上司に媚を売る女≫:2

はい、何だか燃えてる管理人すーさんです。
今回からカテゴリーでこの《ざわつく夜》を作っちゃいました!

毎週ネタをもらえるバラエティ・・・楽しく見ています。

こういう人いるよね~・・・や、いたいたこんなの!と自分の中で盛り上がってます(笑)

そしてお気づきの通り、課長役は≪半沢直樹≫の小木曽さんですし、他にも出てます(笑)

では読んでいただけると嬉しいです!



「あれ? 薔子先輩は?」

薔子のチームの中の一人、陽子は歓迎会の場にいない薔子をキョロキョロと探している

「???   おかしいな・・・仕事はもうないはずなのに」
「そうだよね・・・場所は知ってるんでしょ?」
「うん・・・  私、ちょっと電話してくるね」

歓迎会に選んだのは大人数でも入れる個室がある居酒屋で・・・   料理も美味しくリーズナブルなので薔子ともよく来ている場所だ

「迷うわけないし・・・」
あれだけ楽しみにしていた薔子がいないことに納得できない陽子は、薔子の携帯にかけて彼女の口から  

・・・・・・訳を知ったのだった

「明日にはできないんですか?  私も手伝えるのに・・・え?  今日までなんですか?」
「この頃忙しくて・・・うっかりしてたの! 私の事は気にしないで思いっきり部長を歓迎してあげて!  陽子ちゃんは盛り上げるの上手いから頼むわね」

廃棄する書類がどうしても今日までなんてこと、今まで聞いたことない!
しかもいつもなら月末に皆でしてるじゃない!  
本当に大事な書類を廃棄するときは業者に頼んで溶かしちゃうのに・・・・・・・・何か匂う、考えろ

真実は1つ!!!

ぶつぶつと考えながら部屋に戻った陽子は、そこで課長を放ったらかして部長にしなだれかかるユカを見て閃いたのだ

薔子はシュレッダーにかける書類を忘れていたと言い、ユカの名前は1つも出さなかったが・・・もともと人間観察にたけた陽子にはピンと来ていた

ユカが部長にお熱なのは陽子はとっくに分かっていることで、パズルがパチン!とはまったのだった!

「あんにゃろーーー・・・  あったまきた!」

このとき、陽子の目が酒を飲んでもいないのに据わり・・・・・・静かに、周りの同僚に囁いて回るのだった
薔子が来られなくなった訳と、その原因を・・・・・・

聞いたものが絶句したあと、同じように憤るのを見ている陽子の目が・・・・・爛々と光りだす

みんな薔子の人柄が大好きで、仕事を教えてもらう中で感じた思いやりや気配りに慕っている者ばかりなのだ

「見てろよ、化けの皮剥がしてやっからな・・・  因幡の白兎みたいにズル剥けにしてやんよ!」
「陽子・・・協力するから」
「今はまだ動かないよ・・・・ちょっと用意があるからね!」

そうして、不穏な空気をはらみつつ歓迎会が始まったのだった



「部長を歓迎して、今夜は無礼講だぞーーー」
「かんぱぁーーい」
小木曽のダミ声と、ユカの甘ったるい声が響く中、お酒を手に乾杯している企画課の面々・・・ 薔子のチームと他チームも合同での歓迎会はそれなりに人数がいるのだった

「ユカ君、そんなにくっつかないでくれるかな」
「え~~~・・・ユカ、部長のことが大好きだから自然とこうなっちゃうんですよぉぉ~~~」
「ユカ君、人目もあることだし、私にも注いでくれないかな、お酒!」

神戸の隣に陣取り必要以上に寄り添っているユカに、課長も他チームの面々も白けた顔で見ているのだった
そんな辺りを見回した陽子は、ビール瓶片手に他チームにお酌しに回っている

ふと見れば薔子のチームの娘たちはユカ以外、お酒を手に挨拶に回っているのだった

神戸はユカを避け・・・彼女を課長に任せて隣のチームのチーフに話しかけている

親睦を深めてコミュニケーションをはかる場でもあるのだから、はっきりいってユカは邪魔でしかない 

「あれ? おかしいな・・・  鈴城君がいない?」
面子を見渡してみても、チーフである彼女の顔が見えないし、1つだけ手つかずの席がある・・・・・末席に

小曽木課長に聞こうと振り返れば、ユカにお酌されデレデレと鼻の下を伸ばしている姿が見えた

すっ・・・・・と、斜め後ろから差し出されたビール瓶は、陽子がユカの離れた今を狙って近づいたのだった

「部長、ビールいかがですか?」
「あ・・・うん、もらうよ・・・・ちょっといいかな」

「鈴城君は来てないの?   仕事が終わらなかったのかな?」
「仕事は終わっています。   でもここに来る直前、シュレッダーをかける書類を山程頼んだバカがいまして・・・」
「バカって・・・  誰のこと?」

「部長の隣のユカです・・・いえ、新しいチーフのユカさんです」
「は?  彼女がチーフ? 嘘だろう? 彼女は確か去年入社の2年目だよね」
「はい」
「僕にはそんな報告は無い、鈴城君がチーフだと聞いているが・・・」

「降ろされたんです。  しかもユカにやってもないことで責任取らされて」
悔しげに話す陽子の肩を掴んだ神戸は、場所を移して詳しく話を聞きたいと申し出た

陽子と2人でそこを出た神戸は廊下の隅で話すよう促す・・・

「ユカは取引先のお嬢さんでコネ入社です。でも薔子先輩は1新人として一から指導をしていました。私たちに教えてくれるように・・・」

「半年も経てば一通り仕事ができるようになるはずなんです、先輩の指導を素直に聞いていれば!  でもユカはアレは嫌、コレは出来ない、こんな事したくない!なんて仕事の選り好みばかり! それでも先輩は根気強く教えていたんです!」
「彼女なら真面目に教えていそうだよね」

「部長、バス旅行の企画案のことで何かお耳に入っていませんか?」
「ああ、この前のね!  たしかクライアントも絶賛するほど旅行の行程が良かったって聞いたけど・・・・ああ、ユカ君の企画なんだって・・・」

その言葉を聞いた途端、陽子の目がキリキリと釣り上がり怒りの光で輝き出す・・・・・・・のを、神戸は腰が引けるほど内心慄きながら見ていた

「ちょっ!  どうしたっていうの! ・・・怖いから!」
「最初に任されたのはユカです、が! あいつ忘れてたんですよ、その案件! それに言うに事欠いて薔子先輩から指示が無かったって・・・ 全部を先輩のせいにして平気な顔してるんです!」

「・・・・・・・はあ?」

「しかも課長に提出してるって言ってた決算報告書も、やってなくて・・・・・・それも先輩から指示されてないって・・・・・嘘吐いてまで責任逃れしてるんです」
「・・・・・小木曽課長は?  何て言ってた」

「あの色ボケ上司! ユカ君は悪くない、ミスを人のせいにする先輩が悪いだなんて怒鳴り散らしてましたよ!」
「・・・・・・・なんだって・・・  それであの日、あんな遅くまで残業をしてたのか」

「先輩、部長の歓迎会を楽しみにしてたのに・・・  急にユカがシュレッダーかけろって命じたんです」
「・・・・・・陽子君、君の大事な先輩をここに連れてきてくれないかな?  今すぐに!」
その言葉で陽子に笑顔が戻る

「今すぐ迎えに行きます!  で、部長はどうされるんですか?  まさか、このまま無かったことにはされませんよね!」
「・・・・・無かったことにはしない!  が、この場では話せないな」

ニヤリ、陽子の笑みに神戸がキョトンと見れば。。。

「ウチのチーム総がかりで他チームにこの状況を説明してます、お酌しながら・・・  チーフの黒崎さんいますでしょ? あの人、先輩可愛がってますからコッチの側ですし・・・  たまきチーフは先輩がお気に入りなんでコッチ側ですよ」

「なので、ここでどんな話しようが先輩のためなら加勢してくれる方ばっかりですよ!」
「君が、根回ししたの?」
「先輩はしないですからね・・・  私が代わりにしとかないと! じゃあ、行ってきます!」

嬉しそうに飛び出して行く陽子を見送る神戸の口から「ヒュ~~~」と口笛が鳴る

「凄いね・・・  ああまで動けるなんて、なかなかどうして・・・・」

さて、戻ったら・・・  どう料理してやろうかな・・・・・・

せっかくお膳立てされてるんなら、正攻法で攻めてみますか・・・・・・

神戸の脳裏には、必死で残業していた薔子の姿が蘇っていた

「やってもいないことで頭を下げさせるなんて、許せるもんじゃない」

ふつふつと胸に沸き起こるのは、怒りなのか・・・・・・それとも、自覚せぬままに惹かれ始めている心が動く音なのか・・・・・・

どちらなのかは神戸にも分かってはいないのだった




「あ、また詰まっちゃった・・・ もう!」

はぁ〜・・・ シュレッダーにかけては中が一杯になってゴミ袋を替えて、そん繰り返しを何度も何度も。。。
足元にゴロゴロ置いてあるゴミ袋を眺めては、ちょっと溜息をついちゃう・・・

「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・ 腐らない、とっとこ終わらせてせめて二次会には参加しよう! よし!」
「とっとこって・・・・・ハム太郎ですか?」
「あら陽子ちゃん・・・どうしたの?」

私は急に現れた陽子ちゃんにキョトンと首を傾げながら見つめてしまうのだけれど・・・・・・

「お迎えに参上しました! さ、そんなの放っといて行きますよ!」
「え・・・・ええ?」
「さあ! さあ! さあ!」

ぐいっと手首を掴まれた私は陽子ちゃんの凄い勢いに、為す術もなくカバンと上着をつかんで会社を出たのだった

・・・・・・・・この娘ってばたまにこういう物凄いパワーを出しちゃうから、好きなのよね
私のために動いてくれる可愛い後輩を、薔子はもちろん大好きなのだった

「さ、ここですよ!」
グイグイ背中を押されて入ったいつも良く行く居酒屋の、2階にある宴会場・・・・・・・・その襖をガラリと開けて入った私は、何だか不穏な空気を肌で感じて・・・・・ 中に入れなくなった

「どうして薔子さんが来るんですか? 仕事は終わったんですか!」
一早く声を掛けたのはユカさんで・・・・・・・やっぱり来てはいけなかったみたいです

立ち上がって私の前に来たユカと、立ち塞がるように私とユカの間に立つ陽子ちゃん・・・・・仁王立ちして腕を組んでる背中が男らしいわ

「なにか? ユカ・チ・ー・フ!」
「薔子さんは仕事があったはずでしょ! なんで連れてくるんですか?」

「ではお聞きしますがユカチーフ! 部長の歓迎会ほど大事な要件はないと私は思いますし、1人だけ出席しないことで部長に不快な印象を我がチームが持たれてしまうことは避けなければならないと考えた私は薔子先輩を迎えに行くことを部長の許可をもらい実行した次第であります・・・・それのどこに問題があるんでしょうか!」

息継ぎってどこでしてるんだろう・・・・・それよりも陽子ちゃんの癖で、頭に来ている時ほど饒舌になるってことがあって

つまり、彼女は怒っているんです・・・・・・物凄く
私のために・・・・・・・

「だいたいシュレッダーかけるなんて仕事は入社2年目の手前ぇー の仕事だろうがよ! それを偉そうに先輩に命令しやがって! それだけじゃぁあねぇーだろ! 手前ぇーがチーフになってから先輩に自分の仕事も押し付けやがって、それでチーフでございって顔してんだからちゃんちゃら可笑しいってんだよ!!! なにがチーフだ、ろくに仕事もできないくせに!!!」

うわぁーー まずい! まずいわ! 私の事で怒ってくれるのは嬉しいけど、彼女が叱られてしまう!

私は何とか彼女を宥めようとした、そのとき他チームの黒崎さんがそばに来ていて・・・・・私をどかして後ろから陽子ちゃんを羽交い締めにしちゃった

「落ち着きなさい陽子! あんたが頭に血が昇っちゃったら収拾がつかなくなるでしょ!」
「離せ黒崎!」
「呼び捨てかよ! このおバカ!!! ちったぁー冷静になんなさいよ」

ズルズルと陽子ちゃんを引きずって行った黒崎さんの、オネェ言葉の割りに力が強いことを見てしまったわ

呆気にとられてる私とユカ・・・・・・・・声を掛けたのは誰あろう部長で・・・

「今の話を詳しく聞きたいんだが、とりあえず座ろうか?」
そうよね、立ったままだった私は座ろうとして・・・ お箸やグラスの手がついてない席を目で追って、末席に見つけた其処に行こうと足を向けたんだけど・・・

部長に腕を取られて連れられて・・・・・・・・何故か部長の隣の席に・・・・・ たまきチーフが気を利かせてくれて新しいお箸とかを運んでくれました

部長の反対側の隣がユカで、そのユカの隣が小木曽課長・・・・・・その小木曽課長を見つめるというより射抜くような視線を向けている部長に、課長は暑くもないのに汗をかいてハンカチで拭ってる

「さて改めて聞きましょうか、小木曽課長・・・ 僕が聞いているチーフは鈴城君なんだが・・・・・・いつ変わったんだ」
「はい、あの・・・・・それは・・・・・・・」
「・・・・・いつ!」
「はい、1週間ほど前のことです」
ますます額から噴き出る汗をハンカチで拭う課長をよそに、ユカはキラキラした目で神戸部長を見つめてて

「・・・・・確かこのユカ君は入社2年目だったよね、どうして彼女をチームを纏めるチーフに抜擢したのかな? 僕を納得させられる理由が、聞きたいんだけど」
「それは・・・ 鈴城君は自分のミスを後輩であるユカ君のせいにしてまして、とてもじゃないですがそんな人物をチーフにはできませんのでやむ負えずした次第でして・・・」

「本当?」
くるりと私の方を向いた部長の目が怖いくらい真剣で、私は本当の事を言えると思えた

「私は確かにユカさんにバス旅行の案件を指示しました。 ですが彼女は受けてはいないと・・・」
「食い違うね、言い分が・・・」

「私、チーフがユカに指示しているの聞いてました! 私の席は彼女の向かいなんです!」
陽子とは別の娘がハッキリと証言すれば、ユカの口から『ちっ』という舌打ちが聞こえた

「決算報告書の件は、どうなのかな」
「それは課長に提出してあるとユカさんから聞いていましたが、課長には提出されてませんでした」
「君はあの夜、自分の判断ミスだと言っていたね・・・ つまり彼女に頼んだ自分のミスだと思ったのか」

「・・・・・・・・・はい」

「その時、小木曽課長は君にどう対処したのかな? 君の今の言葉を聞いていたのか」
「・・・いえ、残念ながら課長は私の言うことは聞いてはくれませんでした」
「ちっ・・・違うだろう鈴城君! 僕はだねぇ、ちゃんと君の言い分も聞いてだね!」

「聞いてくれましたか、課長・・・ あの時、私の言葉を1つでも・・・ 」
じっと見つめる薔子の瞳に小木曽は、何も言えなくなって汗を拭うばかり




「あのぉ〜〜・・・ お料理冷めちゃいますから食べませんかぁ〜〜〜」
場を何にも気にしない呑気な甘ったるい声が聞こえて、一同、唖然としている空気が漂う

「これ美味しいぃ〜〜・・・ ほら部長! 食べましょうよ、私が食べさせてあげますね! ・・・あーーん」
「あなたね、どういう神経してるの? まずは薔子ちゃんに謝罪でしょ!」
たまきチーフの諭すような声にも他人事で、神戸に食べさせようと箸を向けている

「私、何かしましたか? チーフになったのも私が頼んだわけじゃないですし〜〜、チーフになってからは自分なりに頑張ってましたしぃ〜〜」
「チーフになって頑張ってた? どこが? ・・・・・・部長、これがユカさんがチーフになってからの仕事の分配です。 」

陽子が差し出したその紙には、一日の仕事の振り分けを書いてあるのだが、薔子だけ異常に多くユカは申し訳程度にしか受けもってはいなかった

「小木曽課長、この件は僕が預かることにする」
「ぶ・・・ぶちょう 私はですね、あのっ・・・・わたしはっ・・・・・・・」
「・・・・・・あーあ、何か雰囲気悪いですね〜・・・ お先に失礼します」

真っ青になる小木曽とは反対にケロッとした顔のユカが、それでも居心地が悪いと感じたのか帰り支度を始めている

そのユカに神戸は、冷たい声で。。。

「君の処分は決まり次第、連絡するよ。 ・・・・・君が誰の娘だろうと自分のした事の責任は明らかにさせてもらうから」
「・・・・・・失礼しまぁーー す」

さっさと帰ったユカとは別に隅の方で灰になった小木曽が固まっている・・・・・・・のは、きれいに放置する面々は改めて乾杯することになった

「あ〜〜〜〜 スッキリした!」
「陽子、あんたはやり過ぎなの! 」
「まあ陽子ちゃんは性格が男前だから・・・ 殴らなかっただけマシなんじゃないかな〜」

「やだなぁーたまきチーフ、さすがにユカでも女の子ですからね、殴らないですよ!」
「・・・・・・男だと殴るわけね」
「あっはっはっはっ!!!」

和気あいあいと再スタートをきった歓迎会に、私もホッとしながら久しぶりに美味しい料理を食べることができたのでした。




でも、この頃食事をまともにとってなかった私は、すぐに酔ってしまって・・・・・・
迷惑にならないよう先に帰ることにしたんだけれど。

「・・・・・・・待って! 鈴城さんっ!」

店を出てすぐに、神戸部長が追いかけてきて・・・・・・

「送るから・・・ タクシー拾おう」
「え?でも歓迎会なのに・・・」
「くすっ・・・ いいよ、十分歓迎されてるって分かってるから! それより、体調悪いんでしょ?」

部長にはお見通しなんですね・・・ この頃、食欲がなくてあまり食べられてなかったことを話せば神戸部長の綺麗な顔が顰められて

「こらっ、食事はきちんと摂らないと体に悪いんだぞっ!」
「あはは・・・・・・分かってはいるんですが」

「・・・・・・・心配だな」
「あっ・・・ すいません」

「僕に 心配させないよう・・・・・・毎日、僕と夕食を一緒にすること!」
「すみませ・・・・・・・は?」

「休日はデートしたり、のんびりしたり・・・・僕と過ごすこと!」
「あのっ・・・ちょっと待ってください、部長!」

「・・・好きなんだ・・・・・・俺と付き合ってほしい・・・・・恋人として・・・」
「・・・・・・・・・・ 」

「返事は?」
「・・・・・・・はい」

あまりに突然で、ビックリして、気分の悪いのも吹っ飛んでしまった私は、それでも呆けたように部長を見つめ続けて・・・・・

「そんな見ないの! 照れるじゃん・・・さ、送るよ 」

夢じゃないのかと、夢うつつの気分の私だけど・・・・・・しっかりと繋がれた部長の手が、大きくて暖かい感触が夢じゃないと伝えてくれた

そうして神戸と薔子は、タクシーを捕まえるべく大通りの方へと仲良く歩いて行ったのだった。。。




☆おまけ☆

「まったくあんたって子供の頃から変わんないんだから! そんじょそこらの男より血の気が多くて・・・」
「へいへい」

「初めは警戒してるくせに、いったん懐くと とことんまで一途で・・・」
「あ、これ美味い!」

「薔子ちゃんだから許すけど、あたし以外の男に懐いたら許さないんだからね!」
「大丈夫、わたし男嫌いだもん!」

「・・・・・・・・・・おまけに超がつく鈍感・・・・・」
「駿ちゃん以外の男は嫌いなの! ・・・・・ 鈍感はそっちの方だ」

「あんた・・・・いま何て・・・」
「・・・・・ビール! あ、そこの黒崎チームのイケメン! 私に注いでくれないかね」

陽子がグラスを差し出しビールをせがむのに、言われるがまま注ごうとした若いイケメン島田亮太は陽子の隣から凄まじく睨んでいるチーフを見てビール瓶を引っ込めた

「こら駿一! 私からビールをとるんじゃない! いま、最高に気分がいいんだから!  祝杯を挙げるぞ」

薔子を追いかけていった神戸の様子に、きっと先輩は・・・・・むふふふ・・・・と今頃幸せいっぱいになっているであろうことを想像して陽子は上機嫌なのだった

「あ~~・・・先輩にも春がきたかぁ~~~・・・・・・良かった良かった」

「ほら、キンキンに冷えてるのもらってきてあげたから、あたしのお酌で我慢なさい」
「おっ!  サンキュー!   ぐふふ、うまい!」

旨そうにゴクゴク飲み干す陽子に、さきほど話しかけられた島田亮太が見ていると・・・またもや黒崎の射殺されそうな視線が。。。

「おかわり!」
「飲むペース速すぎ!  つまみも食べないと胃がやられるわよ」

「へいへい・・・早く、ビール!」
「言うこと聞かないんだから・・・・・しかたないわねぇ~~」

「ねぇ、駿ちゃん」
「なぁーに?  あら空になっちゃったわね・・・  島田、ビール取っておいで!  冷えたのね!」

「聞けよ、駿一!」
「もう酔っ払ったの?」

「一度しか言わないから!  ・・・・・・私を嫁にもらう気、ある?」
「!!!  ・・・・・・・ある!  あんたしか貰う気ないから!」

「じゃあ、嫁いでやるよ ・・・大事にしないと出戻るよ!」
「きゃぁぁあああああああ・・・・・・・・大事にする!  返品しないわよ!」

大喜びな黒崎が陽子を抱え込んで離さない様子を、ビールを取りに行って戻った島田が呆然と見つめていた

陽子は黒崎の熱烈すぎる抱擁から、顔と手を出しグラスにビールを要求し・・・・・ゴクゴクと飲んでいて、それをたまきが楽しそうに見ているのだった


隅の方で小木曽がまだ青い顔してブツブツと言い訳しているのを放置して、その夜は楽しく過ぎていった。。。




黒崎さんも出しちゃいましたが、いかがでしたでしょうか?
半沢直樹の最終回での、まさかの黒崎さん結婚の衝撃は今でも忘れられないエピソードです。

オネェだとばかり思っていた黒崎さんが女性と結婚するというので、少し妄想した部分も絡めてお話を作っちゃいました

楽しんでいただけたら嬉しいです!







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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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