相棒《こんな人がいたら・・・ 》

警察といえども中には変わった・・・・・・というか困った人もいるんだろうな。。。
その人がどうしようもない自惚屋でナルシーで、外見はカッコいいから周りからキャーキャー言われて・・・・・・そして女ったらしだとしたら・・・・・・


堅物な薔子と、合うんでしょうか?

合わないだろうな・・・・・



「秀人さん・・・ 私と付き合ってるんじゃないんですか?」
「俺にはちゃんと彼女がいるんだよ! ま、君も暇つぶしにはなったかな?」

男の吐き出した言葉に、瞳に涙を浮かべる女性・・・・・・しかしその様子に『ちっ』と舌打ちを吐く男

「何回か寝たぐらいで彼女ヅラしないでくれるかなぁ〜? こんなオカズ持ってこられても迷惑なんだよね・・・・じゃ、そういうことで・・・・・バイバイ!」

女性は突き返された紙袋を胸に抱えてその場を後にしたのだが、男は鍵を取り出しドアに差し込みながらも笑っていた

くつくつと、さも楽しそうに笑うその様子をマンションの廊下から見ていたもう1つの視線。。。

「秀人!」
「マキ! どうしたの? 俺に会いに来てくれたんだ」
「私さ、秀人の彼女だよね」
「そうだ・・・・・なんで?」

「私さ、秀人と別れるから! こんな浮気男、もうゴメンだわ!」
「おい、ちょっとマキ!」
「あんな純粋そうな娘まで騙して捨てて・・・・・・一気に冷めたから! もう電話もメールもしないでね」

迷いも見せずに去って行く彼女の後ろ姿に、また舌打ちしながらやっと部屋に入る男は・・・・・・・ラグの上に座り込んでいる

「マキ・・・・・・なんでだよ モテる男がイイって言ってただろう? 本気なのはお前だけなんだよ。わかっててくれたんじゃないのかよ・・・ 」

それから暫らくして男は部署を移動になったのだった・・・・・・・・その異動先とは。。。




「本日付でこちらに移動になりました、片岡・秀人です! よろしくお願いします」

突然の上からの指示で薔子のいる警察庁サイバー犯罪対策企画室に一人の男がやってきた。
浅黒い肌に抑えめの茶髪、整った顔に長身の均整のとれた身体・・・・・・誰が見てもイケメンな男だった。

まずは人当たりのいい織田がデスクに案内し、周りに一言かけておいた。

「今日からこの部署にきた片岡君だ。 」
「よろしくお願いします」

周りからの「おお」とか「こちらこそ」という声に安心した織田だが、横の片岡が女性職員の方に向き「あの人カッコイイ」とかいう声にニッコリと微笑んでいる姿に、ふと何か引っかかった。

だが今は 勤務初日・・・・・・ 織田は引っかかりを飲み込んで 片岡を椅子に座らせた

「室長は出ておられる。 君にはこの打ち込みをして欲しいと言われていた」
デスクの上に積まれた紙の山はおよそ50センチはあろうかというほどで、片岡の整った顔が少し引きつったようだ。

「分からないことがあれば俺か丸山さんに声をかけてくれ。 もし2人がいなければ周りの誰でもいい、声をかけて教えてもらうように。 くれぐれも1人で分からないまま作業しないでほしい、分かったかな」
「はい」
「沖田、デスクが隣なんだから目をかけてやってくれな。頼んだぞ」

沖田と呼ばれた男はパソコン画面からチラリと片岡を見て、頭を僅かに下げた・・・・・・それが了解の合図なのか織田は「うんうん、頼むぞ」とニコニコしながら離れていく

「さっそくなんすけど沖田さん? 打ち込みって・・・・・何するんですか」
「ん〜〜・・・ この書類の数字をここのファイルに打ち込めばいい」
「ああ・・・了解っす! 簡単簡単!」

カタカタとキーボードを打ち始める片岡だが、パソコン業務は得意なのか1枚、1枚、と素早く数字を打ち込んでいた。

1時間も過ぎただろうか? 紙の山も半分以上は減ってる

「沖田さん、ちょっといいっすか? 室長が女って本当なんですか?」
「ん〜〜・・・ うん・・・ 」
「美人ですか? 可愛い感じ? それとも普通? もしかしてブサイク?」
「ん〜〜・・・ 美人だよ」
「へぇーーー・・・美人か・・・ 何かここも悪くないかもなぁ〜〜」

パソコン画面を見ながら返事をしていた沖田だが、片岡の何か含みのある最後の言葉に訝しげな眼差しを横の片岡にチラリと向ける

少し茶色い髪をお洒落に切ってあり、身に纏っているスーツもどこかのブランド物のようだ
浅黒い顔は整っており、先ほど女子職員がキャーキャー言うのも分かる気がする

《けど・・・ 何だろう・・・・ こいつ、何かヤナ感じがする・・・ 》

ボサボサの寝癖だらけの頭の沖田が長すぎる前髪の奥から片岡を見ているが、見られている片岡は鼻歌まじりに打ち込みをしている

「美人な女上司・・・・ 何か盛り上がるなぁーー」
《・・・・・・丸山さんにメールしとこう・・・・・ 》

それから30分ほどして、この部署の室長が戻ってきた




シュンッという扉の音がすれば、薔子がカツカツと靴音をさせながら部署に戻ってくる

「ええ? あの人が室長? マジで? 俺より若いみたいだけど・・・・・・ 」

薔子を見た途端キラキラと目が輝き、「タイプだ」だの騒ぎ始めた片岡に沖田の眉間に皺が寄り始めた頃、織田と話をしていた薔子がこちらに向かってきた

「君が片岡だな、私はこの部署の室長・・・ 鈴城だ。 部長から君はパソコンには強いと聞いている、これから頑張ってくれ」
「はい!」
「お嬢、片岡君には沖田に面倒を見てもらおうと思っとります」
「沖田にか、それはいいな。 ・・・・・・ 沖田、よろしく頼むぞ」

ニッコリと沖田に笑う薔子は、椅子に座っている彼の頭を撫でている

「鈴城さんって恋人とかいるんですか」

へらり、とした声が聞こえ、その内容に織田も沖田もギョッとしているなか、片岡は薔子のすぐ側に寄ってくる

「ほんと、お綺麗ですね・・・・・・ 俺、恋人に立候補したいなぁーー・・・・・・・いでで! 」
スッと薔子の肩に回そうとした片岡の腕は、誰かに止められ・・・・・・・・捻じり上げられた。

「貴様、それが上官に対する態度か? 仕事に戻りなさい 」

沖田からのメールで警戒していた丸山が、入ってきてから片岡の態度を見ていたのだった

「ちぇーーー・・・ で、恋人は?」
「・・・・・・答える義務はない。 そしてふざけた態度を続けるなら不敬罪で上に報告するが、いいか 」
「もう言いませんよ、でも俺ってイケメンでしょ? 気が向いたら声かけて欲しいな〜〜〜 」

へらり、と笑う片岡が自分のデスクで仕事に戻ったのだが・・・・・・彼は気がつかなかった

周りの同僚たちの表情がかわったのを。。。

《あーあ、怒らせちゃった。 お嬢を慕う僕たちの前であんなナンパな態度を取るんだもんな・・・・・・ぼくも、あいつ嫌〜い 》




それから1週間が過ぎただろうか・・・ 薔子は其の間、あまり部署には寄り付けないでいた

夜になりようやく自分のデスクに戻れた薔子に、織田がお茶をコトリと置いた

「お嬢、お疲れのようで」
「ああ、まったく・・・ 私は宣伝人形じゃないのに、警察庁主催のイベントに連れ回された・・・ 織田には留守を守ってもらったな。 ありがとう」
「いえいえ、指示を仰ぎたいときは必ずお嬢と連絡が取れましたから」
「今日は私が詰めよう、織田は帰りなさい・・・・・・たしか今日は奥さんの誕生日じゃなかったか?」
「へ? あ! ・・・・・そういえば!」

あたふたと帰り支度を始めた織田が部署から姿を消したのは、それからすぐだった

「くすっ・・・ 花束くらい買う時間はあるだろうな」

さて・・・、薔子は溜まった書類仕事を片付けようとスーツの上着を脱いで、目を通して行く

書類に目を通し判子を押していく。。。

周りの職員も夜勤以外はいなくなり、薔子の声かけで夕食を取りに出ることになった。

そうして、機械の唸る音以外は静かになった部屋の中で薔子は集中して仕事をこなしていたのだった

薔子は いつものパンツスーツにフリルのついたブラウス、髪は後ろで束ねていたが今は上着を脱いでいるのでブラウスとパンツという少し砕けた格好になっていた

最後の一枚が終わった時、ふと誰かの気配を感じたかと思えば後ろから抱きしめられていた

「片岡、何のつもりだ・・・・・・」
低い、薔子の声が唸るように聞こえるが、当の片岡はますます腕に力を込めてきた

「初めて見た時から室長のことが・・・・・・一目惚れなんです」
「それが? このような事をする理由になるのか?」
「いい匂い・・・・・するんですね・・・室長」
「・・・・・・・今すぐに私を解放しなさい。 そうすれば不問にしよう」
「嫌だ・・・ やっと貴女に触れられたのに・・・・好きだ・・・・好きなんだ」

片岡は腕を緩め薔子の胸をブラウスの上から、やわやわと触れてくる

「大きいですね・・・ そんな力入れないで・・・・ 俺に任せて・・・・・気持ち良くさせてあげるから」
「・・・・・・・お前にされたいとは思わない、もう1度言う、私を離せ! 」
「嫌です・・・・・・感じてきた? 俺と気持ち良くなろう」

うっとりと薔子の髪に顔を埋めている片岡だが、手は忙しなく薔子の胸を揉んでいる

はぁ〜〜・・・・、1つ溜め息を吐いた薔子がいきなり椅子から立ち上がり、それでもまだ背中に張り付いている片岡に思いっきり肘鉄をぶち込む

「うぐっ!!!」

モロに腹に入った片岡が薔子から離れる体を2つに折って呻いている


「1週間で化けの皮が剥がれたか・・・・・・・今ここで起こったことは全て録画してある」
「な・・・なんだと?」
「貴様の態度が疑わしくてな・・・ 同僚の女性にセクハラや強姦まがいの迫り方をするという声があってな、上から本当なのか確かめてほしいといわれたのだ」

「くそっ! どいつがバラしたんだ・・・・・ 必ず写真を撮っておいたのに」
「・・・・なんだと? 貴様、今なんと言った」
「ふん! こうなりゃアイツらの恥ずかしい写真をネットに載せてやる」

携帯を取り出した片岡が操作をしているとき、薔子がそうはさせまいと彼に飛びかかるも片岡は避けていく

が、鍛えている薔子から逃げおおせられる訳もなく暫らくして片岡の腕は薔子によって捕まえられた

「離せよ! ・・・・・そうだ、俺の言うこと聞くっていうんなら写真は載せないぜ」
わずかに薔子より背の高い片岡の腕は、一方は携帯を握り もう一方は・・・・・・・薔子の腰に回されて。。。

再び胸を触れようとする片岡の腕を、体を捻じって避ける薔子

「ふん、どうせ辞めさせられるなら・・・・・・ 思いっきりヤッてやる」
「うおっ!」

薔子の腰に回した腕を思いきり引いて床に薔子を押し倒す片岡は、両腕で薔子の腕を床に縫いとめ、馬乗りにのって足の抵抗もできないようにした

そのままニヤリと嗤った片岡の顔が薔子の肩に埋まろうとした、そのとき。。。

「そこまでだ! 薔子から離れろ!!!」

息を切らした神戸が、憤怒の形相で入ってきたのだった




入ってきた神戸は怒りで顔を蒼白にしながらも、瞳だけは片岡を射殺せるほどの眼力で睨みつけながらツカツカと2人に向かって・・・・・いや、薔子ただ一人を目当てに歩いてくる

突然のことで動かないのか 動けないのかわからないが片岡はいまだ薔子に馬乗りのままでいる

《 ぐいっ!!! 》

片岡の胸ぐらをつかんだ神戸がそいつを力任せに放り投げるのを呆気にとられながらも、大河内と丸山は放り投げられた片岡を確保する

2人に両腕を掴まれ手錠をかけられた片岡が、観念したのか項垂れているなか神戸に助け起こされた薔子

「薔子・・・・・・」
「尊さん・・・」
「モニター見てても胸が焼けつくように苦しかった・・・・・・薔子が他の男に触れられるなんて」

そのまま抱きしめる神戸と、抱きしめられて幸せそうに微笑む薔子・・・・・・

「なんで・・・・バレたんだよ。 口外できないよう写真とってたのに」
片岡のその言葉に神戸の怒りが再び燃え上がる

「お前の卑劣な行為に思い悩んだ女性が相談した相手が薔子に訴えたんだ! 薔子の行動は早かったよ」
「私はすぐに監察官である大河内さんと相談し、上に報告し貴様を私の部署に配置換えさせたんだ」

ニヤリと笑った薔子はことの顛末を話し出した

「貴様が女性を脅すため、何度も関係を迫るため撮影した写真を消すためには新たに貴様の行動を証拠として押さえる事が必要だった・・・・」

「そして貴様の好みとして女上司というのも食指を動かすことも分かったからな・・・・・・ しかし、思いのほか尻尾を出すのが早かったな・・・・・・もう少しかかるかと思ったが・・・ああ、そうか貴様は彼女から別れてほしいと言われたのだったな 」
「浮気でもバレたんだろ? こんな男の彼女だなんて、その人が可哀想だものね」

「なんでそんな事まで知ってるんだよ!」

「私と大河内さんとで貴様の行動を調べたんだ。」
丸山の答えにギョッとした片岡だったが、すぐに不敵に笑い始めた

「本当に俺を辞めさせるつもりかよ? 俺の親父はな〜」
「片岡秀一郎、警察の天下り先の警備会社の社長・・・ だから上層部の者は貴様の愚行を見逃していた・・・・・・」
「そうだ、いくら監察官でも上司でも 俺を辞めさせられる権限なんかないんだよ! 残念だったな!」

「 ははははははははははははは・・・・・・・・・・・ 」

大声で狂ったように笑う片岡、その周りでは大河内の苦い顔も・・・ 丸山の無表情もあった
神戸の悔しそうに唇を噛む姿もある

そのとき、薔子の唇が・・・・・・ニンマリと弧を描いているのに神戸が気付く

薔子の目が妖しく輝き、さも目の前の男が可笑しいというように喉を鳴らし、静かに笑い始める

「 くっ・・・・・・・くくくっ・・・・・・・ふふ・・・・・ふははははは・・・・」
「何がおかしい! 親父から圧力かけてお前を辞めさせてやる!」

「それは、どうかな? 」
ニヤリと笑う薔子の手には一枚の書類が・・・

「これは貴様の逮捕状だ・・・ 現行犯なんだ、辞めるだけで済むわけがないだろう?」
「え?」
「片岡秀人、婦女暴行の現行犯逮捕! 21時45分逮捕!」
「俺、捕まったのか? 親父・・・・・・・親父に連絡してくれ! 俺が逮捕だなんて嘘だ! 俺は何をしても許されるんだ!」

連行されながらも喚いている片岡に、神戸が声をかける

「何をしても許されるなんて、あるわけないじゃないか・・・ 特に女性に酷いことしておいて」
「・・・・・・確かに片岡の父親の会社には警察OBがうじゃうじゃといるからな。 警察内部に手回しするなど造作もないことだろうな」
「それじゃあ、大河内さんは片岡がすぐに釈放されると思いますか?」
「・・・・・・・・・・・そう、なるだろう」

苦虫を噛みつぶした顔をして言う大河内に、神戸も悔しそうにしている・・・・・・そんななか、薔子は。。。

「・・・・・・大丈夫ですよ。 父親は弁護士は用意しても警察に圧力をかけようとはしないでしょう・・・・・いや、できないでしょうね」
「え、なんで?」

「彼奴が手を出した女性の中に、警察庁長官の縁者がいたんだ。 金子文郎長官の縁者がね・・・」
「えええ?」
「それは本当ですか!」

「一般人だから目立たないけど、弄ばれたことは事実だ。 長官に逆らえる警察関係者なんていやしないだろう?」
薔子の視線が片岡に向けられ・・・・・

「覚悟するんだな・・・」
「くそっ!」

項垂れた片岡とともに大河内も丸山も出ていった後は、夜勤の者に任せ薔子も神戸と帰ることに・・・・・・




駐車場についた神戸と薔子だが、車の横で神戸は薔を抱きしめた

「・・・・・・・・消毒」
「尊さん」

「あんな奴に俺の薔子が触られて・・・・・・・・・すごい悔しいから・・・・・・・」

抱きしめられたまま、耳に吹き込まれる神戸の熱い息・・・・・・・

「今夜は、とことん愛してあげる・・・」

そして塞がれる唇、潜り込んでくる熱い舌・・・・・・・ 情熱と嫉妬の混じったキスを受けながら、薔子はしっかりと神戸の背中に腕を回し応えるのだった




はい、管理人です!

ちょっと息抜きにかいた女の敵な男を退治する薔子と仲間たちです(笑)

では感想ありましたら気軽にコメントいただけると嬉しいです!

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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