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相棒《龍の闇》②

長谷川さんが、癖になってる管理人です☆




「おはようございま・・・・・・・・!!!」
「お久しぶり」

特命の部屋の中、登庁してきた神戸に中にいた人物がニコリと笑顔で挨拶してくるのに・・・・・・
「何であんたがここに居るんだ!」
「ご挨拶だね・・・ 知らない仲でもないじゃない! それに今朝はね君に御忠告をしてあげようと思ってね」

「神戸くん・・・ お話だけは聞きましょう」
「杉下さん・・・」
「それで、何用なのでしょうか・・・ 長谷川元副総監」

気色ばむ神戸の横に立った杉下が穏やかな、しかし強い意思を持った声で神戸を呼び・・・・・・紅茶をカップに注いでいる

「・・・・・・君、いつもそうやって淹れてるの? 変わった男だね」
「お話とは?」

「鈴城さんにね、あまり質のよくない虫が付きそうなんだ・・・ あ、神戸君以外にという意味ね」
「質のよくない虫?」
「そ! ん〜・・・桐生貿易には気をつけなさい。 それだけ」

それだけを言うと部屋を出て行った長谷川の後姿を杉下が興味深そうに見送っている
神戸はというと、唇を噛んで忌々しげに長谷川の後ろ姿を見ていた

「わざわざ薔子さんの事で我々に忠告を・・・・・・」
「本当かどうかわかりません」

「・・・・・・・我々が思うよりも、彼の想いは本気なのかもしれませんね・・・」
「・・・・・・」

その言葉が本当なのだと神戸が知るのは、もう少し後になるのだった。。。

******

「今日はどうします? 桐生貿易に行きますか?」
「それなんですが・・・」
杉下が何か言おうとしたタイミングで角田が飛び込んできた

「警部殿! 昨日聞かれた事調べといてやったぞ! いやぁ〜大変だったんだからね」
「ありがとうございます課長」
「何を頼んでいたんですか?」

「大学卒業したてで企業した桐生氏ですが、会社が成長する度合いが・・・・・・何か不自然だったので課長に調べていただいたのですよ」
「昨日急に言われた割にキッチリ調べたからね! 俺って凄いと思わない? あ!コーヒーもらうね〜」

「それで桐生貿易が急成長した理由とは、どういったことなのでしょう」
「それがさ、調べてみてビックリよ〜〜・・・ 社長の桐生龍也はさ、あの龍神会の3男坊でさ〜・・・一流大学卒のインテリなのよ」

「え? でも龍神会の組長って確か・・・・・・佐竹って苗字じゃなかったですか?」
神戸の疑問に角田が頷いて肯定する

「そうなんだけどさ、龍也は母親の姓を名乗ってんのよ・・・ 何でも龍也の母親はイイトコのお嬢様だったのを佐竹が借金の担保(かた)に無理やり妾にしたんだとさ! で、生まれた龍也は認知こそされたけど佐竹姓は名乗れなくて母親の姓のままって訳だわ」

「でも佐竹はえらく龍也を可愛がっててさ・・・ 長男が組を継ぐ前なんて龍也が組長になるんじゃないかって言われてたんだ・・・ ま、龍也の方はそんな気なくて大学卒業と同時に起業したんだけど・・・・・・警部殿の睨んだ通り、きな臭い・きな臭い・・・」

「龍也が起業してからさ、龍也の会社に不利になるような会社の社長やその家族が次々と行方不明になってるんだよ。 ここ7〜8年で何十人も! おかしくない?」

「それはおかしいですね・・・」
「だろ? その度にどういう訳かライバル社の利権が龍也の会社に移ってて、大きくなってるんだよ」

「今までそれを調べたことは無かったんですか?」
「いや、実は俺たちも龍神会を調べててさ・・・掴んだばかりのネタだったんよ でも証拠が無くて・・・」
「龍神会と桐生貿易ですか・・・」

杉下が紅茶のカップを置いて上着を着はじめれば、神戸も車のキーを取り出し、2人特命の部屋を後にする

「気をつけろよ〜」
角田の声に送られる2人は、警視庁を出てどこへ行くのか・・・・・・




《ギッ・・・カチャ ギッ・・・カチャ ギッ・・・カチャ 》
プレスマシンに座り込み熱心に黒い重石を持ち上げている男は、その優しげな顔からは不似合いなほどの鍛え上げられた肉体を持っている

半袖短パンのスポーツウェアに身を包んだ桐生龍也の周りには、彼の素晴らしい肉体と、その優しげな甘いマスクに熱い視線を送る女性たちが遠巻きに囲んではチラチラと見つめている

だが、見つめられる龍也はいくら頬染めて見つめられていても気がつかないのかのような素っ気無い態度を貫いている
そこがますます、女性を惹きつけていることに気がついているのか・・・・・・

熱心に次々とマシンを替えて鍛えている龍也だが、その頭の中は何を考えているのだろうか。

一通りメニューを終えた龍也がタオルを手に佇んでいれば、話しかけるチャンスを待っていた女性達が取り囲む
しかし、龍也の嫌悪を帯びた鋭い眼を向けられれば何も話すことなど出来なくて・・・・・・
次々と脱落していくように龍也から離れていく

腕時計を見た龍也が次の予定をこなすため更衣室へと向かえば、今日も話しかけられなかった女性達がガックリと肩を落としていたのだった

******

運転手付きの車で会社についた龍也が自分の部屋、社長室の椅子に座り書類に目を通していると待ちに待った報告書を携えた黒崎が入室してきたのだった。

「お前にしては遅かったな」
「申し訳ありません。 警察の幹部候補にしては 情報屋でもあまり知られていないようでして・・・ 探偵を使いました」
「・・・・・・・女にしては 頭はキレるようだな。 それに生まれも面白い」
「はい。 父方の家系は前警察庁長官を筆頭に警察内では権力を持つ鈴城一族ですし、母方は・・・」

「会ってみたいな・・・ 休日にはホテルの会員制プールに行くのか・・・黒崎、段どれ」
「はい、畏まりました」

《プツッ! 社長にご面会の方がいらしていますが、どう致しましょうか》
「どなたかな」
《警察の方です》
「・・・・・・・お通しして下さい」

穏やかに返事する龍也に黒崎が「よろしいのですか?」と逆に聞いても、龍也は柔らかく微笑むだけ。。。

「別に・・・私は何かしたか? 黒崎」
「いえ、若は何もされていません」

そう、あの3人組に話を持ちかけたのは黒崎で、留置場にいる3人に伝言を伝えたのも黒崎なのだ。
『桐生龍也の役に立ってみないか』と話を持ちかけ、『若は失望された。せめて身の始末は自分らでしろ』と伝えたのも自分なのだ。
いや、直接3人に伝言を伝えたのは留置場に配置されていた習志野巡査で・・・・・・

3人の中のリーダーで1番桐生龍也に心酔していたアツシが、その言葉で絶望し残りの2人を殺し自分も自殺したのだ・・・

そう、龍也本人は何もしてはいない・・・ この話だとて知らぬ存ぜぬで押し通してもいいのだ
彼はただ、黒崎に呟いただけなのだ

「こうしたら・・・面白いとは思わないか黒崎?」

そうして、やんわりとした微笑みを浮かべていたのだった。。。




「はじめまして警視庁特命係の杉下と申します」
「同じく神戸です」

「はじめまして桐生龍也と申します。 よければお座りください」

にこやかに挨拶を交わした3人が立派な革張りにソファーに座り、向かい合う相手を眺めている。
黒崎はソファーの後ろに回り、龍也背後に立ち控え・・・ 秘書がコーヒーを運んでくる

「それで今日は私に何か・・・・・・」
微笑みを浮かべる龍也に、杉下もにこやかにコーヒーの礼を言って・・・・・・・・・口を開く

「実は桐生さん、あなたの噂を耳にしまして・・・・・・」
「噂ですか?」
「はい、何でもあなたが起業してからというもの、あなたの周りのライバル会社の社長が次々と居なくなるという事が起こっているのです! あなたが起業して8年の間・・・最初のとしに3社、2年目に2社、5年目に1社、そして去年は2社・・・・・・会社社長、もしくはその家族ごと行方不明になるという事が起こっているのです」

「それはそれは、大変なことが起こっていますね。 しかし会社の経営はストレスがかかりますから、不意に何もかも嫌になって・・・・・・失踪してしまう気持ちもわかりますね」
杉下の言葉にも龍也はサラリと答え、薄ら笑いを浮かべている

「ある社長宅では テーブルの上に夕食の用意がされたまま社長とその妻が行方不明になっています。 いくら失踪するとしても夕食の用意をしたままなんておかしいとは思いませんか?」
「・・・・・・・・さあ、どうでしょうか。 私は医者でも学者でもないですからね、失踪したいとも考えたこともない・・・・・・詳しい心理状態など分かり兼ねますね」

暖簾に腕押し、糠に釘・・・・・・人当たりの良い笑顔のままに何を言っても動じない龍也に神戸が焦れてくる

「もうよろしいですかな? 私とて経営者・・・暇を持て余しているわけではないので、失礼してもいいでしょうか?」
「あんたねぇ!!!」
「神戸くん! ・・・・・・貴重なお時間を拝借いたしました。 僕達はこれで失礼することにします」
「杉下さん!」

杉下と神戸をドアまで見送った龍也が、相変わらず微笑みながら・・・・・・いや、微笑みを深くして神戸を見た

「貴方方にはもう会うこともないでしょうが・・・・・・・君の婚約者には会ってみたいですね」
「はあ?」
「・・・・・・美しく、家柄も育ちも良い。 君より私の方が相応しいと思うがね」

パタンと閉じられた扉に、ぶつかりそうになりながらも神戸は取っ手を握り開けようとするも、杉下が神戸の腕を抑えて扉から引き摺りながら歩いて行く
「何だとっ!!! ・・・・・・杉下さん!」
「神戸くん! ここは一旦引きましょう」

閉じられた扉を睨みながら、それでも頷く神戸はおとなしく桐生貿易を後にしたのだった。

《ブゥルルルォォォォォオオーーーーーーーーー》

「か、神戸くん!!!」

普段より一層荒くなった運転に、助手席の杉下が目をパチパチと瞬かせながらシートベルトを両手で握りしめるのだった

『くそっ! アイツ・・・・・・薔子に目をつけたのか!!!』
訳のわからない不安が神戸の胸を覆う。。。




「そう、わかった」
電話を切った長谷川は、椅子に背を預け・・・・・・視線を空中に向ける

「だから言ったのに・・・・・・気をつけなさいよって」

「随分厄介なのに目をつけられたものだね・・・・・・鈴城さん」

長谷川の珍しい溜め息が、他の者のいない部屋の中でもらされるのだった・・・・・・




管理人のすーさんです! 長谷川さんが好きで、私まだ映画の方のお話を書いてないのに絡ませてしまいました。
好きなんです、長谷川さん(笑)

映画の方のお話で、長谷川さんや小野田官房長に薔子を絡める予定なのは私の頭の中で出来上がっているのですが・・・・・
このお話が終わったら書こうと思います。

更新が遅くてすみません m(_ _)m

では *\(^o^)/*
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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