☆ある若き日の思い出。後編

では後編です。 が、けっこうドロドロしているので苦手な方はスルーしてね☆




タケちゃんに『気をつけろよ』と言われた先輩・・・ 彼女は既婚者で小学生の男の子と保育園の女の子のお母さんでもあります

「野間さん! 聞いてよぉ〜〜・・・うちの旦那ったら給料は私より低いのに、夜の方も弱くてさ〜〜・・・やんなっちゃうよ」

私、どう答えりゃいいんだ!ってことを支部の中で、大きな声で言うもんだから・・・・・・正直、苦手になってきました。

「給料少ないんだから、せめて夜の営みくらい頑張ればいいのに!!!」
ですから、そんな事を大声で、職場で喚かないで下さい・・・・・・しかも、私を引き合いにださないでよぉ・・・

「野間さんは? 彼氏はいるの? エッチは満足してる?」
えーーーーーっと、答えなきゃいけないんだろうか? いえいえ、ノーコメントで!!!

「なんだ つまんない」
私はあなたの娯楽じゃないっつーの!!!

「そんなこと 職場で言ってるんだ・・・ははっ、何かすげ〜」
「タケちゃん! こっちが 返答に困ることばっかりで・・・ はふ、どうすりゃいいんだろか・・・」
「正直に言っちゃえば?」
タケちゃんの顔が意地悪そうに笑ってる・・・・・・ここにも、私で遊ぶ奴がいたのかっ!!!
ふん! そっちがそうなら。。。

「正直にって・・・・・・・・彼氏いない歴28年のバリバリ処女ですって大声で宣言する ?」

《ぶぅぅぅーーーーーーー》

「ちょっとタケちゃん、吹き出さないでよ! あーーあ、スーツまで濡らしちゃって・・・」
私がカバンからタオルハンカチを出して濡れた口元や、ネクタイ、シャツを拭いてるのにタケちゃんたらボウっとして!!!
カウンターで前に何も誰も居なかったから良かったものの、隙のないタケちゃんには珍しい惚けっぷりに笑っちゃうよ

「・・・・・・笑うなよ」
「はいはい、タケちゃんは吹いてもイケメンだよ!」
「・・・・・・・はぁ」

・・・・・・でも、そんなに可笑しなこと言ったっけ? 横で溜息つくタケちゃんが謎な夜だった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・

「リーダー研修ですか?」
「そ、支部長からの提案でね。 リーダー4人とトレーナーの私と支部長と1泊のお泊まり研修!」
「・・・・・・どんなことするんですかね?」
「さあ? たぶん親睦会みたいなもんじゃないの? 決定事項だから、よろしく!」
「はぁ・・・」

9月に入ったある日、そう言われた私は単純に親睦会なんだ・・・と思い、その日を何となく楽しみにしていたんです。

次の週にあった親睦会・・・ 最初は皆でジャージに着替え、大河内支部長のレクチャーが繰り広げられました。
そして夕食を食べたあとの、畳の部屋での飲み会

ビールを飲むピッチの早い支部長が、真っ赤な顔で こう言いました。

「野間! お前・・・せっかく大っきな胸してるんだから、その胸で迫って保険取ってこいよ!!!」

「・・・・・・・・・・・は???」


悪夢のような夜の、それが・・・・・・始まりでした。




私は、いま・・・ 何を言われているんだろうか?
私は・・・・・・・・どうして、この場に居るのだろう?

真っ白な頭の中、言われていることを確かに聞いているのに・・・・・・私の心はソレを理解したがらなくて、ただ・・・ただただ・・・・・・某然と、言葉を浴びせられていました。

「お前に足りないものは色気だ! もっと胸も足も出して客の所に行ってみろ! きっと契約が取れるぞぉ〜」
「そうよ、野間ちゃんって肌も綺麗だし! ぜったい男性客が放っておかないと思う」
「頭の固いところがあるからな、お前は! いっぺん客と飲みにでも行ってみろよ! いい経験になるぜ」
「脱処女! いいんじゃない〜〜・・・ お堅い所がとれるなら!!!」
「ついでに契約書に判子でも押させろよ! お前に足りないものは色気だ、色気!!! はははっ!」

しぶちょう? どうしたんですか? なんで、そんなことを言うんですか?
そしてアノ先輩も・・・支部長にピッタリとくっついて、可笑しくてならないと甲高い声で嗤いながら・・・・・・彼女の目は私を見続けていた

私の耳が、おかしくなったんだろうか? トレーナーを見れば、視線を逸らされて・・・・・・
他の人も、私を見てるのに・・・・・・視線を向ければ逸らされて・・・・・・

『いいか野間! ちゃんと保険の設計書を理解してお客様にお話しろ。焦らなくてもいいし、分からなければ支部に持ち帰って調べてからお客様にお話しろ! 』

支部長・・・・・・

『いいか、保険ってのはだな・・・・・・ おっ!理解が早いじゃないか。 野間』

大河内支部長・・・・・・ 今でも思い出せます。
初日の夜に、分からない私のために・・・・・机に一杯、山済みになっている書類があるのに・・・・・・腕まくりしながら白板で説明してくれた・・・・・・

会社の仕組みを変えたいと熱く話してくれた夜もあった・・・・・・

でも今は? 何を? ガラガラと何かが崩れて行った音が、私には聴こえてきた・・・・・・

1時間ほどかな? 色々と言われた私は、トイレに行きたいと言ってその部屋を出て・・・・・・トイレの前の廊下で、ぼんやりと壁を見つめてたんです

この時の私は未だ言われた言葉の数々を理解できず、ただその言葉が頭の中を離れなくて・・・・・・何も動くことが出来なくて、ぼうっと壁を見てた

タクシーで帰ろうか・・・ でも帰ったら、ここで帰ったら・・・ 私は、会社に明日から行けるのかな?

何も判断ができないままに、帰ろうか・・・ 帰るまいか・・・ 決められずに壁を見続けた

結局、その日は帰らずに布団に潜り込んで早々に寝ました。 ・・・・・・・・・いえ、寝たふりをしました。

女性だけの相部屋で、他の人達がそれぞれ寝入る頃になっても私は眠れずに、手帳に支部長やアノ先輩に言われたことを書き綴ってました。

朝、どうやって顔を合わせたのかも、解散したのかも分からないまま・・・・・・気がついたら私は自分の家に居て・・・・・・

「うぅ・・・・ぐっ・・・・ずずっ・・・・・」
部屋で、布団にくるまり・・・・・・・・・泣いて、泣いて・・・・・・なぜ泣くのかも考えられないまま、泣き続けて。。。

でも家族には心配かけたくなくて、何もなかったように・・・いえ、いつもよりもテンション高く明るい私を演じてました。

しかし、父や母は・・・・・・笑顔や会話が、食事の量が、減った私に何かがあったと感じていたそうです




「茉莉、何があった」
「・・・・・・・・別に」
「別にって顔してないぞ! ・・・・・・茉莉のオシメ姿も知ってる 俺にも言えないことか?」
「・・・タケちゃん」

いつものようにタケちゃんが誘ってくれて来たのは、ちょうど職場の真向かいに立つホテルのバーカウンター

タケちゃんには隠せないよね・・・ 私は、同じチームの大先輩から頂いたシステム手帳を出して、あのページをタケちゃんに見せた

「・・・・・・!!! 何だよコレは!」
「リーダー研修の日の夜に、支部長とアノ先輩に言われたことのメモ・・・・・」
「・・・・・・なんでこんなこと言われるんだ?」
「っ!!! 知らない・・・よ・・・ 私、のほう・・・が・・・っく・・・・聞きたいよ」

我慢して 止めたくても溢れてくる涙に、私はカバンを漁っていつものタオルハンカチを出そうとして・・・・・・って、こんな時にカバンの中で行方不明になるしっっ!!!

そのとき、タケちゃんの腕が・・・私の頭を抱え込んで・・・ 私はタケちゃんの胸の中に・・・・・・
突然のことに、ジタバタともがく私の頭の天辺に息が・・・・・・・

「泣きたい時は泣けばいい・・・・・・俺が居るから」

バカッ! タケちゃんの大バカっ!!! こんなことされたら・・・・・・こんなことされたら・・・・・泣いちゃうでしょうが!!!

「泣けよ! 誰にも見えないように隠してやるからさ・・・」
「〜〜〜だげじゃんの・・・・・おばか・・・・うわ〜ん」

「おばかは余計だよ」

ここがホテルのバーカウンターってことも忘れて、でもなるだけ声は出さないように、泣いた。

男の人に抱きしめられたのはこれで2度目・・・・・・支部長とは違う温もり、違う香り・・・・・・しばらくして落ち着いた私が離れようとしたら、抱え込まれた頭が動かせないって、なんだ?

「もうちょい 泣いてろ」
「タケちゃん離してよ・・・」
「だから、もう少しこのままでいろ!」
「・・・・・・・・もう少ししたら鼻水ついちゃうよ」
「げっ!!! それはやめて欲しい・・・・・でも、もうちょい!」

・・・・・・・・・・何かおかしい、そう思った私はタケちゃんの腕を無理やり外して・・・・・・へ?

私たちのいるカウンターの後ろのテーブル席に、支部長とアノ先輩が居て・・・・・・お酒を飲んでる

確か私が支部を出るとき、先輩は支部長にお客様の所への同行の確認をしていて・・・・・・1時間ほどたってる今頃はお客様の所に居る時間なんじゃ・・・・・・

「あれ、支部長だろ? 前に写真見せてもらったから覚えてんだけど・・・・・・一緒に飲んでるのって例の先輩?」
「うん」

「ふぅ〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・・・・俺、挨拶行ってくるわ」
「へ? たけ・・・タケ ちゃん? あなたは何を言うてますの?」
「茉莉はここにいろよ・・・じゃ!」

じゃ!って満面の笑顔で行っちゃったけど、タケちゃん? 貴方は何をしようとしてるのかな?
あの笑顔は何か企んでる顔してるんだものーーーーーーー 怖い!!!




俺はいま、幼馴染の会社の上司に挨拶に向かってる。
俺の妹みたいな茉莉が最近、酷い有様なのを心配した茉莉の母親から、俺の母親経由で元気付けてほしいって言われて会ったんだけど・・・本当に酷い状態だった

目は泣き腫らしたように赤くて、顔は血の気がないみたいに白いし、おまけに目の下には隈が・・・・・・ちゃんと眠れてないんだろう

どうせしらばっくれるだろから、最初から強く出てやれば観念したのか、見せてくれたのは・・・・・・ビッシリと書かれたページ

茉莉の支部長が言っていた事とは真逆の内容に、だが言った人物は同じ支部長だということに、あいつが受けたショックを思う。。。

そして、テーブルで飲んでる男に、にっこりと営業スマイルを貼りつけ 猫なで声で声をかけた

「もしや◯△生命の大河内支部長ですか?」
「はっ?」
「申し遅れました。私は◇☆商社の神戸というものです。 そちらで野間茉莉が働いていますよね? お見かけしたのもご縁かと思いまして挨拶に参上したしだいなんです」

「◇☆商社! すごい一流の会社じゃないの」

・・・・・・・これが茉莉の先輩ね。 おや? 俺はテーブルの上に置いてあるカードキーを見逃さなかった。
ふーーん、そういうわけね。 ・・・・・・こいつ等、間違いなくデキて やがる

「こちらこそご丁寧な挨拶いたみいります」
「えーーっと神戸さん? あなた野間さんとはどういった関係なんですか?」

名刺交換した俺たちは手の中に相手の名刺を持っているのだが、女は支部長の手から俺の名刺を取り上げて見ている

「茉莉とは幼馴染なんですよ・・・」
「やっぱり彼氏じゃないんだ・・・ あの娘に貴方は勿体無いものね! きゃはは」

失礼な女だな・・・・・・ 茉莉は十分に可愛いんだ、本人さえ気がついてないけど・・・ 磨けば光る原石なんだ

「彼氏になりたいんですがね、茉莉がウンと言ってくれなくて・・・・・・」
「うそぉ〜〜〜 私なら旦那捨ててもウンって言うのに〜〜〜」

あんたなんか、いらないよ。。。

「お邪魔してすみませんでした。 これからも茉莉のこと、よろしくお願いします」
「・・・・・・はい 」

綺麗な笑顔を残して俺はカウンターに向かう、途中で振り返ればそそくさと慌ててバーを出る2人
女の方は「まだ飲みたい!」とか喚いてるけど、支部長の方が必死に連れて行ったな

「茉莉!」
「タケちゃん・・・あなたのその何かやったぜ!って笑顔が怖いんですけど・・・」
「・・・・・・・大丈夫!」

ひえーー 最初の間は何? 何があったんだ、あの席で!!!
とはいえ素直に答えるような人じゃないのは子供の頃から知ってるから、それ以上は突っ込まないでいた

「茉莉・・・ 茉莉は茉莉らしく、今まで通りの仕事をしてたらいいよ」
「うん」

次の日、アノ先輩が私にタケちゃんを紹介するよう鬼気迫る勢いできたんだけど、渾身の勇気をふりしぼって・・・・・・断った

タケちゃんの、おバカーーーーー・・・・・・すごい勢いだから、怖かったんだ。。。

でもタケちゃん・・・きっとこの時に、知ってたんだね。。。




それからの私は、どうしても支部長からの言葉が引っかかり・・・・・・精神的にどん底で、契約も取れなくて・・・・・・退職の文字が頭をチラチラとよぎる始末

はぁ・・・情けないよね、こんな事で。。。
私を信用して入ってくれたお客様がいるのに、ずっとフォローしたいと思うから・・・本当は辞めるなんて無責任なことしたくないのに!!!

成績の下がった私の給料が、どんどん下がってしまって・・・いくら実家暮らしとはいえこれじゃ生活できないよ
生保会社の営業は個人事業主になるんだよ。 お客さんに配る飴の1つも自分で買わなきゃいけない、ましてや夏の団扇や冬のカレンダーなんて大層な出費になる
責任と生活・・・ 一気に下がった給料を眺めてため息をつく・・・ 月の給料が1万なんて・・・・・・もう、無理だ

両親にも給料のことがバレ、最近の私の様子も心配で会社を辞めろと言われ・・・・・・悩んだ末に、私が辞表を持って支部長の前に来たとき

支部長は実家にきて私の父親と話して、もう暫く続けるよう説得していたんです・・・・・・土下座までして。。。
父が始めて語ったのは、娘の様子を心配するもので・・・私は涙を堪えるのが難しかったな・・・

「親バカと言われるでしょうが私は娘が心配なんです。 元気にイキイキと仕事をしているのならばいい・・・給料なんていいんです。でも最近の娘は辛くて辛くて仕方ない顔して仕事に行っている」

「それを見ているしかない私達 親は・・・親の気持ちを支部長さん! あんた分かりますか!!! 頼みます、娘がイキイキと働けるように見守っていただけますか?」

・・・・・・・・・・初めて、父親の涙を・・・見ました。

支部長が帰ったあと、父の涙に『じ〜〜〜ん』としてシリアスな顔してた私に・・・・・・父が・・・・・・父が。。。

ニヤリ笑顔で「あんだけしとけば、ボンクラでも動くだろうな。 これで何も手を打たないなら本当のボンクラだな」などと言ってるんですよ!!!

「演技派だろ? 涙は女だけの武器でもないんだぞ〜〜」
・・・・・・・・・参りました、親父様。。。 もしかして最強はタケちゃんではなく、親父様のようですね。。。


「あはは・・・ おやっさん最高! 今度会いに行っちゃいたいよ!」
「ああ、親父様もタケちゃんに会いたいっていってたよ」
「じゃ、今度行くわ。 茉莉にメールするから段取りしてね」
「それはいいけど・・・」

「・・・・・・おやっさんも茉莉が心配なんだよ」
「・・・・・・親にまで心配させてさ・・・ 情けないよね、私」
「コラ! 落ち込まない・・・って言っても無理か。 なあ茉莉、今度の休み気晴らしにどっか行かないか?」
「・・・・・・海が 見たいな・・・」
「OK! 今夜は何も考えずに飲め! ほら注文して」

明るく話すタケちゃんの気遣いに、胸が温かくなる・・・・・・そうだ、落ち込んでる暇なんてない
明日から気持ちを入れ替えて、頑張らなきゃ!!!

「タケちゃん!」
「ん? どした?」
「ありがとう」
にっこり笑ってお礼を言った私から、なぜかタケちゃんは顔を背け・・・・・・掌で口を覆っちゃった

(そ・・・そんな、顔を背けるほど私はブサイクですかっっ! 失礼だろうが! 乙女心が傷つくんだぞ!)
(そんな笑顔、不意打ちでするなよ! 全くいつになったら俺の気持ちに気がつくんだか・・・やれやれ)

家族やタケ ちゃんの励ましに応えようとした私ですが・・・

「野間ちゃん! 神戸さんと付き合ってないんでしょ? 紹介してよ〜〜・・・ 私なら満足させてあげれるから(笑)」
「私ってよく『床上手』って言われるのよねぇ〜〜・・・ ま、野間ちゃんには分からない話よねぇ〜・・・ごめんねぇ〜〜」
「でもさあー・・・支部長にも言われたでしょ? もっと足とか胸とか出さなきゃ!契約取れないよ?」

毎日言われる言葉に、嫌でもあの時を思い出してしまい・・・・・・どうしようもなく心が落ちてしまい、これじゃいかん!と思えば思うほど泥沼のように沈んでいくんです

そして年末もすぎ迎えた正月休み。。。

私が会社に行くと、ものすごい展開になってました。。。




その年の正月休みに、2人の不倫関係が支社長の耳に直接入ってしまった。

タケちゃん? 違うよ! 同じ職場の私に年の近い先輩職員が、いつも正月を過ごす他県のホテルで・・・・・・目撃したんだって

その人は物事すべてが、火に油を注ぐような人で・・・・・・彼女の常識は、皆の非常識とまで言われてる人で

誰かに相談しようと思って、よりにもよって、支社長に正月早々に電話で訴えたらしい。。。

というのは彼女の言い分で、きっと支部長を嫌っていたから『ワザと』だろうってのが諸先輩方&後輩の意見だった

生命保険会社は女性の営業職員が大多数を占めているため、女性問題には特に厳しいことで有名です。

アノ先輩は即日解雇となり、支部長は自宅待機・・・ おって処分が決まるそうです

それで分かったのですが、支部長の奥さんと娘さんは・・・奥さんの実家のお父様が病気になり、看病のため実家に戻られていたそうです

私には寝耳に水なことなので全ては後から知ったことです・・・

あのリーダー研修の時には2人の不倫は始まっていて、私を他の人の前で・・・・・・こき下ろすようアノ先輩が支部長に頼んだそうです

「あの時の前から2人のことは知ってたんだけど、支部長に口止めされてて・・・・・・・ごめんね」
トレーナーにそう言われた私は、辞表を出して会社を辞めました。

トレーナーや他の方達にも引きとめられたのですが、私は精神的に限界だったんです・・・・・・

それから風の便りで聞こえてきたのは、アノ先輩は不倫がバレ離婚し、下の女の子だけを連れて家を出られたそうです。
支部長は自宅待機のあと、他の県に飛ばされたそうです・・・ 本当なら2、3年支部長として頑張れば 本社に戻る予定の人だったのに・・・
女性問題を起こした支部長が本社に戻ることはありません。 もちろん出世ももはや無いでしょう・・・


「私が・・・押し殺してた恋は、いったいなんだったんだろうな・・・」
「良くやったよ・・・ 茉莉はね、ほんと良くやった・・・」
「タケちゃん・・・」
「・・・・・・・ところでさ、そろそろ俺の方、見てほしいんだけどな・・・」
目の前の美形が艶っぽく吐き出す言葉に、醸し出すフェロモンに、私は理解不能で・・・・・

「へ?」
「だぁーかぁーらぁー・・・ いい加減、俺をみろよ!」
「じぃ〜〜〜・・・・・・・・見たよ」
「そうじゃなくて! ああ、もう!!!」
「??????」

タケちゃんが壊れた? あれだけ身嗜みに気をつけてるタケちゃんが《ガシガシ》と髪の毛をかいてる珍しい光景があった

「もう! 昔からお前は鈍感だけどさ、気づけよな! 俺は茉莉が好きなの! 大好きなの! ・・・・・・・分かったか!!!」
「・・・・・・あう・・・・・ わかっ・・・た」

それから私たちの物語が始まって・・・・・・付き合い出して、結婚して・・・・・・飛ぶように日が経っていきました。

私の苦い恋の思い出は、胸の中で静かに・・・ 静かに・・・  眠りについたのでした。 




けっこうババッと書いちゃったので、皆さんの反応が心配なんですが・・・・・・
ああ、この頃にタケちゃんがいたら・・・  違った結果になったんでしょうね(笑)

タケちゃんとのやり取りが楽しくて、このまま会話だけで終わらせたいくらい楽しかったです!

風の噂では、支部長は他県に左遷、アノ先輩は女の子を連れて離婚したあと支部長を追いかけて行ったそうです。
その後、なかなか離婚しなかった支部長も観念したのか離婚し、アノ先輩と再婚されたそうです。

それ以降、私は何も知りません。 

出来うることならば、支部長が幸せならと・・・・・・  今でも思ってしまう私でした

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ではではo(^▽^)o
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コメント

☆ほっち様へ☆

ほっち様、コメントありがとうございます!
「ダメ、支部長・・・離して」「茉莉を離せ!」「タケちゃん・・・」みたいな展開も考えたんですがね。
このお話は事実を交えて・・・が最大のポイントなので(笑)
事実に則って書いたんです!

アノ先輩・・・言われてた言葉は全部本当です。・・・・いえ、本当はもっと下ネタがバンバンって方でした。
さすがにそのまま書くのは躊躇われまして・・・・・・・なるべくソフトなのを書きました(笑)

支部長のあの変わりようが、私にも謎です。 あれだけ理想に燃えて、会社の改革を真剣に考えていた人が・・・
それともあの態度は支部長としてのポーズだったのでしょうか?
分かりません・・・・・・が、私の敬愛した人は、もうどこにもいなくなったのは確かです。。。

タケちゃんが主人だなんて、恐れ多い!!! 旦那と出会ったのは会社を辞めてからですから、タケちゃんは『あの頃の私』へのプレゼントになります。
私だけだともう暗くて暗くて・・・・・・海に行って、夕日が沈んで星空になるのを眺めていたこともあります。
ね、暗いでしょ?(笑)

胸につかえていた思い出をこうやってお話にするのも、スッキリしていいですね!
タケちゃんは、これから茉莉との恋の物語に出てもらおうかと・・・・・・
バーでの2人のやりとり、私も大好きです! ほんと、癖になるほど好きだわぁ〜〜

相棒とは別なお話ですので、茉莉と『あはん、うふん』なのもいいですね!
ただ、天然入ってますので・・・その展開にいけるのかどうか
タケちゃんの頑張り次第でしょうね! いけいけタケちゃん! GOGOタケちゃん!!!

これ、もう少し書きたいですね(笑)

ではでは、また遊びに来てください *\(^o^)/*

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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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