②:祝☆花郎イケメン選手権!【目指せ新羅の星】

何か楽しいです☆
楽しすぎて終われそうにないです。
弱ったなぁ~……どこか削らないと(できるか自分!)

※※※

音曲の比才が始まった。
スンマンの清涼な音色の笛にピダムの剣舞が見事に合って……まるで動く絵画を観賞しているような、そんな気持ちに観客達がなっていた。

次いでポジョンの笛が邪魔にならないように重なっていく……
スンマンの音色を深めるように敢えて低い音色で連奏するポジョンにスンマンが吹きながら……少し視線を絡ませた。

そしてイムジョンの小太鼓が、テナムボの琴が重なりあい素晴らしい音曲となり会場に鳴り響いた。

「あの剣舞の者、素晴らしい動きだな」
「ありがとうございます陛下…」
真平王が言うとムンノが頭を下げた。

「ピダムにこの様な才があったとは……」
トンマンも心なしかうっとりとした声で呟いている。


ピダムの力強い腕が見事に剣を操り空気を切り裂き、跳躍し空を飛び、くるくると回りながらも優美な舞いに皆が感嘆している。

「これでは引き立て役にしかならないではないか!」
一人、憤慨しながらも琴を弾き始めたミセンはやはり上手かった。

皆の演奏が引き立てあい素晴らしい音色に客席からも溜め息が其処ここから聞こえてくる。

曲が終わり、しばし余韻が続いた後、客席から割れんばかりの拍手が鳴り響くとミセンも得意満面の笑顔で扇を振っている。

「では演奏が終わりましたので陛下とミシル璽主、トンマン公主とで決めて戴きます。……しばらくの間、お待ちください」
進行係ユシンが告げると真平王の側にミシルとトンマンが寄って話し始めた。


「ふふ……暇だな……ポジョン殿、一曲吹こう」
「では別の曲で……あの曲はご存知ですか?」
「ああ……それで良い、賑やかにいこう」

また吹き始めたスンマンにポジョンの笛も重なった。
「なら私も」
イムジョンの小太鼓が入り一気に賑やかになった曲に客席も大喜びだった。

「ならば私も」
ミセンもウズウズと腕がなり、演奏に加わった。
「父上がなさるなら私も……」
テナムボの琴も加わり……一階の立ち見の民が踊り始めた。

「主様は退屈がことのほかお嫌いですものね……私も踊りたいわ」
スジョンが二階からしずしずと降りてきて踊りに加わった。

「まぁ……楽しそう~」
「貴女方はいけません、貴族の娘がはしたない!」
「え~!!」
娘達は不満気に頬が膨れているが母親達は頑として許さなかった。

「それにしても……スンマン公主様は笛も御上手ですわね~」
「ええ!前に献上馬で我が家に来られたときも素敵でしたわ~」
「献上馬……とは何ですか」
「あら!奥方様知らないんですか?」

かしましく話しに花が咲くのは娘も母親も変わらない……

※※※

「スジョン、二階席にお戻り……ここだと皆がお前に見惚れて勝負にならない」
「主様は?……もうお出にならないのなら御一緒に参りましょう」
「ふふ……結果を聞けばスジョンの側に参ろうか……」
スジョンの頬を撫でたスンマンを後ろからじっとポジョンが見ている。

スジョンが二階席に戻っていくと結果をミシル璽主の声が告げていた

「結果を申しましょう……音曲の部の部門賞は……素晴らしい剣舞を披露したピダム朗です」

「おっしゃー」
ピダムが無邪気に喜んでスンマンを抱きしめた。
「お前の笛のお陰だよスンマン!」
「ピダム……落ち着け!あまり派手なリアクションすると頭の固いのが騒ぎだす……失格になるぞ」
「うっ!嫌だ……」
大人しくなったピダムを見てミシルが頷き尚も言葉を続けた。

「尚、音曲という点ではミセン公の琴が部門賞を獲得し、ミセン公の琴と同じくらい素晴らしい笛だったスンマン公主を特別賞とします」

「やったなスンマン!」
「………」
「どうした?スンマン?」


ピダムが眉を寄せたスンマンを不思議そうに見たが、スンマンはミシルの前に進み出ていった。

「ミシル璽主」
「はい、スンマン様」
「私の笛に併せてくれた者に特別賞とやらを譲りたいのだがな……」
「スンマン様?」
「私の笛は綺麗に聞こえるが攻撃的でな……私の音に寄り添い深みをくれたポジョン殿の笛が無ければ感嘆など得られぬ」
「では特別賞は……」
「ポジョン殿がふさわしいだろう……良いかな?」
「ほほほっ……御意にスンマン様」
軽く頭を下げたミシルに観客達が驚いていた。

「では特別賞はポジョン朗に!」
観客達が拍手を打つなかポジョンは申し訳なさそうにスンマンを見て近づいた。

「スンマン様……私は賞など要りませんが……」
「そういうな……お前の笛があったからこそ私も気持ち良く吹けたのだ」
「ですが……」
「特別賞……賞品はなにかな?楽しみだなポジョン殿」

朗らかに笑いかけるスンマンを見詰めながらポジョンの眼が熱くなり……小声で愛しい人にしか聞こえぬよう呟く……
「特別賞より……貴女が欲しい……」

ポジョンの言葉にスンマンの瞳が…ほわり…と細められ微笑んでいる

咲き誇る大輪の牡丹のような艶やかな微笑みがポジョンに向けられた。

その微笑みを見た貴族の奥方達は元より娘達も………頬を染めて、うっとりと眺めている。

会場にピンクのハートがたち昇り舞っている様子にトンマンが、キョトンとした顔で呟いた。

「皆、酒でも飲んでるのか?……二階席から怪しげなピンクの物が……奇怪なこともあるものだ」
と、呟いていた。

※※※

「次は武術部門です!全花朗は会場に出てください」

「ちっ!!煩わしい……だがミシル璽主も主催者ならば、やむをえまい……」
ソクプムも含め全花朗達が出てきた。


「対戦はソルォン公、チルスク朗、ムンノ公の三人のうち誰かとなります……今からクジを引きます」
次々とクジを引き対戦表に書き出されていった。

三つの組みに分けられた花朗達はクジを引いた順番通りに花朗達で対戦していき、最後に勝ち残った者が晴れてソルォン、ムンノ、チルスクと勝敗を決めることになっている。

「では始め!」
前風月主のホジェがここからは進行役になり開始の声を響かせた。

次々と対戦しソルォンもムンノもチルスクも楽しげに花朗達を見ている。

そして各々の決勝戦を前に一旦休憩が挟まれた。


最後に勝ち残った者は……ピダム・ユシン・ポジョンの三人だった。

観客達も迫力ある花朗の立ち回りに興奮し喜んでいた。


「民達も喜んでおるの」
真平王が観客達の様子に嬉しそうだ。

「はい、陛下」
隣に座るトンマンがにこやかに答えて満足気に頷いている。
「トンマン公主が企画したという今回の催し物……恒例にしてもよいかもしれませんね」
チュンチュも艶やかに微笑みながら進言する。

そこへ二階席から戻ったスンマンが自分の席に座った。
「陛下お楽しみ頂いてますか?」
楽しげに瞳を煌めかせる姪に笑う真平王。
「スンマンの方が楽しんでいるようだ」
「はい陛下、スンマン楽しんでおります」
「ほほほっ……スンマン公主もお出になれば宜しいのに」

黙っていたミシルがスンマンに微笑みながら話しだすと、スンマンも艶やかに微笑んだ。

「私が出れば花朗達の面目が潰れましょう……今回は見ている方に回ります」
ちらり…とトンマンを見たスンマンと、トンマンが視線を合わせ……小さく頷き笑いあった。

「姉上……ピダムを応援しては如何ですか?」
「一人を応援しても不公平であろう」
「少しだけでいいのですが」
「私は主催者だ、公正を保つ為には誰の応援をもできぬ」
「くっくっくっ……ピダム可哀想なヤツだな……」

きょとんとしたトンマンを見てスンマンが笑っていた……

※※※

ユシン、ピダム、ポジョンは各々の天幕で休んでいた。

「つっ……少し肩を痛めたか……」
ポジョンが一人、先程の試合で痛めた肩を冷やしていると……入口の幕を開け誰かの気配がした。

「サンタクか?……誰も入らないように言っておいたぞ」
振り向きもせず言い放つポジョンの後ろで……誰かが笑った。

「くっくっくっ……私も閉め出されるのかな」
「あ……スンマン様、申し訳ございません。来られるは思ってもみなくて……」
「肩が気になってな……」

つかつかと歩み寄り服を開かせ肩を触るスンマン……
「痛いが我慢しろよ」
腕を持ち肩を触る手で確かめながら……腕を脇に挟んで、ぐっ!と引っ張り…角度を変えて押し込んだ。

「う゛……」
「応急処置だが……だいぶ違うだろう」
「ああ……違います。痛みが無い」

「ふふ……我慢したご褒美だ………」
寝台に座っているポジョンに屈んだスンマンの唇が重なった……

唇が離れようとする前に逞しい腕がスンマンの躯を抱きしめ……ポジョンの膝の上に座らされ……深くなる口付けに酔いしれる……
「…んっ……あっ……」
服の紐を解き現れた首から胸の白い肌をポジョンの唇が辿っていく……

「あっ…あっ…んっ…ポ…ジョン……」
「スンマン様……」
「止めよ……」
「嫌です……」
「や…やめ…」
「……」
服の前を開き現れた胸を吸われ……仰け反りポジョンの頭を抱きしめた……

「やめ……ポジョン…お願い…はぁ~あっ…」
「……スンマン様?」

埋めた胸から常に無い言葉のスンマンを訝しく思い顔を上げたポジョンがスンマンを見ると……

頬を染めたスンマンがポジョンの頬を撫でた。
「大事な試合の前に……抱いたら駄目だ……私は……お前を……拒めない……」
「拒めない…とはどうしてですか?」

「馬鹿者!………欲しいのは……同じなのだ!」
目の端も赤く染めたスンマンがそっぽを向いている。

……照れてらっしゃる時の貴女の癖だ……ああ……可愛らしい……今すぐに欲しい……

だが試合前に無理なのは十分に分かっているポジョンはもう一度口付けてスンマンを解放した。

「今宵……今宵、貴女は私のものだ……」
「ああ……宮に来い……」
「はい、スンマン様」

ふっと微笑んだスンマンが愛しいものを見る眼でポジョンを見て……天幕を出ていった。

……あの様な眼をされて私を見られるようになった……なんという幸せ者なのだろう…私は…

どんな賞より、どんな褒美より、名誉よりも嬉しい宝物がポジョンに増えた。

一人、静かに微笑んだポジョンは服を直し気合いを入れ直し試合に備えるのだった。

※※※

「それでは決勝戦の開始です」
ホジェの声で始まった武術部門の決勝戦!

対戦表にはこう書いてある

・チルスク対ピダム
・ソルォン対ユシン
・ムンノ対ポジョン

観客達は誰が勝つかで騒ぎ始めた。
一階席や立ち見は庶民が多く男達も多かったからか余計ざわざわと騒いでいる。

「いよいよ大勝負だな」
「ああ!おれ酒でも買ってくるわ」
「さっきの休憩で買ってきとけ……俺の分けてやるよ」
「さっきさぁ~誰が勝つかで賭けやってて、そっちで時間とられちまったんだ」
「賭け?……なら俺もちょっと行ってくらぁ~」
「おぅ!」

酒や肴を売る店々の中にヨムジョンが得意の口上で捲し立てていた。

「さぁ~徐羅伐一の花朗は誰かなぁ~……賭けて賭けて~」
「おい!ムンノ公でもいいのか?」
「お客さん、それじゃ~賭けにならないよ!花朗だけだよ」

そんなやりとりを繰り返しながら帳面に記帳していく部下達に任せ、ヨムジョンも会場に出向いた。

「へっへっへっ……世話するだけで儲かるなんて……お楽しみは次だしね~……スンマン様はやはり素晴らしい方だ」


へぇ~へっへっへっ……とヨムジョンの高笑いが辺りに響いていた。

※※※

すみませんm(_ _)m
続きます。

短く終わらそうと思いつつ……楽しいので思いっきり書きます(笑)

4話で収まるといいのですが……お付き合い下さいませ
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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