神戸&薔子≪信じる心・・・ ③≫inホテリアー

神戸さん登場!

*****

~~~午後 8時過ぎ~~~

「やっと 着いた」

僕はようやっと着いた韓国の空港から外を見れば、もう とっぷりと日が暮れている

「散々だったな・・・」

何でも来日していた韓流スターにくっついて行く韓国旅行ツアーがあってさ、飛行機の席が取れなくて・・・・・・

朝から夕方までの何便も満席でさ・・・  やっとキャンセルがあったから来れたんだ

日本から飛行機で1時間くらいのフライトで着くはずの この国に、何時間かかったと思う? 8時間を空港で待ってたんだよ?

・・・・・・・・そんなことはいい  薔子を探さないと・・・  彼女に会って僕が悪かったと謝まらなきゃ!

僕はタクシーを捕まえて向かうんだ  君の居るソウルホテルへ。。。

*****

~~~午前11時~~~

「オモッ! ショウコさん 泣かないで」

ジニョンが彼女の傍に寄り添うのを見ながら、私は男の方に向き直った

「・・・・・・何をした?」
「へ? 別に俺は・・・  なんもしてないよ!」

「彼女が泣いているのは 目の前に居た君のせいではないと?」
「ち・が・う!  まあ、俺の一言が余計だったかなぁ~~ とは思うけど、泣いてるのは彼女をフッた男を思い出してさ」

まだ何か言いたそうなスーツ姿の男を前にして、口を開こうとした俺だが・・・  唐突にスーツ男は女性の傍に寄って2人とも連れて行きやがった

ま、諦める気はないから 俺も後ろをついて歩き出すけどさ・・・・・・

そのままレストランに行く3人がついたテーブルに、俺も座れば見事な呆れ顔が並ぶ・・・  仕方ないだろ! 俺だって急に泣き出した彼女に責任感じてんだからさ

「俺のことは気にしないで、何で泣いてるか聞こうよ」
「気にするな、というのはこちら側が言うことで、君からいう言葉ではないと思うが」

キラリ・・・ 眼鏡の奥の目が俺を射抜くように睨んでいるけど、その冷徹な眼を俺は知っている

俺の父親と似てる・・・ 食うか喰われるか・・・ 企業を率いるトップの眼だ・・・ コイツ何者だ・・・

内心は出さずに へらりと笑顔を作る俺を見据えたままの男は、正直 おっかない

しばらく睨まれていた俺だけど、ショウコが女性に宥められて泣き終わったようなのを見て男は俺から眼を離した

「ショウコさん・・・ 大丈夫?」
「ジニョンさん、みっともないところを見せてしまった・・・ すみません」

用意しておいた冷たいタオルを目に当てながら、薔子は話し出した・・・ それはいとも簡潔に。。。

「私、ふられたんだ・・・ 昨日。 そこの男に言い当てられて つい情けなくも泣いてしまった・・・ はは・・・ 情けない」
「そんなショウコさん! ちっとも情けないことないわよ! 決めた! 私今日は非番なの、良かったらショウコさん・・・ 私と一緒に過ごしましょう?」

おおっと! ジニョンさん?がショウコの様子をみかねて一緒に過ごそうなんて言い出しちゃったよ

男にフられた直後なんて 俺がツケ込めるチャンスじゃないか! あわよくば俺が彼女を手に入れることができるかも・・・

「俺が案内してあげるよ! 気晴らしにカラオケでも、ダンスでも! パァ〜〜〜っとやろう!」
「そうよ ショウコさん、まだ観光してないって言ってたわ! ドライブがてら観光しましょう! ドンヒョクさん車を出してもらっていいかしら」

「車なら俺が出すよ! 観光なら任せてよね! 歴史的な建物から若者に人気のスポットとか案内するよ」
「あら、そうなの? じゃ お言葉に甘えて・・・」

「ジニョン! そんな簡単に よく知りもしない男の車に乗ろうとするな! 車なら僕が出す」
「ク・ヨンシク 30才! クィーンズグループ会長の次男! 身元はしっかりしてるぜ!」

「・・・・・・それが本当であったとしても、女性2人を任せられるほど信用があるとは思えないな」

くぅ〜〜・・・ 言われると思った

「・・・・・・ああ、僕だ。 ク・ヨンシクという人物について至急調べて欲しい・・・ ああ、そうだ クィーンズグループの次男と言っている ・・・・・・写真もつけて送ってくれ」

『私だ 韓国内のクィーンズグループ会長の次男を調べて携帯に送ってくれ』

目の前の男も、彼女も、誰かに電話して・・・・・・ ほどなく男の方にはパソコンに、彼女の方には携帯にメールが届いた

それぞれが読んだあと、互いに見せ合ってんだけど・・・・・・ たぶん俺のこと・・・・・・ だよな・・・ 禄なこと書いてないだろうな・・・

「ク ・ヨンシク・・・ クィーンズグループ会長の次男。 アメリカの大学を卒業後、一旦韓国に戻ってきたが直ぐに留学・・・ なのは表向きで、外国を気ままに移り住んで遊び呆けている ・・・・・・半年に1度は韓国に戻ってきて、女遊びにせいを出している」

ははっ・・・ その通りなんだけど 改めて冷静な口調で言われると 俺ってチャランポランだなぁ〜〜〜

「日本にも滞在歴有り。 その時、六本木署内で調書を取られたことがある ・・・・・・ほぉ・・・酔っ払ったサラリーマンに絡まれた女性を庇ったんだな」
「ちょっ・・・ なんで日本の事なんて分かるんだよ!」

「ああ・・・言ってなかったな 私は日本の警察官だ 」
「警察官!? だからあんな簡単にナイフを持った男を捕まられたんだ・・・ あ、やばっ」

・・・・・・・・え〜っと、昨日から彼女を見てたことが ここでバレた俺は、もう腹を決めた

「ショウコさん、フられた傷は 俺が癒し「女遊びの激しい男に大事な友達を任せられるはずないでしょ!!! 彼女は私が気晴らしさせてあげるの!」・・・・・・・・てあげたいんだけど」

ジニョンさんだっけ? 物凄い勢いで話すから俺なんて何も言えないよ

プリプリと怒るジニョンさんが彼女を連れて行っちゃった・・・・・・ 俺も後を追おうとしたら、男が立ち塞がって・・・

「私はシン・ドンヒョクだ。 ジニョンの言う通り 彼女を君の餌食にはさせない・・・ これ以上付き纏うならこちらとしても弁護士を用意する 意味は分かるな」

鋭い視線に射すくめられた俺は 仕方なく頷き、男が立ち去るのを見送った・・・

*****

〜〜〜午後12時〜〜〜

「ショウコさん! 今日はこれから私と美味しいもの食べに行きませんか? 時間もちょうどお昼だし・・・ もし外に行きたくないのなら私の部屋で食べるのもいいですよ!」
「ありがとう・・・ でも今日は貴重な休日でしょう? 私は大丈夫だからジニョンさんは彼と過ごして?」

「でも・・・」

心配そうなジニョンさんは私のいうことなど聞いてくれなくて、とうとう私の部屋(サファイア・ヴィラ)で過ごすことになってしまった

「そういえば昨日は聞けなかったけど、彼がジニョンさんのドンヒョクさん?」
「オモッ! わわわわ・・・私のって・・・ そんな・・・ あの・・・ はい」

うふふ・・・ 照れて焦るジニョンさんって可愛いな・・・ そうか、彼がジニョンさんの魂の半身なのか。。。

M&Aの専門家で このソウルホテルも依頼人に頼まれ乗っ取りにきた彼が、ジニョンさんと恋に落ち・・・ 今まで築き上げてきた財産も企業ハンターとしての信頼も、全てを捨てて・・・・・・

ジニョンさんのためにこのホテルを救った・・・ その後 、彼は韓国には居られなくなりアメリカへと帰ったそうだけど・・・ この間、ジニョンさんの元に戻ってきたってメールがあったっけ

情熱的な恋人達・・・・・・

ジニョンさんからメールでは伝えられなかった話を聞いてるうちに 昼はとっくに過ぎちゃって、私達は遅い昼食を食べに行こうとホテルに向かう

ジニョンさんの彼は仕事があるだろうからと、帰していたんだけど・・・ ビックリ・・・ ロビーに彼が佇んでいたのには驚いた

「また変な男に付き纏われるのも危ないからってドンヒョクさんが・・・ 部屋を出る前に電話したの」
「ああ・・・ クスクス・・・ だからジニョンさん 時計ばかり見てたんだ」

壁の時計や、腕時計を何度も見ていたからね・・・ きっと待ち合わせしてるとは思ったけど・・・ バレバレなジニョンさんの態度が可愛くて・・・ でも心配してくれる気持ちが嬉しくて・・・

友達って いいなぁ・・・ 素直に そう思えた

それからドンヒョクさんの案内でホテルを出た私達は、彼お勧めの雰囲気のいいレストランで ゆっくりと遅い昼食を取り・・・ ちょっと観光もして、再びホテルに戻ったのは日も暮れたころだった

もう十分 ジニョンさんに甘えた私は、まだまだ心配する彼女を「大丈夫」と言いきりドンヒョクさんに返して 二人の休日を楽しんで・・・ と、ロビーから追い出したんだ

仲睦まじい2人との食事は、楽しかったけど・・・ 少し 辛くて・・・ 1人で部屋に居たくなった

あれから尊さんからの連絡も無いまま・・・・・・

もう6時か・・・・・・ 考えるのは尊さんのこと・・・ これでもう 終わり・・・ なんだろうな・・・

鳴らない携帯を握りしめた私は 、ロビーで暫く佇んでいた

*****

〜〜〜午後6時〜〜〜

「まぁ〜た そんな暗い顔して! このホテルにカラオケあったよね、ぱぁ〜っと騒ごう! それがいいよ!」

昼間の男・・・ ク・ヨンシクだっけ? そのヨンシクが私の目の前に立っていた

ニコッと白い歯を見せて笑う彼が 、私の身体をズンズン後ろから押して行くのに・・・・・・

何も・・・ もう・・・ 考えることが億劫になっていた私は、流されるままに・・・・・・ そう、なにも考えたくはないんだ

ヨンシクはホテルのカラオケへと私を案内したが、想像していた小部屋ではなく パーティールームへと入って行く




「さあさあ! 君はここに座って・・・ で、俺は君の隣に座る・・・っと!」
「この人たちは・・・ ?」

ははっ、俺が人の座ってるテーブルに案内したからか、きょとんって顔してるよ・・・ その顔、可愛いじゃん!

「こいつらは俺の友達! 俺の帰国パーティーをしてくれてるんだ」
なんてのは嘘だよーーん! こいつらは親父の会社の人間で、親父の命令で俺の監視役・・・兼、部下!

明日から大人しく会社で仕事する条件で集めたんだ・・・ え? 何でかって? 女性はパーティー好きだろう?
彼女だって女だ・・・ しかも失恋したて! 賑やかなことして暗い気持ちを吹っ切りたいとか・・・ 思うだろ?

俺さ 彼女ともっと知り合いたくて 考えたんだ・・・ どうしたら誘いにのってくれるかって・・・

1対1で誘うより グループの中でワイワイって感じの方が受け入れやすいかなぁーーってさ

彼女も拒否してないし、俺の読みがあたったみたいだな

さ、これから盛り上がるぞぉぉ〜〜〜

*****

〜〜〜午後9時〜〜〜

あっという間に時間が過ぎていくな もう9時か、私は部屋に戻ろう

「どうした?」
「部屋に戻る ありがとう 楽しかった・・・」

きちんと礼を言った薔子は立ち上がり、止める暇もなくパーティールーから出て行った

彼女は長い足でスタスタとロビーへと向かい、受付で何かメッセージなど無かったか確認するために寄ろうとしていた

ヨンシクは彼女からの お礼の言葉に嬉しくなりながら後を追った・・・

そして、ソウルホテルのロビー受付では・・・・・・

「ここにショウコ・スズシロが泊まっていますよね。 取り付いで下さい」

1人の日本人客が辿り着いていた・・・・・・

細身の黒いスーツをスラリと着こなし、色物のワイシャツのボタンを2個ほど外している男は不思議と受付のカウンターに凭れる姿さえ 色気が漂うほどのハンサムで・・・ 流暢な英語で話しかけられた女性従業員の頬がわずかに赤くなっている

その姿を見間違うはずもない・・・ 薔子にとっては愛しくて、愛しくて・・・ 今は憎らしい・・・ 恋人・・・

神戸 尊・・・・・・ その人が、居たのだった

「尊さん・・・ どうしてここに?」

小さな呟き・・・ 恋しくて 愛しくて 見たくて 傍にいたくて、でも・・・・・・

今は、一番・・・ 逢いたくて 逢いたくない人・・・・・・

「どうして・・・ どうして?」

小さい声は 感情に揺れて・・・ 震えている・・・ その声が届いたのか、急に振り返った神戸が・・・ その目に薔子を捉えた

「薔子!!!」
「 ・・・・・・ぅっ!!!」

目に捉えた途端、猛ダッシュしてきた神戸が 逃げようとした薔子を捕まえた

呆然としている薔子は 逃げようとしたものの脚も動かず、その場で神戸の腕の中に捕まった

「薔子・・・ 薔子・・・ ごめん・・・ すまない・・・」

背後から抱きしめた神戸は 薔子の髪に顔を埋め 大好きな彼女の香りを貪るように嗅いで、薔子は神戸の暖かな身体と力強い腕に包まれ・・・・・・ ほろほろと、涙をこぼしている

そんなドラマの1シーンのような2人を、ヨンシクは黙って見ている・・・・・・






はずもなく、ヨンシクは受付にソ・ジニョン支配人に連絡するよう話していた

「あの眼光鋭いソ支配人の彼氏も・・・ 一緒に呼んだ方がいいと思うよ!」

ニヤリと笑ったヨンシクだが、抱きしめ続ける神戸を見て笑顔を引っ込めた

あれが彼女をフった恋人ね・・・・・・ ふん! 俺の方が若くて、体も鍛えてあるし、何倍もイイ男だ!

あの眼光鋭い男に 責められて・・・ 日本に逃げ帰ればいいさ!

その後は・・・ このソウル1のイケメンな俺が 優しく優しく慰めてあげるさ・・・




(薔子・・・ ごめん )
(尊さん・・・)
(彼女を手に入れるんだ!)

*****

さてさて次回は仲直り編・・・ の前にドンヒョクさんにお説教されそうな神戸さんですね(笑)


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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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