相棒 《夏宵》

昨日は新シリーズの≪相棒≫が始まりましたね!
・・・・・・ちょっとまだ甲斐くんには慣れませんが、初回を見ていて神戸と薔子のカップルが休暇で香港に行き巻き込まれるなんてのが妄想されて仕方ありません(笑)

ここはまだ神戸さんが特命係の一員です  きっと、ずっと、果てしなく・・・一員です

*****

どうしてこんなことに・・・・・ どこにいるんだ 薔子!!

有名な神社の夏祭りで溢れかえる人のなか、僕は薔子を探している

「おい! 見つかったか?」
「警ら中の警官からの連絡にそれらしい二人連れをみたって!!」
「行くぞ!!」

組対5課の角田課長をはじめとして、大木さんや小松さん、三浦さんに芹沢君も
必死に探してる

俺は走り回りながら、人影のなかで君の姿を探して・・・・・・   探して・・・・・・

「おい! 神戸 落ち着け!!」
「これが落ち着いていられるかよ!!!  薔子がいなくなったんだ」
「神戸君!」

杉下さんの制止にも僕は・・・・・・普段のクールな僕なんか かなぐり捨てて薔子を探す

「伊丹が一緒なんだ、大丈夫だ!」
「その伊丹さんがチンピラに絡まれて、捜査中なのに叩きのめして、報復のため連れ去られたんでしょう!!」

くそっ!  俺が・・・  俺が一緒にいたら・・・  胸のなかをジリジリとこがす焦りに じわり、と汗がにじむ気持ち悪さが余計に気持ちを・・・・・・ どす黒いもので染めていく

嫌な予感に余裕のない俺が、再び走り出そうとしたとき誰かの携帯が鳴ったんだ!!!

*****

時間を遡ること数時間前。。。

組対5課にあったタレコミで僕達、特命の3人は角田課長に頼まれ夏祭りにやって来ていた

タレコミの内容は、麻薬の取引があると言うもので・・・  組対5課全員がヤル気で熱くなっていた

現場の警備をしている所轄とも連携し、大がかりな取り締まりになっていくなか、突然、捜査一課の面々も乱入してきたんだ

「悪りぃーが、俺らも噛ませてもらう」

伊丹さんの説明では、この夏祭りを爆破すると言う予告電話がありやって来たのだ

「鈴城! 俺と組んでくれ!」
「ダメですよ、薔子は僕と組むんです」
「だぁー!! こっちには生憎と女性警官が少ないんでね~~ どうしても俺があまっちまうんですよ」
「ダメです! 喧嘩っぱやい伊丹さんだと余計な騒ぎに巻き込まれそうですからね! 薔子は僕と組んだ方がいいんです」

「先輩・・・ 捜査が1番優先されるべきです」
「薔子・・・」

ギリギリと睨みあい続ける僕と伊丹さんに、その場は薔子の言葉で仕方なく向こうに行かせたんだ

それがこの胸騒ぎの始まりだった

*****

ピュゥ~~~  ピュウゥゥウ~~~

浴衣姿の薔子を見た、いかにもガラの悪そうな若者が二人・・・  下卑た笑いとともに伊丹と薔子につきまとう

爆破予告に焦る伊丹がイライラと睨めば、向こうも血走った目を剥いて手をかけてくる

「なんだよオッサン! くたびれたリーマンのくせにすげぇーシャンつれてるじゃねぇーか!」
「こっちは男2人で寂しかったんだ・・・ そのスケに相手してもらうぜ~~~」

「お前らなんかに用はねぇー  怪我したくなかったらどっかに行きやがれ!」
「あんだとこらー」
「やんのか!」

伊丹のスーツの胸ぐらを掴んだ男の手首を掴んだ伊丹が捻りあげる

「い゛い゛でぇ~~~」

伊丹がなおも締め付け、捻れば男はたまらず地面に膝を着けている・・・ 男の片腕を持ち、背中に膝をかけた伊丹が2人にここから去ることを約束させ解放した

「素直に立ち去るでしょうか・・・」
「カッコ悪くて別の場所に行きますよ・・・ それより爆弾が隠されてそうな所を探さないと・・・」
「そうですね! あ! あのベンチの下は?」
「行きましょう」

そうして探している伊丹と薔子の背後から、幾人もの男達が闇に紛れて・・・ 迫ってくる

その事に2人は、気が付かなかった。。。。

*****

「おら! こっちこいよ!」
「リーマンのくせにカッコつけやがって!」
「あんたも来いよ! ベッピンさん」
「お前ら!!」

殴られた伊丹の唇から赤い血が垂れて、片目は腫れている・・・ 

両腕を人数の増えた男に捕らわれ、まるで連行される犯人のように連れていかれたのは・・・・・・  夏祭りの神社の周りを囲む林のなかだった

砂利の上に倒された伊丹は自由が効かない体を揺すり、何とか戒めを解こうとするも・・・・・・ その度に男たちに殴られている

伊丹だとて捜査一課のエースだ、こんなチンピラごときが何人でもいつもならば遅れは取らないのだが・・・・・・

伊丹も薔子も爆弾が仕掛けられていそうな場所を探すことに集中していて、背後から伊丹の首にサバイバルナイフが当てられるまで気が付かなかったのだった

そのまま明るい神社から、暗い林の中へと連れてこられた2人は6人の男達に囲まれていた

相変わらず伊丹には刃渡り30センチ以上はあるサバイバルナイフが突きつけられていて、薔子も迂闊に手が出せずにいた

おまけに浴衣だし・・・ 動きにくいんだよ、浴衣って!  さて、どう動こうか・・・

薔子の眼が、男たちを見据え・・・  観察している

そう、薔子お得意のプロ
ファイリングだった

伊丹が殴られて耳につけていたイヤホンが飛ばされ、三浦や芹沢に連絡が取れない状況で伊丹は身体中から嫌な汗が流れるのを感じている

このチンピラ達の中にいては、薔子は危険すぎる・・・ 狼の群れに迷いこんだ子羊がたどる道など容易に想像できる・・・

薔子を汚させはしない・・・ しかし、こうも捕らえられては身動きもできない

「ちっくしょぉーーー」

砂利にうつ伏せに倒され背後から腕を捻りあげられ、男3人がかりで組敷かれている自分に何ができるかを必死に考えている伊丹だが・・・・・・

サバイバルナイフを持っている 一際大きな体格の男が、伊丹と薔子を交互に見つめている

その視線の意味は、なんなのだろうか・・・・・・

ニヤリ、一つ笑ったその男が薔子のそばに立った

「止めろ!! ソイツに手を出すんじゃねぇーー!!」
「へへ・・・そんなに大事かよ こんな美人なら大事に決まってるだろうな~~」
「なら兄貴にリーマンの前で可愛がっていただけりゃーー 俺らも気が晴れます!」
「へへ・・・ ここでか? そいつの前でか~~? おもしれぇーな」

「止めろ! お前らの汚い手で触っていい女じゃねぇーー! 俺を殴れよ、殴って殴って殴り倒してみやがれ!」
「そんなことしたってよぉ~ 手が痛くなるだけじゃん・・・ それより気持ちイイコトしようぜ!」
「止めろ~~~」

伊丹の声も構わずに薔子の前に立った男は、彼女の肩に手を置いた・・・・・・

*****

「きゃぁあ~~ 止めて! お願いだから叩かないで・・・ 殴らないで・・・」

ガタガタと震える薔子は、男の手が肩に触れる前にその場にへたりこみ・・・  泣きだしていた

・・・・・・鈴城!?  こんなことで泣き出すようなタマじゃねぇーはずなのに、さめざめと泣いているアイツを俺は・・・ 黙ってみていた

何か考えがあるのか、それともいくら鍛練を積んだ猛者でも女の身だ・・・ 急に怖くなってきたのかもしんねぇーーー

くそっ!! 俺がいながら・・・

しかし、怯えるにも程がある泣き方に兄貴と呼ばれたリーダーの男も不振がっている

「おめぇ・・・」

リーダーがまた鈴城の肩に手を置こうとして・・・  耳を塞いでいる手首を掴んだ

ぐぃっと腕を伸ばして浴衣の袖を捲り上げれば、そこには・・・・・・  幾つもの青アザが白い肌に浮かんでいる

何故かリーダーが真剣な顔をしだし、反対の腕も調べれば・・・・・・  同じようなアザがあった

「おい! リーマン・・・お前はこいつと恋人なんだろう?  このアザはどうしたんだ」

知らねぇーよ!  もしかして、ソンの野郎が鈴城に暴力を?  こいつはいわゆるDVってーやつか?

俺が答えないのに勘違いした野郎は、鈴城に聞くが・・・

「ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・ 私が悪いんです・・・ ごめんなさい」

と、繰り返しては涙をポロポロとこぼしている・・・  どうやら鈴城に何か考えがあるんだな・・・  俺はノッタ方がいいんだよな?  きっと

「ふん! 自分の女を躾てどこが悪い!!」

この言葉に真っ先に反応したのが、何故かリーダーでよ・・・ 鈴城にどっから出すんだってー猫なで声で話してやがる

コレには仲間もポカンとして、ただ見てやがる・・・  だが、一人残らずリーダーを見てるのはありがたい・・・

俺はこっそりポケットの中に手を入れ携帯のボタンを押した

バレないように視線を鈴城に戻せばアイツ! 泣きながら俺に親指立ててやがる

「許してください! 何か買ってきます、鳥居から5分ほど歩いた林の中なんですから、走ればすぐに買ってこれますから!」

目を擦りながら言う鈴城をリーダーは立たせ、抱きしめようとして・・・ 止めた

「いいよ、あんた苦労してんだから・・・ 俺のお袋もあんたと同じなんだ  酔った親父にいつも殴られてた・・・」

「だから女を殴る奴は許せねぇーんだ!」

リーダーのサバイバルナイフが俺を襲う!!  こいつはヤベェ・・・  そう思った俺の上に何かが重なった感触がした

「ダメ! ・・・いつも叩かれちゃうけど、優しいところもあるの」
「ますます おふくろそっくりだ」

「兄貴! 早くその女をヤっちゃって下さいよ~~ 兄貴の後には俺らもヤりますんで・・・」

どうやらリーダーからは鈴城を犯そうなんて気はなくなったみてぇーだが、他のチンピラはヤル気満々じゃねぇーか!

くそっ!! ・・・俺が途方に暮れたとき、俺の上で押さえつけていた男が 《バキィィッッ》という音とともに降っとんで行った

おいおい・・・・・・ゆうに3メートルは吹っ飛んだ男は地面に受け身もとれずに叩きつけられ、「ぐえっ」て呻き声を上げて動かなくなっちまったい

続けて2発、3発、と音が聞こえる度に俺の体は自由になる

「そこまでだ! こいつがどうなってもいいのか!」

見れば鈴城がリーダーの手に!!!

サバイバルナイフの銀光が鈍く俺の目に刺さった

*****

芹沢君の携帯に伊丹さんからの無言電話がかかり、その携帯を聞いた杉下さんが音を拾い薔子の居場所が判明した

神社の鳥居から5分の範囲だな!  OK! 手分けして探すなか、俺と課長は見つけたんだ

「課長、他の人に連絡お願いしますね!」
「おっ! ちょっと? ちょっとーー!!」

俺は伊丹さんを組み敷いてる3人を見て、後ろから急襲し・・・  うまくいった!

うわっ! コイツらのリーダーか?? ガタイがプロレスラーみたいにデカくて・・・ おまけにサバイバルナイフかよっ!!

ソイツは薔子を人質にこの場を逃げようと考えたらしい

「おいソン! 鈴城を助けるぞ!」
「勿論です 俺が先にいくから伊丹さんは援護してくださいね」

小声で話してから俺はタイミングを計ってるんだけど・・・  しょ・・・ 薔子???

何で浴衣の帯に手をかけてるの~~~  それは後で俺がするの! 楽しみだったのに・・・ とととっ!!! 口が滑っちゃった

薔子は首にサバイバルナイフを当てられ、背後にはガタイのいいリーダーかな? その男に肩を掴まれている

その男の後ろには 俺が殴り飛ばして気絶しているチンピラを除いて、あと3人が立って逃げ道を探しているんだけど・・・・・・

こんだけ悪そうな面子が揃っててさ・・・  もしかしてコイツ等が角田課長が探してる麻薬グループなんじゃないの?

そんな事を考えている間に、薔子の足元に帯がとぐろを巻いて落ちた

「鈴城・・・  何してんだよっ //////」
「何を想像して顔を赤らめてるんでしょうか? 伊丹さん・・・」

「ばっ! バッカ言うなっっ!!!  俺~~は なんも考えてねぇーよ! //////」
「お言葉ですが!  ・・・・・・真っ赤な顔して言われても説得力ないですから!」

っていうか、ナイフを首に当てられている恋人を目の前にして僕が 余裕を取り戻したのは 何故かって?

まぁ、見てなよ!

≪ シュッ・・・ ≫

空気が動いた・・・  薔子はリーダーが掴んだ肩を 浴衣ごと振り払い 腰を落として振り返りざま・・・・・・ リーダーの手首に 回し蹴りしナイフを飛ばし、そのまま腹に蹴りを入れた

「ぐぅ・・・」

浴衣を脱ぎ捨てた薔子は、身体にピッタリとした短パンとタンクトップを下に着てるんだけどね  伊丹さん、残念でした☆

俺は薔子が動いたと同時に背後の男を確保しに行き、隣を見れば伊丹さんも同じだった

取り残した1人が林の中から逃げていこうとして・・・・・・  大木さんや小松さんに取り押さえられていた

「何だよ! お前ら一体何なんだよ!」
「リーマンをちょっとからかってただけだろうが! 放せよ!」

取り押さえられたチンピラ達が口々に喚き出すのを、スッと進み出た角田課長がいつもとは打って変わり・・・  眼鏡の奥の目がギラリと光る

「お前達がただのグループじゃないのは、とっくにお見通しだよ!  腕の注射跡にハイになってた様子から麻薬打ってんのは分かんだよ」

「そんなこと してねーからな!」

ぎゃいぎゃい騒ぎだしたチンピラに課長の一喝がお見舞いされた・・・・・・  いつもの「暇か?」なんて言ってる課長と同じ人とは思えないほどの迫力だよ

「ベテランの刑事(デカ)の眼を、侮るんじゃないよ!」

連行されたチンピラ達を見ながら、薔子がリーダーに近寄る

「ふん! DVなんて嘘だったのかよ!」
「嘘をついて ごめんなさい  このアザは一昨日の稽古でついたものなの・・・」

「けっ!!!」
「お母さんを想う心があるのなら、罪を償い真っ当に生き直して下さい」

「・・・・・・無駄だよ  もう、おふくろは・・・ 死んだんだ」
「身体は亡くなっていても、お母さんはきっと、ここにいますよ・・・」

そう言って薔子はリーダーの胸に掌を置いた・・・

「お母さんに胸を張って今の生き方を言えますか?」
「・・・・・・アンタ 痛いとこつくんだな」

連行されたリーダーはその後、取り調べにも素直に供述していると聞いた・・・・・・  薔子の言葉が彼を変えたんだろう

*****

「さて、麻薬グループも捕まえたし・・・  薔子! 浴衣を着て夏祭りに出かけようか?」
「はい! ・・・って言いたいんですが、浴衣はもう着れなくなってしまいました」

見ればさっき脱いだ浴衣は地面の上で、乱闘の時に踏まれてぐちゃぐちゃに・・・ 薔子が土を払っている

「そっか・・・ じゃ、そのままで・・・」

そのままでもいいじゃないって言おうと思ったんだけど、改めて薔子の姿を見たら・・・・・・ダメだ!!!

白いタンクトップと黒のウェアの短パンは、薔子の体の線を思う様描きあげていて・・・  いつもはスーツとシャツで隠れている筈の 胸の膨らみも 首の線の美しさも 腰の細さも 腕や脚のしなやかさも 露わになっている

気がつけば伊丹さんの顔は赤いままで、芹沢くんも目を剥くほど薔子を見て真っ赤だし、大木さんと小松さんなんて後ろ向いて見ないようにしてるし・・・

俺は慌てて・・・  スーツの上着を脱いで 薔子に着せたんだ

「三浦さん! 爆破予告はどうなったんですか?」
「ああ、悪戯だって報告があった」

「角田課長! 麻薬グループは捕まえたんですし、特命係はもういいですよね」
「え? あ・・・ああ いいぞ」

「杉下さん・・・ お先に失礼します」
「どうぞ」

俺は薔子を連れて林の中を出て、愛車を走らせ薔子の部屋へと向かったんだ

*****

えらい長くなりましたが、後日談としてもう1つ書きますね

たまには警察らしく・・・と、書いちゃいました

では(^-^)/

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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