相棒 《バラ色の人生》

及川さんネタ☆でございます

***

「おはようござ・・・ 何だ誰もいないんだ」

僕は特命係の自分のデスクに鞄を置いた

ん? 招待状じゃないか・・・  誰のだろ?

僕は部屋の机の上に置いてある結婚式の招待状を開いた

「あっ! 真理さんか・・・」

確かお相手は・・・あれ? 監察の人だ

「 ってことは大河内さんの部下なんだ」

それにしても杉下さんと薔子ちゃんは何処へ行ったのやら・・・

僕はパソコンに向かいチェスをしながら2人を待つことにした・・・

この時の僕は自分に待ち受ける運命を知らずに呑気にチェスをしていたんだよな~

***

「真理さんの結婚式楽しみですね」
「そうですね 新婦である彼女が喜んでくれる結婚式にしたいですねぇ~」

あ、薔子ちゃんだ・・・  杉下さんと一緒にどこに行ってたんだろう

「せ~~んぱい!」

あれ? あれれ? 薔子ちゃんが甘えた声出して笑いながら僕の肩に手を置いた・・・  普段なら嬉しいスキンシップだけど僕の気のせいかな?  ニンマリ笑う笑顔が黒いんだけど・・・

悪寒を感じながら上司を見れば・・・  うわあ!!!  なんで杉下さんまでニンマリ黒笑顔なんですかっっっ!!!

本格的にゾクゾクする身体に悪い予感しかしないし~

「実は新婦の真理さんから依頼がありまして 披露宴で特命係が催し物をする事になりました」

杉下さんが黒笑顔のままで話し始めるから僕は顔を引きつらせていた

「真理さんが大好きなミュージシャンの真似をして歌って踊るんですよ! 君にうってつけだと思いませんか?」
「思いません」

杉下さんが完全に壊れて楽しんでる・・・  僕を弄んで遊ぼうとしてる・・・  怖いよ~~~

「先輩☆  私も先輩がカッコよく歌って踊る姿がみたいんです!」

ドキッ・・・  薔子ちゃんの期待の瞳が眩しいっっ!  キラッキラしてんだよ!  ねぇ信じられる? 僕を見てキラキラした目で見つめてるんだよ! クラクラするほど魅力的なんですけどっっ!

「薔子ちゃん・・・」
「先輩! 真理さんの為なんです・・・  お願いします」

うう~~~  薔子ちゃんの頼みなら受けたいけど・・・  一人は嫌だし・・・  そうだ!

「薔子ちゃんが一緒に練習して本番も一緒に踊ってくれるならいいよ」
「分かりました! 良かった~先輩が受けてくれて」

明らかにホッとしてる薔子ちゃんが珍しくて・・・  何か嫌な予感するんだけどな

「で、誰の真似して何を歌って踊るの?」
「コレです!」

じゃ~~ん・・・  なんて効果音を言いながら薔子ちゃんが差し出した物は・・・

「これ? う、う、嘘でしょ? ねぇお願い嘘だと言って!」

そこには前から似てるとか言われて 嫌悪感を持っていた及川光博のキザな笑みが写っていた

「まずは良く見て踊りを覚えましょう!」
「嫌だ! お断りします!」

僕が拒否したら・・・  うわっ!杉下さんの冷視線がっっ! つ・・・ 突き刺さるっっ

「一旦受けておいて断るだなどと・・・  神戸君、それは少々人としてどうかと思いますがね」
「お言葉ですが! 僕はこの及川さんが嫌いなんです! それに最初に誰の真似をするのか言わないのも問題ある
と思います」

「・・・先輩は  ・・・しないんですね」

悲しそうな薔子ちゃんの声に彼女を見れば、くしゅん・・・と萎れた感じに胸が締め付けられる

「薔子ちゃん・・・」

「ならば薔子さん、これはどうですか?  捜査一課の芹沢君や陣川君、交通課の男性諸君に一緒に踊ってくれるよう頼めばいいのでは?  なぁーに君が頼むのなら皆さん快く承諾してくれるでしょう・・・  何せ普段は君に話しかけたくても話せない方々が沢山いらっしゃいますからねえ~」

「なら杏子ちゃんや詩織ちゃんも声をかけましょう」

え?  芹沢君は彼女がいるからいいとして・・・  陣川さんや交通課の男共と薔子が踊る?

恋人(あ、俺ね!)がいる事は周知の事実だけど、まだまだ彼女を狙う奴等がわいて出るほどいるのに・・・  え゛え゛ーーい!  薔子の周りを男がうろつくくらいなら俺がやる!

ああ! やってやるさ! ミッチーより俺の方がカッコイイって薔子に解らせてやる!

「やる! 俺やります!」

杉下さんがニンマリ笑ってるけど・・・  ハイハイ 貴方の策にのっかりましたよ! じゃなきゃ杉下さんの事だ、他にも男をぶつけてくるだろう

「ではさっそく此方のDVDを見ることにしましょう」

まんまと杉下さんの思う通りになっちゃったな・・・   はぁ・・・

***

PVやライブのDVDを見て、薔子と僕は踊りを図案化して書いていく・・・それが終わったのはもう夕方で、根をつめてたから一息つくために彼女を職員用の喫茶へと連れていった

珈琲を飲みながら僕は彼女に聞いてみた

「ねぇ薔子・・・  条件追加してもいい?」
「え?」

訝しげな薔子の耳元で追加の条件を伝えれば頬を染める彼女・・・  条件 何だと思う? 前から考えてたんだ

「さ、言ってみて?」

「ここで?」
「そっ・・・  早く!」

「・・・た! っける! //////」
「どもっちゃうんだ薔子・・・  ふふっ 可愛いけど、ちゃんと言って?」

「・・・たける //////」
「はい、良くできました これからそう呼んでね? もちろん仕事中もね!」

「う゛ーー・・・  わかりました」

それから結婚式までは時間が許す限り二人で練習して 完璧に歌と踊りをマスターした僕・・・  やる時はやるんだよ

そして迎えた結婚式当日・・・

真理さんはウェディングドレス姿が綺麗で幸せそうだ

いずれ薔子にも僕のためにウェディングドレスを着てほしいんだけどな

***

さて、やってきました披露宴・・・  僕等の出番は最後らへんだ

「特命係の方は準備をお願いします」

薔子ちゃんと二人で着替えに行き舞台袖で待機してるんだけど・・・  薔子ちゃん、僕と同じタキシード着ちゃってる

「せん・・・ 尊さん頑張りましょうね」
「そうだね・・・  二人で弾けよう!」

【では特命係の神戸さん、鈴城さんによる歌とダンスです】

ミラーボールが輝き回る光の渦の中、僕達は笑顔で舞台へと駆けていった

「この夜から真理さん達のバラ色の人生が始まる! La Vie en rose~~~」

~♪☆~♪~♪☆~♪~♪☆~

前奏が始まって薔子ちゃんとダンス!

歌って踊って本物のミッチーばりに笑顔と投げキッスを振りまいて間奏を盛り上げた

キャー♪という歓声に気をよくして歌い踊ってる僕は、何かに目覚めそうなほど気持ち良かった

何より薔子ちゃんと二人でって言うのがね♪

最後のサビで僕は薔子ちゃんを抱き寄せ踊り出すと、彼女もノってくれて情熱的なダンスを仕掛けてきた

ふっふぅ~~~ん♪  そのお誘いノリましょう!!!

タキシード姿の僕達はパッと見は男が二人で、しかも恋人同士のように躯を絡ませ踊っているように見えるからか
周り中からキャー♪という歓声が・・・

耳がっっ!!!   痛くなるほどの黄色い声援が鳴り響く

そうして曲が終われば拍手に包まれている僕達・・・  はぁ、終わった

にこやかに舞台を降りて着替えに与えられた部屋に戻る

二人とも衝立(ついたて)で仕切った中で着替えてるんだけどね

僕はタオルで汗を拭いて手早く着替えを終らせる・・・  と、薔子ちゃんが唸ってる

「どうしたぁー 薔子」
「う゛ー・・・  汗でドレスがくっついて・・・  まだ時間がかかりそうだから尊さん先に・・・「どれどれ」・・・きゃっ!入ってこないで先輩!」

「くっついちゃうんでしょ? タオルで拭いてあげる♪」
「ええ?」

慌てて胸元を押さえた彼女の、大きく開いた背中をタオルで拭けば直ぐに乾いてドレスのファスナーを上げて・・・  肩口の白い肌に唇を寄せる

「た・・・ける」
「薔子・・・  綺麗だ」

彼女は深い碧色の膝丈のドレスを着ているけど、胸から上は肩紐だけで長い首も鎖骨も綺麗に見えてる

式の間も披露宴も・・・  他に人がいるから触れられなかったけど・・・  今なら抱きしめることができるな

僕が抱きしめようと腕をのばせば、くるっと振り向いた薔子が逆に僕に抱きついてきた

「どうした?薔子」

彼女からの行動なんて珍しいんだけど・・・  どうした?何かあった?

「尊さん、本物みたいにカッコよかった・・・  女のコに騒がれて妬けちゃうくらい」
「薔子・・・」

「他の娘がうっとり見てるのが堪らなく嫌だった・・・  尊さんは私の恋人なのに・・・」

うわっ! うわっ! うわっ!  嫉妬?薔子が嫉妬? 初めてだ・・・ 薔子がこんなこと言うなんて

「馬鹿だな・・・ 俺には薔子だけだって・・・ 知ってるだろ?」

ギュッてしがみついてくる薔子が愛しくて、俺もしっかりと両腕で抱きしめる

「まだ夢見てるみたいなの・・・ 尊さんが私の恋人だなんて・・・ もし夢なら一生覚めないで見ていたい」

可愛いことを・・・  俺の理性が崩壊するなって方が無理だよね

「薔子・・・ キスして・・・いい?」
「でも戻らなきゃ先輩」

「まぁーた先輩に戻ってる! ・・・少しくらい大丈夫だよ」
「でも・・・」

「何も言えないように塞いじゃおっ!」
「ん゛っ・・・んんっ・・・あ・・・ん・・・」

最初から舌を挿し込むディープなキスで薔子を攻めちゃう俺だけど・・・ 息苦しさに君が漏らす吐息に・・・ 唇を僅かに離す

眉根を寄せて目を瞑り頬を染めた薔子が・・・  綺麗だ

「綺麗だ・・・ 薔子」

そう呟いて再び唇を重ねた俺は、君に溺れていくんだ

甘い・・・  甘い・・・  砂糖菓子より甘いキスに・・・

凛々しくて男前で強くて・・・ とびきり優しい君に・・・  俺は溺れてしまうよ

この幸せを・・・  君と続けていきたい・・・

***

『皆様、花嫁からのブーケトスが行われますので是非そちらにお進みください』

司会の女性が呼びかけると式を上げた教会の前に女性が集まる

「薔子・・・ 行っておいで」

どうしてか尻込みする薔子に「ん?」と尋ねれば返ってきたのは彼女らしいというか、何というか

「あの娘達の中に入ったら私・・・ 頭が飛び出るから・・・ デカさが目立つ」

背が高いって気にしすぎだよ! ・・・まぁ、今日はヒールあるの履いてるから確かに僕より高くなってるけどさ

「ほら、記念だから行っておいで♪」
「でも・・・」

「いいから!」

肩を掴んで押して薔子を女のコ達の中に入れれば確かにピョコンと飛び出る頭

そこから俺を見る薔子の居たたまれないって顔が、何だかゾクゾクするほど・・・  あ、いや・・・  可愛い、うん! 可愛いんだ!

あれ? よっぽど恥ずかしいのかな・・・  手招きしてる

「薔子・・・  どした?」
「傍に居てください」

「そんなに居ずらいの? 少し背が高いだけじゃない薔子は」
「でも・・・」

俺は彼女の耳に口を寄せて囁く・・・

「薔子に甘えられるの大好きだから居てあげる♪」
「せ・・・尊さん」

「ああ、ちょっと違うか・・・」

俺はとぼけた顔して空を見て呟いてから薔子を見たら、彼女はキョトンとしている

「薔子が大好きで大好きで仕方ないから・・・  傍に居るよ」

「たっ //////」
「うふふ~~~ん」

俺の言葉に真っ赤になった薔子に笑顔が溢れちゃうよ

っと! 視線を感じて薔子から目を離せば・・・ うわあ! 招待客が全部僕達のこと見てる!!!

「神戸、いちゃつくのはいいが場所をわきまえろ」
「大河内さん、いちゃつくだなんて・・・本当のことを(満面の笑顔)  恋人同士ですから僕達!」

「まったく警部補殿は所構わず口説いてらっしゃって、いいですね~」
「おやまぁ伊丹さんはご機嫌斜めですか?」

『皆さんブーケトスを始めますよ! 花嫁さんに御注目下さい』

「いくわよー」

《ぶんっ!》

花嫁の真理さんが勢いよくブーケを飛ばして・・・ よく飛ぶなぁ~

女のコ達の後ろに居る薔子の隣で眺めていたらブーケがこっちに落っこちてきて・・・

《ポン!!!》

「おめでとう尊さん」
「ありがとう! じゃなくって・・・ 何で僕の手の中に落ちてくるかな~」

そう、ブーケはあろうことかスポッと僕の手の中に・・・

「よかったな尊! 次の花嫁はお前で決まりだな」
「大河内さん!からかわないで下さい」

僕はブーケを見つめて隣の薔子を見た

「俺のこともらってくれる?」

差し出したブーケを微笑んで受け取る薔子は・・・

「ふふ・・・喜んで  いつでもお嫁に来てくださいね」
「嬉しいわ薔子ちゃん! アタシ良い奥さんになるから! ウェディングドレスは何が似合うかしら」

僕がふざけて女言葉でノッていると薔子ちゃんが堪らず噴き出して、大笑いしてる


・・・・・・ごめん薔子、本当はせっかくのブーケで今すぐにも君にプロポーズしたいんだ・・・・・・でも、僕はS・・・スパイだから・・・  杉下右京を観察するスパイだから・・・

君に全てを打ち明けて・・・  君に許してもらえたら・・・

その時には、君に申し込むよ・・・  君に許してもらえたら・・・

いずれハッキリさせるから・・・  僕が特命係に来てから もうじき半年が経つ・・・いい加減、動きがあるだろう  だから その時こそ!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・許されなければ、俺はどうすればいいんだろう

愛してる・・・君を・・・  愛してるんだ・・・狂おしいほどに・・・  誰よりも・・・

*****

笑顔の裏にも葛藤のある神戸さんが好きですね~~  
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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