相棒 ≪温泉と宴会≫

さて温泉と言えば宴会!ですよね♪
私も神戸警部補と、さしつさされつ・・・  やってみたいなぁーー(笑)

***

「先輩・・・もう大丈夫?」
「ああ」

まだ頬が赤い・・・そう思ったときには私は・・・先輩の頬に触れていた

「薔子ちゃん・・・手が冷たくて気持ちいいよ」

寝ている先輩の頬に触れた私の手に目を細める貴方は・・・まるで猫のようだ

「水を飲んだ方がいいです」
「今はこのままがいいな・・・」

引っ込めようとした私の手が貴方の手に捕まって・・・悪戯っ子の顔した貴方は微笑んだまま私を見上げてきて私は困ってしまう

顔が熱くなり鼓動が跳ねてしまうのが貴方に知られてしまうから・・・でも、自分から振りほどけないのは何故だろう?

「部屋に戻れますか?」
「うん、もう大丈夫・・・ それより薔子ちゃん、そこに立ってみて」

「こう・・・ですか?」

椅子に起き上がった先輩の目が、また猫みたいに細くなってる

「その浴衣すごく似合ってるよ・・・浴衣の濃紺が薔子ちゃんの肌の白さを引き立たせて・・・  触れたくなるほど・・・似合ってる」

一瞬でガラリと変わる先輩の目が、視線が、熱い・・・

気持ち良さそうに猫が目を細めてる、ほのぼのした雰囲気が一変・・・黒々とした切れ長の双瞳が私を真剣に、妖しく見つめてる

この眼が・・・私の鼓動を跳ねさせて、心を震わせてしまう・・・そう、もう自分でも気がついてる

私は先輩が・・・・・・貴方の事を・・・・・・初めての、恋が始まっているのだと、気がついていた

「部屋へ戻りましょう?」

先輩をゆっくり立たせ肩を貸しながら部屋へと戻れば、右京さんが先に戻っていて先輩の様子に少し微笑んでいる

「また逆上せた(のぼせた)ようですね、君は」
「仰る通りです」

ははっ・・・素直に認めるんだ 先輩

「しかし前回と違って付き添ってくれる人がいて助かりました」
切れ長の目が私を見て・・・ふわり、と細められた

「・・・良かったですね そうそう宴会場へ行く時間の様です、薔子さん行きましょうか?」
「では僕も・・・あれ?」

「危ない!」

立とうとした先輩がよろけたから咄嗟に抱きしめて支えたら・・・顔が近いっっ!

「その様子ではまだ動けないでしょう・・・食事は此方に運んでもらいますか?」
「お言葉ですが、少しふらついただけで御心配には及びません・・・大丈夫です」

「先輩まだ横になってた方が・・・」

「一人は寂しいじゃん」

意外に寂しん坊なんだ・・・それなら と、3人で宴会場へと向かったんだけどね

宴会場の面子が・・・なんだか心配なんだけど

***

右京さんと3人で宴会場に行けば、既に御膳には人が座っていて空いてる所は・・・と!

「ここが空いてますね」
「では僕は此処に座ります」
「薔子ちゃんを真ん中にして両側を僕と杉下さんで座れば安心ですね」

・・・何が安心なんだろう? よく分からないけど私達は御膳に座って開始時刻を待っていた

「上座が空いてますね・・・誰が来るんだろ?」

先輩の言う通り上座がぽっかりと空いてるけど・・・もしや、おじ様来るつもりかな?

「やぁやぁ 待たせちゃったかな?」

あ! やっぱり・・・丸山さんを引き連れて入って来たけど・・・あはっ、皆見事に固まってるなぁ~

「なんで小野田官房長が来るんだよ!」
「知りませんよ~」
「これじゃ~ゆっくり飲めやしねぇぜ?」

伊丹さん達がボヤいてるわ

「僕ね、堅苦しいこと苦手なの だから今夜は無礼講でね・・・じゃ乾杯」

早いっ! 皆まだグラス持ってないのに・・・くすくす笑ってたら、やだ おじ様に手招きされちゃった

「ちょっと行ってきます」
「どうぞ」
「え?どこに?」

うふっ・・・先輩に意味深に笑っておいて、私はおじ様の傍に・・・隣の席に座らされちゃった

「鈴城ちゃん! 先ずは一杯どうぞ」
「カクテルですか? 宴会場だとビールなんじゃ」

「君のために作らせたの きっと美味しいから飲みなさい」

何だか怪しいなぁ~・・・私が日本酒に弱いの知ってるからなぁ~

「やぁーだ、僕のこと疑ってるの? でもね鈴城ちゃん、たまに酔い潰れるほど羽目を外してもいいんじゃない? こういう席だし」

「ますます怪しいなぁ~・・・ま、でもカクテルなら大丈夫かな? んっ・・・美味しい♪」

これが間違いの元だったなんて私、分からなかったのよね・・・美味しいからって怪しいカクテルはお代わりするもんじゃなかったわ・・・

それに小野田のおじ様がにこやかな時は気をつけなきゃいけないってことも・・・温泉で浮かれてたからかな~

***

「薔子ちゃん・・・大丈夫かな」
「神戸君、少しは料理を頂いたら如何ですか?」

そんな悠長な・・・ま、でも お酒には強い薔子ちゃんだから心配しなくてもいいかな?

そう思ってた僕が料理を食べたり隣の芹沢君と話していたら・・・急に《ドン!》と、座椅子の背もたれに衝撃
が! ・・・っぶないな~ビールが溢れちゃうよ

「はり? 転んじゃった・・・」

この声は薔子ちゃん? 慌てて振り返ると僕の座椅子の背もたれの上に顎を乗せて笑ってる彼女がいた

「うふふ~~~先輩っ! 飲んでますか?」
「薔子ちゃん?」

「てへ~~~  ・・・美味しいカクテルをおじ様に頂いたんですよ~」

カクテル・・・それくらいで薔子ちゃんがこんなにも酔っちゃうの?  是非レシピを教えて欲しい・・・いやいや

「薔子ちゃん、水を・・・  あれ?」

水のペットボトルを渡そうと振り向いたら薔子ちゃんがいない!

どこどこどこ・・・  げっ! マジですか?

「伊丹さぁ~ん・・・とぉ!」
「お゛わ゛あ! 鈴城いきなり飛び込むな・・・っ!  酔ってんのか?」

「うふふぅ~ 私ね~伊丹さんのアダ名知ってるんですよ~」
「先輩のアダ名!? なんですか?」

芹沢君が律儀に突っ込んじゃうから薔子ちゃんが・・・キラキラお目々で伊丹さんを見てる・・・ってか薔子ちゃん! 背もたれ越しに伊丹さんに抱きついてるし!  僕は剥がしに向かう

「イタミン!って呼ばれてるんですよね~」

「へ?  伊丹だからイタミンか・・・何か可愛いアダ名ッスねぇー 先輩!」
「ふざけるな」

「うふふ~・・・イ・タ・ミ・ン! いっつも怖い顔しちゃって~本当は優しいくせに! あ、照れたイタミン可愛い~♪」
「バカッ・・・男に可愛いとか言うんじゃねえよ!」

「だって可愛いものは可愛いし・・・イタミンってのも可愛い~~~」
「おい、大丈夫かよ鈴城・・・」

「ん゛ーーー」

伊丹さんの座椅子に凭れてる薔子ちゃんは、しどけない様子で・・・普段のきっちりとした彼女からは想像もつかない有り様で、横座りしてる足首や脛がチラリと浴衣から見えてる

「鈴城さん・・・えらく色っぽいッスねぇ~ 《バシッ》 痛っ!」
「見るんじゃねぇーよ~芹沢!」

「こんなに弱かったか?嬢ちゃん」
「・・・おい鈴城・・・おい!」

駄目だ・・・胸にどす黒い物が膨れ上がってきて止められない!

「杏子・・・神戸さん見て・・・」
「うわ! 怖い顔して伊丹さん睨んでるね」

「「あんな神戸さん初めて見たね・・・」」(2人揃って驚き中)

僕はもう周りの目なんて意識になかった・・・どす黒い嫉妬に胸を焦がしてどうやって彼女を取り戻すか考えていた

・・・きっと酔いが醒めたら薔子ちゃんには怒られるだろうけど、大丈夫・・・君の気持ちはさっき分かったからね

そうして僕は薔子ちゃんの身体を後ろから抱きしめ座椅子から離す・・・彼女が振り返り僕を見て嬉しそうな笑顔になって胸がトクン!と高鳴っちゃう

「あ! タケルン♪」
「誰がだよ!」

「先輩のことです! 神戸 尊だから・・・タケルン♪」
「そんな輝いた笑顔で云われてもね~・・・でも可愛い♪」

「イタミンとタケルン♪ うふふ」
「さ、お水飲んで薔子ちゃん」

「や! ビール飲みたい」
「じゃ席に戻って料理も食べよ 空きっ腹にお酒は身体に悪いよ・・・ね?」

顔を覗き込んで耳元に囁けば薔子ちゃんの瞳が潤んで僕を見つめてくれて・・・ぐはぁっ・・・は、破壊的に、可愛いんですけどぉ~

「神戸警部補!くっつきすぎですよ!」
「嫁入り前の娘を公衆の面前で抱きしめるなんて何を考えてるんです!!!」

あちゃー・・・三浦さんに叱られちゃったけど、僕は彼女の腰に回した腕を緩める気はないんだよね

「お言葉ですが! 公衆の面前だからこうしてるんですよ」
「はあ゛? 何故ですか警部補殿」

僕は三浦さんを見つめながら、他の男に聞かせるように声を出す

「くすっ・・・こうすれば彼女が僕のだって認知されるでしょ? そうしたら・・・他の男避けになるし、言い寄る男も減りますし・・・何より」

「何より?」

ふっ・・・さっきより艶めいた笑みを浮かべて三浦さんを見る僕の言葉を周りの男どもが聞いている

「想う女に触れられるチャンスは逃さないんです、俺は! ・・・さ、行こう薔子」
「う・・・ん」

あらら・・・僕の腕の中で寝ちゃったよ 無防備だな~ よいしょっと

僕は薔子ちゃんを横抱きにして(いわゆる姫抱きってやつね☆)宴会場を後にして部屋へと戻ることにした

料理は部屋に運んでもらうよう仲居さんに頼んで・・・薔子ちゃんの様子に仲居さんが部屋までついてきて布団を敷いてくれた・・・って!!!  一組はマズイでしょ~・・・まずい、よね?

***

「ん・・・おみず・・・ほしっ・・・」

喉が乾いたんだね・・・ここは口移しで♪ ごめんなさい 嘘です 紳士でいると誓います

「薔子ちゃん! 起~きて? 冷たいお水がありますよぉ~~」
「お水・・・」

よっぽと水が欲しかったのか、のそのそと布団から這い出した薔子ちゃんが僕に近づくけど、寝起きだからだね?
 そんな無防備な態度なのは

「薔子ちゃん官房長のカクテルってどんななの?」
「味は私の好きな柑橘類で・・・きっとベースには日本酒使ってる」

「へぇ~日本酒なんだ」

ペットボトルを差し出せば彼女はパキッと蓋をあけて、ゴクゴク飲んでいる

「ふぅ・・・私は日本酒に弱くて小さなグラスで半分も飲めば酔っちゃうんです」

日本酒かぁ・・・覚えておこう

「私はどれだけ寝てましたか?」
「ん? 30分だよ」

「じゃまだ終わってませんね、宴会場に戻ります」

立ち上がろうとした薔子ちゃんの手を掴んで引き戻せば、彼女は僕の腕の中!

「せせせせせ・・・先輩! //////」
「食事はこっちに運んでもらったし二人で食べてからでもよくない?」

「でででででもも・・・食べるなら離して・・・先輩」
「やだ!」

「え?」
「酔っぱらった薔子ちゃんは僕以外の男に密着してたから、今は僕が密着するの!」

「酔っぱらって・・・密着?」
「そう! 僕がどんなに悔しかったか分かる? ・・・好きな女が違う男に抱きついてたんだぞ」

「・・・嫉妬してた?」
「そう! 胸が苦しくて息がうまく吸えないくらい」

「・・・ごめんなさい」

しゅん・・・と項垂れる薔子ちゃんを抱きしめて僕は彼女の様子に満足する

「すまないって思う?  なら、一緒にご飯食べよ!」
「・・・はい」

「じゃ、あーん」

僕は薔子ちゃんに箸を持たせて口を開けて待つ

「先輩! //////」
「そこの刺身入れて あ~~~ん」

「くすくす・・・はい」
「パクッ・・・美味しい♪ 次はそっち」

「はい」

こうして僕は薔子ちゃんを独占して・・・さっきの黒い感情が跡形もなく消えたのが嬉しかった

「今度は僕が・・・  薔子ちゃん、あ~~~ん」
「・・・私は自分で・・・」

「だめっ!」
「無理です  //////」

「やだ!」
「先輩!」

真っ赤な薔子ちゃんに箸を持った僕が迫っていると・・・とんだお邪魔虫が

「お楽しみの所申し訳ありませんがぁ~~~」
「あ゛ーーーやっぱり鈴城さんの貞操の危機だ!」
「警部補殿~いけませんよ」

何だよ! せっかく薔子ちゃんと甘い時間を過ごしてたのに!

「薔子さん、官房長が呼んでます」

止めは杉下さんかよっ!

「では宴会場に戻りましょう」
「あ・・・先輩も一緒に・・・」

「ソンはいいから! 鈴城行くぞ! ほれ!」

「鈴城さん行きましょう~~~」

「では警部補殿、ごゆっくりお食事を楽しんで下さい」
どうして皆で僕を置いていくかなあ!

「絶対ワザとだよなっっ!!!」

僕は慌てて薔子ちゃんを追いかけたんだ

***

  ※~~翌朝・・・・・※

「はぁー 昨日の宴会で飲みすぎましたね~  ね、先輩!」
「ばぁーか! 飲みすぎなのは てめぇだけだ! 芹沢」
「それにしてもなぁ・・・・  嬢ちゃんが官房長のお気に入りとはな」

捜査一課の3人が昨日の宴会をふり返り、首を振る・・・・・・

『僕ね、鈴城ちゃんのファンなのよ  ・・・・・・だからって訳じゃないけど彼女に何かしたら、僕と杉下が黙ってないからね  ・・・・・・僕、本気だから』

あくまでも にこやかに言い放つ小野田に、酔いが醒めるほど背筋に何かを感じたのは捜一トリオの3人だけではなかったが、皆 曖昧に頷いて誤魔化していた

「でもよぉーー  ソンの奴が ちょっかいかけてるけど大丈夫なのか?」

3人の中で最年長の三浦らしく神戸のことを気遣っているが・・・・・・ 伊丹は「ふん!」と大きく鼻を鳴らして却下した

「どうせ警察庁から2階級降格したのも女がらみだろうーぜ! ほっとけばいいさ!」
「警部補ってモテそうですもんね~・・・今も警視庁イイ男No.1って騒がれてますしね~ ・・・先輩は警部補に女性のモテ方を教えてもらったほうが・・・ ≪バキッ≫ ・・・痛いなぁーー」

「お前はベラベラと煩いんだよ!!!」
「痛ぇぇーーー  あ! 鈴城さんだ」

芹沢が見れば宿のロビーに来たのは帰り仕度をした薔子に神戸に杉下という、特命係の3人で・・・・・・  薔子は御土産物を売店で見ている

「何買うのかなーー」
「おら芹沢! 俺達はもう行くぞ!」

「このまま直ぐに仕事だぞ! さ、行こうぜ」

三浦の言葉に車に乗り込み、捜一トリオは 帰っていった・・・・・

次の日、薔子が持ってきたのは売店で買った、ここの温泉饅頭だった

*****

終わります!

後半なんだか楽しくて、話しをどう終わらせようかと迷走してしまいました

もしかしたら後日、加筆訂正しちゃうかもしれません・・・・・・

えんえん、続く勢いだったので自分でもビックリしましたよ(笑)

楽しんでいただけたら嬉しいです

では  (o・・o)/~
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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