相棒《温泉でムフフ》

温泉っていいですよね♪ 昔勤めていた会社では、毎年社員旅行として温泉行ってたんですが、今は全然!!!
寂しいものです・・・ ああ、温泉行きたいなぁ~

***

「は?今なんと・・・」

「あら、聞こえなかった? 今回の組対5課と捜査一課の合同捜査で殺人と麻薬密売ルートと挙げられたでしょ?」

検察庁の長官官房室長の部屋にて警視庁内村完爾刑事部長は、目の前の小野田が何を言っているのか・・・理解するまで数瞬遅れている

「いつもは仲が悪い2つが星を挙げたのを上が喜んでてね~・・・ま、特別ボーナスみたいなもの! そう思いなさいよ」
「はぁ・・・」

「それで僕も人肌脱ごうと思ってね! 温泉一泊なんて考えちゃったわけ」
「はぁ・・・」

「今度の事件に関わった人、皆連れてくように・・・ああ、特命係もね♪」
「特命もですか!」

「そ! ああ・・・詳しい事はこの男に聞いて」

呆気にとられている内村に小野田付きの丸山が一礼した

「場所・日時などはご連絡致します 人数が多いので二班か三班に別れて行いますので班分けなど、宜しくお願い致します」
「分かった」

苦虫を噛み潰したような内村が退室したあと、小野田は可笑しそうに小さく笑っている

「あいつはどんな顔するのかしらね~・・・あ、僕は特命係の時に行くから」
「その様に手配致します」

丸山も退室した部屋では小野田が楽しそうに携帯を取り出し、誰かにかけていた

そうして部署の違う者達での温泉一泊旅行が催されたのだった

***

「え? 5課と捜一と特命係でですか?」
『そうよ~ 中々ナイスな提案でしょ? 鈴城ちゃんは何処に行きたい? 今なら御望みの温泉に行けるよ?』

「ん~・・・そう言われても浮かびませんから、おじ様にお任せします」
『あら、そう? じゃ、任せてね』

突然かかってきた電話に楽しそうに話してる薔子ちゃん・・・内容が気になるんですけど!!!

「薔子ちゃん・・・誰と電話してるんでしょう」
「気になりますか?」

「そりゃ気になりますよ!【温泉】だの【一泊】だの【オジサマ】だの・・・気になるワードが満載です」

僕は思わず近くに居た杉下さんに聞いていたんだけど、杉下さんも気になるみたいなんだ

・・・だって紅茶を注ぎながら薔子ちゃんの側に来て、そのまま立ち飲みしてるし・・・ああもう~・・・気になる!

焦れている神戸を横目で見ながらも杉下は、薔子への電話が小野田だということは分かっていた

「温泉ですか・・・さて、ゆっくりと楽しめる場所なら良いのですがね~」
「え?何の事ですか?」

「こちらの話です」

杉下を振り返った神戸はまだ楽しげに話している薔子を苛々と見つめている

「神戸君・・・気になるのは分かりますが、薔子さんはこうも言っていましたよ 【5課】や【捜一】、そして【特命係】とも・・・君が想像するような事ではないと思いますがね」

「あっ! そう言えば・・・」

「君は薔子さんの事になると頭に血の気が昇り冷静な判断ができなくなるんですね~ いつも余裕があり冷静な君とは違いますね」

「・・・杉下さんがどう思っているか分かりませんが、僕は彼女の事は本気です・・・だからこそ冷静になれないし、まだ捕まえてないので余裕もないんです」
「そうですか・・・」

杉下さんの笑顔が嫌だなあ・・・あ! 薔子ちゃんの電話が終わった

「薔子ちゃん聞きたいんだけど、オジサマって誰のこと?」
「秘密♪」

うふっ!て薔子ちゃん・・・そんな綺麗に微笑まないでよ! だけど電話の内容を聞いて僕は少々複雑になった
温泉、嫌いなんだよなぁ~

***

「君は温泉が嫌いなのではなかったですか?」
「好きになったんです」

僕の運転する車の後部座席から杉下さんの声がする

「先輩、温泉嫌いなんですか?」
「違うよ 嫌いじゃなくて苦手なだけ!」

「苦手なんですか・・・先輩、水飲みます?」

助手席の薔子ちゃんはペットボトルの蓋を空けて渡してくれる・・・一口飲んで渡せば蓋をしめてくれる

甲斐甲斐しくお世話されてる僕、なんか・・・付き合ってる恋人とドライブしてるみたいでイイよね!

きっと杉下さんは浮かれてる僕に釘を刺すために言ったんだろうな・・・でもそんな事も気にならないくらい僕は上機嫌で目的地へと愛車を走らせた

都心から車で一時間ほど走らせた所に着いた僕達は、駐車場から周りの緑の多い景色を眺めていた

旅館に入り特命係と名乗れば部屋へと通された

「御宴会は6時からです それまではお風呂や散策などお楽しみ下さい」
「他には来られてますか?」

杉下さんの言葉に仲居さんが頷いて交通課の方が来ていると言ったとたん、僕達の部屋に女性が2人入ってきた

「「薔子先輩!」」
「杏子ちゃんに詩織ちゃん!」

2人は薔子ちゃんの腕をとって喜んでいる

「薔子先輩! 部屋は私達と同室なんですよ」
「浴衣を選びに行きませんか? ここはロビーで浴衣を選ばせてくれるんですよ~」

「露天風呂が凄いって仲居さんが言ってました」
「浴衣を選んでさっそく行きませんか?」

2人は薔子ちゃんの腕をグィグィ引っ張り僕と杉下さんも口が挟めないうちに、あれよあれよと彼女を連れていってしまった

「6時まではまだ時間がありますからね・・・君もサッパリしてきたら如何ですか?」

「杉下さんはどうされますか?」
「そうですね、僕はホテルの周りを散策などしてきます」

そうか・・・薔子ちゃんの浴衣姿も気になるし、僕は杉下さんと別れて館内をぷらぷらと歩く事にしたんだ

途中で仲居さんから男性も浴衣を選べると聞いてロビーに向かえば・・・おお、あれは!

「げっ!神戸警部補殿ではありませんか」

「伊丹さん、いつお着きに?」
「あんた方と同じくらいですよ!」

相変わらず苦虫噛み潰した顔した伊丹さんが、憎々しげに丁寧に話してくれた

「神戸警部補、鈴城さんは?」

芹沢君の暢気な声に交通課の杏子ちゃんと詩織ちゃんに風呂に連れてかれたと言えば、彼は今から自分達も風呂だと話してくれた

「で、神戸警部補は?」
「僕は温泉が苦手なんで館内をぷらぷらしてました」

「ほぉ~~~温泉が苦手なんですか・・・(ニヤリ)」

何でかな? 伊丹さんが悪人顔で嬉しそうに笑ってる

「芹沢! 警部補を確保しろ!」
「え゛?  ・・・あっ、はい!!!」

芹沢君の腕が僕をガシッと捕まえてるんだけど、伊丹さんの号令で条件反射みたいに動いてるなぁ~・・・って、何で僕は確保されてるんだ?

「さ、警部補殿! 我々と一緒に風呂に行きましょうか?  さ、さ、さあ~こちらですよ」
「いえっ、僕は後からで結構です」

うわっ!両側を芹沢君と伊丹さんに挟まれ後ろは三浦さん・・・これじゃ連行されてる犯人じゃないか!

「そんな遠慮なさらずに」
「そうですよ~神戸警部補! 温泉は楽しいですよ♪」
「まぁまぁサッパリしようじゃないですか警部補殿」

うわわわわぁ~!!! 僕の叫びも虚しく連れていかれてしまった・・・せめて浴衣選ばせろよ!

何とか浴衣だけは選べたんだけど・・・はぁ・・・

***

「可愛い浴衣があってよかったですね」
「薔子先輩の浴衣姿楽しみです」

「ははっ 私はサイズがあってホッとしたよ」

浴衣を手にした3人は女湯の暖簾をくぐり、ウキウキと入っていった

見渡せば他のお客さんが誰も居ない・・・3人は「貸し切り状態」と大喜びしながら浴場へと入っていく

3人は簡単に身体を洗い目指すは露天風呂!へと突き進んで行く

その時、男湯に神戸+捜一トリオが入ってきたのだが・・・神戸は連行状態のままだった

「もう! 入ってんですから離してください!」
「では警部補殿、露天風呂の方に行きますか」

ざばざばとかけ湯をして男4人は露天風呂へ・・・

***

「うぃ~・・・極楽・極楽~」
「外はぬるめなんだ・・・これならいいかな」
「神戸警部補って以外に鍛えてますね~」
「あ゛ー広い風呂はいいなぁ~」

4人が露天風呂に浸かっていると仕切りの塀の向こうから声が聞こえる・・・

「薔子先輩! この温泉って美肌の湯なんですって」
「ほんとだ」

「美人になれますね! 先輩はもう十分美人ですけど」

ああ・・・薔子ちゃん達も露天風呂なんだ

「羨ましいなぁ~薔子先輩の肌、きめ細かいしツルツルだし」
「やっ! ちょっと杏子ちゃん擽ったいよ」

「杏子ズルい!私もぉ~・・・うわっツルツル!」

「詩織ちゃんまでっ・・・やっ・・めて・・・だめ・・・あんっ・・・やぁ~・・・」

ズルッ!(4人揃って滑った)

「・・・おい」
「何してんだ向こうじゃ?」
「い・・・色っぽい声~~」
「薔子ちゃんの声って・・・こうなんだ」

4人とも向こうに聞こえないよう小声で呟いて次は何が聞こえるかと耳をダンボにしている

「いいなぁ~薔子先輩 胸が大きくて・・・私、小さいから恥ずかしい」
「そんな事ないよ、杏子ちゃんのって形がいいもの」

「でも先輩のって大きくて形も良いですね・・・」

薔子ちゃん・・・大きくて形も良いんだ・・・うわっ! なんか一気に躯が熱くなってくる

僕は慌てて腰まで湯から出て腰かけた

「触っちゃダメ! 擽ったいの~ やだ詩織ちゃん止めて」

「そんな擽ってないですよ~ちょっとツンツンしたくらいです」
「敏感なんですね、先輩!」

感度も良さそうだな・・・って、俺は何を考えてるんだ!

「もう~擽るなら私はあがるよ」

「すみません」
「もう触らないですからまだお話ししましょうよ~」

きっと薔子ちゃんなら許しちゃうんだ・・・

「分かったよ」
「「やった~」」

ほらね! 優しい女(ひと)だから・・・

「ではガールズ・トーク開始!」

杏子の声が露天風呂に大きく響いていた

***

「まずは質問タイム! 薔子先輩は今付き合ってる方っていらっしゃるんですか?」
「え? いないよ」

「神戸警部補とお付き合いしてるって私達聞いてますよ」

え?僕と付き合ってるって噂が流れてんだ・・・それはライバル避けにイイな

「今の時点ではいない・・・ 居たことないんだけどね」
「えええ? そうなんですか?」

「薔子先輩があんまり綺麗だからかな?  けっこう男ってヘタレな奴、多いから! アタックする前に諦めてそう!」
「あーー ありそう、ありそう!  高嶺の花だーーとか言って(笑)」

うわーー この声は詩織ちゃんかな? 意外に辛辣だなぁーーー・・・

「じゃ薔子先輩の男性のタイプってどんな人なんですか?」

杏子ちゃんの質問に僕は驚いて身動きしてしまい、少しお湯が撥ねてしまったら、他の3人から唇に人差し指を当てた格好で『しぃーーー』と言われてしまった。。。

頷くことで返事をして薔子ちゃんの言葉を待つ・・・  自分では聞けない質問だからね

薔子ちゃんの男性のタイプ! これは聞かないと・・・ん?何か伊丹さんも集中してない?

「杏子ちゃんのタイプは?」
「え~私のですか? 私は~優しくて包容力があって顔は、まぁまぁでも良いんですが絶対浮気しない人がいいですね!」

「詩織ちゃんは?」
「私は・・・優しくて頼りがいがあって強くて美しくて・・・薔子先輩が理想なんです」

な、な、なんで! 詩織ちゃんって大人しい娘だよね? なんで薔子ちゃんが理想なんだよ!

確かに薔子ちゃんって男前な性格してるけど・・・歴とした女のコだからね!

「詩織はいいから! 薔子先輩のタイプが聞きたいんです!」
「そうそう! 私と杏子も答えたんだから聞かせて下さいね」

「・・・う~~ん」

ドキドキ・・・薔子ちゃん何て答えるんだろう・・・

「鈴城・・・なんて言うかな」

伊丹さんも気になってんのか呟いて、真剣に向こうを見てるな

「私の・・・理想のタイプは・・・」

『ごくり』・・・息詰まる僕達の喉が鳴った・・・そのとき

《ガラッ》

「やあやあ 皆さん露天風呂に居たんですか! 探しましたよぉ~ いえね、僕は大の温泉好きでしてね~ 温泉は素晴らしいですよ、ね! 伊丹さん、三浦さん、芹沢君、ソン君!」

「陣川~~~てめぇうるせぇんだよ! 黙って入ってこい」
「そうですよ今イイトコだったのにぃ~ 鈴城さんの理想のタイプが聞けるはずだったんスよ」
「・・・はぁ、相変わらず空気の読めねぇ男だなぁ~~」
「・・・気が抜けた(ぶくぶく)」

僕は薔子ちゃんの言葉に集中するあまり、湯船に浸かってたみたいで・・・気がついたら湯あたり起こしてた・・・

「うわあ! 警部補が沈んでるぞ」

伊丹さんや芹沢君に引き上げてもらったけど・・・もう、ダメだ

フラフラする頭と熱い身体を何とかして、やっと浴衣を着て浴場から外に出た僕の前に待ってたのは薔子ちゃん

「先輩! ここに寝てください」

大きな木のベンチに赤い布がかけられてる其処に誘導された僕は大人しく寝転がる

《冷たっ!》

首の後ろにアイスノンを額には冷たいタオルをのせられた僕は、頭痛や動悸が和らいでいく気持ちよさにウットリと目を閉じた

「暫くこうしてましょう・・・」
「悪い・・・薔子ちゃん  ・・・・・・湯あたりなんて・・・  俺ってカッコ悪ぅ~~」

「・・・・・・先輩」
「ん? なに・・・」

目を開けて彼女を下から見れば・・・・・・ぶふっ!  冷タオルで目を塞がれた

「先輩はズルイです」
「うぇ? なに? なんで?」

「だって、いつもカッコ良くて隙もないほど完璧で・・・ でもこんな風に弱ってる所もカッコ良くて・・・いえ、男の人なのに色っぽくて・・・・・・いつもいつも、私をドキドキさせて・・・・・・先輩はズルイです」

薔子ちゃん・・・ ほんとに? 君がそんな風に僕を見ていただなんて初めて知ったよ・・・

恥ずかしがり屋の君だから、僕の目を塞いでいるんだろうけど・・・・・・

「薔子・・・  もっと聞きたい・・・  俺のこと どう思ってるのか・・・」

あ・・・薔子ちゃんの手が僕の髪を梳いていく・・・  ああ、気持ちいいなぁ・・・・・・

「・・・・・・今までタイプなんて事も考えたことない私が・・・・・・」
「うん」

「・・・・・・杏子ちゃんの質問に・・・・・・」
「うん」

「・・・・・・頭に浮かんだのが・・・・・・」
「うん」

「・・・・・・せん・・・ 「いい湯だったなぁ~~・・・あ! 鈴城さんではありませんか! もう風呂には入りましたか? 気持ちがいいですよーー  温泉最高です!!!  もしかしてソン君、湯あたりしてるの? 大丈夫?」

だああああああああああ~~~~~~!!!!!!!!!

またかよ! またなのかよ!  いい加減にしてくれよ! こっちは彼女の言葉に息まで詰めてドキドキしながら聞いてたのに、あの甘酸っぱい時を元に戻してくれよ!

「あ゛あ゛ーーーもう゛!!!」

目の上にあったタオルを取って陣川さんを睨みつけようとしたら、その前に目に飛び込んだのは心配そうに僕の傍に居た薔子ちゃんの顔で・・・・・・

その顔が、真っ赤なのが・・・・・  温泉だけじゃなく紅潮した頬や耳や首までも真っ赤なのが目に入って・・・

『頭に浮かんだのが・・・せん・・・』

彼女の答えが分かった気が、した

恥ずかしくて僕の視線から逃げようとして、でも僕が心配で、その2つの感情の間で おたおたとしてる君が・・・・・・・・・愛おしくて

僕は、クラクラと目眩を感じるよ

温泉じゃなくて、キミに当たってしまったから・・・・・・  きっとこの目眩は、消えることはないんだろうな・・・ なんて考えて、嬉しくなる

「薔子ちゃん、まだ動けそうにないんだ・・・  僕と一緒に居てくれる?」
「はい・・・」

タオルを冷水で濡らし直してくれた彼女に、再び横になるように促されて寝転がる

そうして額に感じる冷たい感触が心地好くて、目を閉じた僕・・・・・・ 髪に感じる君の指も心地好い

なんだか幸せぇーーーーー   うん、温泉いいかも♪  温泉が好きになれそうな僕でした

(薔子ちゃんが傍に居てくれるなら・・・・・って条件付きだけどね♪)

*****

相棒 season8の第二話≪バーードランド≫で、温泉にあたってノビてる神戸さんや、浴衣姿の神戸さんにキャーキャー騒いでる私です(笑)

では (o・・o)/~
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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