相棒 ≪狙われた恋人≫前編

恋人設定な神戸と薔子でもエッチは・・・・・まだよ(笑)

***

私の恋人はとにかくモテる・・・  それはもう此方が嫌になるくらい

警視庁ロビーでは朝、先輩に挨拶しようと婦警のグループがいつもいる

食堂や廊下で呼び止められてデートの誘いや告白も日常茶飯事・・・  私という彼女がいても変わらない人気ぶり

その恋人は神戸 尊という嫌味なくらい整った顔をした、フェロモン駄々漏れ男である

ネクタイはせずにボタンを冬でも2つ止めないのは彼なりのポリシーなのか・・・  ただ、そんな色香ムンムンな恋人を持つ私は少々疲れてきた

彼は所謂プレイボーイという人種で、今までに沢山の女性が彼の虜となったのだろう・・・  そんなこと考えたら笑えた

今、1番彼に夢中なのは・・・・・・ 私なのに

初めての恋人・・・・・・ 好きだとあの色っぽい声で囁かれれば目眩がするほど幸せなのに、なんでかな  不安で仕方がない・・・  私は貴方が最高な人だけど、貴方にとって私は・・・  どうなんだろう

はぁ・・・  溜め息を1つ

先輩と付き合い始めてから3週間・・・  毎日届く白い封筒には、私が先輩にどんなに相応しくないかが書き連ねてある

どこで調べたのかマンションに届くようになった手紙に、いつしか私は負けてきてた・・・

「ガサツで色気もない0点女か・・・」
「はぃい?」

いけない! ここは特命係の部屋だった! あんまり今日が暇で余計な事を考えちゃった!

「薔子さん どうかしましたか?」
「何でもありません 杉下さん」

にっこり微笑む私を見ていた杉下さんは、紅茶を入れてくれた

「何かあれば言ってくださいね 貴女は親友の娘・・・  僕にとっても娘のように思っています」

話してしまおうか・・・ 杉下さんなら・・・ いや、余計な心配をかけるだけだ・・・ 今のところ実害は無いし、届けられる手紙だけ・・・ 話さないでも大丈夫、気にしなければ大丈夫

「えっと・・・ 大丈夫です」
「・・・そうですか あまり無理はせずに」
「はい」

椅子に座る私の横に立った杉下さんに、ぽんぽんと頭を撫でられて・・・・・・ 暖かな感触に込み上げてきた感情で泣きそうになった

・・・・・・恋って弱くなるのかな 良いことばかりじゃないんだな・・・

何だか、疲れちゃった・・・

***

俺は やっと、やっと、やっと(×エンドレス)・・・  想いが通じあった薔子ちゃんとの日々に舞い上がっていた

暇な特命係の僕に剣道の稽古のお誘いがあったので、今は大河内さんと試合中なんだけど・・・  やった! 先に2本決めた僕の勝ち!  ワインGET~♪  薔子ちゃんと飲もうっと♪

稽古後のシャワーのおかげで少し湿っぽい前髪を手で流しながら戦利品のワインを貰って特命係に戻った

「戻りま・・・」

かけた声が途中で止まり、ついでに呼吸まで・・・  止まる

薔子ちゃんの席は僕の後ろだから入口に向かって座ってることになるんだけど、薔子ちゃんが何故か涙目で・・・
  杉下さんが横に立ち頭を撫でていた

ぐぅ~~~っと大きな俺の好きな綺麗な瞳に涙が盛り上がり・・・  やがてポロリと零れ白い頬に伝っていく・・・

そこにはいつもの強気で覇気に溢れた薔子ちゃんはいなくて、儚く消えてしまいそうな1人の女性がいた

「薔子! どうした?」

僕は数歩で彼女の側により屈んで見上げたら、驚いたんだろう・・・  大きな瞳を目一杯開いて僕を見て、溜まりに溜まってた涙がポロポロと零れてく

「・・・っ!!!」

慌てて手の甲で涙をグイグイ拭う薔子の手を止めて、ハンカチで優しく拭ってやる

「少し、話してきたら如何ですか?」

杉下さんの言葉に甘えて薔子を連れ出し地下の僕の車までやってきた

「乗って」
「先輩・・・ まだ定時じゃない」
「どこも行かないから・・・  話をするだけだよ」

薔子を後部座席に乗せて僕も隣に乗り込み鍵をかける

「で? 何があった」
「・・・なんでもない」

気づいてたよ・・・  この頃なにか考え込んでたの・・・  僕に言えないことなの?

「薔子・・・ 俺は君のなに?」
「先輩」

「っ、じゃなくて!」
「・・・恋・・・人?」

「何で疑問系なの! 恋人だろう 俺と薔子は・・・  なら何を思ってるのか言って」

「・・・泣いたらバレちゃうよね」
「そう!」

「話すしかないよね」
「そうそう!!」

「話したら先輩はきっと私にあきれる・・・ きっと嫌になる・・・ 離れちゃうよ・・・   ・・・それでもいいか」

ぽつり・・・ 最後の言葉に僕は不穏な響きを感じ始めてる・・・ 薔子・・・ もしかして別れてもいいとか考えてる?

君を見つめていたらスーツのポケットから白い封筒を取り出した薔子・・・  渡されて読んでみればそれは、酷い言葉の羅列だった

***

「何だよ・・・これ」

3通あったから全て見たけど内容は、薔子は僕に相応しくないから早く別れろ!身を退けって書いてあった

酷いな・・・  中傷の言葉ばかりでヘドが出そうだ

「私・・・ ガサツでデカくて・・・ やっぱり先輩には相応しくない・・・」
「薔子・・・ こんな手紙見なくていい・・・ 君は誰より綺麗で可愛いよ・・・ それに薔子に相応しくないのはきっと俺の方だ」

「え? 違う・・・ 先輩はカッコ良くて女性にモテて、私とは違う!」

「俺は君より12才も年上のオジサンだし、階級も君より下の警部補だし・・・」
「オジサンだなんて! 先輩は滅茶滅茶カッコイイし、お洒落だし優しいし・・・ 私なんかガサツでデカクて・・・ 男の人って自分より小さくて華奢な人を好むんでしょ?」

「人それぞれだよ・・・  それに俺は」

俺は薔子を引き寄せ強く抱き締めた

「俺は薔子に惚れてる・・・  惚れすぎて自分がどうにかなるんじゃないかって心配なほど、俺は薔子に惚れてるんだ」
「 ・・・うっ ・・・く ・・・せんぱ ・・・私も ・・・好きすぎて不安でした」

「薔子・・・  俺を見て?」

おずおずと俺の腕の中で顔を向けた薔子の潤んだ瞳に、やられた

「好きだよ薔子・・・」
「せんぱ・・・  んんん・・・」

慣れてない君のため・・・  いつもは優しく触れるだけのキスだけど 今は無理! 貪るように舌を挿し入れ絡めて吸う・・・

顔の角度を変えて下から上から より深く・・・ より君を絡めとる

「んっ・・・はぁ~  ・・・・ん゛っ ・・・ん゛っ・・・」

車のシートに沈ませ味わう薔子の唇は甘くて・・・  俺は夢中で・・・  でもこれ以上は戻れなくなるから、ゆっくりと離れた

「はぁっ・・・ はぁっ・・・ はぁ・・・」
「ごめん薔子 我慢できなくて」

「・・・嬉しかった いつもより先輩を感じられた」

抱きついてきた薔子が可愛くて俺はまた甘い唇に溺れたんだ・・・

***

駐車場からの帰り道・・・  俺は薔子と指を繋いで歩いてる

薔子も最初は嫌がってたけど誰も通らないなら・・・  と少し頬染めて俺のしたいようにさせてくれる

ちっ! 向こうから誰か来た・・・  と、向こうがこっちに気がついて、走ってくるけど・・・  げっ!!!

「神戸警部補~~~」
「・・・何か用?」

「明日のお弁当何がいいかと思って! 卵巻きは絶対ですが・・・  何かリクエストはありませんか?」
「いらない」

「いつも食べてくれるくせに~~~  他の人がいると冷たいんだから!」
「誤解を招くような言い方しないでくれるかな? 俺がいつ君の弁当を食べたんだ? 1回も無いはずだ」

「やだぁ~~~  いつも美味しかったよってメモまでくれるのに~~~」

そう言うと彼女は俺と薔子の間に身体を捩じ込ませ、俺の腕に胸を押しつけるように腕を絡ませる

一瞬の事で対応が遅れた俺の目に薔子の悲しそうな顔が映る・・・  薔子、ごめん!

「離れろ!!!」

急に怒鳴った俺に彼女は目をパチクリとさせたが、ニコッと笑って・・・

「もう~~~  照れちゃって! 尊ったら~~~」

濃い化粧の匂いと香水の匂いとコイツの態度で吐き気がする・・・  胃から上がってくる嘔吐感を押さえつつ彼女の手首を捻った

「俺の名前を勝手に呼ぶな!!!  俺をそう呼んでいいのは薔子だけだ・・・  恋人の薔子だけだ」

背中に腕を回して捻あげる俺は、女性相手に随分だろう

俺の頬に白い綺麗な手が触れる・・・

「先輩、女のコに手荒なことしちゃ駄目だ」
「薔子・・・」

「放して・・・  ね?」

薔子・・・  俺は薔子の言う通りに彼女を解放し、そんな俺を薔子の手が頭を優しく撫でていた

「よくできました」
「くすっ・・・  俺 ガキみたい」
「ふふ・・・」

2人で笑いあえば彼女は走っていなくなってた・・・  廊下には俺と薔子だけ

「薔子 本当に彼女の弁当なんて食べたこと無いから」
「恋人になってからランチはほとんど一緒に食べてますし、その前後にお弁当食べてたら・・・」

薔子の視線が俺の腹を見ていて・・・  あっ!  はぁ~~~ん つまり余分に食べてたら太るはずって言いたいんだろ?

俺は上着のボタンを外して薔子の手を取り腹部に触らせた

「どーお?」
「大丈夫ですね・・・ くすっ」

俺は微笑む愛しい薔子を抱きしめて・・・  髪や首に鼻を埋めて薔子の良い匂いをかいでいた

不思議と嘔吐感は直ぐに消え心も穏やかになっていく・・・

「薔子マジックだ」
「なにが?」

クスクス笑う目の前の愛しい薔子が、俺の 全てになった・・・

***

特命係に戻った俺達は薔子が躊躇いながら出した紙袋一杯の手紙に呆気にとられていた

直ぐに米沢さんに調べてもらったんだが・・・

「調べた結果ですが手紙は48通、写真は20枚、藁人形が3体ありました」
「そんなに・・・」

どれだけ我慢してたんだよ薔子・・・  気づいてやれなくてごめんな

「ううん・・・  私も相談しなかったし・・・ 人に甘えるの苦手だから・・・」
「これからは俺にだけは甘えるんだぞ」

俺の言葉に嬉しそうに笑う薔子が可愛くて眩しくて堪らないっっ!!!

「神戸君、ここは職場ですよ」

はっ!!! 思わず薔子の細い腰を抱き寄せて背後から抱きしめ・・・  る寸前で両手を離す

・・・・・・杉下さんの視線が痛いなぁ・・・ 

「えー宜しいですか 手紙1通と写真3枚に指紋が残ってました 前科者には合う指紋がありませんでした」

薔子から話を聞けばマンションの郵便受けやドアポケットに直接投げ入れてるようだ

しかも日に2通3通と入っている時があり、家に置いておくのも気が滅入るため特命の部屋に置いておいたそうだ

「この写真は大変興味深いですね」

杉下さんの呟きに目をやればその写真は俺が薔子以外の女性と話してる様子が写ってた

それも警視庁ロビーで朝、挨拶されてる様子で・・・  相手は警視庁でも美人と言われる婦警ばかり

といっても薔子の美貌には敵わないけどね☆

「だけど警視庁ロビーになんて毎朝部外者が来れるものかな?」
「神戸君、今女性から迫られているとかはありませんか?」

ああ・・・  それなら! この娘がしつこくて

「毎朝弁当とか渡そうとするので時間をずらして来てますが・・・」
「ちゃんと断ってるんですか?」

米沢さん!  俺には薔子という可愛い可愛い可愛い・・・ (エンドレス2)恋人がいるんですよ!

毎朝ちゃんと俺には恋人がいると断ってるんだ・・・  それでも分かってくれなくて俺も困ってたんです

「米沢さん写真はパソコンに入ってますか?」
「入ってます どうぞコレです」

杉下さんが何かを見つけたのか一枚一枚写真をパソコンで見ている・・・俺達も見ていると

「ああ・・・ やはり! そうだと思いました」

パソコンに写し出された映像には俺と婦警と通行中の警察職員・・・  あ! ガラス張りの壁にカメラを構えた人物が写ってる

「これは・・・」
「警察官ですな・・・  拡大しましょう」

パソコン画面に広がるのは、警察官の制服を着た男で・・・

カメラを構えていて顔は見えない・・・  けど刑事とかではないだろうな

「制服勤務ですね」
「総務課・・・ 他にもあるでしょうが、直接聞けば早いでしょう」

杉下さんの言葉で明日の朝、コイツを捕まえる作戦をたてて帰った

2人で地下の駐車場へと歩きながら思いきって言ってみた

「薔子・・・ 今夜は家に泊まらないか?」
「え?」

「明日、一緒に行くんだし・・・」
「先輩」

ほんわり頬を染める薔子が嫌がってない事を確かめ、強引に手を引いて車まで行けば・・・

「さ、行こ行こ!」

「そうは行きませんよ」
「うげっ!」

杉下さんが立ちはだかって俺の目論みはあえなく終了した

***

家に連れ込もうとして阻止された神戸さん・・・・・・きっと、後はシュンって肩落としてくれてたらいいなぁ~~(笑)

(o・・o)/~
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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