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番外:相棒 《オスカル・パニック》

今回は宝○がテーマですね! 管理人の楽しみなので寛大な御心で読んでくださると感謝・感謝です☆ 

*****

「お前が殺ったんだろ? さっさと吐かねえか」
「俺は殺ってねぇーよ」

「お前が犯行時刻にあの公園を走ってる姿を見たって人がいるんだよ」
「俺じゃねぇーよ」

「なんだとゴルァ~~~」

取調室の中ではある事件について重要参考人として連れてこられた男が取り調べられていた

それをマジックミラー越しに隣の部屋から見る三人の男女・・・特命係の杉下・神戸・鈴城だった

「彼は毎日あの時間に走ることを日課にしていたようですねぇ~」
「では犯人じゃなくて目撃者なのかも?」

杉下と薔子が話していると、伊丹刑事のすっとんきょうな声が聞こえた

「はぁ? てめぇ今なんつった!」
「だから俺は事件を見てたんだ もちろん犯人も見た」

「じゃ誰だよ! 話してみろよ」
「言えない!」

「はぁ~~~?」

「警察に居るはずのアノ人を連れてきて欲しいんだ」
「誰だよ!」

「オスカル・・・」
「おっ・・・雄狩る?  なんだそりゃ」

「6年前、偶然入った喫茶店で見たアノ人の事が忘れられないんだ! 風の噂で警察の偉い人になったって聞いてる・・・会わせてくれよ!そしたら何でも話すよ」

プロレスラーの様に筋肉隆々な男が『オスカルに会いたい』との一点張りでごねている

「オスカル・・・って何ですかね?」

神戸が2人に聞くと、杉下はニヤリと笑い・・・・・・何故か薔子は苦笑で応えていた

「薔子さん、貴女なら彼の望みを叶えてあげられるのではないですかね?」
「右京さん・・・」
「お願いします」

ペコリと姿勢の綺麗なお辞儀をされては、薔子に断るという選択肢は残っていなかった

「では部屋に戻り準備してきます」
「俺、送るよ」
「では僕は彼がどうして6年間もオスカルにこだわるのか訳を聞いてみましょう」

神戸と薔子の2人が出ていった後、杉下はマジックミラー越しに男を見ていた

***

「オスカルって何?」
「6年前・・・・・・あっ・・・思い出した」
「???」

駐車場に向かう2人は並んで進んでいるが、そのスラリとした美男美女にすれ違う人が見つめてくる

「ベルサイユの薔薇という漫画か、もしくは宝塚とか知りませんか?」
「・・・・・・生憎、その方面には不調法で」

「その中に出てくるキャラで跡取りが欲しかった父から男として育てられた女性なんです」
「へぇ~」

「詳しいことはパソコンで調べてください・・・で、大学時代『想像と偶像の人心への影響を研究する会』イコール《想偶研》の卒業パーティーを開いたときに、私・・・彼に会ったことがあります」

「凄い名前の研究会だね・・・で、どうしてオスカル?」

「懇意にしていた喫茶店を貸しきって偶像=キャラクターの扮装をしながら、パーティーを開いてたんです! 私はその時の衣装がオスカルのものでした」
「そっか・・・じゃ行くよ」

神戸の愛車GT-Rが軽快なエンジン音を響かせ、警視庁を出ていったのだった

***

再び取調室の隣の部屋へと戻った神戸と薔子・・・薔子は室内にもかかわらず黒のピーコートを着込みベルトをしっかりと結んでいた

膝上のピーコートの裾から覗く足は真っ白なタイトなズボンに包まれ、膝を隠すほどの長さの黒革のブーツが続いている

艶やかな黒髪の緩く巻かれたカールが朝よりくっきりとしているのは、手を入れたのだろう・・・  いつもは薄くしかされない化粧もアイラインを濃い目にするだけでキリリと印象が変わる

「なんか薔子ちゃんが違う人に見えてくるよ」
「時間が無かったのと金髪のカツラは此方では無理だと思い、していません・・・ですが」

ピーコートのベルトをとり前を開けばそこからは鮮やかな赤い軍服が覗いて・・・・・・  杉下は頷き、神戸は・・・ぽかんと見ていた

「先輩・・・預けたの下さい」
「あ? ああ! これね、はいどうぞ」

渡された竹刀袋の中からは銀色のサーベルが姿を表し、薔子の手がソレを腰のベルトから吊れば・・・・・・

「おお!!!これはオスカルですな」

いつの間にか入ってきていた鑑識課の米沢さんが、嬉しそうに呟いていたが・・・ハッ!と薔子を見直す

「あなたは・・・いえ、貴方様はもしかして『バラのオスカル』では? 秋葉原の伝説になっている『バラのオスカル』・・・」

米沢がその丸っこい身体を震わせながら薔子を見て言えば、彼女は「ふふふ・・・」と微笑んでいる

「では薔子さん、先に行ってますから後から来てください  神戸君、行きましょう」
「はい・・・」
「はぁ~い」

杉下と神戸が出ていくと米沢が・・・・・・

「写真を撮らせて頂きたいです」 と、薔子に頼んでいた

神戸が先頭に取調室の中へと入れば、伊丹刑事が睨みながら詰め寄った

「なんで警部補殿が来ますかね~ って、警部殿も!」

まずは神戸が伊丹を宥めるように両手を上げている間に、杉下がずいずいと中へ入り椅子に座る三浦の横に立った

「証言が欲しいのではないですか」
「・・・警部殿、それじゃ連れて来たんですか? その、あの、オスカルを」
「はい」

杉下の言葉に三浦がどくと、彼は椅子に座り重要参考人に話しかけ始めた

「チッ!!! 俺は隣に行ってる」

伊丹が神戸を睨みつけ部屋から出ていった

「お聞きしても宜しいですか? なぜ貴方は6年も前に偶然見た方・・・オスカルを忘れられなかったのか? どうしても気になります」
「話したら会わせてくれるのか?」
「はい」

男の口が戸惑いながらも、ゆっくりと開き始めた・・・

***

一方で隣の部屋に入った伊丹が見たものは・・・コートを脱いだ軍服姿の薔子と、携帯で写真を撮っている米沢の2人の姿だった

「なんちゅー恰好してんだ、おまえ・・・」
「捜査に必要なんです 昔取った杵柄ってことかな?」

「あ!話し始めました」
「なんだと!」

・・・・・・6年前、俺は荒れていて喧嘩ばかりの生活だった

雨の降ったあの日も喧嘩して相手の財布から金を取っている所を、パトロール中の警察官に見つけられ追われて逃げていた

路地を抜け出てきた道で目についた喫茶店に入った・・・貸し切りという張り紙など無視して・・・

するとそこにはテレビや漫画から抜け出したような衣装に身を包み、楽しそうに話している男女が20人ほどいた

自分など安物のジャンパーにGパン、しかも雨の中逃げていたせいで泥だらけだった『余りにも場違いだ』と出ようとした時・・・

「ハンカチ・・・くれたんだ 真っ白で綺麗なハンカチを・・・こんな俺に『風邪ひくよ』って言ってくれて・・・あんな綺麗な人が・・・」

男は嬉しかった・・・世間から爪弾きにされている自分も捨てたものでもない

それから彼は警察に行き自分のした事の罪を償い、2年の刑期を終え今では真面目に働いているというのだった

「昨日は毎日の日課のランニングして、身体を解すために公園でストレッチしてたんだ・・・そしたら物音や声が聞こえて・・・ポーチに入れてたカメラ構えて近づいたんだ」

「ああ、フラッシュなどで犯人が驚けば逃げると思ったのですね?」
「そうなんだ・・・何枚も撮ったら驚いて逃げてったんだ このカメラです」

部屋の扉が開いたのに気がついた神戸が、入ってきた薔子を見てコートを受けとると・・・男も気がつき立ち上がり・・・カメラを差し出していた

「あんただ・・・やっと会えた・・・俺さ、あんたにお礼が言いたくてさ」
「お礼?」

部屋の真ん中に進んできた薔子を見て、三浦と芹沢の目が落ちそうなほど開かれていた

「あのままだったら俺はきっと組とか入ってた・・・踏み留まれたのも、今の生活ができるのも、あんたに会えたからなんだ・・・ありがとう・・・ございます」

「私は・・・そう思い、自らを立ち直らせた貴方が凄いと思います」

「カメラ使ってください」
「お借りします・・・」

薔子がカメラを受け取り芹沢に渡せば慌てて鑑識へと走っていった

それからは薔子を残し杉下と神戸は部屋から出て行き、代わりに伊丹がやってきて事情聴取を続けたのだった

事件は現像された写真が犯行を全て写し出していたので、その日に犯人を逮捕できた

***

「あれ?コートが無い」

特命係の部屋に戻ろうとした薔子は、何処にも軍服を隠すコートが無くて困っていた

「わちゃ~・・・  もしかして神戸先輩が持ってっちゃった!?」

携帯に電話するもいっこうに出ない!  深い溜め息をついた薔子は今度は上司に電話をかける

「右京さん、薔子です コートが見当たらなくて・・・はい・・・はい・・・先輩が持ってると思うのですが・・・え!・・・そうですか」

右京さんが言うには 何も言わずに部屋を出ていったという先輩に、また溜め息・・・

「ん~もう! 先輩のバカ! 帰れないじゃん」
「はぁ・・・バカは・・・ひどいな・・・」
「先輩・・・」

見ればドアを開けて顔を覗かせる神戸が、少々息を切らせて入ってきた

「コレ! せっかく走って届けに来たのに、バカはないでしょ?」
「・・・すみません」

しゅん・・・とする薔子を見つめる神戸の瞳が、急に妖しく輝き始める

「傷ついた俺にお詫びと、コートを届けたお礼が欲しいんだけどな♪」
「・・・お詫びとお礼? 何が良いですかね・・・ワインとか?」

すすすーーーっと近づく神戸の両手が薔子の肩を持ち、端正な顔が視線を絡ませ寄せられる

「キスが欲しい・・・」
「先輩・・・」

「薔子ちゃんの美味しそうな唇が欲しいな・・・」

ドキドキする鼓動に焦る気持ち・・・あわわっ・・・どうしよう! 恥ずかしい!

余りにも免疫のない薔子が緊張して焦ったあげく、彼女は神戸の両腕を自分の腕で広げ隙が出来た一瞬に・・・するり と抜け出し取調室から出ていってしまった

「しまった! 薔子ちゃん!!!」

慌てて追いかけた神戸だが、すでに彼女の姿はなかった

「どこに行った」

左右の廊下を見て、慌ててあとを追いかけた神戸だった

***

「どこだ・・・ここ まだ警視庁の内部に慣れてないからなぁ・・・ 困った」

闇雲に走ったおかげで現在位置が分からない薔子は、警視庁の中で迷子になっていた

この格好のまま誰かに見つかれば懲罰の対象になるだろう・・・早く特命の部屋に戻るかコートの代わりを見つけるかしないと・・・

誰もいない廊下だが向こうから人影が!  回れ右をすれば此方からも話し声が!!!

「えーい! ままよ!」

横の見知らぬドアを開けて中に入ってしまった薔子・・・

「誰だ! っと貴方は先日の」
「申し訳ありません ノックもせずに」

「それよりもその姿は・・・何か事情があれば聞きます」
「実は・・・」

薔子が全てを話せば捜査のため多少は目を瞑るかと内心思ったのは・・・首席監察官の大河内 春樹だった

「私は首席監察官の大河内です 貴方は?」
「申し遅れました 私は特命係の鈴城 薔子警部です 先日はお世話になりました」

「ああ、貴方が新しい特命係でしたか・・・少し話しませんか? 珈琲でよろしかったですか?」

大河内にソファーを示され薔子は座り、大河内は内線で珈琲を2つ頼んだ

「しかし捜査のためとは言え、よく衣装をお持ちでしたね」
「ふふふ・・・大学時代の物です」

「しかし良く似合う・・・私が言うのも何ですが」
「ただ庁内をこの姿のまま歩けませんから、コートを持っていたのですが・・・」

そこで口ごもる薔子の頬が少し赤みを帯びる・・・先程の神戸の顔のアップを思い出したのだ

「大河内監察官、申し訳ありませんが神戸警部補を此方に呼んではもらえませんか?」
「もしやコートを持っているのは神戸ですか?」

「・・・ええ」
「何かあったのでしょうが、今は神戸を呼ぶ事が先決ですね」

大河内が携帯からかける様子を見た薔子は、先日の《合コン事件》の時ともあわせて2人は友人なのだろうと思った

「すぐに来るそうですよ」
「監察官は神戸先輩とは御友人なのですか?」

「いい飲み友達・・・ですかね 剣道も付き合ってもらいますが」
「剣道ですか? 今度は私とも手合わせして頂けませんか」

「貴方も剣道を?」
「ええ・・・大人しく負ける気はしませんから覚悟して下さいね・・・」

ニヤリと・・・おおよそ女性らしからぬ何か含みのある笑顔の薔子に、大河内は目を見張る

「ほぉ~・・・  それは楽しみですね」
「いつでも連絡下さい」
「分かりました」

和やかに2人が話しているとノックがして神戸が現れたのだった

「はぁ・・・よかっ・・た 見つかって  急に逃げるからビックリしたよ」
「逃げるような事をしたのか? 神戸警部補・・・  詳しく聞かせていただきましょうか」

「やばっ・・・行くよ、薔子ちゃん!」
「うわ!」

神戸がさっきの事を話せば・・・・・・・・セクハラとして処罰の対象になるかもしれない

慌てた神戸が薔子の手を引いて部屋を走り出て行こうとして、大河内が頼んだ珈琲を2つ持った女性がドアを開けた

「危ない!」

後ろから連れられていた薔子が神戸の手を【ぐぃっ】と引き、抱き寄せると そのまま横の壁に押し付けるように神戸を抱きしめた

同じくらいの身長の薔子のはずが、ブーツのヒールによって僅かに彼女の方が身長が高くなり、神戸は彼女の艷やかな黒髪に頬が触れていた

「危うく珈琲が溢れるところでしたね」
「いい匂い・・・ 薔子ちゃん・・・香水つけてるの?」
「付けてません」

離れた薔子の感触が残る掌をジッと見つめる神戸を大河内は見つめているが、薔子は気づかず珈琲を持ってきていた女性警官に話しかけた

「大丈夫だったかな?」
「はい・・・ ありがとうございます」

「良かった 珈琲でも火傷しちゃうからね」

ニッコリと 少し首を傾げて微笑む薔子は 赤い軍服姿がとても良く似合う・・・まるで宝塚の男役のように不思議な妖しい魅力に溢れていた

≪この人、カッコイイ~~~ //////≫

静かに部屋を出ていった女性だが、同じく総務部の女性に話して聞かせると羨ましがられ・・・・・・彼女達は大河内監察官の執務室の前に張り込み、薔子の軍服姿を見てまた他の同僚に話して聞かせた

それが鑑札まで伝わり話しをした女性監察官に自慢気に写真を見せた米沢は「焼き増ししてください!」と言われ何十枚も焼き増しし、配ってしまった

その話に交通課で前の事件でホストクラブで薔子と神戸に出会った娘らが、ホスト姿の薔子と神戸の写真も見せたため騒動は大きくなり、ついに薔子のファンクラブが設立されたのだった

そんなことになっているとは露知らず、神戸は抱きしめられた感触と薔子の香りが頭から離れず・・・・・・

「もう1回、抱きしめてみてよ♪」

と薔子に迫っていたのだった

*****

こんな妄想がどんどん溢れてしまってまして・・・ てへっ!
相棒、いいですよね~  神戸さんが卒業するのは寂しいですが妄想の中で追っかけてます(笑)

では (o・・o)/~



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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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