16:≪闇と月光≫~お出かけ・パニック~

さてさてガラッと明るく変わりますが、やはりシリアスが続くと書く方もギャグが欲しくなります

想いの通じた教授(24才)、レイ(10才)のカップルを、どうぞ ( ´∀`)/

*****

「セブ~・・ご飯できたよ」
「そうか、体の調子はどうだ レイ? 昨日いきなり7才分も身体が大きくなったのだ・・・どこか痛いところや、気分が悪いなどは無いか? ん?」

「心配しすぎ! もともとの私に戻っている状態なのだから痛みは無い・・・  それより朝食がすんだら薬湯の作り方を見せてくれ」
「ああ、アレか あれならば我輩が作るから良い」

「私も作れるようになりたい  それに薬学もこれから学習したいんだ」
「ふむ・・・ ならば一緒に作ろう なに、お前の腕ならば直ぐに勘も取り戻せるであろう」

それよりも・・・ 10才の頃のレイとは、このような少女だったのか・・・と、セブルスは見ていた

彼の前でベリルと楽しそうに朝食を並べるレイは、艷やかな黒髪は短いショートで出会った頃のような少年ぽい感じで活発に動いている

服の合うものがなく幼児の時のワンピースを魔法で大きくしたものを着ている

「先ずは服を調達しなければな・・・  食事と調合の後はダイアゴン横丁にでも行くか」
「うん! 楽しみだな」

その言葉通り朝食をとりレイと共に調合を終えた2人は、姿くらましでダイアゴン横丁まで出かけたのだった

「行ってらっしゃいませ」
ベリルが深々と頭を下げ、見送っていた

***

「本当にこれだけでよいのか? 我輩に遠慮などせずもっと買い求めても良いのだぞ」
「また大きくなるから3セットあれば大丈夫だ」

「荷物は送ったし・・・ 昼食でも食べていこう」
「はぁーーい セブのお薦めの店はどこ?」

ダイアゴン横丁の道は人通りも多く、少女の身体は容易く通行人の中に埋もれていく・・・・・・その様子にセブルスは彼の手をレイの肩に回して庇うように歩いていた

その黒衣の男の背中を昨日も会った旧友が見つけて後を付けていたのだが、中の一人がタタタッと走りより声をかけたのだった

「おい、スネイプ! お前レイはどうしたんだよ! 他の子供を相手にするんなら・・・・・・・・・って、お前・・・レイ か?」
「シリウス、昨日ぶりだね」

「昨日は3才くらいの幼児だったのに・・・・・・今は女の子になったのか? じゃ、明日は元通りになるのか?」
「ブラック! 学生時代からの単純さに我輩は脱帽だな・・・  霊力が満ちるまで暫くはこのままだ」

「ふぅーーん で、お前らは何しにきた?」
「服が合わなくてな 少し買いに来たんだ」

レイが答えるとシリウスがジィーーーっとレイを見つめ、ああ・・・と納得し、いきなりセブルスからレイを奪って連れ出した

「服? そうか! じゃ、俺がもっとカッコイイ服を買ってやるよ! 行くぞ」
「え? シリウス・・・・・」

ポカンとしたレイを抱きしめ姿をくらましたシリウスの早業に、ついて行けなかったセブルスがブルブルと震え出し・・・・・・

「あの駄犬がぁ!!! 我輩のレイを返せ!!!」

と、横丁にセブルスの怒鳴り声が響いたのだった。。。

***

「ここは・・・何処だ」
「まあまあ いいから」

ここはロンドン・・・ 魔法界では魔法の使えない、魔法の存在も知らない世界の人達のことを『マグル』と呼んでいた

そのマグルの世界のロンドン・・・・・・とある通りをシリウスが得意気にレイを連れて歩いていたのだった

レイはといえば、知らない場所に連れてこられたのだが首には龍達もいるので何も心配せずにいた

自分が霊力を使えない無防備な状態なのを知ってはいたが、暫くは楽しんでみることにしたのだった

シリウスには知られないよう、こっそりハクをセブルスの元へ飛ばしておいたから心配がないだろう

(きっとセブルスは迎えに来るだろうな・・・・・)

シリウスが連れてきたのは高級感漂うお店で、ウィンドウに飾られているマネキンが着ている服は大人の女性が着るような上品でセクシーなものばかりだった

「場違いだシリウス・・・ 今の私には背伸びしてるようにしか見えない」
「そうか? でも似合うと思うが・・・ サイズなんて魔法でどうとでも出来るし・・・ 遠慮するな、買ってやるよ」

「もっと違う店がいい」
「分かったよ  こっちだ」

次に連れられて来たのは革ジャンに派手なTシャツと銀のアクセサリー・・・・・・ロックティストな服の店は、なるほどシリウスが好んで着そうな店だった

現に今も、革のベストにパンツにTシャツと、この店のブランドがオンパレードだ

「・・・・・・私の意見も聞け、シリウス」
「ちぇっ・・・おかしいな~ 似合うと思うのに・・・・・・気に食わねぇーか?」

「気に食わないというよりも、生まれてこの方この様な服装はしたことがないのだ 戸惑っている」

「そうか・・・  じゃ、次は・・・「シリウス!!!」  ・・・んあ?」

店の中から店員が出てきて直ぐに、シリウスの腕を取り絡めて・・・身体を擦り寄せている

「また会いに来てくれたのね! 私、あと30分もすれば終われるの・・・どこかパブでも行きましょうよ~」
「いやっ! 今はちょっと都合が悪いんだ・・・  また来るからよ」

「もしかして子守りでも始めたの? ・・・・・・キレイな子ね~」

シリウスの腕にぶら下がったままレイを見る女性の目には、子供だとバカにしている様子がありありと映っており・・・・・・自身の財布から小銭をだしてレイへと差し出す

「さ、これで暫くあそこの店でジュースでも飲んでな! シリウスは私といてよ! 超クールな新作が入ったの、見るでしょ?」
「お前、レイに何するんだ! コイツをガキ扱いするんじゃねぇ」

「相も変わらずお盛んだな、シリウス・・・  私の事は構わなくて良い セブに迎えを頼んだからもうじき来るだろう」
「なんでだよ! こんなの放っておくから俺に付き合えよ!!!」

シリウスの手がレイに触れた瞬間、彼女の身体が稲妻の光に包まれ・・・・・・シリウスは慌てて手を離していた

「では、そこな女性を泣かせるなよシリウス・・・  セブ!!!」
「ここだ  良かったレイ、無事だったな」

セブルスはハクに連れられ、路地の暗い所で姿を表し此方に来たのだ

レイの顔を見て愛しそうに目を細め、どこも別れた時と違いがないか鋭く検分し、違いがないと分かると口角を上げ微笑んでいた

手をつなぎ去っていく2人の後ろ姿を見送りながらシリウスは、自分の手には収まってくれないレイのことを思っていた

「くそっ!」
「ねえ、シリウスったら! 飲みに行こうよ!」

絡みつく腕を振り払い、シリウスは暗い目をして1人立ち去った・・・・・・

***

ダイアゴン横丁に戻ったセブルスとレイは軽く昼食を取りながら他愛もない話しをしていたのだったが・・・・・

「さてと後は何が必要だ?」
「・・・・・・実は、考えていることがあって・・・彼に会いたいんだ」

「・・・・・彼とは 誰だ」

レイの口から自分ではない他の男と会いたいだなどと言われたセブルスの胸中はザワザワと騒ぎ出す

互いの思いが通じ合ったのは、つい昨日のこと・・・・・・ まだ実感も何も無いセブルスは誰かにレイを取られるのではないかとの思いがついてまわるのだ

「セブ・・・セブにも協力して欲しいことなのだが・・・・・・」
「何が言いたいレイ? 我輩の力で良ければレイ、お前にいつでも差し出そう・・・」

「ハク・・・ レギュラスの別荘に彼を連れてきてくれる?  ・・・・・・彼、土御門 征司を・・・」
「では話しは土御門が来てからだな・・・ 帰ろうレイ」

≪でも姫様、土御門の者は此処に来てますよ≫

ハクののんびりした声が征司の居場所を告げるとレイが、ここに来てくれるようハクに頼んでいた

しばらくして・・・・・・征司が現れると10才になっていたレイに驚きながらも、幼児より成長した事を喜んでいた

「お話とはなんでしょうか姫」
「・・・・・・・私に研究に必要な物資を援助していただきたい」

「物資?」
「はい 細胞を観察するための顕微鏡や人の世の抗生物質、漢方薬などなど多岐に渡るものです」

「それで何をされるのですか?」
「人狼と吸血族を研究したいのです・・・・・・」

「人狼も吸血族も迫害されています  人を襲ってしまうのだから人々が恐れるのは仕方がないと言えば仕方がないのかも知れぬ・・・ だが、望んで人狼になる人などいやしない・・・  私は魔法界の薬学と人界の医術を取り込み薬を作りたいのです」

「もしや人狼に噛まれた人への血清のようなものをですか?」
「そうです・・・ 私に医術の心得はありませんが魔法薬学の優秀な教授を知っています 彼にも協力を頼んでいます ね、セブ・・・手伝ってくれるだろう?」

ふん!と鼻で笑った我輩は、何を当たり前のことを聞くのかとレイを見た

「レイ、お前が望むのなら命さえ差し出せる我輩に何を聞くのだ  一緒に作り上げよう」
「それならば私の会社の研究室とスネイプ教授の部屋の空間を繋ぎましょう・・・ 龍の道を・・・」

「しかし・・・普通の人達は驚くのではないか?」
「姫・・・土御門の会社が普通とお思いか?  全て一族の者もしくは準ずる者達でございます」

「陰陽師とは薬学にも通じているのだろうか?」

我輩の質問に征司がにこやかに応える・・・・・・が、征司の笑みから ほの暗い物を感じるのはどうしてなのだろうか・・・

「昔から陰陽師は時として薬を用いておりました それも只人(ただひと)の使う物よりも霊力を込めた薬草などを使い、病を治し、病にさせて・・・用途は色々とあったのですよ」

つまり病気を治したり、暗殺したり・・・か

「セブ・・・陰陽師は時の権力者の手中で守られ、支配されていた過去があるんだ・・・私の居た世界も同じだ 帝の身を守り、政敵を人知れず葬り去る だが、今はそんな支配から脱しているはず」
「はい、その通りです」

「命を奪った過去もある この知識を・・・人の役に立てるように私は変えていきたいのだ それが血塗られた歴史を持つ一族の、その一族に生まれた私の贖罪だと思っている」

「レイ・・・ いま我輩は分かった お前が自らを犠牲にしてもヴォルデモートに立ち向かった根本にあるものは・・・・・・それなのか」

自分が生まれた一族が背負っている闇・・・・・・ その闇を少しでも償えればとの思いがお前にはあるのだな・・・・・・ 我輩は誓おう お前の意思に沿うように我輩もまた研究にこの身を捧げようと・・・・・・

征司の申し出をありがたく受けた我輩とレイは、彼と別れレギュラスの別荘へと戻っていた

「セブ・・・ 明日から薬学を教えて欲しい」
「分かっておる だが今日は疲れただろう? ゆっくり寝なさい」

「・・・・・・・・・・一緒が いい //////」

頬を染めて我輩を見上げながら言うレイの上目遣いに、我輩の心臓が急にバクバクと脈を打つ・・・・・・・・くっ! レイめ! どこでそんな技を習得したのだ!

なるべく顔には出さないようにし、レイを見つめるも・・・・・ん? どうした? なぜ涙目なのだ?

「・・・・・・・だめ?」

我輩が嫌がっているとでも思ったのか? 馬鹿者!!!  我輩を煽るでない!!!  鼻血が・・・・・・出そうだ

「駄目だなどと我輩が言うわけないであろう?  一緒に 眠ろう・・・」
「セブ・・・」

10才に成長したとはいえまだまだ軽いレイの身体を抱き上げて、寝室へと向かい・・・・・・  2人寄り添って眠る

この暖かな存在を、もう我輩は手放せない・・・・・・  未来永劫・・・・・ 離れはしないぞ・・・・・・

我輩はレイが来るまでは不眠症ぎみだったのに、この温もりに触れていると穏やかで、安らかな眠りに誘われるのだ・・・・・・・

ああ・・・ 眠る幸せとは 各も 魂を癒すのか・・・・・・・・

朝日に目が覚めるまで、2人はすやすやと気持ちよく夜を過ごしていくのだった・・・・・・

******

出ました! 前半明るめで後半はややシリアスに・・・・最後は甘く・・・なったかな?

レイという陰陽師のヒロインを考えたとき、私の中では人狼の血清を作る偉大な魔法薬学のスネイプ教授&ヒロインを考えてました

ここまで来ました!  後は力を戻して教授と2人で研究してもらいたいですね

人狼は狼の間に人を噛むと、その人も人狼になるという記述から「ウィルスみたい」と思ったのが始まりです

で、吸血鬼というのは種族なので血液を欲する欲求を上手く散らせる薬があれば・・・なんて考えてます

迫害・・・こんなのは無いほうがいいんです(物語の中で熱くなってる自分が困りものですが)  

ではでは またね (o・・o)/~
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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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