④相棒《王子と緑と・・・》

携帯で眠っていた「相棒」話に、神戸熱が再燃しちゃいました

貧血で朦朧とした頭でも、妄想は出来るんですね!  しかもパソコンの画面より、携帯の方が書きやすいんですよね・・・

時間の合間にパソコンに向かわなくても書けるところが、楽なんでしょうね!

見ていただけると嬉しいです

***

特命係は暇な部署・・・  だから雑用やら何やらを他の部署から回される

今、薔子ちゃんがとってる電話もそうだ・・・・・・  角田課長が言っていた厄介な電話

捜一から回された電話がそれで、一方的に喋ってくるオバサンだそうな・・・それを親身に受けてる薔子ちゃんのボールペンがメモを走る

僕は彼女をランチにでも誘おうとしてるんだけど・・・

「杉下警部! 数日前に起きた殺人事件について手がかりが出るかもしれません」
「では今から向かいましょう」

おいおいおい! 僕抜きで行くおつもりですか?

「車、出します」

僕が言えば杉下さんの眉がピクリと動いたけど、仕方ないと言うように頷いた・・・  笑顔なんだけど目が笑ってないんだよね

薔子ちゃんから渡された住所に行けば、投稿が載った雑誌を持ってきた主婦の方

にこやかに笑顔で対応すれば被害者の家の事だそうで、数日後ある年配の御婦人が訪ねたそうだ

杉下さんの悪い癖でその御婦人の家にもお邪魔した僕達・・・

翌日からは僕だけがミス・グリーン=緑さんを張り込むことになったんだけどね・・・

「植えるの手伝ってくれないかしら?  刑事さん」

僕って張り込みの才能無いのかな?

「はい!」

何でも手伝って毎日通って一緒に紅茶を飲んで、緑さんと僕は楽しく会話する

「私から見れば貴方は初々しく芽吹いた新芽よ」
「僕が新芽!? 緑さん僕がいくつか知ってますか?」
「うふふ・・・貴方は新芽よ」

つかの間の楽しい一時だった

***

別々に捜査している杉下さんと薔子ちゃんと、特命係の部屋で今日あったことを報告しあってたんだけど・・・・・・出てくる事実や証言が、緑さんが犯人だと示していった

緑さんがアップルパイを切り分けてる隙に、僕は玄関を探って・・・・・・血がつき曲がったステッキを見つけた

「警察は勝手に人の玄関を探るのがお上手なようね」
「コレ、預からせてもらいます」

「好きにすればいいわ」

・・・・・・事件は翌日に起こった

緑さんは妹を池に落として死なせたアイツらを許せなかったんだ

一言、すまないと謝罪の言葉をかけてくれれば違ったのだろうが、ハプニング映像を撮ることに夢中な彼等はしてはならない事にまで手を出していた

わざと仕掛けを仕組んでハプニングを起こし、その様子をビデオに撮るという悪質な事をしていたんだ

その為に緑さんの妹さんは池に落ち、死んでしまった

どれだけ無念だったろう・・・・・・だけど緑さん! 殺しちゃ駄目だ! 駄目なんだ!

杉下さんの推理で緑さんが公園にいる事が分かり急行するが、くそっ!SITも来ている

手製の爆弾を持った緑さんを射殺するためか!

・・・・・・俺は緑さんの目の前に行き、立った

「・・・貴女に新しい芽は摘めません」

緑さんは説得に応じてくれた・・・  良かった

緑さんを捜一が連れていった後、杉下さんが言った・・・・・・SITの向けた銃口の弾道に僕が立っていたから、彼
等は撃てなかったと

「ただのハプニングですよ・・・」

ふふっ 軽口で誤魔化したけど、その通りさ・・・  緑さんをむざむざ撃たせたくなかったんだ・・・

***

先輩が緑さんの目の前に立った

チラリとSITの位置を確認していたのを、私は見ていたが・・・・・・先輩が自分の体を緑さんの楯にしてSITの銃
口から彼女を守っている事に・・・気がついた

厳しい顔した先輩は緑さんと懸命に話してた・・・・・・その背中を見つめながら私は一度、先輩と緑さんを手伝いお茶を飲んだことを思い出していた

僅かな日数だけれど緑さんの前で屈託なく笑う先輩を見て、2人の間に通う暖かみを感じてた

「先輩・・・」

緑さんは、きっと先輩の説得に応じてくれるはず・・・

私は先輩を信じ、緑さんを信じ、2人の間に通う暖かみを信じた

先輩の広い背中が、逞しいと思いながら・・・

息詰まる時間が過ぎたあと緑さんは爆弾を先輩に渡した

その時、自由になったもう1人のハプニング仕掛け人が緑さん目掛けて拳を!!!

・・・考えるより体が動いてた

私は緑さんの前に出て奴の拳を左手で受け止め、右手で奴の首を握りしめていた

「な・・・何すんだよ・・・俺は被害者だぞ!こんな事した婆に一発入れた・・・ぐぅ~~~」

「てめぇらの仕掛けで人が1人死んでるんだよ・・・目の前にいる御婦人の妹さんがな!!!  姉妹で肩寄せあって生きてた平和な暮らしを、てめぇらが奪ったんだ!!!」

私の言葉に奴は黙り、右京さんが私の手を首から離させ、伊丹さんが奴を他の警官に連れていかせた

「お怪我は無かったですか?」

私は微笑みながら緑さんに聞いたんだけど・・・彼女は驚いたような顔から直ぐにいつものように微笑んでくれたの

「大丈夫よ・・・  でも年頃の娘さんが随分な迫力ね」

えへへっ・・・ 笑って誤魔化しとけぇ~~~

緑さんが伊丹さん達に連行されたあと、歩いてるときに右京さんが先輩に銃口から緑さんを庇ったんだろうと言っていたんだけど

先輩は照れくさいのか軽口でかわしてた

「それにしても薔子ちゃんがあんな口調になるとは、びっくりだよ」
「僕もそう思いますよ、薔子さんは年頃の娘さんなのですから少々言葉がすぎるような気がします」

あう~~~ 2人に言われると堪えちゃうな

「そうですよね・・・いっつもコレで男の人から引かれちゃうんですよね」

番茶も出花なお年頃なのに(過ぎてるなんて言わないでよ!)男性から引かれちゃって、まだお付き合いとかした事ないんだよなぁ~

「いつもって、何回もあるの?」
「ぐっ!!!  先輩、突っ込んできましたか~~~できれば知らんぷりしてほしかった」

「無理無理!突っ込まずにおられますか!  で、何回なの」
「えっと・・・最初は日本に来たばかりの高校生のとき、気さくに話しかけてくれてた同級生と帰ってたとき引ったくりにあい取り押さえました・・・その時に口調が変わって・・・犯人に啖呵切ってて・・・」

「ふ~ん 1回目ね」

顎に手をやる先輩が、ニヤッと私を見てる視線に何だろ・・・心臓が速くなる

「次は大学のときに告白されてる最中に強盗犯が突っ込んで来まして、取り押さえました」
「で、やっぱりああいう言葉になっちゃったと・・・」

「はい・・・」

ふぅ~ん・・・って先輩! 面白がってますね!

「3回目は?」
「警察大学のときにコンパに誘われたレストランで・・・」

言いたくないなぁ~~~・・・と口ごもってると右京さんが、ポンと手を叩いて

「それは僕も知っていますよ 確かレストランのオーナーを恨んだ犯人がお客を人質に籠城してましたね」
「隙を見て後ろから手刀かまして気絶させて確保したんですが・・・その時、犯人を罵倒するオーナーに怒鳴ってしまって・・・」

「で?4回目は?」

ふふん・・・て、先輩・・・何ですかその色っぽい流し目は・・・なんか、なんだ、このトクトクトクッて忙しない鼓動は!

「薔子ちゃん? どうしたかな?」
「よ・・・ヨンカイメなんて!ありまっせん」

「くすくす・・・何でどもるかな~?  ん゛ーー薔子ちゃんは可愛いね♪♪♪ その男に免疫ないってモロ分かりな態度が、いいよねぇ~」

う゛~~~なんかバカにされてるみたいで悔しい・・・・・・ので、私は先に警視庁に戻ると右京さんに言ってからパトカーに乗せてもらった

「あ~らら・・・逃げちゃった」
「君も人が悪いですねぇ~ 薔子さんが色恋沙汰にはトンと不器用な照れ屋さんだと分かっていながら、からかうなど」

「・・・照れ屋さんって! 見かけによらず可愛い言葉遣いするんですね」
「・・・僕は寄る所がありますから、君は先に警視庁に戻ってください。では」

「うわぁ~ こっちも逃げちゃった」

くすくす笑いながら神戸は右京と別れ、警視庁に戻るのだった

***

「ごめんね・・・パトカーに乗せてもらって」
「いえ!私達も戻る所でしたので大丈夫です!」

薔子は現場近くの交通整理をしていた婦警のパトカーに乗せてもらっていたのだ

「真理先輩を救って頂いた御方なんです!いつでも言ってください」
「あ!結婚間近の真理さん!」

「はい!あと3ヶ月でお式だそうです」
「2人とも敬語なんていいよ・・・結婚かぁ~ なんか憧れるよね~」

「鈴城警部も興味ありますか?」
「あはっ いい人がいたらとは思うけどね~ 出会いが無いよね、出会いが!」

特に警察官だと普通の男性には出会えないよね・・・ふむ、じゃ身内から・・・ナイナイナイ

じぃちゃんの望み通りなんてのも、なぁーー

ぶつぶつ呟く薔子を見た前に座る2人は目配せしあい、助手席の娘が恐る恐る話し出したのは・・・

「あの~~~良ければ今夜・・・」
「ん?なになに?」

***

薔子ちゃんが変だ!

大きな仕事を終えた僕達は、雑用などを片付け・・・それも終われば、思い思いのことをしているんだけど・・・

薔子ちゃんが変だ!

壁に架かっている時計や自分の腕時計を見て、ソワソワと落ち着きがない

そのくせ僕が話しかけようとしたら、態とらしく杉下さんと話し出す

・・・・・・なんか、におうな

「定時になりましたね♪ では杉下警部、神戸先輩、お先に失礼します♪」
「えっ? もう帰るの?」

2人で打ち上げしようと思ってたんだけどな~・・・

「はい! 四度目の正直で頑張ってきます」
「四度目? あっ、おい! 行っちゃった」

「四回目にならないよう頑張ってほしいものですね」

紅茶を飲む右京の呟きに神戸が『ふぅ~ん』とペットボトルから水を飲む

「若い方の何て言いましたかねぇ~ 男女が集まり親睦を深めるというのを~ 僕とした事が度忘れしてしまいました・・・  あ!合コンですね」

《ぶぅ~~~》

「ご・・・合コン!?」
「なんでも帰りのパトカーで仲良くなった方達とのお食事だそうですよ~」

「だ、だ、誰ですか!相手は!」
「交通課の若い婦警さんだそうです その方達にお化粧も習いたいとか言ってましたね~」

口元や胸元に垂れた水を払いながら、神戸は「なんで?」と呟いた

聞き逃す上司ではなく、ニンマリと眼鏡の奥の瞳が笑って神戸を横目で見やる

「神戸君、君が言った言葉を覚えていますか?」
「え? 僕、何ていったっけ・・・」

「《男に免疫が無いってのがモロ分かりな態度が、いいよねーー》だと記憶しています」
「今の軽薄なバカっぽい喋りは僕のマネですか? ・・・っていうかソレがどうして合コンに?」

「薔子さん曰く《経験値を上げるには突き進むのみ!》と・・・」
「また男前なこと言って! じゃなくて経験値上げたいなら僕がいるでしょうに!!!」

「はぃい~~~」

・・・・・・しまった 本音がポロッと・・・・・・あ゛あ゛あ゛~杉下さんには知られたくなかったのに゛い゛~

ええーい! この際もうどうでもいい!  相手は?場所は?

「お相手は確か証券マンとか何とか・・・ 場所は前に一度、神戸君に連れていってもらったお洒落なバーとか・・・」
「お先に失礼します!」

僕は上着を引っ付かんで地下駐車場に急いでいる途中、杉下さんの言葉を思い出していた

薔子ちゃんが着替えるなり化粧してもらうなりって事は、もしかしてまだ警視庁に居るかもしれない

その考えに至った僕は交通課まで走ろうと足の向きを変えた、その時、胸ポケットから振動・・・携帯だ

「はい神戸です」
「1つ言い忘れましたが、彼女はマンションで着替えると言ってましたねぇ~」

「薔子ちゃんのマンションは何処ですか?」
「僕が教えるとでも?親友の娘は僕にとっても娘同然ですからねぇ~」

「そうですよね!」

携帯を切ったあとの僕は再び駐車場へと走った

***

「ちっ・・・遅いな!」

席につきワインを飲む気にもなれずにイラついていた僕の頭上から低い男の声が降ってきた

「何をイラついている」
「大河内さん! どうして此処に・・・」

「1人で飲みに来たんだが、お前こそどうしてだ」
「僕は・・・人を待ってるんです」

神戸と同じテーブルに着いた大河内はワインを頼む

「ふん、そんな苛ついた顔して何が待ち人だ」
「・・・」

「お前に黙秘権は無い」
「実は最近イイなと思ってる娘が、此処で合コンするそうなんで張ってるんです」

「ふ~~んご苦労だな」
「大河内さんも付き合って下さいね」

「何で俺まで・・・」
「彼女が現れるまで、暇ですから!  暇なのは特命係だけで十分ですから」

それから暫くして、スーツ姿の男女が後ろのテーブルへと着いたんだけど・・・・・・

「婦警さんかぁーー  俺、すごく楽しみなんだけど!」
「お前、制服フェチだからな~」

「そういえば、お前の高校の時の同級生なんだろ?  その婦警さん」
「そうよ! 昔から優等生で気に食わなかったのよね!  だ・か・ら・・・・・・」

「え? お持ち帰りオッケーなの?」
「ええ! いいわよ・・・  証券マンて思ってるから調子合わせておいてくれたらいいから・・・・あとは自由恋愛よ!!!」

「俺達、小さい会社のしがないサラリーマンなんだよね~~」

男女の騒々しい笑い声は、静かなこのバーには、そぐわない

「お前達も 薔子ちゃんには そぐわない・・・・・・」
「面倒なことになりそうだが、大事な身内があんな輩の毒牙にかかるのを、黙っては見過ごせないな」

「なら、大河内さん  協力ヨロシクお願いしますね♪」
「ああ」

僕は薔子ちゃんを、こいつらには渡さない・・・・・・

*****

いよいよ、神戸さん始動しますね(笑)
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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