①相棒 《特命王子と出会い》

ある日、夢を見ました・・・  どうしてアランさんの夢じゃないのか不思議なんですが、相棒の夢を見ちゃって(笑)

頭の中の妄想をチマチマ携帯に入れておいたんですが、更新が滞ってますのでUPします

楽しんでいただけたら嬉しいです。。。

パス付きにして、こっそり置いときますので苦情は勘弁してくださいませ m(_ _)m

*****

「こぉんのセクハラ親父が~~~」

《ぶんっっ!!!・・・・・・ひゅ~~~・・・・・・  ぐしゃ》

「ぐぇっ!」

何が起こったのか分からない周囲一同だったが、凍りついた数秒が過ぎたあとは・・・・・・蜂の巣を突いたような大騒ぎとなった




・・・・・・数日後 警視庁のビルの中、ダンボールを抱えた一人の女性が歩いていた

ゆるく巻かれた艶やかな黒髪は豊かに背中を覆いながら、歩く度に揺れている・・・・・・スラリとした高い身長に仕立ての良いパンツスーツ

カッカッと響くヒールの音が女性らしいというよりは、どこか勇ましいと感じる歩き方に受付けの女性達は目を奪われていた

彼女が目指すのは警視庁の七不思議にも例えられる人材の墓場・・・  その其所は

*****

「杉下警部おはようございます」
「おはようございます」

優雅に紅茶を煎れている杉下に、少々あくびをしながら入ってきた神戸警部補が朝の挨拶をした

神戸はミネラルウォーターのペットボトルの蓋を開け、一口飲んで・・・・・・机に突っ伏してしまう

「昨日は大分お過ごしになられたようで・・・」

神戸の様子を見て二日酔いと判断した杉下は、着任して一月ほどの部下を冷ややかに見つめた

「すみません」
「いえ、僕には関係ありませんから」

優雅に紅茶を飲み、傍らの本を開いた杉下に神戸は心の内で小さく舌打ちしていた

いつまでも縮まらない杉下との距離感に鬱窟したからこそ・・・・・・  飲みすぎて二日酔いになったのだった

そんな二人の冷々とした空気が漂う部屋に、突然入ってきた人物がいた

ダンボールを持った女性がにこやかに挨拶を始める

「今日付けで特命係に配属されました鈴城 薔子(すずしろ・しょうこ)です」

凛とした声に机に突っ伏していた神戸も体を起こした

薔子は空いている机にダンボールを置いて、ニッコリと微笑み挨拶をする

「これからよろしくお願いします」

突然の事に二日酔いで頭の回らない神戸より、奥で紅茶を飲んでいた杉下が進み出ている

「貴女がこちらに来ることになろうとは・・・・・・しかし、僕は歓迎いたしますよ」
「ありがとうございます、杉下警部」

《俺と態度が違うじゃないか~~~》

神戸の心の内で叫び声が上がっているが、顔だけは笑顔を浮かべて新しく特命係に来た女性を見つめた

「お噂は聞きましたよ  貴女もまた大胆な事をしでかしましたね~」
「私は女性の味方ですから・・・ふふっ」

「あの知事の息子には皆さん困ってらっしゃったそうですね」
「ええ、ですからSPは男性で固めていたと聞いたのに、パーティー会場という事と手が足りなくて交通課の方に手伝っていただいたら・・・・・・悪い予感が当たりました」

「おや?  しかし貴女は警備部ではなかったはずですね?」
「では、最初からお話しいたします  長くなっても構いませんか?」

「ええ、構いませんよ  なにせ此処は、暇な部署ですからねぇ~~~」

くすり、と悪戯っ子のように笑う杉下は薔子の分も紅茶を煎れ始める

薔子は凛とした声で話し始めた

*****

私は情報犯罪課に居るのですが、たまに警備部から要請があり手を貸す事があります

その日も脅迫文の届いた知事をパーティー会場で護衛するというもので、女性の少ないSP部から要請がありました

そうしたら警護対象である知事の秘書をしている息子が、私と同じ様に借り出された女性を狙い・・・・・・あろうことか部屋に連れ込み強姦まがいに迫り始めたんです

知事の息子ですからね、その場のSP主任は強く言えなくて苛つきまして

「で? 貴女はどうしましたか?  察するに余りありますが 貴女の口からお聞きしましょうかねぇ~」

右京さんなら分かってらっしゃるでしょうが・・・・・・私は無線で彼女の様子を伺ってました

嫌がる彼女に無理矢理迫る様子に堪忍袋の尾がブチキレて、部屋の扉を蹴破って中に押し入り息子を・・・・・・背負い投げしちゃいました

それからは蜂の巣を突いたようになりまして・・・・・・

「それはそうでしょうね~  しかし権力を嵩にきて女性に不埒な振るまいに及ぶとは・・・・・・男性として情けないことこの上もありません」
「いえ右京さんは紳士ですもの! あの男とは品格が違います」

「・・・薔子さん、褒めすぎです」
「くすくす・・・  それで2階級降格と警察庁から警視庁の特命係に流されてきたんです」

「おやおや・・・  2階級も・・・・・・という事は薔子さんは私と同じ警部という事になりますね」
「そうですね」

ニコニコと笑う杉下と鈴城は、紅茶を飲みながら互いの近況を話し始めた

*****

えっと・・・僕の後輩になる鈴城さんは、警護対象の息子をぶん投げちゃって降格され 尚且つ特命係に飛ばされた・・・・・・のか

鈴城・・・  鈴城・・・  警察庁なら僕も特命係に来る前にいたところだけど、鈴城・・・  聞いたことないな

もっとも情報犯罪課はフロアも違うし関わりにならない部署だからなぁ~~~

そんな事を考えながらミネラルウォーターのペットボトルから一口飲んでいたら・・・・・・

なに? なに? なんなんだよ!!!   2人して僕を見てるなんて、何かした僕?

でも真正面から見た彼女は、さきほど聞いた武勇伝に似合って凛々しくも美しい・・・

アーモンドみたいな大きくて半月型の瞳、鼻筋は通り、唇はぷっくりとしていて・・・・・・触れたら柔らかそうで・・・・・・肌もすべすべで・・・  触ってみたいな

そんなバカな事を考えていたら彼女、鈴城さんが手を差し出してきた

「鈴城 薔子警部です  これからよろしくお願いします・・・・・・先輩」
「あっ・・・  挨拶が遅れまして、僕は神戸 尊警部補です こちらこそよろしく!」

「右京さんとは前からの知り合いなので、今日は神戸先輩の事が知りたいですね・・・  これから同じ特命係になったのですから」
「まぁ、そのうち分かるんじゃないかな?」

鈴城さんはニヤリと笑うと杉下さんに「先輩借りてもいいですか?」と、断っていた

「いいですが・・・  程々にしてあげて下さいね」
「分かってますよ  では借りてきます」

鈴城さんの手が僕の腕を掴んで特命係の部屋から、組対5課からも出てズンズン進んでいく

「ちょっと!!!  何処行くんだよ」

いくら優しい僕でも勝手に連れ廻されるなんて、嫌なんだよね

主導権は握りたいタイプなんだ、僕は!

振り払った鈴城の手・・・  すると彼女は僕の目の前に近づいて、ニヤリと笑う・・・  まてまて近い!  近すぎるよっっ!!!

鈴城は長身で僕とほとんど変わらない身長してるから、同じ位置に顔があるんだけど・・・・・・鼻先数センチの距離で詰め寄ってくる鈴城の迫力に押された僕は、気がつけば廊下の壁に背中を押し付けていた

「親睦をはかるために・・・ねぇ・・・神戸先輩・・・・・・体で・・・知り合いたいの  いい?」

ボタンを2つ開けたシャツの衿を白い指先が辿りながら、吐息混じりに囁かれた・・・・・・僕の胸が、どくん!と大きく音を立てて鼓動が早まっていく

「返事がないのは肯定と見なしますよ・・・  ふふっ」

瞳が妖しいほどに艶を持って、紅い唇が弧を描く・・・  僕は、フラフラと彼女の後をついていった

*****

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「先輩! 休んでる暇ないですよ」

「・・・ちょっ、タンマ!  体調がいまいちだから・・・  少し休ませてよ」
「タンマはありません! 私1回じゃ満足できないの・・・」

「まだヤる気かい?」

「もちろん!まだまだ・・・  やあ~~~  めぇーーん!」

《バシッ》

鈴城の鋭い竹刀さばきに、二日酔いの神戸も徐々に真剣になり・・・・・・2人の打ち合いは武道場でも白熱し誰もが息を飲んで見守るほどだった

小一時間も続けただろうか・・・汗だくになった2人はシャワーをすませ、武道場から出てきた

「ふぅ~~~  いい汗かいた」
「鈴城さん、君ってけっこうやるね~」

「先輩も二日酔いの く・せ・に イイ動きでした」
「あはっ バレてたか」

苦笑いする神戸が特命に戻る前に自販機で休憩しようと言い出したので、薔子もニコやかに応じた

自販機で神戸はミネラルウォーターを、薔子はお茶のペットボトルを買い2人で飲み始め・・・・・・沈黙が訪れた

「君は杉下さんとは知り合いだって言ったよね どういう知り合いか聞いても?」

沈黙を破ったのは神戸の方で、彼は聞きたかった事を口に出してしまった

「あっ・・・  嫌ならいいんだけどね、うん!無理に聞きたいわけじ・・・」
「いいですよ!  右京さんと私の父が友達で、小さな頃から遊んでもらったりしてたんです」

「へぇ~・・・それで」
「ええ、右京さんが英国を離れてからもたまに訪ねてくれてましたし、親戚のおじ様って感じですね」

「え?  じゃ君って帰国子女なの」
「はい」

「・・・・・・鈴城さん  鈴城って名字どっかで聞いたことあんだよね」
「え?それってナンパですか?  うわ~~~感激!  もっと言ってください面白いから!」

「面白いって反応が斬新だけどね、ナンパしてないから」
「男に口説かれた事ないから楽しそうなのに・・・  そっか、ナンパじゃないのか・・・」

「・・・残念そうだね、そんなにナンパされたかった?  でも君みたいに綺麗な娘だと周りの男が放っとかないと思うけどな!」
「・・・・・・私みたいにデカくて意見をハッキリ言う女は敬遠されますからね~」

「そうかなぁ~・・・でもさ」

神戸が言おうと口を開いたとき、胸ポケットの携帯がブルブル震えて着信を知らせた

「はい神戸です・・・はい、一緒です・・・・・・では玄関に車廻します・・・」
「事件ですか?」

携帯をポケットに仕舞いつつ立ち上がった神戸は、薔子に頷きつつ捜査一課から手伝いを頼まれた事を伝える

「杉下さんはもう向かってるらしい」
「では私達も向かいましょう」
「ああ!」

そうして2人が捜査一課の部屋に着いたとき、杉下が妙に微笑んでいる事に神戸は訝しんでいた

*****

「え?  僕がホストに?」
「貴方以外の適任者が見当たらなくてね~ 今追っかけてる山の被害者は毎晩ホストクラブに入り浸ってまして
ね、少しでも情報がほしいんですよ」

伊丹刑事の話の補足とばかりに芹沢刑事が後を続けた

「ああいう特殊な世界は身内を庇って何も言ってくんないんですよ~~~  しかも先輩がクラブの社長と喧嘩しちゃって・・・・・・頼みます助けてくださいよ~  警視庁No.1のプレイボーイならホストもお手の物でしょう」
「俺からも頼みます神戸警部補・・・  このまま話しも聞けないんじゃ伊丹の奴、懲罰対象になりますからね」

穏やかな三浦刑事からも頼まれれば、神戸も頷くしかなく・・・  渋々ながらも引き受けたのだった

「私もお手伝いします・・・  ではさっそく準備してきますね」

薔子も意気揚々と参加表明し、その言葉に皆が戸惑い動きが止まっているなかすぐに部屋を出ていった

「今のは・・・  どちら様でしょうか?」

芹沢の問いに右京がやんわりと答えた

「新しく特命係に来られた方ですが、意欲があって頼もしいですねぇ・・・」
「失礼ですが、僕も意欲はありますが」

「・・・・・・確か先程は嫌がられているように見受けられましたがねぇ~」
「今は意欲マンマンですよ」

杉下の冷ややかな視線と穏やかな嫌味に、神戸の顔が引き吊っていた

暫くして薔子は男性の様なスーツを着込み、前と横顔に一房垂らした髪を残し、黒髪を後ろで結んで現れた

170越えた身長を細身のスーツで包み、色物のシャツは胸のボタンを開けた薔子は神戸がもう1人現れたようだった

「おやおや 薔子さんもやりますねぇ~」

楽しそうな杉下警部の声が、固まっている捜査一課の部屋の空気を揺らしていたのだった・・・・・・




~~~オマケ~~~

ホストクラブに向かう車の中、神戸は隣でまるで男性に見える薔子にコソッと聞いてみた

「その胸、どうやったの? まるで男みたいに平らだね」
「コスプレ用にあるんですよ? 下着の上に付けて服を着るだけ・・・・・・」

「へぇーー  何でもあるもんなんだね」
「秋葉原で売ってましたよ」

「そういうとこ、行くんだね」
「はい! 楽しいですよ」

チャンチャン♪

*****


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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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