13≪闇と月光≫ ~想い~ ②

管理人も意外なのですが、このシリーズ長く続いちゃってます(笑)

ちょっとシリアス続きなのですが、お付き合いくださいますようお願いします


*****

「ところで・・・・・・」

急に声を低め、眼に鋭い光を宿してダンブルドアを見つめ始めた土御門 征司は、くっくっくっ・・・・・・・と、笑い始めた

「もう茶番は終わりにしませんか? ダンブルドア・・・ああ、私の事はどうぞ征司と呼んでください・・・・・君もね、ミスター・ブラック」

歌うように低く掠れた声が、目の前の男の薄い唇から紡ぎ出されているが、その完璧なクィーンズ・イングリッシュはとてもじゃないが東洋の小さな島国からの御客とは思えないほどだった

そして剣呑な光を鈍く浮かべた彼は、何かを秘めていて・・・・・・ 僕は紅茶のカップを置き、彼を見つめて警戒する




ふん・・・  西欧では日本など鼻くそほどの価値しか見ていないだろうに、何故に我が一族の姫はこのような場に降りたのだろうか・・・・・・

白髭の爺は一族の長老のように喰えない狸で、横の男も喰えない奴だろうな・・・・・・  如何にも何も企んでないという柔和な綺麗な顔した男だからこそ、油断はできない

とはいえ、突然訪ねてきた私などを此処に案内してくれたのだから、礼は言わなければいけないだろうな・・・・・・

此処は・・・・・・  このホグワーツは、水盆で姫を見たポイントがある

私は先程から、目の前の好々爺然とした狸に我が一族のことを熱く話しながらも意識を飛ばし姫を見たポイントを探していた

この城の上に意識を飛ばし、上空から見てみれば・・・・・・そう、湖の畔の木立の場所・・・・・・ここだ!

とすれば8年前に見た場所も、つい3日前に見た場所も、このホグワーツということになる

これで私の視た御告も本当だと、確証が持てた・・・・・・ ふふふ・・・・・・ 本当に居たのだ 姫が!!!

日本で視たときは・・・・・・  自分が視たとはいえ、まだ半信半疑でいたのだが思いきって英国に飛んできて良かった

コイツらは自分達が、私に姫が本当にこの世界に降りたことを自分達で証明したとは思ってもいないのだろうな・・・・・

くっくっくっ・・・・・・・  ありがたいことだ・・・・・・  本当に、ありがたい・・・・・・

姫が現れた場所からは御力の痕跡が見受けられる・・・・・・ 視鬼(シキ)である私が直接来たかいがあるというものだな・・・・・・

くっくっくっ・・・・・・  こういう訳なのですよ、開心術の得意な・・・ Mr,ダンブルドア

貴方がたは姫の存在を隠すつもりで 私に教えてくれた・・・ という訳なのですよ

よく見えるでしょう?  貴方に見せて差し上げているのですよ・・・  くっくっくっ・・・・・

姫は 我が 一族のもの・・・  此方に返していただきますよ

我が一族も霊力のある者が生まれなくなり、陰陽師の世界では古の名家扱いです

おそらく強い力を持つ者は、私が最後でしょう・・・・・・  まあ、早々に陰陽師の世界に見切りをつけていたから、唯人の世界では財を成し≪財閥≫にはなっていますがね

ですが・・・・・・ 人とは欲深きもの・・・・・・

2つの世界で頂点を取れるのならば、鬼に金棒ではありませんかね・・・・・・  くっくっくっ

さあ、此方の手の内は明かしましたよ  今度は貴方側の番だ

さっさと姫を出していただければ幸いなのですがね  手間もかからないので・・・・・・

くっくっくっ・・・・・・・・

*****

「驚いたのぉーー  土御門の方・・・ああ、征司と呼ばせていただこうかのぉ・・・」
「どうぞ  何を驚かれているのですか? この魔法界で1番と謳われているダンブルドアが・・・」

「儂はその様なものではないがの・・・  君が余りにも見せてくれるもので、驚いたのじゃよ」
「のらりくらりと腹の探りあいは時間がかかりますからね、短気なんですよ私は」

「ほぉ ほぉ ほぉ 豪胆じゃのぉ・・・  じゃがの、渡せと言われて「はい、どうぞ」と渡せるほど、彼女は軽くはないんじゃよ」
「・・・・・・それは、どういう意味ですかな」

「言葉通りじゃよ、征司君・・・  彼女にこの魔法界は救われ、奪われる筈の命も救われておる・・・・・・その代償は大きな物じゃった」
「・・・・・・そちらの世界が救われたのならば、もう用は無いでしょう?  次は私が使わせていただきましょう」

ピクッ! 静かに征司を見つめていたレギュラスの眉がぴくりと跳ね、その目が半眼で征司を見つめ始める

「じゃが彼女は物ではない  その言い方は感心せぬが・・・・・・」
「我が一族の役に立ってもらえばいいのです」

「役にとは、はて・・・何じゃろう」
「私や他の霊力のある男との間に子を生(な)していただきます・・・ああ、心配せずとも生まれた子供の父親は関係なく土御門の子供として丁重に育てます」

「ふむ、それでは姫君にとって辛い生活になるのではないのかね? 子を生む道具のように女性を扱うのは感心せぬがのぉ~~」

「・・・・・・姫は、我が一族でも1番の御力と、直径の血をもたれているでしょう。 その様な女子(おなご)は、ただひたすらに子を生まされるのです」

其のような定めを架せられるなど・・・・・・  私とて女性の身には惨いことだと思う

8年前、毎朝の日課の水盆での占いにより空から舞い降りるように何処かへと降りられる姫を視た・・・・・・

艷やかな黒髪、しなやかな肢体・・・・・・顔はハッキリとは見えなかったが、白い肌は分かった

年の頃は15、16才だろうか?  私と同じような年の方だと見受けられた

地上に降りて行くにつれ小さく消えてしまい、見えなくなったのだが・・・・・・その謎もこの場所に来てようやく解けた

何十にもかけられた守護の魔法

これだけの魔法がかけられていたのだから、私の霊力では守護魔法のバリアーの中までは視えはしない

そのあと日本ではない事だけが分かっていた私は、一族の長老達に視た事を話し姫を探してもらおうとしたのだが・・・・・・・頭の固い年寄り達は私の視鬼としての力を疑い、手紙で各国の魔法界へ確かめただけに留まった

8年前、その生温い方法に私がどれだけ抗議をしても頭の固い長老達は≪私にだけの御告≫ということで年若い私の言葉など信用せずに探すのをやめたのだ

だが、その8年の間に私は一族の暗い歴史を知り、我が母の辛さを知った・・・・・・

そうして今、再び現れた姫を水盆で視た私は、かねてより自分で調べていた・・・・・・此処、英国に狙いを定め魔法省に直接乗り込んだんだ

あの・・・  黒衣の男が鍵となるだろう・・・・・・

ホグワーツ魔法魔術学校の中にいる黒衣の男・・・・・・  後ろ姿しか視えなかったが、もう1度直接見れば分かるだろう

「こちらの手の内は明かしましたし、ここが姫が居られた場所というのも私には分かりました。  さて、今すぐ姫と合わせていただけるとは思いませんが、アノ黒衣の男とは話しがしたいのですが・・・」

「お若いように思うのじゃが、ずいぶんと・・・ せっかちだのぉ・・・  お主」
「はははっ  よく言われます」

「じゃがのぉ~~  黒衣の男と言われても・・・  おお、困ったのぉ~~」
「・・・・・・何かお困りですか?」

「まぁ、見てもらうのがてっとり早いじゃろうのぉ~~  フォークスや、これを届けておくれ」
「~~~♪♪♪~~~」

ダンブルドアがどこからか取り出した手紙を赤と金の不死鳥に持たせて、見送った

「では征司殿、黒衣の男が来るまでホグワーツを探検でもされたらいかがかな?  あいにく夏休み中での~ 生徒も教師もおらぬのだが」
「ああ・・・では、1つ案内してほしい場所があります、よろしいですか?」

「では僕が案内しましょう」
「頼めるかの? レギュラスや」

そうして僕と、征司は校長室から出て探検という暇つぶしを始めたのだった・・・・・・

*****

再び校長室に戻ってきたレギュラスと征司にダンブルドアの楽しそうな声が、扉の前からでも聞こえるほどだ

何やら大勢いるようなのだが、何だろうか?  顔を見合せる2人が扉を開ければ・・・・・・

「・・・・・・何ですか、これは」
「・・・・・・なんでしょうね、コレは」

校長室には黒衣の男が何人も居て、部屋が狭く感じるほどだ

「おお、戻られたかの・・・  このホグワーツでは教師の制服が黒衣でのぉ~~  貴方に見てもらうついでに新学期の会議もしようと思いついたのじゃ・・・ここでは狭いから、職員室へと場所を変えようかの」

校長の一言でゾロゾロと職員室へと向かう黒衣の男達の集団の中、1人ビスクドールを片腕に抱えた男がいて少し気になったのだが・・・・・・

あれだ・・・・・  その・・・・・・  個人の趣味にまで踏み込んではいけないだろうし、私は部外者なのだし・・・・・・  しかし、良く出来たビスクドールだな・・・・・・

「レイ、チョコ食べるかい?」
「まぁーぶりゅちょこが いいの」

なっ、なにぃぃぃ!!!  しゃべった・・・・・・  

よく見ればそれは人形ではなく、恐ろしく可愛らしい幼児で、もちろん生きている人間の子供で・・・・・・

「マーブルチョコ・・・あ、あった!  開けるよ・・・・取れた  はい、どうぞ」
「ありあと、りーましゅ」

ピンクのマーブルチョコを1粒もらった幼児は、その小さな手で口に運び もぐもぐ とほっぺたを動かしている

ゾロゾロと職員室までの道すがら幼児と、片腕で抱っこしている黒衣の男(名は、リーマ・・・スか?)はずっとチョコをやり取りしていた

「ああ、レイ・・・Myプリンセス 来てたんだね」
「れぎゅーー 」

職員室に先についていたレギュラス君が、先程の男からビスクドールに話しかければその子は彼に両手を伸ばして抱っこをせがむ

レギュラス君は校長室などでは見たことのない柔らかな微笑みを浮かべて、その子を大事そうに抱き上げた

つやつやとした黒髪に柔らかそうな頬を安心しきった、満面の笑顔で抱きついている幼児から私は・・・・・・目が離せないでいた。。。

職員室に入った黒衣の男達は、ざっと見て8人程いるが さて、誰が私の視た男なのか・・・・・・

空から舞い落ちる姫君を、大事そうに受け取った男の後ろ姿しか視てはいない私は、正直・・・・・・自信がない

確か肩くらいの黒髪だったような・・・・・・此処にいる全員が黒髪というのは、おそらく魔法で染めたのだろうな

しかし、≪知らない≫ということは怖いな・・・・・・陰陽師というものを知らず、魔法族との違いを知らず、この様な猿芝居などを仕組むとは・・・・・・

私は視鬼・・・  視る鬼と書いて視鬼・・・  誤魔かしや偽りなどを視やぶる力に長けているということを、知らない のは恐ろしいな

私は胸の前で指を組み、印璽を切り力を高めた・・・・・・  すると私の身体が白い光に包まれ、それを黒衣の男達に向けて放つ

レーザーの様に白い光を使い、黒衣の男達の頭の先から爪先までをスキャンした私は・・・・・・  彼等の髪を元に戻した

「黒髪の方たちに話があります」
「ふぉふぉふぉ・・・・・・  さすがは陰陽師じゃ、些細な魔法などすぐに見破ってしもうたか」

どうして、このダンブルドアという方は楽しそうなのだろうか?

キラキラと目を煌めかせ私を見ているのだが・・・・・・  その少年の様な目に、些か心を乱されてしまう

「さて、ジェームス、シリウス、リーマス、セブルス、レギュラス、君達は残っておくれ・・・・・・ああ、レイは儂のところにおいで・・・」

「・・・・・・ダンブルドアさん、その幼児は一体誰のお子さんですか?」

レギュラス君が名残惜しそうにレイと呼ばれる幼児の頬に、キスをしてからダンブルドアへと渡していく様子に私はついつい疑問を口から出してしまっていた

「この子はの、儂の孫じゃ!  可愛いじゃろう? こんな可愛い子など見たことがないじゃろう!!!  ふぉふぉふぉ」
「じぃーじ・・・ おひげ~~」

小さな手がダンブルドアの白い髭を優しく梳いていく

幼い孫と、溺愛している祖父との微笑ましい様子がその場にいる者の心を和やかにしていた

・・・・・・しかし、此処は魔法界でありホグワーツであり、魔法界の中でも最高の力を持つというダンブルドアがいる

その腕の中にいる幼児が、見たままの何の力もない幼児である訳がないだろう

征司は、再び胸の前で印璽を結び祝詞を唱え幼児の正体を探ろうとしていた

そんな時、職員室の暖炉が緑の炎に燃え上がり征司の術を途中で止めてしまう・・・・・・

さてさて、誰が来るのだろうか。。。

*****

みんな(シリウス・ジェームス・リーマス)が黒髪でセブルスの服を着てたら・・・・・・きっとシリウスはブチブチ文句言ってるでしょうね~~

そんな妄想が膨らむ今日このごろです






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コメント

☆miu様へ☆

miu様、こんにちは~

> 今回も楽しませていただきました!
ありがとうございます! 更新の頻度は落ちてますが、お話が書きたい妄想は膨らむので読んでいただけるのは嬉しいです(励みになります)

> みんなで教授コス…絶対文句ブーブー垂れてますよね笑
ええ、特に愚兄あたりが・・・(笑)  ちょうど次回の出だしは皆でコスしてる模様を書いてるので、笑ってやって下さいませ (^ω^)/

> 独特な世界観でいつもワクワクしながら読んでます♪
えへへ(^┰^;)ゞ 照れますね・・・ ありがとうございます
これからも他にない様な、すーさんワールドに遊びに来てくださいね

> また続きを楽しみにしてます!
はい! 少しの時間を見つけては書いてますので、気長に待ってて下さいね

癒されました(=^ェ^=)

スーさん様、おはようございます(=^ェ^=)
今回も楽しませていただきました!
みんなで教授コス…絶対文句ブーブー垂れてますよね笑
独特な世界観でいつもワクワクしながら読んでます♪
また続きを楽しみにしてます!
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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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