後:僕は、何番目だ?《学生セブルス》

セブルスとハッピーエンド編です
後半は甘い甘い感じになっております。。。

*****

いつも付きまとっていたアイツが僕に近寄らなくなった

煩わしいアイツがいなくなって、僕はやっと読書に専念できるんだ

うるさく『教えてくれ』だの言われないからな、僕は得意な魔法薬学を思う存分勉強できる歓喜に浸っていた

図書室に居るとリリーが来て この前のホグズミートで食べたナポリタンがまた食べたいと話してくる

「初めて食べたけど美味しかったわ」
「あれは店の者にアイツが教えてメニューに載ったんだ」

「まぁ、凄いわ!!!」

リリーが喜んでいる・・・  ホグズミートであの店に連れていって良かった

僕もアイツも、ホグズミートに行けば毎回頼むからな

この前なんて「もっと美味しくならないかな」とか何とか言いながら、店の厨房で作り出す始末だ

まぁ・・・  あれだ・・・  ごほっ・・・  アイツが作ったのは店のより旨かったが・・・・・・

アイツ・・・・・・もしかして怒っているのか?

ホグズミートに一緒に行くという約束をキャンセルして、結局リリーと行ったのだから・・・・・・僕は酷いことをしてしまったのかもしれない

だから、ここ2週間くらい僕の傍に来ないのか?

はっ!!!  ど、ど、どうでもいい事を考えて、僕はどうしたんだっっ

「セブルス、どうしたの?  珍しく顔色いいわね・・・ふふっ」
「リリー・・・何でもないんだ」

友達に呼ばれたリリーが向こうへ行ったあと、僕は読書に戻った・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、本の内容が頭に入っていかない

変わりに脳裏に浮かぶのは・・・・・・

「えぇーーい  何故アイツはブラックなんぞに手を掴まれていたんだ」

あの店で僕とリリー、アイツとブラックが会ったとき・・・・・・ブラックがすかさずアイツの手を握りしめていた

僕は言い知れぬ黒い不快感が胸に沸いてくるのが嫌で、皺を眉間に刻んでいたのだが

アイツは僕の顔を見て慌ててブラックと店を出ていった

僕の胸の不快感は、そのあとリリーとナポリタンを食べてる間も、友達と回るからとリリーが離れていった後も、消えなかった。。。

どす黒い・・・・・・タールのようなべったりとした不快感は、僕の胸の中を塗りつぶし吐き気を催しそうなくらい膨れ上がる

何故? こんな感情・・・・・・  僕は知らない・・・・・・

それと、もう1つある

何処からくるんだ? この寂しさは・・・・・・  いつも僕に笑顔を向けていたアイツが、いない・・・・・・

ただ、アイツが横にいない・・・・・・  それだけの事なのに、僕はブルリと震えが走る

寒い・・・・・・  なんだろうな、酷く・・・寒く感じるんだ・・・・・・

ただ、アイツがいない・・・・・・  それだけの事なのにな・・・・・・

そう、それだけの事だ・・・・・・  僕は読書に戻り、活字を目で追った。。。

*****

あれから・・・ちょうど1ヶ月が経った

魔法薬学や魔法史の授業中、僕とペアになるんだと入学以来毎回騒いでたアイツが・・・・・・1人、教室の隅にひっそりと居るようになっていた

僕は席を大体、真ん中辺りに取るからだろう・・・・・・後ろの隅になど視線が向かわないから、アイツなど見もしないんだ

偶然、ほんの偶然で、鍋をかき回しているとき見ることがある・・・・・・  だがアイツは大抵ブラックと調合したり、席を隣同士にしたりしていた

「ねぇねぇ、あの2人!  最近いっつも席が隣じゃない?  付き合ってるの?」

不意に後ろのスリザリンの女子が友達だろう女子に話しかけた内容に、僕は鍋を引っくり返しそうになってしまった

お・・・落ち着けセブルス・スネイプ  落ち着くんだ・・・・・・

「誰よ!」
「シリウスとアノコよ!  ほら、今も仲良く調合してるわよ」

「そうよね、怪しいわよね~~~  ついこの前までスネイプに纏わりついてたのに・・・・・・とんだ尻軽ね」
「スネイプと比べてシリウスの方が何倍もカッコイイって今頃気がついたんじゃない?」

「あら!  スネイプ相手なら大抵の男子がカッコ良く見えるわよ」
「言えてる!!!」

キャハハハッ・・・・・・と笑っている女達はスラグホーン教授から怒られていたが、ざまぁみろ!だ

僕は出来上がった薬を提出したあと、今の調合を纏めようと羊皮紙に向かう

『付き合ってるんじゃな~~い』

僕の頭の中には忌々しいが・・・・・・あの女子の声がこびりついて何回も繰り返し僕の中を揺すぶっている

「ブラックとアイツが・・・・・・付き合う?」
・・・・・・僕には関係ない  そうだ、僕に関係などないんだからな!

苛々とイラつきが治まらない僕は、放課後 1人で湖の畔へと歩いていった

本を携え気に入っている木の根本に座って、僕は読書に耽る・・・・・・  ああ、至福のときだ・・・・・・

*****

「セブルス・・・  お久しぶり」

声をした方を見ればアイツが立っていた

・・・・・・何を言えばいいのか分からない僕が黙っていたら、アイツは寂しそうに微笑んでいる

「あのね、セブルス・・・・・・今まで私みたいなのが纏わりついてて、ごめんね  これからは邪魔しないから・・・  じゃ、元気でね」

コイツは何を言っている?  これじゃ・・・  まるで別れの挨拶じゃないかっっ!!!

言うだけ言ったアイツは、もう用はないとばかりに僕に背を向ける

僕にはもう・・・・・・お前を惹き付けるモノなど無くなってしまったのか?

背中を見せて一歩、一歩、また一歩・・・・・・遠ざかっていくお前を引き留めたくて・・・・・・僕は!  僕は!

「・・・ふん!  煩わしいお前が来なくなるなら、僕はやっと落ち着いた生活ができるようになる」
「ご・・・ごめんね  もう迷惑  かっ・・・かけ・・・ないから」

ああ・・・・・・泣かせるつもりなど無かったんだ・・・・・・なのに僕の口は止まらなくて、お前を傷つけてしまう

「そう願いたいな・・・  不愉快だ!  さっさと去れ!」

ああ・・・・・・  ボロボロと涙を流すお前が、ふらふらと来た道を戻っていくのを見ていたら・・・・・・その小さな後ろ姿を見ていたら、僕は・・・・・・

立ち上がり、駆け出して、お前を後ろから捕まえていた

「せぶ・・・るず・・・ぐずっ・・・」
「泣くな・・・・・・」

「は・・・はなじで・・・ずずっ・・・も゛う゛、めいわぐがげない゛がら゛・・・・・・」

涙も鼻水も垂れたお前が、必死で僕から逃れようとしているのに気がついて腕に力を籠めた

「僕から逃げようとしても無駄だぞ!  お前に薬学を教えられるのは僕だけだろ?」

「お前は筋金入りのバカだからな!  僕ほど薬学が得意な者じゃないと教えられても理解できないだろう」

「他にもお前は苦手な物ばかりだからな、僕じゃないと教えてなんてくれないんだぞ!」

「ぜぶるず・・・  なに゛い゛っでるの゛?」

「だから・・・・・・  だから・・・・・・」
「わだじの゛ごどなんで・・・ずずっ・・・わずら゛わじい゛ん゛でしょ・・・・・・もう、ずりっ・・・めい゛わぐがげない゛がら・・・ざよなら゛・・・」

さよなら・・・・・・  だと?  僕から離れて行く気か?  お前が、僕から離れるだと?


僕は抱きしめる腕に力をこめて・・・・・・

「・・・・・・傍に、居ろ」
「う゛え゛?」

「僕の・・・・・・傍に・・・・・・居るんだ」

「ぜぶ?  え?  だっで・・・わだじはめいわぐで・・・」
「迷惑じゃない!」

「ふゆ゛がい゛でしょ・・・・・・」
「不愉快じゃない!」

「ぜぶは・・・リリーがすぎでしょ?  わだじなんか・・・  わだじのやくそくなんか・・・」
「すまない・・・  約束を破った僕が悪かった」

「でも゛っ・・・」
「ごちゃごちゃ言うな!  お前は今まで通り僕の傍に居ればいいんだ!」

「セブルス・・・・・・」
「・・・・・・好きだ」

後ろから抱きしめたまま僕は・・・・・・お前に言った

僕の言葉に驚いたのか、ぴくん!と体を跳ねさせたお前が、ゆっくりと振り返って涙で真っ赤になった目で僕を見つめて

「う゛・・・  う゛そだ・・・」
「・・・・・・嘘じゃない」

「う゛そだ! 嘘だ!嘘・・・・・・」
「嘘じゃない!」

振り返ったお前を真正面から抱きしめ直した僕は、お前が信じるまで何度でも言い続けた

お前が僕を追いかけた何年もの間、その時間の分・・・・・・埋めるように言ってやる!

しばらくして漸く信じたお前が、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながらも・・・・・・とびっきり幸せそうな笑顔を僕に見せたから、僕はまたお前を抱きしめたんだ

「セブルス・・・・・・大好き  //////」
「僕もだ・・・  」

「セブルスは私の1番だからね!  //////」
「ああ・・・  ///」

「セブルスは・・・  」
「もう黙ってろ・・・ん゛っっ  //////」

煩くなったお前の口を静かにさせるため、僕は・・・  僕の口で塞いでやったんだ

「んんっ・・・  せぶ・・・るっ・・・」
「静かにしろ・・・・・・」

お前の1番は僕だなんて・・・・・・とっくに知っている

初めて口付けだけど僕は・・・・・・お前の頬を両手で挟んで長いこと、触れていた

苦しくなったお前が薄く口を開けた瞬間、僕は舌を挿し込み絡めて口中を僕でいっぱいにしてやったんだ

先程コイツが ふらふらと歩いてた先には、様子を窺っていたブラックが待ち伏せしていたんだ

今、ブラックは憎々しげにコイツとキスをしている僕を睨んでいる・・・・・・ふん!  ホグズミートでの出来事のように隙を見せるか!

コイツの1番は、僕だ!
誰にもその座を渡すつもりはない・・・

そうして僕とコイツは、恋人になった・・・

「ねぇ・・・  セブルス」
「なんだ?」

「前から思ってたんだけどね・・・」
「あ?」

「本を読んでるセブルスの横顔ってカッコイイね(きゃっ 言っちゃった)  //////」

僕はパタンと本を閉じ木の根本に置いた

「あ!ごめんね 読書の邪魔だよね、ごめんね・・・  どっか行くから怒らないで・・・」

僕に叱られるか嫌われると思ってワタワタしだすコイツが、可愛くて・・・

僕はコイツの体に両腕を回して引き寄せる

草の上に投げ出した足の間にコイツを入れて、僕自身が檻になりコイツを閉じ込めた

「あんまり可愛いことを言うな・・・場所くらい考えろ」
「え?何?セブルス?  場所?」

「もう・・・黙ってろ」

きょとんと僕を見つめるお前に触れるだけの・・・キス!!!

チュッ・・・チュッ・・・チュッチュッ・・・チュッ・・・チュッ・・・チュッ

小鳥が戯れるような小さなキスを、コイツの顔中に降り注いでいけばコイツは気持ち良さそうに目を瞑り・・・・・・微笑んでいる

「お前の1番は、誰だ・・・・・・」

分かりきっている事だが聞けば、お前は真っ赤になって見上げてくる・・・・・・潤んだ瞳で

「もちろんセブルスだよ」
「そうか・・・・・・」

僕は顔が熱くなるのを感じながら、腕の中のお前の肩に顔をくっつけて見せないようにするんだ

「・・・・・・セブルスの1番は?」

恐る恐る聞いてくる不安そうな声に、僕は言ってやるんだ

「お前が、1番だ・・・」
「あ゛・・・  嬉しい」

ゆっくりと、今度は恋人のキスを楽しみながら僕は、僕達の放課後は過ぎていったのだった・・・・・・

*****

バカップル誕生\_(^◇^)_/  こういう学園生活を教授に送ってもらいたかったなぁ・・・・・・

この後はきっとシリウスに見せつけるように、イチャイチャするんだろうな~~
ほんでシリウスが「きぃ~~~」ってなったら面白いのに♪♪

では、楽しんでいただけたら嬉しいです!  コメントお待ちしています
(o・・o)/~
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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