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10≪闇と月光≫

さて、早いもので学生セブルスから8年経った≪新教授≫シリーズも10話目ということになります
皆様からの拍手ポチ、凄く励みになってます!  見ていただいているという反応が嬉しくて(´;ω;`)
コメントも嬉しいですし、これからも更新頑張ります!!!

*****

≪ ぼぉぉうう ≫
地下にある薬学教授の執務室の暖炉が、火の気もないのに急に緑の炎が燃え上がり 誰かが其処から吐き出されるように飛び出した

「ふ・・・ん、私に灰かぶりなどは相応しくはないな」

冷酷な・・・・・・情のこもらない声で呟くと手にもっていた装飾の付いたステッキを抜いて、ひと振り・・・・・・・

ローブに着いていた埃がきれいに無くなったことを確認すると、男は楽しげに部屋の中を見回している

ウロウロと歩く姿はどこか優雅で洗練された仕草、高級そうなローブが包む体躯は程良く筋肉に覆われている

白金の髪は背中で結ばれており、長髪なのに清潔な印象で女性達にはさぞかし騒がれる伊達男なのだろう

「・・・♪・・・♪♪・・・」

どうやら鼻歌らしきものを奏でている様なのだが、暫くすれば壁中に広がるホルマリン漬けを見るのに興味も無くなったのか奥へと続く扉の前へと、やって来た

妙に背筋をピン!とさせ、手をゆったりと後ろで握った男はそのまま中を窺うように動かなかったのだが、再び楽しげに鼻歌をフンフン言いながら、扉に手をかけたのだった・・・・・・

***

≪リョク! 外に知らない男の気配がするぞ≫
≪コウ・・・どうしよう・・・ ああ、セブルス様に連絡を!≫

同じように気配に気がついたクマも慌てていたが、自分の腹を指して連絡するようにとジェスチャーで示している

セブルスに連絡し終わり、コウは楽しそうに口から炎をちょろちょろと出して男が入ってくるのを待っている

≪骨も残らないくらい燃やしちゃおうかなぁ~~ セブルス様の許可も貰ったんだし≫
≪ほどほどにしといてくださいよ! コウはいつもやりすぎるんだから!≫

しかし、気配に気がついたのはレイも同じのようで・・・・・・目をコシコシと擦りながらもベットから起き上がった

帰ってきてからも飲まされた滋養に効く煎じ薬のおかげか、出かけた割に身体の怠さはそれほどでもなかった

「・・・・・・・むかしに あったこと ある」

考えるように首を傾げるレイと、目の前にある扉がゆっくりと開いていくのとが同時で・・・・・・ 男が愉快そうな顔をしながら現れたのだった

「・・・・・・これは、これは 」
そう言ったまま男は絶句し、アイスブルーの瞳を見開いている

大きなベットの中からのレイと龍達の視線と、男の視線がカチッと合わさり向き合っている

「なんと、まぁ・・・ 美しいのだ・・・ だが、その瞳・・・どこかで見たことがあるような」
「幼児まで口説くおつもりか? ルシウス先輩」

その男、ルシウス・マルフォイの眼前で扉を閉めたセブルスの息は、乱れていた

ルシウスは勢い良く閉じられた≪バン!!!≫という音に形の良い眉を顰めてセブルスを見た

「勝手に来ないでくださいと常々我輩は申し上げていると思うのですがね! いつになったら記憶に留めて下さるのですかな」
「ははっ これはまた手厳しいな・・・ 所であの子は?」

スネイプの嫌味も全く通じていないのか、にこやかに寝室に向いて聞いてくるルシウスに頭痛がしてくるのだった

「先輩には関係が無いことです」
ピシャリと言い切るスネイプだが、どこ吹く風と他人の意見など聞きはしないルシウスは執拗に聞いてくる

「あの子は誰だ? どこの子だ? まさかセブルス、お前の子ではないだろう?」
「ですから先輩には関係がありません! 興味も持たないで頂きたい」

「で? もしやノクターンで買ったのか? なら私に売りたまえセブルス!」
「買ってませんし、売りません!」

{{ ・・・だから人の話を聞けというに!!! 何なんだコイツは・・・昔からだが・・・ }}(セブルスの心の声)

「綺麗な子だ・・・ ナルシッサが女の子を欲しがっていたな・・・ よし、我が家で育てよう きっとナルシッサも気に入ることだろう」

言うが早いか寝室のドアの取手に手をかけたルシウスの腕を、セブルスはハッシ!と掴んだ

「ええーーい! 人の話を聞かんか!!!」
「先輩に 向かって その言い方は どうかと 思うが」

男2人がドアの取手を取り合いながら腕を相手から抜いたり、相手の腕を掴んだりを繰り返している

大の大人が必死に攻防をしているさまは、はたから見れば面白いのだが・・・・・・本人達は至極まじめで、額に汗なども浮かび始めていた

「ええい! 今回は私が引いてやる」
「ふん、永遠に引いていて欲しいものですな」

バッ!と手を放した2人は乱れた服を直したり、額の汗を拭ったりと動いていた・・・・・・その背後で静かに扉が開いていくのを、2人は気がつくはずもなかった

***

カチャ・・・  カチャ・・・  紅茶のカップがソーサーと触れ合う僅かな音しかしない、薬学教授の執務室

小さなテーブルを挟んだソファーには白金の髪の男と黒髪の男が向かい合って座り、ひたすら紅茶を飲んでいる

黒髪の男セブルス・スネイプは自分の隣に座り、ぬるくした紅茶を「ふぅー ふぅー」と飲んでいる愛しい存在を優しく見つめ・・・・・・向かいの男には、鋭く睨みつけていた

「ははっ そんなに警戒しなくとも・・・ 取って食べたりはしないよ」
「黙れ、貴様が言うと違う意味に聞こえてくる!」

「はっはっはっ  もちろん そうとって貰っても一向に私は構わない!!!」
「・・・・・・・・・胸をはって言うことですか  ナルシッサの苦労が偲ばれますな」

「で? その子は?」
「はぁぁあああ・・・・・・・・・・」

溜息をつきながらも我輩は考えを巡らす・・・・・・  ルシウス先輩は、3年前に一応「闇の陣営」とは無関係という事でお咎めもなく、今も魔法省で働いている

しかし、このルシウス・マルフォイは昔も今もヴォルデモードに忠誠を誓っている、闇の陣営・・・  死喰い人なのだ

死喰い人だった我輩が言うのだから、間違いはない

この人物にレイの事を知られてはいけない!  今はレイ自身も無力なのだから・・・・・・・

そう思い、どう話をしようかと迷っていると・・・・・・

「うーーん、艷やかな黒髪だね・・・  君の名前は?」
「れい・・・」 

「そうか、レイか・・・  家にも君より少し年上の息子がいてね、ドラコというのだが・・・ 今度一緒に遊んでやってくれないか?」
「どらこ? 」

「そうだよ・・・ 招待するから我が家に遊びに来て欲しいのだ、いいかな?」
「生憎と・・・我輩達はこれからバカンスなのでね・・・ その希望は叶えられませんな」

「セブルス、君は来なくてもいいからレイだけ寄こしなさい 丁寧に御もてなししよう」

{{ どうもコイツが言うと全て卑猥に感じてしまうのだが・・・・・ }}

ソファーの真ん中にちょこんと座るレイの黒髪を1房とって、それに口付けるルシウスに青ざめたセブルスがレイを抱きしめ、膝に乗せた

「・・・っ! 油断も隙もない!」
「セブルスの機嫌を損ねてしまったな・・・ これ以上嫌われないうちに帰るとするかな」

ははは・・・ と乾いた笑いを残して暖炉から帰っていったルシウスに、セブルスは頭痛が治まらないのを感じて眉間の皺をますます深くしていた

「しぇぶ・・・だいじょぶ?」
「レイ・・・  ああ、レイ・・・ 我輩の傍を離れるな・・・」

膝に座るレイをセブルスは縋るように抱きしめ、暖かな身体に顔を埋めて彼女が此処に居ることを確認している

「そばに いるよ・・・  わたしは しぇぶの そばにいる」
「我輩から離れるな・・・  離れるな・・・  ・・・・・・我輩を、離さないでくれ」

「しぇぶ・・・」
昔のように優しく抱きしめてくれるレイの、今は小さくなった腕のなかで・・・・・・それでも居心地の良さは昔と同じで・・・・・・ 

セブルスは、安心できるまでレイを抱きしめ・・・・・・ 彼女に抱きしめられていたのだった。。。

*****

翌朝、レギュラスが迎えにきた

「レイ先輩! お久しぶりです」
「れぎゅりゃしゅ ひちゃしぶり」

「随分可愛くなっちゃって・・・ さ、行きましょうか レイ先輩」
「ごはんは?」

「向こうでクリーチャーが用意してくれています   先輩の好きなスープも用意してますよ」
「・・・・・・ぽてとの?」

「ええ、1番お好きでしょう?  ちゃんと用意していますよ さ、早く行きましょうか」
「わぁーーい ぽてとの すーぷ!」

「我輩を忘れてもらっては困りますな」
「僕に任せてくれればいいのに・・・頑固なんだから  ではクリーチャーに掴まってくださいね」

ホグワーツで魔法使いは姿あらわしなどの移動魔法は使えないのだが、屋敷しもべ妖精達は好きに移動魔法が使える

レギュラスはクリーチャーを連れてきて、皆を移動させると説明したのだった

「では行きます」

≪ バチン!!! ≫

ゴムが弾けたような音を残し周りが歪んだまま、景色が流れていく・・・・・・ 1秒なのか1時間なのか、よく分からない時間の後 歪みが収まり景色が普通になったときには地面へと着地していたのだった

レギュラスの腕の中でローブにくるまれていたレイが、顔を出せば目の前には灰色の煉瓦造りの屋敷が広がっていた

広大な森の中に建っている屋敷は重奏で、3階建ての・・・・・・おおよそ別荘という大きさでは無かった

「おっきーーね」
「それにしてもデカい別荘だな」
「狩猟のシーズンにはお客様を迎えて滞在してもらいますからね、部屋数だけは凄いんですよ」

こちらです・・・という屋敷しもべのクリーチャーの案内で中へと入っていったのだが、玄関を入ったとたんレイがレギュラスの腕の中から飛び降りてしまった

とことことことことことことこ。。。。。。。。。

真っ直ぐに地下へと階段を下りたレイは、まるで場所が分かるかのように台所についた

「先輩? 朝食ならダイニングで用意させますよ?」
「レギュラス・・・ 違うぞ」

「え? では何故レイ先輩は地下へと来たんでしょう?」
「見ていろ」

半地下の作りになっている台所の中に入ったレイは、とことことこ・・・・と奥へと向かい、籠の前で座り込んだ

籠には毛布がかかっており、少し震えている

「くるしかったね・・・  すぐに よくなるよ   ハク・コウ!」
≪はい、姫様!≫

「このこは どくに おかされている  じょうかの ひかりと ほのおを・・・」
≪はい≫

レイの身体から放たれた2匹の龍は、籠の前に浮かんだまま光り始めた

白い光と赤い光が籠の中身に注がれるが、赤い光はチロチロと炎のように揺らめいている

「リョク・・・ いやしの ひかりを」
≪はい 姫様≫

セブルスの腕にいたリョクが飛び出して同じように浮かび、優しい光を注いでいけば籠の中身の震えが止まった

毛布の中から、恐る恐る顔を出したのは しもべ妖精で・・・・・・レギュラスが我輩に言うにはヴォルデモートに献上されて毒を飲まされ、放り出されたそうだ

「これで だいじょうぶだ」

その しもべ妖精は自分の手を眺めたあと身体のあちこちを動かしていた、暫くそうした後・・・・・・ ゆっくりと籠から出てきたのだった

「レギュラス坊っちゃん クリーチャーは信じられません・・・ 寝たきりでしたのに」
「あれがレイ先輩の力なんだよ」

籠から出てきた妖精は、薄汚いタオルを身に纏いながらもレイの前に立ち頭を地面に擦り付けるようにして礼をしている

長年、籠の中で寝たきりだったのかまだ少しフラついてはいるが、すぐにも取り戻せるだろう

この しもべ妖精は手を差し伸べてくれたレギュラスとレイに深い感謝を持ち、何度も、何度も、お礼の言葉を言っているのだった

「ところでレイ先輩・・・ なぜ、この子の事が分かったのですか?」
「くるしそうな けはいが したんだ」

「気配ですか・・・」

元気になった しもべ妖精とクリーチャーがレイに感激し、感謝の印とばかりに・・・・・・  朝食だというのに山盛りの御馳走を作り始めた

並べられた御馳走に見ただけで満腹になりそうな3人は相談し、この御馳走をバスケットに詰めてもらい懐かしい面々に届けることにしたのだった

もちろん、デザートもたっぷりと持って・・・・・

「うふふぅ~~ ちゃのしみなのーー」
レイの楽しそうな声に、できれば訪問したくないと眉間の皺を深める黒衣の男と、おなじく居るであろう兄と会いたくないと小さく溜息をはく弟がいた

「「 仕方ない  レイ(先輩)があんなに喜んでいるのだから 」」

そうして憂鬱そうな男2人を従えて、1人楽しそうなレイがいたのだった

*****

これから食料持参でゴー!!! ですね!
管理人は桜が咲いたら花見にいきたいなぁーー

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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