⑥≪闇と月光≫~しぇぶぅーー~

さてさて、セブとレイの再会でございます!
もう、この展開にしたくて書き綴っていたのです(笑)  ではお楽しみくださいませ
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*****

ざわざわ・・・  ざわざわ・・・  くすくす・・・  きゃーー・・・  ざわざわ・・・

「ふん、煩わしい・・・  明日から夏休みだと生徒は浮かれておるな」

普段の朝ならばまだまだ静寂に包まれているだろう朝の時間・・・・・・・今日が帰省の日の朝だということもあってか、ざわざわとした喧騒が聞こえる

身支度はとっくに整えていた我輩は紅茶を飲んで、日刊預言者新聞を読んでいた

腕に嵌めていたブレスレットが光ったと思えばリョクが目の前に浮かび、グルグルと回り出した

「おい、どうしたリョク!  何を焦っている?」
≪この気配は・・・・ どんどん近づいて来ます・・・  セブ様、姫様の気配です!≫

「レイの? 本当か?」
≪近づく・・・  この次元に・・・・  この時代に・・・・・・ああ、姫様との繋がりが・・・・・・強くなった≫

朝日の中にありながらも、リョクの身体が ほわりと輝いているのは・・・レイが、レイが近づいているということなのか?

「い・・・いつだ! いつ戻る? レイはいつ戻るのだ!!!」

リョクは執務室の天井をグルグルと回り始め、何かを探っているようで・・・・・・

≪こちらです! どんどん此方に向かっておられます!≫
興奮したリョクが扉をゴーストの様に摺り抜けて外へと出てしまったのを、慌てて追いかけて我輩も扉を蹴り開け出ていく

地下の階段をリョクを見失わないようローブを翻して走る我輩・・・・・・

長い階段を登りつめ地上に出てもリョクは何処かを目指して天井を飛んでいく

疎らにではあるが生徒も居るであろう廊下なのだが、我輩は走った・・・・・・  

全力で走りながらも見つめるのはリョクと、その行き先だけで・・・  我輩とすれ違った生徒が、目を見開いて驚く様子も我輩の注意を逸らすこともない

長い、長い廊下を抜け中庭に出て、そこも通り過ぎリョクが飛んでいくのは・・・・・・あの湖の畔の・・・・・・懐かしき木陰

≪姫様が・・・  戻られましたーーー≫

空を見つめるリョクの思念の声が頭の中を響きわたったが、その様なこと今は、どうでもよい

リョクの視線の先を見つめていると、ふわふわと何かが空から降りてくる・・・・・・豆粒程にしか見えていなかったものが、次第に大きくなる様を我輩は食い入るように見つめていた

ざわざわ・・・・・・  『なにあれ?』『何かが落ちてくる・・・』『なにか? あれって・・・・・人みたい』

我輩の後ろに生徒達がいて、ざわめきながら好奇心にヒソヒソと話しているのに気がついて我輩は後ろを振り向いた

「諸君、我輩の背後で何をしているのかね? もうじき朝食の時間だろう? 今すぐに大広間に向かわない者は減点と懲罰が待っておりますぞ・・・・・・  如何かね?」

我輩の言葉に驚いた生徒達が我先にと散って行くのを見て安心し、最後の一人が離れるのを確認してから我輩は視線を空へと戻したのだった・・・

既に空からの影は、人と認識できるような距離になりゆっくりと降りて来る様子から着地地点が分かった

「あそこは・・・・・我輩がレイと初めて会った場所・・・・・」

学生の頃、静かに本を読むには最適だった・・・・・・我輩のお気に入りの場所・・・・・・

我輩は夢中で駆け出していた・・・・・・

「レイ・・・  レイ・・・  今度こそ、離しはしない」

*****

ふわふわ・・・  ふわふわ・・・  揺れている・・・  

鼻を擽ぐる匂い・・・  薬草の・・・  焦がれるほどに懐かしい・・・・・・ あなたの香り・・・

ゆらゆら・・・  ゆらゆら・・・  いつか、同じことがあった・・・・・・

その時よりも 逞しく力強い・・・・・・  

その時よりも 安心する・・・・・・

その時よりも 深い思いの・・・  だが、この思いを知られてはいけない・・・

だから、私は・・・・・・  目を閉じて、今だけの・・・・・・ 今だけ この幸せを・・・・・・感じていても、いいだろうか?

時の狭間でヴォルデモードを浄化するのに、私は力を使い果たした

この世界に戻るだけの力しか無く、今は 眠くて仕方がないんだ・・・・・・

眠ってもいいだろうか?

この愛しい匂いに包まれたまま・・・  この・・・ 安堵に包まれて・・・

この地を離れてから眠ることなどできなかった・・・・・・  ああ、あなたに包まれて・・・ たまらなく眠いよ・・・

少し、ほんの少しだけ・・・・・・  眠っても・・・・ いい・・・・・かな・・・・・

私はセブの胸に、昔より厚く逞しい胸に頬を擦り寄せたまま・・・・・・  目を閉じたまま、気がつかれないようにして・・・・・・

幾振りかの眠りに誘われたまま・・・・・・意識が遠のいたのだった。。。

*****

「レイ・・・  お前なのだな・・・」
我輩は空から降りてきたレイを受け止め、そのまま我が私室へと運び込んでいた

もう少しすれば生徒達は帰省する・・・ 夏休みなのだから、他の休みと違い生徒は人っ子1人居なくなるのだ

それから校長にレイが戻ってきたと報告すればよい

我輩はもうレイと離れたくなどないのだから、朝食など摂らなくてもよい

お前と、居たいのだ。。。

我輩は自分のベットにレイを寝かせ、その端に腰掛け・・・・・・ レイの寝顔を、じっと見つめる

「・・・・・少し、やつれているのではないか?」

黒く艷やかな髪が顔にかかっているのを、我輩は指で梳いて流していく

5年生の終わりに突然、お前と別れて・・・・・・ 幾年、過ぎたのだろうか・・・・・・

「ふ・・・ 8年か  我ながら執拗に想い続けていたな」

忘れられる訳などないがな・・・・・・  

ゆっくり、眠るといい・・・  お前の眠りの邪魔など、誰にもさせはしない

サラサラとした髪を梳き、柔らかな頬に触れ・・・・・・ お前が確かに此処に居るのだと、我輩は確かめていたのだが 

≪トントン!≫

「ちっ・・・  邪魔者ですかな」

執務室に誰か来たようだ・・・ 我輩が寮監をつとめているスリザリンの生徒が、帰省の挨拶に来たのかも知れぬ

確かめようと私室から執務室へと出ていけば、扉の外からスリザリン生が入室の許可を求めていた

はぁ~・・・・・・  仕方があるまい 手早く済ませてしまおう

我輩は入室の許可を与えたのだった

*****

生徒が帰り、ホッとしつつ我輩は寝室へと歩を進めて・・・・・・  そこから聞こえる「すぅーー・・・  すぅーー・・・」という安らかな寝息に、我輩の胸は震えるほどに喜びを感じている

分かるか?  レイ、お前が居るからだ・・・  

レイ、レイ・・・  求めて、求めて・・・ 狂うほどに焦がれたお前が、居る

それだけで、我輩は・・・・・・ 胸がつまってしまうのだ

いつから この様に女々しくなってしまったのだろう・・・

いや、今は・・・  お前が戻ってきた この時くらいは 何も考えずに感じていよう

お前が、我輩の傍に 居るという奇跡を・・・・・・  感じていよう

我輩は、先程と同じようにベットに寝ているレイの傍らに座り髪を撫でようと手を伸ばした

サラサラとした心地好い手触りを暫し楽しんでいたら、起こしてしまっただろうか? 

お前がもぞもぞとシーツの中、動いて・・・   

「うーーん、よくねむれたのぉーー」

?????????  レイ、お前・・・この様に舌っ足らずな、甲高い声だったか?

≪ニョキッ≫ シーツの中からレイの両手が伸びてきたのだが・・・・・・ 我輩は違和感に首を捻りつつ、ガン見した

確か、レイの指は・・・・・・白くて細長くて美しい手だったのだが、今、シーツから飛び出している手は・・・・・・・紅葉のように小さく可愛らしい手で、心無しかリーチ(腕の長さ)も短い

「?????????」

我輩は、そぉぉーーーーっと レイの頭から被っているシーツを、剥ぎ取っていった


「 なっ!!!  なんだ、これはぁああーーー 」

「しぇぶっ・・・ うっっしゃいの!!!」

目を小さな拳でコシコシと擦りながらも、我輩に五月蝿いと言うレイは・・・・・・

レイの 姿は・・・・・・・・・・・

ああ、我輩の目か頭がどうにかなったのであろうか?

信じられぬが・・・・・・  目の前のモノが信じられぬが・・・・・・・・






どう見ても3、4才の幼児が大きすぎるホグワーツの制服から、肩を見せながら我輩のベットの中に居たのだった

「ありょ?」

自分の両手を見て呆気にとられているレイが、呑気な声を出していた。。。

*****

ふぉ ふぉ ふぉ

校長室に何が楽しいのか分からないが、ダンブルドアの笑い声が流れている

・・・・・・あれから我輩は、自分のローブにレイをくるんで校長室へとダッシュした

慌てふためく我輩の様子を一目見るなり、校長に笑われたのだが・・・・・・笑っている場合ではないであろう?

レイが戻ったことに喜んだ好々爺然とした、狸爺め・・・・・・見たら驚くぞ!

「どうしたセブルスその様に慌てて・・・  レイが戻っておるじゃろう?」

くそっ! 分かっていたのか・・・

「ええ、レイは戻りました・・・  が、少々問題が起こったようです」
「ほぉ・・・問題とな?  良い式場のパンフレットは儂が取り寄せておるぞぃ」

「そんな事ではなく・・・・・・はぁ??? しき・・・しき・・・しきじょうぅぅ??? //////」
「ふむ、そんな事・・・か  どうやらセブルスは儂の孫娘に興味はないのじゃのぉ・・・」

「そのような意味では言ってはいない!!!  興味どころか我輩はレイを、あいし・・・・」  

はっ! 危ない危ない、このダンブルドアに危うく本人に言う前に白状させられる所だった

「ちっ! 正直になれない男よのぉ~~」
「・・・・・・我輩で遊ぶのは止めにしていただきたい!  それどころではないのです!!!」

我輩はローブの中で再び眠りについた小さなレイを、腕の中から そぉーーっとダンブルドアに見せたのだ

「おお、これは!!!!!  ・・・・・・何ということじゃ」  

やっとこの狸も事の重大さが分かっただろう・・・  と、我輩は満足気にダンブルドアを見たのだが

我輩は、甘かった。。。。。。

「可愛いのぉ・・・ レイは小さな頃からこの様に可愛らしかったのか・・・ さすが我が孫じゃ!」
「校長、先程よりレイの事を孫じゃなどと言われておりますが・・・・・・」

「ほぉっ ほぉっ ほぉっ  ヴォルデモードのゴタゴタの時にレイを儂の孫娘・・・つまりは養女にしておいたのじゃよ!  あの頃は役所もアタフタしておったからのぉ・・・・・・簡単じゃった!」

何をしているのだ、この狸め!

「まあ、話しはレイが起きてからにしようではないか・・・  やっと安心できたのじゃろう、寝かせてやりなさい」
「はい」

「ああ・・・それでは風邪をひくの・・・  ほれ!」
ダンブルドアの掛け声と共に腕の中のレイに何やら魔法がかけられた様子だ

「寝巻きじゃ・・・  さて、儂はこれから忙しい。 夕食までにはレイも目が覚めるじゃろう・・・その時にな、セブルス」

さすがは魔法界1の狸爺・・・ ごほん、偉大な魔法使いだ・・・ レイの目が覚める時間が分かるようだ

我輩はレイをローブで包み直し、校長室を後にしたのだった

「ふぉふぉふぉ・・・セブルスの奴め、レイを大事そうに抱えて・・・・・・いい顔をしておった」

白く長い髭を撫でながら、ダンブルドアは嬉しそうに黒衣の男の背中を見送っていた

「これから楽しくなるぞぃ!」

そうしてダンブルドアは赤と金の不死鳥フォークスに、手紙を持たせて飛び立たせた

*****

我輩はレイをベットへと寝かせ、その寝顔を見つめている・・・・・・学生の頃の凛とした少年っぽさは無く、頬もふっくらとした子供なレイは・・・・・・

恐ろしく、可愛い。。。  何だ、この破壊力は・・・

我輩は、そっと布団をかけ直し 隣の執務室へと移り紅茶を煎れた

「リョク・・・どうしてこうなったのか分かるか?」
リョクならば分かるかと思い、腕輪を外せばリョクも待ってましたとばかりに龍の姿へと戻っていた

≪これは憶測なのですが、姫様はきっと浄化の霊力を限界まで使われてしまった為に、あの様な御姿へと変わられたのではないかと思います≫

「限界まで霊力を使ったから?」

≪姫様の霊力に本当は限界などないのですが、人の身体には限界があります≫

リョクの言う事は、こうだった。。。

レイの強すぎる霊力に限界などは無いのだが、如何せん人の身・・・  身体の方が自分の強い霊力に追いつかず傷つき、果てを超えれば死ぬ事にもなりかねないらしい

だから幼い頃からレイは、隔離され霊力のコントロールを学ばせられたとリョクは言う

そして身体の方も、防衛本能というものか・・・  ある線を超えて霊力を使えば、小さな頃に戻り力が使えない状態になってしまうのだと・・・

今のレイの状態が、正しく それだった

≪ただ、おかしいのです≫

首を捻る白銀の龍が、呟く・・・

≪ヴォルデモードという者を浄化し、彼の世に渡すのならばそこまで御力を使うこともないのですが・・・≫

≪彼の世にも浄化の光があります。 ある程度すませてしまえばいいだけなのです・・・ もっと早くに戻られる事も出来たのではないかと思います≫

「それではレイは・・・ 何故そこまで力を使ったのだ?  リョクの言い方ならば考えられるのは1つだぞ」 
≪おそらく、セブ様の御考えの通りではないかと思います≫

・・・・・・・なんだと?

我輩の考え通りなら、レイは・・・  レイは・・・  ヴォルデモードを・・・?

我輩は、1つため息を吐き・・・  思考を止めるように額に手を置いた

だが、止めようとしても止まらぬ思考は、ある答えを導き出すのだった

「・・・・・・お前は、闇に射し込む一筋の光明なのだな」

その光は、優しく・・・・・・   我輩をも救う・・・・・・

我輩はベットの端に座り込み小さくなったレイの頭を撫でていた

*****

さて、今回はセブとレイの再会&ミニマムになっちゃった!な回でした(笑)

ではでは (o・・o)/~
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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