④≪闇と月光≫~ハロウィン・ナイト・・・~

いよいよ、ハロウィンの日です。
今回の後半部分のBGMには、是非「暴れん坊将軍」をお願いします(←冗談です、すいません)

*****

~~日刊預言者新聞の一面記事~~

デカデカと並べられる文字を、人々が手に取り読んでいる

  【ロングボトム夫妻が襲撃】 【暗黒の時代】 【赤ん坊は何処に!!!】

ロングボトム夫妻は≪名を言えないあの方≫の襲撃から逃れて聖マンゴ病院に入院した。  今だ重病で、続く面会謝絶!!!
夫妻の一人息子である子供は、一体どこに!!!

新聞に踊る文字を紅茶を飲みつつ、読んでいるのはホグワーツの魔法薬学の教授、セブルス・スネイプであった

「毎日毎日、同じような事ばかり書きおって」
「そうはいっても安全のためには本当のことなど言えんでのぉ~~」

「重病なのは見せかけだけで、本当はもう退院出来るだろうに・・・  って、いつから居たのですか、校長!!!」

執務室のソファーで座っているスネイプの背後には、ホグワーツの校長ダンブルドアが新聞を覗き込むように腰を屈めていた

「ふぉふぉふぉ・・・ まあ、よいではないか」
「はぁ・・・ 何か御用ですかな? わざわざこの様な地下牢へと足を運ばれたのですから・・・」

「おお、そうじゃ! ポッターの家の安全は≪忠誠の術≫を施すことになっておるからの、安心せい」
「・・・・・・信用できるのですか? 秘密の守人は」

「大丈夫じゃ・・・誰とは言えんが、この術ならば守人が秘密を漏らさぬ限りヴォルデモードが近くに来ても分からぬ」
「まあ、一応は信用いたしましょう・・・ ですが、油断は召さるな・・・ 裏切者が出るかもしれませぬぞ」 

ふぉふぉふぉ・・・ 大丈夫じゃよ、などと言いながら、あの呑気者が部屋を出ていくが・・・・・・何が目的なんだ? 

それから暫くたった頃、いつもは捜索しても空振りだったポッター達の居場所が、ヴォルデモードの魔の手にバレてしまった

「くっくっくっ・・・ 俺様の怖さに屈した醜い輩が、とうとう場所を白状したのだ」

その言葉に集まった死喰い人達が歓声を上げるも、闇の帝王は手を出すなと睨みをきかした

「くっくっくっ・・・ 俺様の力がどういうものか知らしめてやるのだ」

静まり返った部屋の中で、闇の帝王の嗤い声だけが響いていた。。。

*****

「くっ! だから言ったではないか! 甘いのだ狸爺!!!」

闇の帝王ヴォルデモードは、この所の襲撃がうまくいかない死喰い人に自分の力を誇示したい為に言葉通り、一人で出かけるらしい

ベアトリックスが付いていこうとして怒りを買ったため、追跡しようにも出来ない状態になってしまった

私は屋敷から抜け出しホグワーツに戻ると、真っ直ぐに校長室へと向かう

救いに行きたいのに、場所が分からない我輩は焦りだけが膨らんで、全速力で走っていた

「校長!!!」
合言葉を言ってガーゴイルを動かし部屋へと入れば・・・・・・・

「くそっ! こんな時にいないのか!!!」
「あらセブルス!  校長は魔法省に呼ばれて行きましたよ」

マクゴナガルの言葉に再び走り出した我輩に、腕からリョクが顔を出して何か言いたげに見ている

≪セブ様、リリー様の持つクマの居場所を私が探知します・・・ そうすればセブ様をお連れできます!≫

「分かった、リョク・・・頼むぞ」
≪はい!≫

返事をしたとたんリョクの変幻が解け、目の前を龍が浮遊する・・・・・が、暫くしてリョクの手に持つ宝玉が光り始めた

≪ああ! セブ様たいへんです。リリー様が恐怖を感じています≫
「襲撃が始まったのか!!! 我輩を連れて行け、リョク!」

≪はい!≫

リョクの身体が掌に収まるほどから我輩ほどの大きさになり、シュルリと我輩の身体に巻き付いた

≪飛翔!≫

校長室の近くの廊下から、我輩とリョクは姿あらわしのように飛んだのだった

*****

ドカーーン  バリバリ  メキメキッ  ゴオォォォオオオオオ・・・・・・・・・

「はぁーはっはっはっ・・・ポッター、それでおしまいか? 少しは楽しませてくれないか?」

「くそっ・・・  リリー、キミは2階へ・・・ハリーを・・・ 僕達の息子を・・・」
「分かったわジェームス・・・」

家のあちこちから火の手が上がっている

ジェームスは、今だ外から聞こえるヴォルデモードの嗤い声に必死で呪文を唱え応戦している・・・・・・

愛しい妻と、息子を守るために・・・・・・ 家の中に入れないよう必死だった

「何故だ、なぜここがバレたんだ!」
「くっくっくっ・・・・・・  なぜだか分かるか?」

家の玄関を吹き飛ばし入ってくるヴォルデモードが、ニヤリと嗤いながら言ってくる

「お前たちが≪秘密の守人≫に選んだ鼠はな、我輩の僕になったのだよ・・・・・・  あの鼠がなぁーー」
「・・・・・・ピーターが?  彼が僕達を裏切ったと言うのか?」

「今まで通りブラックにしておけば良かったのになぁーー  あーーはっはっはっ!!!」

話しながらも逃げ場のないジェームスが階段を後ろ向きに上がりながら、迫り来るヴォルデモードに呪文を唱えているが・・・・・・ 時間の問題だろう

「ハリー・・・愛しているわ 私達の愛しい息子」
2階の奥の子供部屋で、母親の顔を見つめる赤ん坊の頬を愛しげに撫ぜるリリーは、自分の手首から・・・・・・袖口から光が射している事に気がついた

シャラ・・・・・・

それは学生時代、レイに貰った・・・・・・

『それは護符だよ・・・ほら、こうやって広げて唱えれば何処にいてもダンブルドアの元に飛べるんだ』
「ジェームス!」

思いだした!  レイの護符! ・・・・・ならば魔法の呪文の法則性などに捕らわれず移動できるはず

≪忠誠の術≫をかけた屋敷の内部からは、姿あらわしで他の場所へと飛べないためヴォルデモードに襲撃されても逃げられないでいたのだ

ヴォルデモードも分かっているのか、最初に屋敷から誰も出られないよう術を施し攻撃を始めたのだ・・・・・・

猫が逃げ場のない獲物をいたぶりながら狩るように・・・・・・

嗤いながら、楽しみながら、時間をかけて相手の絶望を最大限に引き出そうと仕掛けているのだった

*****

「ジェームス!」
「リリー」

手早く訳を話したリリーは、愛用しているハリセンを夫に渡し一緒にヴォルデモートを少しでも足留めするような仕掛けをする

ハリセン2号を、玄関からリビングに移動したヴォルデモードが来る方向へと向け探知魔法で引っかかったときに発射するよう仕掛けておく

「さ、2階に」
「ああ・・・先に行ってて! 僕はあと幾つか仕掛けるから・・・ 悪戯仕掛け人を舐めるなよ!」

「ほどほどにして引いてよ! ハリーを安全な場所に逃がすのを最優先するんだから!」
「分かってるよ、リリー」

2階へ戻ったリリーはハリーのベビーベットの傍に立ち、守るように息子にピッタリと張りつている茶色のクマの頭を撫でた

「テディ・・・ ハリーを守ってね」

コクコクと頷くクマは、しっかりとハリーの傍で警戒している

「逃げなきゃ・・・ ハリーは、この子だけは助けなきゃ」

自分の手首に付けているブレスレットを抜いて、びょおぉおーーーんんん!と伸ばすリリー

「早くジェームス! 早く来て!」

1秒が1時間にも感じられるほど切迫した、そのとき、子供部屋の窓が・・・・・・・・・

≪ どごぉぉおおおおおんんん ≫

階下での爆発で、燃え上がる炎と爆風がベビーベッドの向かいの窓を割りながら入ってくる

「きゃぁあああーーーーーー」

咄嗟にベビーベットを自分の身体で庇ったリリーだが、彼女の身体には・・・・・・・熱風も、ガラス片も、炎も、触れはしなかった

「・・・・・・・・ああ!」

不思議に思いながら顔を上げたリリーは、そこに懐かしい顔を見つけたのだった

其処に居たのは、ある日いきなり居なくなった親友の少女・・・・・・

「レイ!!!」
「リリー・・・ 遅くなって、すまないな」

「あなたなのね、あなたなのね!  ああ、会いたかったのよ」
「今は逃げることを考えるのだ、リリー」

レイはリリーの手の中のブレスレットを受け取り、ハリーを抱っこした彼女に通そうとする

「待って、ジェームスがいるの・・・ そこの階段でヴォルデモードと戦っているの」
「分かった、待っていてくれ」

レイは直ぐに目の前の扉を通り過ぎ、階段まで行き 屈んで何かしていたジェームスの襟首を掴んだ

「うわっ!」
「早く来い!」

「何か僕の扱い酷くない?」
「いいから、来い!」

「あれ? その声って・・・」

物凄い力で引き摺られていくジェームスが、背後を見ようとしたとき階段下に仕掛けていたモノが派手に火花を噴いたのだった。。。

「へへっ! 昔とった杵柄さ! ハリセン2号と糞爆弾を連動させたんだ! 今頃アイツは、糞まみれさ!」
「・・・・・・・相変わらずだな。 この状況で相手を怒らせるなど、火に油を注ぐような愚行だとは思わないのか?」

「ジェームス・・・ あなた家の中で何をしてるの! 何か臭うわよ!」

「ぐぅわあああああ・・・・・・臭い! なんだこの臭いは!!! おのれぇぇーーー」

階段下からヴォルデモードの咆哮が聞こえ、リリーは目を吊り上げた

「糞爆弾を仕掛けたのね! 家の中で! 何を考えてるのよっっ!」

ジェームスは闇の帝王に殺される前に、仁王立ちしたリリーに殺されるかもしれない・・・・・・と、レイは両手を合わせてあげた

「成仏せよ・・・ 合掌」

*****

咆哮が響く中、ジェームスとリリーにブレスレッドを伸ばして中に通したレイは、彼女の腕の中にハリーを渡す

「早く、ダンブルドアの所に行くんだ!」

「レイも、一緒に行きましょう」
「あぶっ!」

リリーがレイの腕を掴むとハリーもその小さな手を伸ばして、レイの服の袖を掴んだ

「すまない・・・ 私はアイツとケリを付けなければならない」
「レイ・・・」
「ぶぅ・・・」

そっ・・・ と手を放させて、レイは ニコッと微笑み・・・・・・ 指で印を結んだ

「リリー・・・ 幸せに・・・」

「あぶっ!」
「ハリー・・・」

3人をダンブルドアの所へと飛ばしたはずなのに、ブレスレットが光った瞬間信じられないことが起こってしまった

リリーの腕の中にいたハリーが、彼女の腕の中を抜け出し(というより飛び出して)レイの胸の中に捕まっていた

「うそ・・・ 君、なんて無茶するんだ」
「うぶぅ」

「リリーとセブの子供なら、こんな無茶しないだろうに・・・・・・意外とリリーがお転婆だからかな? どうしてジェームスがいたのかな?」

首を傾げたレイに、腕の中のハリーが嬉しそうに笑っている

「いい子・・・ いい子ね」

優しく撫でながらも、レイは霊力を強く込めてハリーに護りの術を施していた

傍に張り付いていたクマもパワーアップさせて、リリーの元に送ろうとしたレイ

「お前かぁあーーー 今まで邪魔をしていたのと同じ気配がする・・・  お前を倒してやる」
「邪悪なる者に、倒されてやるほど私は優しくは、ない」

ハリーをベビーベットヘと入れたレイは素早く保護の術を施し、部屋の隅へと押し向ける

その前に仁王立ちしたレイの手には、愛刀が握られていた

「斬散王(ザンチオウ)よ、我が名にかけて、人から魔へ堕ちたりし者を葬り去りたまへ・・・・・・・・」

チャキッ・・・ 抜身の刀身を真っ直ぐに天井へと向けたレイは、人差し指と中指を2本揃えて鍔元から剣先へと、指を這わせるように滑らせていく

すると、その指が通った所から刀身から光が溢れだし・・・ 剣先まで白い光が月光のように輝いていた

「何だ、そんなもの・・・  マグルの武器か?」
「お前は人を殺めすぎる・・・  この世界が嘆くほどに」

「ふん、それでお前が俺様を退治しようと? 笑わせるな!」
「参る!!!」

「アバダ ケダブラ」

ヴォルデモードの杖から閃光が走りレイに向かう、が、彼女は刀でその光線を受け止め斬っていけば・・・・・・・

どうしたことなのか、死の呪文の光線が刀に触れた所から闇に散り、サラサラと消えていく

「斬散とは、悪しき意思を斬り・・・・・・塵へと散じる物なり」

「嘘だ、魔法がきかぬなど・・・・嘘だ! 俺様の魔法がきかぬだなどと!!!」
「我が名は黎明・・・ 闇から光へと導く者なり・・・ 覚悟!」

「アバダ・ケダブラァァァアアアアアアーーーーーーーーーー」
≪キィィィィーーーーーーンンン!!!≫

物凄く強い力が発した魔法と霊力、その閃光と炎と力と力、それを切り裂く刀身の煌めき・・・・・・その全てが、ぶつかり合い 斬り合い、弾き合い・・・・・・全てが渦巻いたと思えば、激しい衝撃と部屋中に飛散する力

結果、部屋の中は真っ白な光で覆われていた

まるで雷のように光が屋敷中を駆け巡る、そんなときに、リョクに連れられたセブルスが現れたのだった

「何が起こっているのだ!」
セブルスの声に、誰も応えるものなど・・・・・・いなかった。。。

*****

はい、リリーとジェームスは助かりました!(もちろんハリーもですが)
以前、リョクから送られた映像で勘違いしてるレイは、ハリーの父親はセブルスと思ってます(違うんだぁ~
byセブルス)
シリウスではなくてシリアスなのは、次回までかな?  その次からは・・・・・・うっふっふっ♪
お楽しみにぃ~~ ではでは、(o・・o)/~

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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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