③≪闇と月光≫~救いの手~

二章からはサブタイトル入れようと思ってますが、意外に難しい(笑)
さて、ここからは一気に行きます!!!

※原作とかでは予言は、教授がヴォルデモードに報告したことになってます・・・・・・原作も映画(←こういうシーンが無い)からも、離れますので、よろしくお願いします☆

*****

「ダンブルドア校長・・・」
「セブルス・・・」

校長室の中、我輩は闇の陣営のなかで起こっている事を話していた

「なんと・・・あやつは予言の子を探しておるのか・・・」
「はい」

シビル・トレローニーが予言した言葉はヴォルデモードの耳にも入った

≪1980年の7月末、ヴォルデモードに3度抗った両親のもとに産まれる子が、ヴォルデモードを打ち破る力を持つ≫

それが予言で、続きには

≪・・・・・・ヴォルデモード自身が、その子供に印を残すであろう≫

この予言をトレローニーがしてからというもの、闇の陣営は予言の子供を探し・・・・・・不死鳥の騎士団に所属しているロングボトム夫妻と、リリーをターゲットに絞っている

もうそろそろ産み月なのだが・・・  リリーは大丈夫であろうか

「リリーを隠して下さいましたか」
「ああ・・・ポッター夫妻はシリウス、リーマス、ピーターに任せておるし、ロングボトム夫妻も隠れておる」

「今のところは両夫妻の居場所はバレてはいないようですが・・・・・・時間の問題であろうかと思われます」
「そうじゃ、だから儂は其々に策をさずけておるが・・・・・・心配じゃ」

「リリーを、必ず・・・必ず護ってください!」
「分かっておる・・・  レイの為にものぉ・・・ 時の狭間から闘っておる、あの娘の分も守らなければのぉ・・・」

「のぉ、セブルス・・・ 時の狭間とは、酷い場所なのじゃ・・・」
「・・・・・・・・・」

窓の外を見上げるダンブルドアの瞳が、イギリスには珍しい7月初旬の青い空を見つめている

「時は1秒、1分・・・ 僅かばかりに動いていき、やがては大きな波のように飲み込んで流れていく・・・ だが、あの場所には1秒たりとも時が流れない・・・」

時が流れないということは、分かるか?  セブルスよ・・・・・・ダンブルドアの声が我輩に聞こえるが、意味が分からずに顔を見れば、いつの間にか我輩を見ていた

「時が流れないということはの・・・ その場所は≪永遠≫なのだ  おそらくは儂達が感じるよりも遥かに孤独で苦痛であろう・・・ 並みの者ならば1日で発狂してしまう場所なのじゃ」
「・・・・・・そのような場所に、レイは4年も居るのか・・・」

その瞳は痛ましい者を見るように、我輩を見つめ・・・・・・ 見るな!!!

何が言いたいのだ、この爺は! レイは今頃、発狂しているとでも言いたいのか! レイは・・・ レイは、その様な軟弱な者ではない!

あいつは、あいつは・・・・・・きっと、大丈夫だ

「すまんの・・・セブルス 年寄りは心配性での・・・ レイは大丈夫じゃ! 龍達も守りに入っておるのじゃからの」
「リリーの事、必ずや護ってください」

我輩はそう言い終えて校長室を出た

我輩は、ホグワーツ魔法魔術学校の魔法薬学の教授であり、研究者であり・・・・・・・・2重スパイである

闇の陣営での動きをダンブルドアに流し、彼から得た情報を闇に流す・・・・・・いつ正体がバレて死ぬかも知れない

そうして 我輩が闇に墜ちたと噂が流れ、ダンブルドアの創った不死鳥の騎士団の連中は元より・・・ ここホグワーツでも蛇のように避けられ嫌がられる

ただ、噂だけで確証がないため誰も表立っては何も言えないのだ・・・・・・くっくっくっ

それでいい・・・・・・ 周りがそうしてくれれば、我輩は闇の陣営で信用が得られるのだから

我輩はどんな誹りも、嘲りも、罵倒も、甘んじて受け入れよう

レイと、リリー・・・・・・大切な2人を守れるのならば、独りでもいいのだ

リリー、良い子を産んでくれ・・・・・・

そうして、7月末に2組みの夫婦に子供が生まれた

30日にロングボトム夫妻に、31日にリリーに・・・・・・どちらも男の子のようだ

ヴォルデモードはその事で、ますます捜索の手を強め、子供が1才を迎えた頃・・・・・・死喰い人からの報告でロングボトム夫妻の隠れ家を知ってしまった

*****

4人の死喰い人が、ある一件の家の前に佇んでいた

「ふん、何が予言の子だ・・・ 我が君の邪魔になる者は私が始末してやるんだ」
「レストレンジ、興奮するな・・・ 狙うは子供・・・ さっさと行くぞ」

「ふん! 私はお前なんかに指図されるつもりもないからね! 半純血のくせに、純血の私に偉そうにするんじゃない、スネイプ!」

吐き捨てるように言ったベラトリックスが、あとの2人を引き連れて家の中へと入っていくのを見ながら、スネイプも続いて中へと入っていった

「ちっ! 子供がいない!!!」
「どこかに隠したんだ! 拷問して口を割らせましょう」
「そうだ、拷問だ!!!」

3人の死喰い人が興奮に昂った顔で、捕らえたロングボトム夫妻を見下ろしている

「まずは騎士団のアジトからだ・・・ 子供はその後でいい」

ペロリ・・・と、舌舐めずりしながら杖先を二人に向けたベラトリックスは、無言呪文で2人に苦痛を浴びせる

「吐けよ・・・騎士団のアジトを吐けよ! そうしたら許してもらえるかもな?」
「ひゃーっはっはっ・・・ この苦痛にゆがむ顔・・・最高だ」
「次はオレだ! 俺が拷問してやる」

・・・・・・狂ってる

他人の苦痛が何よりもの娯楽になる、コイツらは死喰い人の中でも残虐で名を馳せている・・・・・・・その筆頭がベラトリックス・レストレンジ

この狂女は、シリウス・ブラックの従姉妹でもあり・・・  ルシウス・マルフォイの妻のナルシッサの姉でもある

ヴォルデモードに忠誠を尽くすベラトリックスは、任務を遂行しようとロングボトム夫妻を次々と呪文の餌食にしていく

・・・・・・・・・そのとき、空中に亀裂が入ったと思えば 真っ白な光が溢れ出してきた

「なに? これは何?」

その真っ白な光の塊が亀裂から抜け出て、床に降りると・・・・・・ぼう、とした人型になった

目も鼻も口もない・・・真っ白な人型は、まるで影がそのまま色だけを白に変えたようなモノに見えた

その白い影が、ゆぅらりと4人の死喰い人の前に立っていた

ベラトリックスが杖を向け、何やら呪文を放っているようなのだが影には効かず 相も変わらず、ゆらゆらと揺らめきながら立っていた

そうしてベラトリックスが不思議そうに白い影に近づいた・・・・・・次の瞬間!!!

≪ ぶぅわっ・・・ おおおおおおお ≫

その白い影が一気に膨らみロングボトム夫妻を包み込んだかと思えば、亀裂の中へと逃げていってしまった

後には、間抜け面した3人の死喰い人と・・・・・・後の一人は、何を見たのか黒い瞳に感情が湧いていたが、直ぐに押し隠し冷たい声で3人に言った

「失敗だな・・・ 我輩は報告しに戻る」
≪バチン≫という音と共に消えたスネイプを忌忌しげに見つつ、遺りの3人も姿くらましで消えたのだった。。。

*****

死喰い人スネイプからの報告で、ロングボトム夫妻から情報を引き出せないどころか、夫妻もだが子供を殺すこともできなかったと聞いた闇の帝王は、怒りに瞳を深紅に染めていた

任務にしくじった4人の死喰い人に罰を与えながらも、闇の帝王は考えていた

「誰が俺様の邪魔をしているのだ・・・・・・」

「ダンブルドアでは・・・ ぐぅ」
痛みに耐えながらも一番の強敵の名前を出すスネイプの呪文を解きながら、ヴォルデモードは頭をふった

「違う・・・あの老いぼれの力ではない・・・  もっと異質の・・・ もっと感じたことのない力だ」
「・・・・・・」

綺麗に整った妖しい美貌の闇の帝王は、今だ苦しみに悶えているベラトリックス達は無視してスネイプに近くに寄るよう手招きする

「何でしょう、我が君」
ソファーに座る主の前に進み出たスネイプが恭しく頭を下げるのを、満足そうに見ながらワインを飲んでいる美貌の青年

まさかこの、20代の青年が人々を恐怖に突き落としている闇の帝王だなどと・・・・・・  誰が思うのだろうか?

しかも、ルシウスの父と同級生だなどと誰が思うだろうか?

そんな驚きなどは心の奥深くに沈め、作り物の闇の帝王への憧れや忠誠心で心に壁をし奥深くを閉じるスネイプ

「セブルス・・・ 君は賢い」
「・・・・・我が君には及びません」

「くくっ・・・ その賢い君に命じるよ。 あの力が誰のものかを調べるんだ」
「かしこまりました 我が君」

「ダンブルドアなら、あの狸爺ならば分かっているだろう・・・  調べて此方に引き込めるのなら、俺様の前に生きたまま連れてこい」
「はっ」

「セブルス  行け!」

一礼したスネイプが≪バチン≫と姿くらましをして退出した部屋の中では、今だに責められているベラトリックス達3人

「ふん、もう少し頭を使え馬鹿者」

吐き捨てるように言った闇の帝王は、やっと呪文を解き3人を部屋から放り出した

そうして後ろに控えていた他の死喰い人に、ロングボトム夫妻とポッター夫妻を探し出すよう命じたのだった

*****

「大変じゃったのぉ・・・ マダム・ポンフリーにも世話をかけた」
「いいえ校長! 2人は聖マンゴ病院へ搬送しましたが、早くに此方に来れたおかげで命に別状はありません」

「それにしても・・・ あの光にはビックリいたしました」
マダムが思い出すように言うと、ダンブルドアも大きく頷いた

突然、大きな力の波動を受けたと思ったダンブルドアの自室・・・ つまりは校長室に、白い光に・・・まるで卵の中に包まれているようなロングボトム夫妻が現れたのだ

ホグワーツの中では姿あらわしなどの移動呪文は使えないはずなのだが、現れたその光の卵は空間の裂け目から産み落とされる様に部屋へと出てきたのだった

光が消えると中から現れた2人の傷ついた様子に、ダンブルドアは医務室へと彼等を運んでマダムに手当してもらったのだった

応急処置がなされた後、ここでは生徒達に危害が加わることを懸念したダンブルドアと、連絡を受けて医務室へと来ていたマクゴナガル、それとマダム・ポンフリーで相談した結果・・・ 聖マンゴ病院への搬送を決めたのだった

「それにしても・・・ 彼等を救い出し守ってくれた光とは、一体何者が送ったものなのでしょうか?」
「ミネルバよ、分からぬか?」

「・・・・・・・もしや、レイ? 彼女なのですね! おお・・・なんという」
「そうじゃ・・・レイじゃ  彼女が命懸けで戦って、儂らを救ってくれているのじゃ」

「たった一人で・・・ あの娘は・・・」
大きな瞳から涙を流しながらマクゴナガルは彼女を思い出していた

16才で記憶に留まっている、レイを・・・・・・

「マダム、儂は用が出来たようじゃ・・・ 失礼する。 今日はありがとう」
「いいえ、校長! 2人が助かってようございました」

「そうじゃな・・・・」

ダンブルドアは、そう言い残して医務室から校長室へと足早に移動した

「セブルスが校長室に来たようじゃの・・・」

さて、セブルス・・・  レイと君が幸せになるのはいつのことなのじゃろうな・・・

レイは君を守りたくて、セブルスはレイを守りたくて・・・・・・すれ違ってしもうた2人

己が身が穢れようとも、命を落とそうとも構わないほどの一途な想いを捧げる不器用な男と、好いた男のために自身の恋をも封じ込み世界を守ろうとする不器用な女と・・・・・・

やれやれ、この年寄りの力で2人を添わせてやりたいのじゃがのぉ・・・・・・

何とか、してやりたいのじゃが・・・・・・  今は無理でも、必ず好機がくるはずじゃ

必ず・・・・・・必ずな・・・・・・  その時は式場のパンフレットでも贈ってやろうかの!

そうなるように、この年寄りも頑張らねば、のぉ・・・

******

さあ、次は・・・・・・山場です!!!


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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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