②:≪闇と月光≫~自らが選んだ道~

こんにちは&こんばんは! すーさんです☆
スネイプ教授の何がイイって、沢山ある魅力の1つには・・・・・・そう魅惑のベルベット・ボイスがありますよね!(ミルクチョコレートボイスとも呼ばれていますが・・・甘い声ですよね)
話の中で、教授が言う一言セリフを脳内でアランさんの声に変換したら、より一層お楽しみいただけます!

*****

「朝か・・・」
今日の夜には生徒達が、ここホグワーツに着く

僕はマダム・マルキンの店で仕立てた服に袖を通す

シャツ以外は全て黒を注文したが、全て生地から良いものを頼んだからな・・・着心地が良い

シャツの滑らかな手触り、厚手だが柔らかく動きを妨げないフロックコート、同じ生地で仕立てたズボン、そして、しなやかなローブを身に纏い・・・・・・僕は≪教授≫になる

年も近い教授など生徒には馬鹿にされることしか思わないのだが、卒業した1年で僕の身体は『男』へと変化していた

調合を軽んずる者たちは知らないだろうが、意外に重労働なのだ

硬い材料を正確な大きさに切り刻む腕と指先の力、何時間も鍋の前でかき混ぜ続ける体力、些細な変化も見逃せないゆえ集中し続けなければならない精神力

それら全てが自然と僕の身体を鍛えていた

この1年、研究に没頭していたからか僕は背も高くなり、胸も厚みが出て、腕も逞しくなった

レイといた5年生の頃には考えもつかなかったが、僕は青年という年齢らしく成長していた

そして、僕は今日・・・・・・新しく、僕を作ることにした

「我輩は、セブルス・スネイプである」
ゆっくりと、鏡に向かい宣言するように呟いてみた

「レイ、我輩は・・・お前がいつか似合うと言った教授になったぞ・・・・・・見に来るがいい」

サイドテーブルの上で、微笑んでいる少女の写真を手に取り眺める

「・・・・・・・・お前と出会った此処で、我輩は待っていよう・・・・・・」

≪  ことん  ≫

写真を置く音だけが、地下のこの部屋の中で僅かばかりに響いたのだった・・・

「・・・・・・・・永遠(とわ)に・・・・・・」

そうして漆黒の薬学教授は、部屋を出ていったのだった

*****

この頃、ヴォルデモードの意に反した魔法使いたちが亡き者にされる痛ましい事件が起きており、暗い時代が幕を開けた事は、小さな子供でも知っていた

その中でスネイプ教授の腕輪に変化していたリョクにも、ある兆候が見え始めた

校長室に着いたスネイプ教授が、腕輪を外し、リョクを癒すはずの液体の入った銀盆の中へと入れる

「どうしたのじゃ、セブルス・・・君がそんなに慌てて」
「校長、リョクが弱っています・・・・・・リョクはレイと魂が繋がっている。 レイに何かあったのではないでしょうか?」

一気にそう言ったセブルスに校長は重々しく、頷いた

「騎士団からの報告によれば、各地でヴォルデモードが魔法使いを襲っておるそうだ・・・ 自分の意思に反したという理由だけでな」
「それとレイは、どういう関係が?」

「報告では、襲われた半分の者たちが傷をおうても助かっている事があるそうな」
「助かる? あのヴォルデモードに襲われて?」

「・・・・・・・レイじゃ」

いつもの子供のような表情など何処かへやったダンブルドアの顔には、深い哀しみと、厳しさが現れていた

「レイは、この時代のヴォルデモードが人を襲っているときに≪時の狭間≫から攻撃を仕掛けておる」
「それでリョクがこのように弱っているのは・・・・・」

「リョクはこの時代をレイに繋ぎ留める灯台じゃ・・・ 今まではレイが見つけるだけじゃったのだろうが、リョクは灯台としてレイに見つかりやすいように力を送っておるんじゃよ」

「ですが龍の力は神の力に等しいと聞いています。 なぜ、こうも弱っているのです?」
疑問を叩きつけるように聞くセブルスに、ダンブルドアが再び頷いた

「其処じゃ・・・ 儂が思うにのぉ・・・ 神に等しい力を持っておってもリョクは、上手く引き出せんのではないのかの? レイがいないと思うように力を発揮できないのではないか?」
「・・・我輩もそのように思っておりました」

「儂に少しの間、預けてくれんかのう・・・セブルス  この年寄りで上手くいくかは分からぬが、リョク自身で力を使うことを身に付けて欲しいのでの・・・」
「・・・・・・必要ですな。 分かりました、校長」

くるりと踵を返して校長室を出ていこうとしたセブルスを、校長はその背中に声をかけた

「それからな、セブルスよ  儂は反対じゃぞ」
「・・・・・・何のことか・・・」

「とぼけんでもいいじゃろう・・・  君が死喰い人になることは、儂は反対じゃと言うたのじゃ」
「 くっ!!!  どうしてそれを・・・」

ガッ!と振り向いたセブルスの眉間には深い皺が刻まれて、その眼は鋭すぎる光を放つ

「我輩はレイを助けたいのです!!!  たった一人で戦っている、レイの助けになりたいのです!!!」
「セブルス・・・」

「我輩が死喰い人になり、向こうの情報を貴方に渡せば、不甲斐ない騎士団のポッターやブラックでも働きが良くなるのではないですかな?」

皮肉とともに、そう言えば校長は眉を顰めている

「セブルス・・・ 闇の帝王は甘くは無い 開心術をかけられ知られれば君の命は無いのじゃぞ?」
「それでも! それでも僕は、レイを・・・  助けたいんだ!!!」

「・・・・・・・愛とは素晴らしいものじゃが、時に、残酷じゃ・・・・・・レイが知れば、悲しむのではないか?」

今度こそセブルスは部屋を出ていこうとし、扉の前で、立ち止まる。。。

「・・・・・・我輩は、そんなヘマはしないし・・・・・・・レイを助けられるなら命などいりません 」

「セブルスよ、閉心術の特訓ならば儂がいつでも協力しよう」
「・・・・・・・・お願いします」

部屋を出ていったセブルスに向かって、ダンブルドアの声が追った

「レイの為にも死なないでくれ、セブルス」

≪セブ様は姫様の想い人・・・私が死なせません≫

いつの間にか銀盆から抜け出たリョクが、ダンブルドアの前に進み出ていた・・・・・・

≪私を鍛えてください・・・ 一刻も早く!≫

「この年寄りの持てる全てで鍛えてやろう」
≪はい!≫

これ以降、数日の間・・・・・・ 校長は連絡不能となり、副校長のマクゴナガル教授が対応に追われ・・・・・たまにヒステリーを起こしていた

*****

「はっはっはっ・・・セブルス、やっとその気になってくれたようだな」
「はい、自信がなく先輩を随分お待たせしました」

「今から、あの方のところへ向かい、君を死喰い人へと推薦しよう」
「よろしくお願いします」

いよいよか・・・・・・

我輩は、子供の頃から自分を守るため心を閉ざしていた・・・・・・ その為、閉心術には自信があった

ダンブルドアとの特訓で、閉心術では我輩に敵うものがいないとの確信も持てた

いざや、行かん・・・ 裏切り者との誹り(そしり)を受けようと、レイ、お前が戻るまで手をこまねいて待つだなどと我輩が、出来るはずもない

ふん、ポッターやブラックなどは不死鳥の騎士団などと言って集まってはいるが、いつも後手後手でしかないではないか・・・・・・・・奴等も情報さえあれば、上手く襲撃を止められるであろう

レイ・・・ お前が連れて行ってはくれないのならば、我輩がその場所へ向かうしかないではないか・・・・・

レイ・・・ 我輩はどの様に汚れようとも、目を背けるほどに穢れようとも、お前の助けになれればそれでいい

たとえ、そのために・・・・・・戻ってきたお前に嫌われようとも構わない

たとえ、蛇蝎のごとくに嫌われようとも・・・・・・ 

たとえ、あまりの穢れに・・・・・・ 二度とレイの傍にいられなくとも、二度とお前の笑顔が見られなくとも・・・・・・ 二度と触れられなくとも・・・・・・・


レイ、お前が生きて、この世界に戻ってきてくれれば・・・・・・我輩は、それだけでいいのだ

告げられないままに、我輩の胸の内に渦巻いている言葉・・・・・・レイ、お前を・・・・・・

今はまだ、人としての我輩から・・・届かぬだろうが・・・・・・・・・・・・・・愛している、永遠に。。。


いつの間にか屋敷へ辿り着き、部屋の扉を開けていた

「我が君、かねてより御報告致していました者です。 ホグワーツで魔法薬学の教授をしているセブルス・スネイプです」
「御初に御目にかかります。 セブルス・スネイプと申します」

大きなソファーとテーブルが1つづつしかない部屋の中で、恐ろしく妖しい美貌の・・・・・・自分と余り変わらない年齢かとも思える青年が、ふんぞり返って座っていた

ただ座っているのは彼1人で、暗い壁際から呼吸の気配を感じられることから何人も、いや、10何人位の気配を感じることができた

「お前が、セブルス・スネイプか・・・」
「はい」

「くっくっくっ・・・ ホグワーツでダンブルドアの傍にいるくせに、どうして俺様のもとに来た?」
「・・・・・・簡単ですな」

「ほぉ~・・・ 言ってみろ!」
「ダンブルドアはグリフィンドールで、我輩はスリザリン・・・ そして我輩はスリザリン出身を誇りに思っているのですから」

言いながら片眉を上げて首を傾げ、肩を竦めるセブルスに・・・・・・・ルシウスは口を開けるほど呆気にとられ、ベアトリックスは歯を剥き出して敵意を見せ、他の顔を出していない死喰い人も色めき立つ

「このっ! 我が君に無礼であろう! お前など私が殺してやる!」
キーキーと叫び始めたベアトリックスの声に、思わず眉を顰めたセブルスはローブの中で杖を握っていた

「控えろ、ベアトリックス・・・・・・  なかなかに胆の座った男のようだな」
「・・・・・・はい、我が君」
しゅん、と萎れたベアトリックスは壁際まで戻り、影の中に埋もれた

「ダンブルドアの動きと、騎士団の動きを俺様に報告しろ、セブルス」
「分かりました・・・・・・我が君」

片膝をついて礼を取るセブルスの前に、ふわりと進んできたヴォルデモードは彼の左手を取り、袖を裂き腕に自分の杖先を向けた

「ぐぅ・・・ぁっ・・・」
熱して真っ赤になった鉄串を無理やり腕に埋め込まれているような感覚に、セブルスの口から小さく一度だけ呻き声が聞こえた

見れば髑髏と蛇の模様が黒く、腕に浮かんでいる・・・・・・髑髏の口から出ている蛇が、うねうねと蠢いている

「これは俺様の手下になった者の、俺様への永遠の忠誠の証だ・・・・・・ これで貴様は死喰い人だ」
「ありがたき幸せ・・・」

「もし貴様が俺様を裏切れば・・・・・・」
ヴォルデモードの青の瞳が、細められた・・・・・・ その途端、セブルスの身体には電流のような痛みと苦痛を伴うものが走り、幾度も襲う

「ぐぁっ!」

その痛みは左腕の刺青から出ており、ヴォルデモードの意思によりコントロールされるようだ

焼け付く痛みに耐えながらも、我輩はそんなことを思っていた・・・

「俺様を裏切るなよ、セブルス・・・・・・」

*****

それからの我輩は、騎士団の連中からは裏切り者として呼ばれながらも、ダンブルドアと密かに通じていた

ポッターと結婚したリリーが身篭ったと聞いた頃、事件が始まった。。。

それは朝早くに、占い学のトレローニーの奴が意気揚々と大広間へと現れた事から始まった

いつもは何事か行事がない限り自分の部屋で食べているトレローニーが、大広間の扉を開けて焦った様子で入ってきた

そうして、ダンブルドアの席の真ん前に来たと思えば・・・・・・

「私は予言を受けたのです! ええ、神の啓示ですわ! あの≪名前を言ってはいけない人≫に対抗できる唯一の男の子が7月末日に生まれると、私は神から啓示を受けたのです」

得意気に、大声で、大広間中に聞こえる声で予言だのを言っているトレローニーは、自分が如何に占い学という神秘な学問に精通しているかと興奮して校長に話している

「これ!  落ち着かんか、トレローニー先生」
「私がこの啓示を受けたのは、ひとえに神秘な者の力によるものですわ、ダンブルドア校長! 神が私を選ばれたのです!」

・・・・・・・・大馬鹿者が

このような言葉をダンブルドアだけではなく、生徒のいる前で話す馬鹿が何処に居る!!!

朝も早いゆえ生徒も疎ら・・・とはいえ、闇の帝王の息のかかった者など此処にはいくらでもいるというのに

余りにも軽率すぎる!!!

まあ、信憑性など乏しいトレローニーの言うことだ、誰も信じもしないだろうが・・・・・・


この時の我輩は、甘く見ていたのだ・・・・・・

普段の奇行ぶりからみて、この占い学の教授ではさしたる影響もないだろうと・・・・・・  甘く考えすぎていたのだ

甘く、見すぎていた・・・・・

まさか彼女のこの予言が、闇の帝王の耳に入り・・・・・・あまつさえも「7月末日生まれの男の子」をヴォルデモードが始末するために探し出すだなどと・・・・・・

我輩は、思いもしなかったのだ・・・・・・

その毒牙が、リリーと彼女のお腹の中にいる子供にまで向けられるとは・・・・・・

そうと分かっていれば、何としてもトレローニーの口を閉じて一言も言葉を発しないようにしていたのに!!!

・・・・・・・・我輩の、落ち度だ

・・・・・・・・我輩が、必ず守る・・・・・・レイ、力を貸してくれ

リリーは、1980年7月31日・・・ 一人の男の子を生んだ。。。

*****

いよいよ、あの事件が起こります
そのとき教授は?  レイは? そして、そのあとは?

管理人が書きたかった世界が、近づいてきます  お楽しみに~~

ではでは (o・・o)/~
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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