23≪癒しの闇≫魔法使いと陰陽師・・・

今回で【学生編】の本編は終了します。 いやぁーー、突っ走った感が否めませんが、爽快です
これから後は、番外編で書きたいことがありますので(今後のストリーにも関わりますから)、2つくらい書いて・・・・・

その後は、いよいよ【新任教授編】で(笑)  話的にはハリーが入学してからも書きますので、ずーーっと続きます!

では、お楽しみくださいませ

*****

リリーが言い出したことは、もう僕には・・・・・・許容範囲をこえたもので・・・・・・頭が、痛い

「皆、よく聞いてね! 皆で許し合いましょう?」

「「「「「 はぁあああ??? 」」」」」(セブルス・ジェームス・シリウス・リーマス・ピーターの5重奏)

「まず、セブルスが私に言った言葉を、私は・・・・・・許すわ!」
「リリー!!!」
驚いてリリーを見たが、彼女の眼は口調の明るさとは裏腹に、とても真剣で・・・・・・冗談などとは思えない

「そして私は、セブルス・・・・・・あなたの謝罪を真摯に受け止めなかった事を、許して欲しいの」
「許すも、許さないも・・・・・・ リリーは怒って当然なんだ!」

「許すと言って?  私を救って? セブルス・・・」
いつもの彼女らしくなく、弱々しい声で俯く彼女に・・・・・・ 僕は、頷いた

「僕は、リリーを、許すよ・・・」
「良かった! 次はジェームス達よ!」

ケロリと顔を上げた彼女に何だか僕は目眩がしてくるが、まあいい・・・・・・考えるのは其処じゃない

「ほら! あんた達も謝りなさい!」
「えげぇ・・・  エバンス、鳩尾をハリセンで突くなよ・・・ 痛ぇーーんだぞ」

いつ取り出したのか・・・・・・僕は分からなかったハリセンで、シリウスを小突いているリリーはいつもの彼女に戻ったようで・・・・・・僕は、嬉しい

「ああ、スネイプ!!!   今まで本当にすまなかった・・・ 心からの謝罪を君に捧ぐよ!」
・・・・・・変態の謝り方は、やはり変態なようだ・・・・・

「悪かったな! これからはお詫びに、お前に女の事でも教えてやるよ! 脱☆童貞させてやる!」
それしか頭にないのか、この男は・・・・・・それに僕は、好きな女性としか、そ・・・そういうことはしたくはない! ///

「ごめんね、セブルス・・・ これからは僕のことも友人として考えてくれないかな? あ、チョコ食べる?」
いらん! そんな甘い物ばかり食べていたら、将来は糖尿病まっしぐらだぞ・・・・・・

「ぼぼぼ・・・・・ごごご・・・・・めめめ・・・・・・」
ピーター、お前は・・・・・・・・・もう、いい

「さ、セブルス! 彼等のことも許してあげて?」
「何故だ! リリーはともかく、何故、僕がコイツらを許さなければならない!」

「ダメ? ダメなの?」
「リリーの頼みでも、僕は嫌だ」

「そう・・・   レイが言っても?」
「なっ!!! レイが?」

「リョクからレイの伝言を聞いているとき、もしも、もしもだけれど・・・ 悪戯仕掛け人が謝ってきたらセブルスに彼等を許すように伝えて欲しいと言われたのよ」

な・・・・ぜ?  レイ、何故だ? なぜ奴等を許さなければならないんだ?

「レイが言うにはね、貴方のためなんだって・・・・・・ 謝罪を、許しを求めても与えられない苦しみは、貴方がよく分かっているでしょう?」
「・・・・・・・・・」

「ねぇ、セブルス・・・ レイならどうすると思う? 心から謝っている人を無下に放り出すかしら?」
「・・・・・・・・・」

≪くすっ・・・ そんなに責めるなリリー・・・≫
「レイ!」

レイの声が! 声がする! リョクが僕の黒いクマを背に乗せて、目の前に浮かんでいる

「お前、今どこなんだ? 無事なのか? 早く帰ってこい!」

僕はクマを掴んで叫ぶのだが、リョクが首を横にふっている・・・・・・どういうことだ?

≪セブ様、これは姫様が残された伝言です・・・ どうか、お聞きください≫

「伝言・・・・・・なのか・・・」

≪セブルスに4人組が謝ったときに、セブ・・・君は簡単には許さないだろうな・・・・・・≫
「ふん! そんなこと当たり前だ」

≪でもな、セブ・・・ 私はセブには強さがあると思うんだ・・・  人を許せる、強さがな・・・≫
「レイ・・・」

≪まあ、許したところでその4人は変わらないような気もするが・・・・・・私は、もうセブの傍には居られないだろう・・・・・・今すぐではなくていいんだ、セブ いつか・・・な ≫

「レイ・・・ お前は・・・僕のことばかり心配して・・・」

≪いつか、その4人を許して・・・ 心の平安を持って欲しいんだ  均衡が崩れた心は、闇につけこまれる≫

レイ・・・ レイ・・・ 久しぶりに聞いたお前の声に、僕は胸が苦しい・・・・・これが伝言? いくら考察力に優れたレイでも、無理だろう?

ん? 目の前に浮かんでいるリョクの様子が、変だ・・・ もしやリョクの力でクマと通信しているのか?

・・・・・仕方がない・・・  お前が僕を心配しているのならば・・・ その心配を取り除いてやらねばなるまい

それが残された僕の、お前に出来ることなのだから・・・・・・

「分かった、ポッター・ブラック・ルーピン・ペティグリューを、僕は許すとしよう」

「レイ、聞いたか? 僕の心配はしないでいい・・・ 安心しろ」

≪バレてたか・・・ もう、リョクが無理だ・・・ セブ、リリー・・・元気で・・・ プツッ!≫

クマもリョクも、通信が切れたとたん空中から落ちてきたので、慌てて2匹とも受け止めておく

「リョク、ありがとう・・・  ああ、クマもな」

両手の中に居る2匹に僕は、心からの感謝を伝えると2匹はニッコリと笑ってくれた

「ところで、その龍ってレイの守護聖獣でしょ? なんでリョクだけホグワーツにいるの?」
リリーの問いに、僕もリョクに聞こうとすれば、誰かの気配が・・・・・・

「ふぉふぉふぉ・・・ それは儂から話すとしようかの?  皆で校長室まで来てくれんかのぉ~」

現れた校長にそう言われて、僕達は校長室へと向かうのだった。。。

*****

「どれ、リョクを儂に預けてくれんかのぉ?」
「はい」

リョクを渡すと校長は、大事そうに受け取り銀の水盆の中へと優しく入れている

「リョクは、この滋養のある液体の中で回復させるとよいらしいのじゃ」

ソファーに座って待っていると、校長も座り、彼が話し始めるのを黙って待っていた

「リョクはの、レイが置いていってくれたのじゃよ・・・ この世界とレイが戦こうておる場を、繋げるために」

「レイが今おる場所は【 時の狭間 】という所での、未来のヴォルデモートからの攻撃をかわしておるのじゃ・・・・・・」

・・・・レイが言うにはの、未来では既に数多の罪無き者が殺されておる。  だからこそ自分はこの時代に留まりヴォルデモートの隙を伺うと言うのじゃ

未来からの攻撃に耐えつつ、呼び寄せられる力にも抵抗し、尚且つ我らの時代でのヴォルデモートを倒そうと彼女はもう死にもの狂いになっておる

そこで、リョクの力が必要なのじゃ!

この世界の今の時間、これをレイの中で存在させていなければ、レイは直ぐにあちら側へと行ってしまう

リョクもそうなのじゃが龍達は、彼女と魂が繋がっておってな・・・ いわば、この時代へと導く道標とさせるためにも残しておいたそうじゃ

真っ暗な狭間の空間からでは、きっとリョクは灯台のように見えてくれるだろうと・・・・・・レイがのぉ、言うておった

「そこでじゃ、リョクはセブルスに懐いておるとレイが言うておったからの・・・ リョクの世話はセブルスに任せようかと思うておる」

僕は、自分からもリョクの世話をさせて欲しいと言いだしたかったから、大急ぎで頷いていた

すると校長は、満足そうに2,3度頷くと、1枚の羊皮紙を僕に渡してきた

「これはのリョクを癒す液体の製法じゃ・・・ よろしく頼む」
「はい、校長」

僕はその羊皮紙を受け取りローブの中にしまった

レイ・・・ お前の灯台は、僕が護るから・・・・・・

だから、必ず・・・ 僕のところに戻ってこい!

いいか、必ずだ・・・  僕のところに・・・・・・・・戻ってくるんだ!

*****

あれから直ぐ、夏休みがきて・・・・・・再びホグワーツに季節が巡ってきた

OWL試験も上出来で進級した僕達は、6年生になり・・・・・・今は、もう卒業目前となっていた

あの時から、僕とリリーは永遠の決別を免れて・・・また友情を育むことができるようになった

悪戯仕掛け人とは・・・・・・・ 相も変わらずに、僕に呪文をかけては来るが・・・アイツらも変わった

まず、1対1の勝負になったこと・・・ それはまるで決闘クラブのようで、背後からの攻撃も無くなった

そして、悪戯という名の勝負が終わったあとは、大広間で一緒にお茶を飲んだりしていたのだ

僕からじゃないぞ! アイツらがまとわりつくんだ!

だが、アイツらと・・・ お前のことを話すこともあって、なかなかに面白いティータイムとはなっていた

そうだ、リリーのことだが・・・  心底反省したポッターの前とは違う紳士な振る舞いに、7年生になってから付き合い始めたんだ

まあ、心配するな・・・  変態は治ってないからな、毎日リリーにハリセンで叩かれているし、この間はリョクに改良してもらったハリセン2号で空へと打ち上げられていた

リョクも元気だぞ

普段は僕の腕にブレスレットとして嵌めているが、たまにクマと遊んでいる

レイ・・・あのクマからお前の声が聞こえるかと、いつも思うのだが・・・・・・あの時だけしか聞こえないんだ

レイ・・・  いつか、そう・・・ いつか、僕がオリバンダーみたいな老人になっててもいいから現れてくれよ?

レイ・・・  レイ・・・  レイ・・・


僕は、お前を・・・・・・・愛している

いつか、お前に向かって言えればいいのに・・・・・・・・

*****

「おめでとう!」
「リリー! おめでとう」

花嫁の控え室には純白のドレスに身を包み、にこやかな微笑みで祝福を受けるリリーがいた

卒業して1年がたった善き日に、式を挙げるため・・・・小さいが素朴な教会に決めた彼女は、傍らに置いてある写真を愛しそうに指で触った

そこには黒髪の美しい少女が、赤毛の少女と仲良さそうに微笑み合いながら写っているもので、彼女のお気に入りの写真だった

今日、式を挙げるときも会いたい人だが・・・・・・ それは叶わない

すると茶色い小さなクマが、とことことバックからもう1枚の写真立てを持って彼女のそばまで来た

「ああ、これも私のお気に入りなのよ」

それは黒髪の少女と赤毛の少女と、そして・・・黒髪の少年と、3人で写っているもので

少年は照れているのか眉間に皺を寄せ、横を向いているのだが・・・ だが、チラリと自分の隣で笑っている少女を見て、口角を少し上げている

そんな、少年の性格と気持ちを表しているこの写真が、リリーは大のお気に入りなのだ

≪ バチン! ≫

「またそんな物を見て、趣味が悪いですぞ」
「あらセブルス、来てくれたの?」

姿あらわしで控え室に現れたのは、全身黒ずくめの男で花嫁の幼馴染であり写真の少年であるセブルス・スネイプだった

「我輩が来なくて、式が始まりますのかな?」
「くすっ・・・ それもそうね」

「・・・・・・・その写真、よく撮れている」
「ええ、お気に入りなの・・・ って、セブルスにも焼き増ししたじゃないの  もしかして無くした?」

「なっ! 馬鹿なことを言わないでいただきたい  ちゃんと飾ってありますぞ」
「ふふ・・・ そうよね」

「さて、そろそろ時間のようだ・・・  リリー、綺麗だ・・・・・・・・・幸せにな」
「ありがとうセブルス・・・」

2人は固く抱き合い、晴れの日を祝いあった

呼びに来たブライドメイド(花嫁の付き添え人)と共に控え室を出ようとしたリリーだが、不意に戻って黒ずくめの男の腕を取った

「貴方のエスコートで式へと挑むわ」
「・・・・・・挑むものではなく、臨むもの・・・だと思うのだが」

「セブルス、うるさいわよ」
「大人しく行きますか・・・ ポッターの元へ」

教会の祭壇の前にいた新郎は、花嫁を連れてきたのがブライドメイドではなく自分もよく知る黒ずくめの男でギョッとしていたが・・・・・・直ぐに笑顔になり、花嫁を迎えた

参列者の席に戻ったセブルスは、シリウスとリーマスから突っ込まれてはいたが式が始まり黙った

牧師の声が教会の中を、厳かに響きわたる中・・・・・・ふいに、耳に届いた懐かしい声は・・・・・・

≪リリー・・・  リリー・・・  幸せに・・・私からも祝福を・・・・・ ≫

「レイ! レイ!」
「レイの声よ! ああ、レイよ!」

セブルスとリリーが辺りを見回すが、そこに現れるはずも無く・・・・・・肩を落とした、そのとき。。。

はら・・・  はら・・・  はら・・・ ひら・・・  ひら・・・

「? 何だ? 何かが天井から落ちてくるぞ」
「花びら?かな・・・・・・ でも手にとったら消える」

シリウスとリーマスが不思議そうに話していると、セブルスの袖口からリョクが顔を出した

≪桜の花びらです・・・姫様が大変お好きな花なのです≫

「サクラの花びら・・・」

薄く色付く花びらは花嫁の上にも、参列者たちの上にも降り注ぎ小さく光っては消えていき・・・ 喜んだ人々はこの素敵な魔法を誰が掛けたかと話している

ひらひらと舞い踊る花びらの、幻想的な光景は式が終わるまで続いていた

≪私が送った映像が届いたんですね! いつもは届かないのですが・・・≫

よかったよかったと、無邪気に喜んでいるリョクにどんな映像かと聞くのは式も終わった夜のことで・・・・・・

自宅へと戻ってきたセブルスが、思い出したようにリョクにどんな映像を送ったのかと聞けば・・・・・

≪はい、リリー様とセブ様が並んで紅い絨毯を歩いている所ですが・・・ 何かまずかったですか?≫

そのリョクの一言でセブルス・スネイプは、一晩中、頭を抱えることとなったのだった

「レイ! 誤解するな! 僕はリリーの付き添いで歩いていただけなんだ! レイ!」

自分の黒クマに向かって一生懸命叫んでいるセブルスを、キョトンとしてリョクが見ていたのだった・・・・・・

「レイ・・・ 僕は、お前だけを・・・・・・ お前だけを・・・・・  」

愛している・・・・・・

*****

【学生編】終わりました v(=^0^=)v

勢いついでにリリーの結婚式まで挙げちゃいましたが、天然龍リョクが・・・やらかしちゃいましたね(笑)

セブルスはレイに誤解されたと、必死で呼びかけてます(で、最後は泣きながら黒クマを握り締めて寝ちゃうという可愛いのも好きですね♪)

意外に長くなりましたが、書いてる私が楽しいんでOKです
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コメント

☆リン様へ☆

リン様、こんにちわ!
早速の訪問、ありがとうございます!(^◇^)/

> 良い感じですねっ!セブがもう全身黒づくめなのが笑えます。式くらいお洒落にしなさいよセブちゃん~^^
作中で明記しませんでしたが、黒のマオカラーのシャツに黒のスーツに、黒のローブが頭の中にありまして(笑)
せめてシャツは白にしようよーーと、脳内で突っ込んではニヤニヤしていました
マオカラーとは学ランの襟のような状態のものです・・・絶対、教授には似合うと思います!

> そしてリョクちゃん、超・天然☆私だったら絶対に誤解するかもしれない…。
うっふっふっ・・・・・ もちろん、レイは誤解してます!  というかリリーとセブが結ばれるのが彼女の望みなんで(自分は置いといて)キレーーイに思い込みます!

> 次回は俺様、ことヴォルデモート君が登場するんですね。楽しみです!ブランドン大佐の連載と一緒に楽しみにしておりますです~^^
すみません、次章のことですね。今は番外で書いて(あと1つで終わりますが)で、いよいよ第二章に入ります!
色々と展開を考えてますし、7巻ネタバレもありますし・・・・・・コロっと明るい路線で行きたいとも思ってます

お楽しみにぃ~~~♪ ( ^ω^)/♪

^^

すーさんこんばんは!コメント下さりありがとうございますー^^早速飛んできました♪

良い感じですねっ!セブがもう全身黒づくめなのが笑えます。式くらいお洒落にしなさいよセブちゃん~^^

そしてリョクちゃん、超・天然☆私だったら絶対に誤解するかもしれない…。
次回は俺様、ことヴォルデモート君が登場するんですね。楽しみです!ブランドン大佐の連載と一緒に楽しみにしておりますです~^^
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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