20≪癒しの闇≫魔法使いと陰陽師・・・

今回はダンブー(ダンブルドアの事です)が、いつもの好々爺ではありません・・・
生徒を教え導くには、時に厳しさも必要ですからね!

*****

「さて、セブルス・・・落ち着いたかね?」
「・・・・・はい」

処は変わって校長室のソファー・・・ ダンブルドアが杖を振り出されたソファーには、片側にはジェームス・シリウス・リーマス・ピーターが座り、横の一人掛けにセブルスが、向かいにはダンブルドアが座りレイからの手紙を見ていた

見終わったとき、彼はソファーにぐったりと座るセブルスに・・・ じっと目をやっていた

そんな様子に焦れたジェームスとシリウスが、話してくれと校長に迫る・・・・・・が、ダンブルドアはいつもの笑みを浮かべることなく鋭い視線を悪戯仕掛け人に向けるばかり・・・

「ミネルバが来るまで待つのじゃ」

初めて向けられるダンブルドアからの厳しい視線と口調に、さすがのジェームスも黙り、しばらくしたあとマクゴナガル教授が校長室へと入ってきたのだった

ダンブルドアの横に座ったマクゴナガルは、彼と頷き合い・・・レイからの手紙を読み始めた

「まぁ・・・あの娘は・・・」
読み終わったマクゴナガルはハンカチで涙を拭い、彼女が落ち着けるようにダンブルドアが杖を振り・・・出した紅茶を、一口飲んだ

「どこから、話せばいいものかの・・・」
「最初から! 僕達には知る権利があるはずだ!」

レイの事を考え、やんわりと呟いたダンブルドアの言葉に鋭く畳み込んだのはジェームス・・・ 彼だった

彼の目は爛々と輝き・・・そう、まるで、何か面白い話しをされるのを待つ子供のように輝いている

「レイのこと、何も知らないんだよな、俺達・・・ アイツが何処から来て、何をしたいのか・・・何かを背負っていたのは分かったけど・・・」

シリウスの、いつもにない静かな口調にダンブルドアの目が少し細められた・・・が、直ぐに気を取り直したかのように紅茶を一口飲み、話し出した

「レイを見つけたのはセブルスだった。 湖の畔で寝ていたレイを医務室へと運んでくれたのはセブルスじゃった・・・だが、その直前に儂とミネルバは、ホグワーツに大きな力の波動を感じての・・・・・・医務室からの知らせで直ぐに駆けつけたのじゃ」

「レイは・・・彼女は此処ホグワーツで自分を保護して欲しいと言いました・・・  あの娘の大いなる力はホグワーツで保護するに値するものでした」

ダンブルドアとマクゴナガルとが交互に話してくれたことは、おおよそ4人が聞いたこともない話で・・・・・・面食らうばかりだった

「異世界から、この世界の【名前を呼んではいけない人】から連れてこられたレイですが、彼女は途中で逃げて、私達のいるこの時代に着いた、と言ってました」
「自分の力を封印していれば暫くはホグワーツの中に居る限り、見つからないと言っていたのだがのぉ・・・」

「レイはな、前に儂にこう言っておった・・・ 『私を狙ったのはヴォルデモートだが、そうさせたのは、この世界だ』とな・・・」
「どういう意味ですか? 校長」

リーマスが今のダンブルドアの言葉に、何かを考えながらも尋ねた

「この世界では、今までよりももっと多くの者の命と血が流れる・・・ヴォルデモートのせいでな。 だが人々の嘆きに、余りにも流される多くの血に、我々が存在する≪この世界自体≫がヴォルデモートに対抗できる者を望んだのじゃ・・・」

魔法族とは全く違う力、全く違う存在、そして誰よりも強大な力を持つ者・・・・・・それは闇に生き、力を誰よりも欲するヴォルデモートには蜜のように甘く、魅力的な唯一の存在

≪この世界≫がその存在を教え、力を貸し、異世界に居たレイを・・・あの娘をこの世界に呼び寄せたのじゃよ・・・

レイが言うにはの≪世界≫というものは何より調和を好むものであって、ある一つの力や勢力が突出するのは望んではいないそうじゃ・・・

今の儂達が存在する≪この世界≫では、闇の勢力が勢いを増し罪もない人々が・・・ 子供まで容赦なく殺戮される世になるのだそうじゃ

それを嘆いた人々の想いと、調和を望む≪この世界≫が、張本人のヴォルデモートに自らを封じる力を持つレイを呼び寄せさせたのじゃ・・・・・・皮肉にも、な・・・

レイはな、こうも言うておった・・・・・・  呼び寄せたヴォルデモートはこの世界よりも大分未来のヴォルデモートのようで、ズレた時間が救いになると

今の儂らの時代で魔法のことや、魔法族のことなどを学ぶ時間ができればヴォルデモートに対抗する方法が分かると、それはもう熱心に勉強しておった・・・

レイもレイでな、元の世界では余りに強い力に恐れられ赤子のときから、屋敷の奥深くから出されずに育てられたそうじゃ・・・ もちろん、君達のような同じ年頃の者とは会えず、世話をする者達は口もきかず・・・・・・孤独な子供だったと、儂は想像しておるよ

レイはその強すぎる力を畏れられ、両親や大人達からは≪化け物≫と呼ばれていたそうじゃな・・・ 痛ましいことじゃが、ホグワーツで初めて友を得たと、レイは・・・・・・嬉しそうに笑うとった

そしてな・・・レイは、セブルスを救う為に力を使ったがのぉ・・・ 長くホグワーツにも留まってはおられんと考えたからじゃ・・・ 早く力を付け、1人でも犠牲になる者達を救いたいと言うておった

少しでも犠牲を出さぬため、ヴォルデモートと戦うためにも、再び捕まったのじゃ・・・

「はっ! スニベルスの為に? 闇の帝王に捕まったのか?」
「彼にそこまでの価値があるとは・・・ 失礼ながらも僕はそんな価値など無いと思いますが!」

「そうだ、スニベルスの為になんて・・・ レイがアイツの犠牲になることないんだよ!」
「レイも見る目がないね! スニベルスより僕の親友シリウスにしておけば、みすみす自分から捕まるような真似なんてしないのに! あれだね、男を見る目が無くて失敗しちゃったんだね」

ギャンギャンと喚くシリウスと、得意気にレイを扱き下ろすジェームスに、マクゴナガルの身体が細かく震えている

自分の寮の生徒であるジェームスとシリウス・・・ 彼等はこのホグワーツでも人気のある生徒で、成績もいいし何より自分が大好きなクディッチの栄えあるシーカーがジェームスなのだ

寮監の自分にも自慢な生徒なのだが・・・・・・ 

調べてみて・・・・・ 彼女は初めて彼等の悪戯が、セブルスだけには執拗で陰湿なことを・・・ 他の沢山の悪戯とは違っていた事に、彼女は生徒からの報告で知ったのだった

*****

「あなた達、いい加減にしなさい!」

「あなた達はそれでも勇猛果敢なグリフィンドール生ですか? 自分達が招いた事態に反省もせず、愚かにもセブルスやレイを蔑む発言など・・・恥を知りなさい!」

「僕達が何かしましたか? 言いがかりは止めて欲しいですね・・・いくら寮監でも証拠もないのに僕達を罪人のように言っていいものではありません」
ジェームスは眼鏡の奥から鋭くマクゴナガル教授を見ている・・・ その目はいつもと違っている

「はっ! 知らないとでも思っているのですか? 私の目は節穴とでも思っているのですか?  あなた方が2人掛かりでセブルスに呪文を唱え、逆さに釣り・・・あまつさえズボンまで剥ぎ取るだなんて・・・」

そのマクゴナガルの言葉に、ジェームスもシリウスも顔色を変えた・・・ 今までも悪戯と称してセブルスを虐めていたのだが、その殆どは他の人に知られないよう細心の注意をもって実行していたのだ

わざと生徒達に見せつける悪戯もあるが、見ている生徒達も喜んでいることから誰も教師達に知らせる者がいなかったのだった・・・・・・  今までは。

「私にも情報をくれる者がいます」

今回のことで、初めてマクゴナガルは生徒達にじっくりと話を聞いて・・・・・・ そうして驚くほどの事実を知った

16才という多感な時期に、公衆の面前で逆さに宙釣りにされ・・・ あまつさえズボンまで脱がされたセブルスが冷静でいられるはずが無いと彼女は考えた

彼がリリー・エバンズやレイに放った言葉は酷いものだが、その前の状況では情状酌量の余地はあると思っている

先程の・・・≪あの時≫を変えた事で、セブルスは酷い言葉を彼女達に言わなかったことになったのだが、その前に知っているだけの事を羊皮紙に詳細に記録していたマクゴナガル教授は、それを目にしてレイが見つかり、捕まる事を承知で力を使った訳が分かったのだった

それに・・・ 彼は悔いている・・・ 自分の弁明など一切せずに罰則をと言っていた時のセブルスの顔は、後悔で・・・ それはもう見ている此方の胸が痛くなるほどのものだった

それに引き換え、ジェームスとシリウスは・・・・・・ 「他人を思いやる心」が少々、欠けているように彼女には思われた

「ミネルバ・・・ 儂にも見せてくれんかのぉ・・・」
「どうぞ、こちらですわ アルバス」

自分が詳細に記録しておいた羊皮紙を持ってきていたマクゴナガルは、それをダンブルドアに渡し・・・・・・彼が読み終わるまで向かいの悪戯仕掛け人を見つめていた

「これは、本当かの? 本当のことかの?」
「はい校長、事実です・・・ あの時、見ていた生徒が始まりから話してくれたのです」

「それはレイですか?」
ジェームスの咎めるような言葉に、マクゴナガルは教授の威厳を持って背筋を伸ばし、キリリと彼に視線を留める

「レイではありません・・・ 見ていた生徒達の中にも、冷静になればセブルスに酷い事をしたと思い、後悔し・・・ 私に話してくれたのです」
「へぇーー 楽しんでたくせに僕達を裏切った生徒がいたんだ」

「裏切るとかではないでしょう! 人を思いやる心が貴方には欠けているようですね!」
「思いやる心ならば持ち合わせていますが、スニベルスには持ち合わせていませんね!」
「おい、ジェームス! 教授にそんな口きくなよ!」

マクゴナガルが毅然と話すもジェームスには伝わらず、ヘラヘラと笑い出した彼に横のシリウスが慌てて止めに入るほどだった

「気に入らないから排除しようとするなど・・・・・  それでは、ヴォルデモードと同じじゃないのかの?」

ポツン、と呟いたダンブルドアの言葉にジェームスが「違う!」と叫んだ

「違う! スニベルスは闇の魔術に傾倒している最低な生徒です! 僕はそんな彼に何も罰しない教師達の代わりに彼を懲らしめているのです!」

「では聞くが・・・ 何故、攻撃する前にセブルスと・・・ 彼と話し合おうとは思わなんだ? 何故、悪戯という隠れ蓑でセブルスを罰しようとする? 何故、教授達を非難するならば儂の所に来なんだのじゃ? ・・・・・・何故かの?」

「スニベルスは話して分るような奴ではありません・・・・・ それに教授達に言っても動こうとはしませんし、校長はお忙しいでしょうし・・・ ならば僕等が代わりに彼を罰するしかないでしょう?」

得意気に言うジェームスの顔を見つめたダンブルドアは、1つ深い溜息をついた・・・・・・

「ジェームス、君は成績も優秀じゃし魔法の力も強い、仲間を思う素晴らしい面もある・・・・・・ だがの、人の意見を素直に聞けないという事は、傲慢に繋がるのじゃ・・・」
「僕が傲慢? どこがですか? 僕は僕自身でちっとも傲慢などとは思いませ・・・・」

「 黙らんか!!! 」

ダンブルドアの一喝に、さすがのジェームスも口を閉じたが・・・・・  その眼は依然として不服そうに光っていた

「レイの事を君達に話そうかの  彼女がいない今・・・・・・話しても良いか分からんのじゃが、彼女の想いを届けたいから許してくれるじゃろぉ・・・」

そうして、再びダンブルドアは語りだした。。。

*****

レイは君達を遠ざけセブルスを好み側にいた・・・ 組み分け帽子にセブルスと同じ寮にして欲しいと願ったそうじゃ・・・ 何故だろうの?

神経質で根暗で独りが好き・・・おっと、すまんのセブルス・・・ 君という生徒を他の者が語ればこの様な言葉が綴られるじゃろう

じゃがな、レイは違ったぞ! ふぉふぉふぉっ・・・ 

彼女は「それだけじゃないですよ! 天邪鬼で意地っ張りで独りで平気な顔して・・・・・・とても寂しくて、ひどく優しいです」

「彼の魂の核は、澄んでいて・・・とても綺麗なんです  ええ、とても・・・魅せられるほどに」そう言って、ニッコリと微笑んでおったよ

レイはリリーの事も大好きでの「リリーはキラキラと眩いほど激しい魂を持っているんです。 正義感が強くて面倒見の良いお姉さん! 傍にいると暖かくて、私にも母や姉がいたらこんな感じかと思います」

「そんな大事な2人が居る世界を、私は護る・・・ この命をかけて」

ジェームス・・・君は自分が育った世界でもない此処を、命懸けで・・・死ぬかもしれぬのに護ろうと思えるか?

其のために・・・・・・ あの娘はの、自分の恋に気がついたのに・・・その思いに蓋をしたんじゃよ

他の者が好きな想い人のために、その人達が2人で幸せになってもらうために、この世界を護る・・・

自分はどうじゃ? ヴォルデモードに戦いを挑み、たった一人で光も差さぬ≪時の狭間≫に連れ去られ・・・・・・これから何年も、何十年もかかるかも知れん戦いに、死と隣り合わせの戦いを始めることができるか・・・

ヴォルデモードの中から崩していくいためには、他に方法が無いとはいえ・・・・・・君達は彼女が選んだ道をどう考えるのかのう?

馬鹿な奴が選んだ道?  もっと賢く要領よく立ち回ればいいのにと嘲るかの?  

こんな世界など放っておいて、元の世界にも戻れたじゃろうに・・・・・・ 

ただ一つ言えるのは、彼女のおかげで我々の世界は希望を持てるということじゃ・・・ 強大なヴォルデモードを内からはレイが攻撃し、外・・・つまりは我々がいる此方からも攻撃をするということで如何に力の強いヴォルデモードでも堪らんじゃろう

ジェームス・・・ 君は頭もいい、レイの取った行動をよく、よぉおーーく考えてみたまえ・・・・・・ 君ならば己の事を、自分で気がつけるはずじゃろう?

ダンブルドアのアイスブルーの瞳が、いつものキラキラとした瞳でジェームスを見ていた

*****

「完敗だな!」
「何がだよジェームス!」

校長室からグリフィンドールの談話室に戻ったジェームス達4人は、ソファーに腰掛けていたのだが・・・・・・

校長の話が終わってから黙ったままのジェームスが突然に叫んだ

「もちろん、レイにさ! この世界を守るために一人で敵に立ち向かっていくんだ! なんて男前なんだ! もちろん僕の愛しのリリーもある意味、男前だけどね!」

いつもの調子でジェームスは話し続けていた

「・・・・・レイは女だぞ? 男前はないだろう・・・」
「それにジェームス、ダンブルドアの話しを聞いていたのかい? 僕等はもっと反省しなくちゃいけないよ・・・ 僕等がセブルスに手を出したことが発端なんだから!」

リーマスが、彼には初めてだろう・・・・・・仲間たちへ強い口調で自分の意見を言い放っていた

「リーマス、完敗だって言っただろう? 分かったんだよ、僕はレイの何に苛ついていたのか・・・・・・」
「ああ、お前けっこうレイに突っかかってたよな」
シリウスが思い出したようにジェームスに言いながら、ソファーにゴロリと寝転がった

「命を賭けて、何かを成し遂げようとしていたからこそ・・・ 何もない僕には眩しすぎたんだ・・・」

「ジェームス・・・おまえ」
「悪戯は楽しいさ! 将来も成績優秀な僕なら明るいさ! だけど・・・僕にはヴォルデモードを倒そうなんて思いもしてなかったよ・・・ いくら闇の魔術が嫌いでもね」

「世界を救おうと命を賭けるレイと、今を要領よく渡ることしか頭になかった僕・・・・・・だから、完敗なのさ」

先に寝るね? と、ジェームスが部屋へ行く・・・・・・この後、彼はベットの中で、寝ないで考えた

自分の今までしてきた数々のこと、あらゆることを考え・・・・・・彼は、何かが変わったのだった

*****

今回はジェームスの自己開発の巻!でした。 彼は7年生の時にリリーと付き合うとウィキ○ディアに書いてありました。
その時には彼の傲慢なところが影を潜めたからリリーも付き合う気になったとか・・・・・・彼に何があって、そう思ったのかは分かりません
なので、今回はレイの影響でということにしてみました
というか、今回セブルス君が喋ってません・・・・・・  ダンブーの独壇場になってます(笑)

良かったら気軽にコメント頂けると嬉しいです(風邪が悪化して、薬を飲むと眠くなり書けなくなるもんで元気をくださいませ m(_ _)m )←図々しい管理人ですね
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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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