19≪癒しの闇≫魔法使いと陰陽師・・・

ドキドキ・・・・・・私の中で溢れていた物語が形を作っていきます
スネイプ教授への、これが私の想いになります。。。

*****

寮に戻った私はセブと別れ自室にこもり手紙を書いていた・・・

幾つかを書き上げた頃には、明るかった午後の日差しが橙色へと変わっていく・・・  その日差しを見て私は首に手をやり玉を解放した

≪姫様・・・ 本当に術をなされるのですか?≫
色とりどりの龍たちの心配そうな瞳を見つめながらも、頷く私に・・・ 私の決意に龍たちもしっかりと頷いてくれた

「今から困難な道へと進んでいく。 生き残れるかも分からないが、一緒に立ち向かって欲しい」
≪はい、もちろんです姫様!≫

「ありがとう・・・ リョク」
≪はい、姫様≫

エメラルドの瞳・・・リリーによく似た美しい緑の瞳の龍を呼び、私の前に進み出たリョクに微笑んだ

「リョクには頼みたいことがあるんだ・・・ 聞いてくれるか?」
≪はい! 姫様のお申し付け通りに致します≫

「・・・・・・大事な頼みだ・・・」

きょとんとするリョクに、私は手紙を託しつつ・・・ 命じたのだった

「リリーとセブを守ってくれ、頼む」
≪はい! 分かりました≫

準備を終えた私はクマでセブを呼び出し、中庭を抜け湖の畔・・・・・・『あの時』が起こった場所へとセブを連れていったのだった

*****

「おい、ジェームス! どこに行くんだよ」
「いや何ね、あのMs,キサラギがこのまま終わらすとも思わなくて見張ってたらね・・・この夕食前の時間に大広間じゃなく中庭に行くのを見かけてね」

「気分転換に散歩するとかじゃないの?」
リーマスの呑気なようでジェームスを警戒している声に、ジェームスはニコっと笑いながらもレイとセブルスの後を付いていく

「も、も・・・もうすぐ夕食だよ? もももも・・・戻ろうよ」
ピーターも思い切ってジェームスに言うも、彼は自分の行動を止めることはしないのだ・・・・・・今までのように

明るくてムードメーカー、頭も切れるジェームスは悪戯仕掛け人のなかでも主導格で、言い出したら決して後には引かない強引さも持ち合わせていた

友情には厚く、シリウスの複雑な家系や家の問題も彼には関係ないと友情を築き、リーマスの最大の問題・・・ 人狼という事も彼の仲間を思う気持ちには揺るぎがない

人狼は人には敵意を持ち暴力を振るうが動物には意外にも手は出さないということを調べたジェームスは、シリウス・ピーターと共に≪アニメーガス=動物もどき≫になり、月夜の晩に人狼へと変貌するリーマスの傍にいたのだった

何年もの練習のすえ、ジェームスは牡鹿、シリウスは黒犬、ピーターは鼠に変われるようになったのだ

そのことは彼等の友情を、絆を深めていった

リーマスは今まで人狼と分かれば迫害されていた・・・・・・バレそうになると住まいも直ぐに引越し、友達なども作れない、ましてや学校なども通うことなどできないと思っていた

ダンブルドアのおかげで学校に通え、人狼と知っても傍にいてくれる親友たち・・・リーマスは彼等に感謝してもしたりないくらいの感情を持っていた為に、どこか彼等に遠慮があったのだった

試験後も監督生とすれば止めなければならない悪戯も、その遠慮から見逃すことを選んでしまった

今も、レイとセブルスの後をつけている親友たちに声をかけるも一緒に行動をしている・・・だが、チラリと少し此方に顔を向けたレイが、笑っているような気がリーマスはしていた

気がついてるのかな?

リーマスは間の空いたジェームスとシリウスに追いつく様に、ちょっと走って進んだ・・・

***

「セブ・・・ ついたぞ」
「ああ、ついたな」

「今から行うが『あの時』に戻ったらリリーと直ぐに場を離れろ! いいな・・・ ジェームスに何を言われても、何が起こっても振り返るな・・・ 分かったな」
「・・・・・分かった」

「それと・・・『白龍、紅龍、青龍、黒龍あの4人も連れていく、捕まえろ』」
≪はい、姫様!≫

ひゅん、ひゅん・・・とレイの身体から光の玉が飛んで行き、後ろの茂みに隠れていた悪戯仕掛け人の4人を捕まえて・・・龍達は口にくわえて運んできた

今は人程の大きさに変わった龍達は、その長い胴体を其々の捕らえた者に巻きつけ身動きできないようにしてレイを見ている

「な・・・何するんだよ、おい!」
「僕も聞きたいな・・・僕達をどうするつもりだい?」
「レイ・・・ 何をするつもりなんだ」
「ぼぼぼ・・・・・ぼく」

「見ていろ・・・」

一言呟いたレイは、彼等にはかまわずにセブルスの手を取り真正面に立つと、何かを唱え始めた

『ふるやふる・・・めぐるはめぐる・・・いくとせも・・・りんねはまわる かざぐるま・・・』

ぽぅぅ・・・・・・とレイの体が光り始め、肩を覆う艷やかな黒髪が風もないのに ふわり・・・となびき始める

『くるくると めぐる いくとせ かざぐるま・・・ ときをもどせし このちから はなつ はなせし くるくると・・・』

眩しく輝き始めたレイに、思わず目を瞑るセブルスと4人組み・・・・・・・1瞬なのか、数分なのか、再び目を開けた時、あろうことか・・・・・・・・・

【 あの時 】に、彼等は、いたのだった。。。

*****

あの時・・・ セブルスはズボンを履き終え杖を構えていた

リリーとレイは火花を散らすジェームスとセブルスの間に立ち何とか止めようと杖を構えていた・・・・・・

その瞬間の自分に≪戻った≫セブルスは、周りをキョロキョロと見回しレイを見つめて・・・彼女が頷いたのを見て自分を気遣っているリリーの手を掴み、その場を離れて行く

「待てよ!」
「汚いパンツのスニベルス! 黙ってどこに行くんだよ」

「逃げるのか、卑怯者! それよりリリーをどこに連れていくんだ!!! 待て」
「泣きべそスニベルス! リリーに慰めてもらいたいから2人で何処かに行くのかよ!!!」

追いかけようとした2人の前に飛び出したレイは、杖を振り2人をロープでグルグル巻きにした

生徒達から非難の声があがるが、レイが印を結んで術をかければとたんに惚けた顔をしてぞろぞろと校舎へと歩いて行った

残ったのは草の上に転がる、縛られたジェームスとシリウスとレイ・・・・・・それに、龍に巻き付かれた4人

「これで、いい・・・『戻』」

ひゅるるぅうう・・・・・・と周りの景色が歪んだと思えば、レイはセブルスと手を取った状態で元の時間に戻り、4人組みも戻ってきた

「セブ、平気か? リリーと離れてからはどうなった?」
「ああ・・・ あれからリリーと図書室にいた。 彼女はジェームスの悪口を言いながらも僕を慰めてくれていた」

「では≪あの言葉は≫言わずにすんだんだな?」
「ああ、そうだ! レイ、僕は言わずにすんだんだ!」

「・・・・・・よかった」

珍しいセブルスの満面の笑顔で、レイも微笑むが・・・・・・寂しそうな笑みに、彼は目をパチクリとした

「皆、戻って」
≪はい、姫様≫

4人組みを解放した龍達は小さく縮んで、レイの周りに浮かぶ

解放された4人組みは文句を言いつつレイとセブルスに詰め寄るが・・・・・・何か、地鳴りのような音が聞こえ始めて怪訝な顔をし始める

「なんだ? 変な音がしやがるな」
「ああ、どうしたんだろうね? ホグワーツで地震なんて聞いたこともないからね」

≪ ・・・・・・つけた  ≫

「なに? 誰かなんか言った?」
リーマスが誰かの声を聞いた気がして振り返るが、そこには誰もいるはずがなく・・・・・・もう夕食が始まっている時間だ、生徒が居るはずもない

≪ みつ・・・・ぞ はぁーーーはっはっは ≫

「セブ、リリーと仲良くな! 時を戻すなど二度とは出来ない、リリーが大事なら、その手を離すんじゃないぞ」
「レイ? どうした、いきなり・・・」

「時間がないんだ・・・  いいな、リリーと2人で幸せになれ! 私はそれを願っている」
「・・・・・・お前、どうし・・・」

セブルスは最後まで言葉を言うことができなかった・・・・・・それは。。。


≪ 見つけたぞ! 見つけたぞぉぉぉーーー ≫

禍々しい声が何もないはずの空中から、降り注いだためだった・・・・・

*****

夕闇が迫るもまだ日の光が残る空・・・・・・そこに、スゥーーっと切れ目が出来たと思えばパックリと開いた

オレンジ色の空の中、真っ黒な色がその切れ目から見えることに5人は声もなく驚いていた

「ホグワーツに・・・ こんなモノが出てくるなんて」
「僕も聞いたことがない、しかもダンブルドア校長の護りを抜けてくるなんて・・・」

「何なんだろう? 何か黒いモノを感じるんだが・・・闇の魔術だろうか?」
「ひぃーーーーー」

杖を出し構えながらも、見たことのない≪空間の切れ目≫に備えているのはさすがに悪戯仕掛け人と言えるのだろう・・・

セブルスも杖を構えているが、レイは1人・・・ ただ静かに、ソレを見つめていた

『白・紅・青・黒・・・護りの玉に入る、一緒に行ってくれるな』
≪はい!≫

4匹の龍達がレイの身体を包みながら輝きだし、セブルスが慌ててレイの手を取る

「何が起こったんだ、レイ」
「セブ・・・ 時を戻すには力を使わなければならなかった。 【アイツ】に見つかったんだ」

「なっ!!!」
「ただ囚われはしない・・・【アイツ】を倒すためにも私は行く」

「・・・僕のせいだ・・・ 僕が!」
「セブ・・・」

輝く手を伸ばしてセブルスの頬に触れたレイは、ニッコリと微笑んだ

「セブのせいじゃない・・・ いずれ決着はつけなければいけない相手なんだ」
「戻ってくるのか?」

「勝てれば・・・戻れるだろう」
「勝て! 勝って戻ってこい!」

≪はぁーーはっはっはっ! お前は俺様の力になるんだ! これで俺様は最強になる!≫
「ならない! 我が名にかけてお前を倒す」

「我が名は 黎明! 夜を明け日の光を招くものなり・・・  闇を祓い人々に光を招く者なり・・・」

≪俺様は最強の魔法使いだ! お前のような小娘など簡単に取り込んでやる・・・≫

空中の切れ目からゆらゆらと思念の手が出てきて、レイを掴もうとするもレイの周りは水晶のような透明な玉に覆われている

少し躊躇うような動きをしたソレだが、次には玉ごと覆い尽くして・・・・・・切れ目へと引っ張りこんでいった

1瞬の・・・またたきの間に起こった出来事は呆然と、残っていた5人から動きを奪っていた

「な・・・なにが起こったんだ・・・」
「レイは? 彼女は? 一体どうして・・・」

シリウスとリーマスが呟いたとき、校舎の方からバタバタと走る音が響き・・・・・・振り返った5人はそこで、ダンブルドア校長とマクゴナガル教授が血相を変えて走ってくるのを見ていた

「あの娘は・・・ レイは無事か?」
「レイはどうしたのですか? 大きな力が使われた波動を感じました・・・ 何があったのです」

≪姫様は、行かれました・・・ 黒く闇のような者に立ち向かうために・・・≫

校長の前に出てきたのは緑の瞳の龍で、リョクは瞳を潤ませてダンブルドア校長とマクゴナガル教授に手紙を差し出していた

≪詳しいことはその手紙に書いてあるそうです≫

受け取ったダンブルドアは、宛名に書いてある差出人の名前・・・黎明・如月と書かれた場所を優しく撫でながらポツリと呟いた

「あの娘は行ってしまったのか・・・ この世界を救うために、たった一人でのぉ~~・・・ この老ぼれも役に立てればよいものを・・・・・」

「「「「校長! 訳を話してください」」」」

ジェームス・シリウス・リーマス・・・そしてセブルスが声をそろえて校長に縋る様子に彼も、ふむふむと頷いて校長室へと招くのだった

「話しは、そうじゃの・・・この手紙を読んだ後に、紅茶を飲みながらにしようかのぉ・・・」
「では私は屋敷しもべに夕食を残すよう言って参りますわ・・・・・私も聞きますから、先に始めないでくださいね!」

「おお! ミネルバはあの娘の母親替わりじゃ、一緒に始めよう」
「では校長室で!」

さっさとその場を立ち去るマクゴナガル教授を見送りながら、校長は頭を振り、付いて来いと歩きだした・・・・・・・が、1人草に膝を付いたままのセブルスを見て、彼の瞳は痛ましい者を見るように細められていたのだった

*****

私の頭の中のものが形になってきました。 ワクワクしてます!

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コメント

☆リン様へ☆

リン様、こんばんは!

私も嬉しいです! これから私のサイトにもリンクさせて頂きますね

と思った矢先、息子がインフルエンザB型に・・・・・・すみません、時間ができたときにリンクさけていただきます・・・ほんと、申し訳ないですが m(_ _)m

> 後程リンクさせていただきますね♪
リン様の都合の良い時に、リンクしてくてくださいませ(嬉しいです)

> またあとでご報告に上がります~^^

楽しみにお待ちしています (o・・o)/~

ありがとうございます!

サイトにコメントありがとうございます。そしてレスも…^^

ホントですかー!嬉しいです!!
ブログサイトでも、小説サイトでもどちらでもいいので…よろしくお願いします!!
後程リンクさせていただきますね♪

またあとでご報告に上がります~^^

☆リン様へ☆

リン様、こんばんは!

きもいなんてとんでもない、私なんて脳内でハァハァものですから(笑)
私もセブをこのくらい愛してますから(でも大佐も愛してますが・・・あ、ハンスも、ター・・・ets自主規制中)  

> この後がとっても気になっています。リリーと仲直り(?)した場合、未来はどう変わっていくのでしょう?主人公とセブは再会できるのかしら…。きっと。ハッピーエンドになるんじゃないかと思っているのですが…なるんですよね?

ハッピーエンドですよ! そのために書いてますから♪ もう、セブを幸せで鳴かせたい・・・いえ、泣かせたいから始めた物語ですから♪

> 続き、楽しみにしてます!セブさん夢は全て拝見できていないので、それまでじっくりと少しずつ拝見させていただこうと思います。

嬉しいです! 勢いだけで突っ走ってますが、楽しんでいただけたら励みになります!!!

> P,S
> あと、出来れば、貴ブログさんをリンクさせていただいてもよろしいですか?おいやでなければお返事下さると嬉しいです。

嬉しい申しでをありがとうございます! こちらこそよろしくお願いします m(_ _)m

主人公、どうなっちゃうんですか?!

すーさんこんにちは!リンです。

やっとセブのお話を拝見できました。なんかすごく切なくて、主人公のセブに対する想いの深さにきゅんきゅんしました。私もセブのことそのくらい愛してるよ!とか思ってしまって…きもいですねすいません;;
この後がとっても気になっています。リリーと仲直り(?)した場合、未来はどう変わっていくのでしょう?主人公とセブは再会できるのかしら…。きっと。ハッピーエンドになるんじゃないかと思っているのですが…なるんですよね?
続き、楽しみにしてます!セブさん夢は全て拝見できていないので、それまでじっくりと少しずつ拝見させていただこうと思います。

P,S
大佐夢、楽しみにしていたのですが…パスがかかっているのですね。是非とも拝見したいですが、出来ればパスを教えていただければと思います^^
あと、出来れば、貴ブログさんをリンクさせていただいてもよろしいですか?おいやでなければお返事下さると嬉しいです。
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プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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