15≪癒しの闇≫魔法使いと陰陽師・・・

さて、読んでいただいてる人がいるのかよく分からないのですが、教授への愛と勢いだけで書いております管理人です

コメント絶賛受付中であります(褒めると伸びる子な管理人です(笑))

いきなりですが物語を進ませるため、ここから話をOWL試験突入へと向かわせます。 

*****

新年から教授達は6月に行われるOWL(ふくろう)試験に向けて授業を積極的に取り組むこととなり、僕達も山のような課題や、予習や復習に余念がない

OWL試験とは普通魔法使い試験といい、取っている教科において優・Oを1番に成績が決まる
その試験においてもし成績が悪ければ今後に受けられる教科も変わるし、将来の道も別れてくる・・・・・・ということで、僕とレイは図書室や寮の談話室などで勉強している

リリーは図書室では一緒に勉強するが、成績が良く面倒見の良い彼女は大勢の友達に誘われ行動を共にすることが多くなり、自然と僕はレイとの2人だけで行動することが多くなった

もう3月になり、試験が近づくにつれ生徒達がピリピリしているなか、僕とレイは温室で薬草の世話をしている

「セブ、私が薬草の世話をしておくから勉強に図書室や談話室に行ったらどうだ?」
「ああ・・・別にいいさ。 リョクが普段からよく世話をしてくれるからたいしてすることもないしな・・・・・・それより」
「それより? なんだ?」

「いつもは僕の事を毛嫌いしている奴等が、ここぞとばかりに教えてくれと無遠慮に寄ってくるのが・・・我慢できない」
「ああ・・・ 近頃多いな・・・」

そうだ、普段など僕に話しかけもしないし近寄ることで嫌悪感を露にするような奴等が掌を返して擦り寄ってくる様子が、僕は嫌なんだ

しかも自分の勉強の時間を減らして相手してやっても、覚えが悪いは、何度も同じ所を聞いてくる・・・・・・1度教えられたら自分で復習するなりして、頭に入れてから来い!と言いたくなる

そうして神経も時間もかけてやっても、後から感謝などされずに「教え方まで偉そうで、気分が悪かった」などと言われるんだ

たまったもんじゃない!!!

しかも・・・ 今回はレイが・・・ レイを目当てに擦り寄る奴が殆どで、呆れてしまう

レイは他の、僕以外の人間には意識して距離を取っているため、他の生徒が近寄りたくても近寄れないんだ

レイには異世界から来た事も、龍達が守護についていることも、ヴォルデモードに狙われているという秘密もあるからか僕とリリー、それに認めたくはないが悪戯仕掛け人達以外とは、会話など無い

スリザリンにはヴォルデモードを崇拝している家の子供が沢山いるから、そうしているのだが・・・・・・ 僕は、僕も、彼の派に入ることを決めている事を・・・・・・レイには秘密にしている

闇の魔術は奥深く、その深淵たる魔術にどうしても惹かれるのだ・・・・・・リリーにはそれが我慢ならないらしくよく止めるよう言われるのだが・・・・・・

リリー・・・ ああ、君を得るためにも僕は力が欲しい・・・  君の隣に立てるように、力が 欲しいんだ

「リリー・・・ 」

僕は薬草を見つめながらも、いつしか思いに耽り、沈んでいく・・・・・・そうして ぽつり、と僕は呟く・・・ 愛しい女(ひと)の名前を・・・・・・

その傍らでレイが静かに、目を伏せているのに気がつきもしないで。。。

*****

この世界に来てから、早いもので半年を過ぎた・・・・・・ ある程度はこの世界の事を、把握でき始めたと思う

この世界には魔法の知らない人々(マグルというのだそうだ)と、魔法族があり、ちゃんと魔法省なる役所もあるそうだ

魔法使いにも色々あるようで、ダンブルドア校長を始めとする光の魔法使い達と、闇の魔術を得意とするヴォルデモード卿を頂点にした闇の魔法使い達がいるそうだ

私をこの世界に連れてきたのは、間違いなく闇の魔法使い、ヴォルデモード卿だろう・・・・・・だが、きっと『今の彼』じゃない

未来の、もっと力を欲している時代・・・・・・もしや、光と闇で大きな争いを繰り広げているのだろう時代の『彼』ではないだろうか?

表立って争えば激しくぶつかるだろうし、敵味方関係なく、犠牲も増えるはず

新しい力を求めるには、今の時代は密やかに行動しすぎるのだ・・・・・・たぶん、今は誰にも気がつかれないよう密やかに、人材や力を蓄えているのだろう

話したことはないが耳に術をかけ、生徒達の会話を聞いていると成績や力の強い者達に誘いがかかっていることが分かる

特にここ、スリザリンは盛んに接触がもたれているようだ

虎穴に入らずんば、虎児を得ず・・・・・・ 闇の魔術か、調べてみたいな、どれほどのものかを。

私にとって試験は意味をもたない

いつまで居られるか分からないからだ・・・   

セブと別れ校長室に行き、待ち構えていたようにガーゴイル像が動いて中に通された私は図書室の閲覧禁止な本を読む許可をもらった

フリーパスで閲覧できる許可証を持った私は、この間見つけた部屋へと入った

校長に聞けば其処は「必要の部屋」といい、何でも揃えてくれるようだ・・・・・・其処には校長の蔵書と繋がっており『闇の魔術』関連の本が壁一面、いや違うな・・・周りの壁中が本棚になっていた

その1冊を手に取り読み始めるながら、首に居る緑玉に指先をあて呼び出す

「リョク、私の心配してるだろうからセブに夕食には大広間で会おうって伝えてくれるかな」
≪はい、姫様≫

シュンッと軽快な音とともに消えたリョクは、龍達のなかでも1番よくセブルスに懐いていた

・・・・・きっと彼の魂の色とリョクのそれが似通っているのだろう、と思い・・・ふっ、と笑う

セブの方は、そんな事をいえば嫌がって全力で否定するだろうがな・・・・・・優しいなど言われると嫌そうに眉をしかめる彼を思い出すと、笑えた

*****

おかしい・・・  あれ程、一緒に居たレイが最近、僕の傍から居なくなることが多い

今もそうだ、何処に居るのやら・・・・・・ もしや、悪戯仕掛け人達がレイに絡んでいる? 

いや、中庭からアイツ等の声が聞こえるか・・・ では何処にいる?

僕は人を避けて木の影へと移動してクマを取り出した・・・が、レイには通じないらしくクマが困っていた

では・・・と、僕はリリーを呼び出した

「リリー・・・」
≪セブルス? どうしたの?≫

「リリー・・・レイを知らないか?」
≪知らないわ・・・でも朝は何か調べることがあるって呟いてたわ≫

「調べること?」
≪ええ・・・ あ、誰か来るわ じゃあねセブルス≫

リリーも知らないのか・・・・・・ 木陰で座り込んで考えていた僕の前にリョクが現れた

ホグワーツでは姿あらわし等の魔法は使えないはずなのだが、龍達には関係ないようである

≪スネイプ様、姫様からの伝言です! 夕食には大広間で会おう、とのことです≫
「リョク・・・レイは今、どこにいる?」

≪お部屋です≫

・・・・・・・・答えた事に少し驚いたが、リョクは綺麗な緑の瞳をパチパチと瞬かせた、無邪気に僕を見ている
このリョクという龍は、他の龍よりも幼い感じがしてるのだが・・・・・・

「どこの部屋だ? 寮ではないだろう?」
≪本が沢山ある、お部屋で・・・姫様は「必要の部屋」とか言われてました≫

「僕を案内できるか?」
≪はい! ではじっとしてて下さいね~≫

リョクは僕の頭に乗ったかと思うと、シュンッと音がして・・・・・・・・・次の瞬間には、ソファに座るレイの隣にいた

「リョク・・・セブを連れて来ちゃったのか」
≪もしかして、いけませんでしたか・・・姫様≫

ここに至ってようやく思い至ったリョクが、申し訳なさそうに項垂れるのを見て何か言おうかと思い口を開くが、その前にレイは ふふふ・・・と微笑んでリョクの頭を撫ぜていた

「いいよ、リョクはセブが大好きだものな・・・ セブには秘密にするつもりは無かったから」
≪良かったです! リョクは姫様とスネイプ様が大好きです!≫

僕はそんなやり取りの間中、壁中に広がる蔵書を見つめ感嘆の溜息をつくばかり、だ

「これは・・・図書室の閲覧禁止の棚にも無い禁書ばかりだ・・・ これなど発売して直ぐに発禁になった幻の・・・・・」
「セブ・・・ 私は闇の魔術を知りたいとお爺様に話をし、この部屋とお爺様の蔵書を貸してもらったんだ」

「闇の魔術を、お前が何故・・・知りたいと思うのだ?」
「敵を知るため、己を知るため、そして・・・・・・闇の帝王を倒すため」

僕を真っ直ぐに見つめるレイの瞳には強い決意が見えた

「真っ白なものしか知らぬ者に真っ暗な闇は、手強すぎる・・・・・・ もともと陰陽師には人を呪い殺す呪術なども含まれているし、人を活かす呪術も含まれる。 善と悪、白と黒・・・ 清濁併せ持ち術を使い分けるのが陰陽師なのだ」

「この魔法界では、善と悪がハッキリと別れ、闇の魔術を知りたいなどと言えば畏れられ嫌がられる」
「ふふ・・・西洋と東洋の国の違いもあるのだろうな・・・ 私はな、セブ」

そう、言葉を区切るレイの瞳が強く、何ものにも侵されることのない強い光を、その濃藍色の瞳に浮かべる様子に僕は・・・・・・見つめるだけだった

「闇の魔術だろうと使う者の心一つで、それは悪にも善にもなる、と思っている」
「使う者の・・・・・・心、1つで・・・・・・」

「ああ、この世界の常識からすれば私は、非常識な事を言っているのだろうが・・・・・・兵法で『敵を知り、己を知らば、百戦危うからず』という言葉がある」
「・・・・・・意味は?」

「敵の事を知り、己の力量も冷静に知れば百回戦っても負けはしない、という諺さ・・・中国から日本に伝わったのだがな」

「敵の事だけではダメなのか?」
攻撃すればいいだけだろ? 敵のことだけ知っていれば事が足りるだろう・・・

「それでは勝敗は半々になる」
「・・・・・そう、なのか?」

「それに敵も知らず、自分も知らないものは、負けるだけだ  冷静に見つめるだけでも相手の弱点なども見えてくる」

なかなか興味深いな・・・・・・ 奥が深い言葉だが、話を戻そう

「闇の帝王を倒すということは、それに関わる者達・・・死喰い人ともやりあうということだぞ」
「・・・・・・遅かれ早かれ、この時代の帝王に見つかれば、取り込まれるか・・・・・・死しかあるまい?」

「ホグワーツならば、安全だろう?」
「生徒の中には親が死喰い人で、自身も傾倒している輩が居るし、狙われれば内部なだけに厄介だ・・・ ホグワーツも万能ではない。 ならば、己で先に仕掛ける準備をしたほうが、勝機がある」

「・・・・・・僕は、闇の魔術が、得意だ  教えてやる」

ああ、とうとう言ってしまった・・・・・・  レイは、どう思うのだろうか?

「セブに教えてもらえるならば、願ったり叶ったりだが・・・・・・  だがな・・・」

キラリ!とレイの瞳が鋭く光り、僕を見つめる 

「・・・セブは、闇の帝王に面識はあるのか?」
やはり、聞かれたか・・・ レイの言った親が死喰い人云々の生徒などスリザリンしか無いだろうしな

僕はレイにどんな反応をされるか分からないが、嘘は言いたくなくて・・・・・・コクリ、と頷いた

「ルシウス先輩に紹介されて1度、会ったことがある・・・」

「では、何故・・・ 私を報告しなかった? 最初から見ていたのは、セブだけなのに」
「違う、報告しなかったのではない・・・・・・できなかったんだ」

「なぜ?」

僕の両手が小刻みに震えてきた、いや、手だけじゃない・・・・・・体中、全てだ

「報告すればお前は間違いなく、連れて行かれる。 取り込まれるにしろ、殺されるにしろ・・・・・・・・・僕の、傍から、居なくなる」

胃が、痛い・・・・・・ムカムカする・・・・・・頭も痛い・・・・・・ 寒い・・・・・・いつも同じなんだ

レイが僕の傍から居なくなると考えるだけで、こんな状態になってしまうのだから・・・・・・報告など出来るはずもないじゃないか

「お前が、居なくなると・・・ 考えると、こんな状態になってしまう・・・・・・無理だろ?」

引きつった顔でレイを見れば、彼女は僕を見て微笑んでいる・・・・・・ああ、そうか・・・僕はレイの・・・この安心したような、信頼のこもる笑顔を失いたくないんだな

だから、なのだろう・・・ 今は前よりも死喰い人になりたいとも思わないし、闇の道に・・・・・・レイと別れる道に進みたくないんだ

「セブは死喰い人になりたいのか?」
「・・・・・・ 前は僕の進む道はその道しかないと思っていたんだが・・・・・・・今は」

「今は?」
レイの手の平が僕の頬に寄せられて・・・・・・僕はその温かさに・・・・・・その、ぬくもりを離したくはないと思っている

「・・・・・・分からなくなった  だが、お前と同じ道にいたいとは、思う」

「やはり・・・ 背中を任せられるのは、セブしかいない」

ホッとしたような微笑みを見せたあと、彼女は僕の胸の中に飛び込んできて・・・・・・全身が淡く光り始めた

「癒しの光だ・・・・・・しばし、じっとしていろ・・・セブ」
「分かった・・・・・・ああ、痛みが引いていくな」

「教えてくれ、闇の魔術を・・・」
「ああ、僕の全てを・・・ お前に教えてやる」

そうして僕は、レイに隠すこともなくなった闇の魔術を彼女に教え、ダンブルドアの蔵書や閲覧禁止の棚から(レイが貰ったフリーパスを使い)の本も使い2人で、探究していったんだ

普通の勉強ももちろんしていたが、レイが来てからというもの2人で勉強を進めていると1人よりも理解し、はかどっていくから5年生の教科書など、とっくに終わっていたんだ

OWL試験のために、おさらいはしているが殆んどの時間は、あの『必要の部屋』で2人で闇の魔術を探究していたのだった

*****

そうして何ヶ月かたった頃、OWL試験があと1週間と近づいたときだった・・・・・・

「ふぅーー この部屋にも世話になったな」
「そうだな、校長の蔵書の品揃えにも・・・な」

僕達は一旦試験に集中するためこの部屋に来ないことにし、試験後また闇の魔術について研究することにした

「だが、かなり闇の魔術に対抗する呪文や力の使い方が研究できた・・・ まだまだだがな」
「それに・・・ 闇の呪文に私の霊力で対抗する術も分かりかけてきたな」

「だが、それについては試している訳ではないんだ。 理論だけだから一度試してみたいが・・・」
「セブ・・・ お前が呪文を言って私と対決して試すのはどうだ?」

「それも考えたが・・・・・・試験前に怪我をしても面白くないからな やるなら試験が終わってからだな」 
ニヤリと笑うレイに、僕も同じように笑ってみせた

・・・・・・試験のあとも、お前が僕の隣で笑っていると・・・・・・僕は、当然のように思っていたんだ

お前が僕から離れるだなんて、考えられなかったから・・・・・・

お前が、僕の傍から・・・  消えるだなんてそんなこと・・・・・・・・・考えることもできなかったよ

お前が・・・・・・  お前が・・・・・・     レイ・・・・・・

*****

いよいよ波乱の幕開けです

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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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