9:【大学生の恋人達】☆それぞれの得意分野☆

次は何がよろしいですか? 

早めにリクエストしていただけるとSSのネタにします(笑)

***

「 では、ピダム先輩! ボールを引いてください! 」
女性司会者の掛け声とともに、吹奏楽部のドラムロールが場を盛り上げていく

「 ・・・ふん! 」

ピダムが高々とかざした手の中のボールには・・・・・・≪ バリスタ&紅茶同好会 ≫の文字が書かれている

「 うわっ! 」
「 スンマン? 」

そのボールの文字を見た瞬間スンマンはトンマンに抱きつき、トンマンはというと彼女の頭を「 よしよし 」と撫ぜている

その様子に戻ってきたピダムもポジョンも「 ? 」と浮かぶ顔をして二人を見つめる

「 次の試合は私が出るから、スンマンは見ていろ 」
「 姉上、すみません・・・ 」
「 ああ、ピダム! 次はスンマンの代わりに私が出るぞ! よいな! 」

真っ白な純白のジャージがよく似合うトンマンは、まだ引っ付いているスンマンを撫ぜながらピダムを見上げた

「 話したかな? スンマンは幼い頃は研究所で育てられたと・・・・・・ 」
「 ああ・・・それで? なんでスンマンはトンマンに甘えてるんだ? 」
ピダムがいつもになくトンマンに引っ付いて離れないスンマンを指でさして聞いてくる

「 スンマンは《 食べる事 》に執着がないゆえ細かな飲み比べなどには向かないのだ 」
よしよし・・・と抱きついたままのスンマンの背中をさするトンマンに、ピダムが羨ましそうに指を口に咥えて見ている

「 違いとかが、判らないのだ・・・・・・うまいか、不味いか、好きか嫌いかしか区別できない・・・・ 」
ようやく離れたスンマンが肩を落として呟くと、ポジョンが傍らに立つと抱き寄せる

「 研究所で育てられた私の世話は研究員達だった。 彼等が私に与えた食べ物は固形のビスケットみたいな物だけ・・・・・・姉上と叔父上が引き取ってくれるまでソレ以外口に入れたことがないんだ 」

「 じゃ、何か食べたい物はありますか?と私が聞くと困ったような顔をするのは・・・・・・ 」

ポジョンがこれまでランチに誘っても気乗りしない様子のスンマンは、彼が嫌なのではなく・・・・・・ただ純粋に≪ 食べたい物が浮かばない ≫のだった

食欲という執着がないスンマンは今でも研究所で作っている、全ての栄養がバランスよく入っている固形物を食べていた

「 お前、食べる楽しみを知らないんだな・・・・・ 」
ピダムの目が優しくスンマンを見つめる・・・・・・すると、トンマンの胸に《チクリ》とした痛みが刺さった

「 私が・・・・・・私と一緒に美味しい物を食べましょう? そうしたら食べる事も好きになりますよ・・・ 」
「 ・・・うん! いっぱい一緒に食べよう・・・ /// 」
ポジョンがそういうと、恥ずかしそうに上目遣いで答えるスンマン・・・・・・スンマンの可愛らしい顔を目にしてポジョンの息が止まり赤く顔を染める。。。

「 ・・・ふん、あんたに恥をかかせてやる 」
憎々しげに吐き捨てた女の声だが、相手には届かなかった・・・・・・

***

女性司会者の声が響き始め試合の説明を始めた

「 はい! バリスタ&紅茶同好会との試合ですが、まずは最初に部員達が煎れたコーヒーや紅茶の銘柄を当ててもらいます・・・・・・その後、ピダムチームが同じように部員達に飲ませて下さい  では、準備が整ったようですのでピダムチームの皆さんは全員、前にどうぞ! 」

テーブルと椅子が置かれたそこにピダム、トンマン、スンマン、ポジョンと順に座り、次にはアイマスクで目を塞がれた

「 何するんだ! もっと説明しろよ 」
「 それでは同好会が用意した物を飲んでいただきます 」
 
ピダムの声にも構わずに司会者はことを笑顔で進めていくのだ

「 今回の試合では、利き酒のように今から部員達が飲ませる飲み物を当ててもらいまぁ~~す! では、はじめ!!! 」

部員達が冷めた液体を4人の口に入れていく・・・・・・

「 なお! 間違えた方から失格になります! 失格したらアイマスクを取ってくださいね 」
「 さあ、お答えしていただきましょう! 」

男性の司会者がマイクを一人づつに向けて答えさせる・・・・・・一人、一人飲ませたものが違い正解したのは3人だけで・・・・・・スンマンは最初から脱落してしまった

その後、続けられる様子に・・・・・・ふと疑問を持ったスンマンがピダムに耳打ちする

「 タイム!!! おい、バリスタ部! 何問まで正解ならお前達と代わるんだ? 説明してくれ! 」

ピダムとスンマンの問いに司会者は押し黙って慌てて部員達に聞いている間に、スンマンがどこかに携帯で電話を始めるのをピダム見て頷いていた

***

「 ふん! 相変わらず煩い男ね! 」
「 仕方ないさ、成り上がりの美室財団だものな・・・・・ 」
ここで登場したのがバリスタ部部長の 高木 裕也と、紅茶同好会の代表 高木 裕子の男女の双子だった

「 質問に答えてあげるわ! 5問正解したら私達が答える番よ 」
「 ふん、さっそく一人脱落か? 5問も正解できるのがいるのかよ 」
「 育ちが悪いんですもの、舌だってロクな物味わってないはずよ・・・・・・滑稽だわね・・・ 」

二人の高笑いが響く中、次を始める部員達。。。

しかし予想に反して5問正解した3人は、相手に出す問題を作るために道具を貸して欲しいと言えば・・・・・・高木兄妹が頑として反対した

「 なんでお前達に貸さなきゃいけない! 」
「 そうよ、自分達で用意しなさいよ! ・・・もっとも、道具を揃えても豆や葉を揃える時間はあるのかしら? 」
「 あと10分でタイムリミットだ! 俺達の勝ちにするぜーー 」

馬鹿にしきった高木達にピダムがギリギリと歯噛みしているが、スンマンの目が外を見続けているのに気が付いたトンマンが窓辺の彼女に近づいた・・・・・・・・・その時!


≪  バリバリバリバリバリ  ≫

「 姉上、到着しました・・・・・・勝手に姉上の侍女のチョンソを使いました、すみません 」
「 何を言う、でかしたぞ! チョンソは飲み物のプロだ! どんな物を持ってきたのか楽しみだ! 」

校庭に降り立ったヘリの中からメイド服を着た女性達が幾人も荷物を持って出てきては一目散にこちらに向かってきた

それと同時にデリバリー会社のトラックが何台もたどり着いた

「 トンマン様、お待たせいたしました 」
ずらりと並んだ侍女達が声にあわせて頭を下げるのを、高木達が「 一人、二人・・・・・・十人! 」と数を数えてる

トラックからの男達と黒服のSP達も手伝い広げたのは、長机にコーヒーや紅茶を煎れる為の道具に水や必要な物・・・・・・あっという間に設えられたその光景に、金持ちばかりが通う桜花学園の生徒達も目を瞠り固まっている

「 では、話した通りだ。 お前達の持ってきた豆や茶葉を煎れて冷やしてくれ 」

「「「 はい、かしこまりました 」」」

メイド達がテキパキと煎れて冷やしたコーヒーと紅茶が出来上がったのは、ちょうど高木達が言った時間・・・10分ちょうどだった

それを見ていた高木兄妹が、口から泡を飛ばしながら文句を言っている
「 ひ・・・卑怯だぞ! こんな人数使うなんて!」
「 そうよ、そうよ! 」

その二人の前に、ずいっと出てきたピダムが にやりと笑いながら・・・・・・睨みつけている

「 こっちの用意が出来ないようにルールも満足に説明しない、道具も貸さない、時間だって勝手にきって宣言する・・・・・・ずいぶん、好き勝手言ってるよな、お前等・・・・・・ 」

「 兄の言うとおり、貴方達のやり方は汚いですね・・・・・・ そんな貴方達に文句など言えるのですか? 」

ピダムとポジョンの兄弟が笑っている・・・・・・目は少しも笑わずに鋭く睨みつけながらの顔は、2人ともよく似ている

蛇に睨まれた蛙のように押し黙った2人は、自分達の場所に戻り部員達を試飲させるために座らせアイマスクをかぶせる

「 偉そうなこと言う割りに、お前等2人は出ないのか? 」
「 ふん!!! 」
「 そんな事より、さっさと始めろ! 」

さすがというか、部員達は4人全員が5問とも判り勝ち進む

それからは部員達4人とピダムら3人が並んで一緒の物を飲んで答えをフィリップに書いていった

もう5問終えた結果は、部員が1人脱落して3対3・・・・・・同じ人数になった

***

問題は、同好会とピダムチームと交互に出していた

1問、1問、進むうちに1人、また1人と脱落し残ったのは・・・・・・トンマンとポジョンの2人と、同好会の部員2人・・・・・・接戦だった

「 もう!!! 簡単に勝てると思ったのに!!! 」
「 裕子、落ち着け・・・・・・今度の問題はこの幻のコーヒーだ! こっちが勝つさ 」

琥珀色の液体が4人の喉を通っていったが・・・・・・4人ともなかなか答えが出ないようだった

同好会の部員達も初めて飲むようで仕切りに首を捻り、カップの匂いを嗅いでいる

トンマンも首を捻って思わずピダムを見つめた・・・・・・そんな不安げなトンマンを励ますようにピダムは優しく微笑んでいて、その微笑みにつられる様にトンマンも笑った

「 トンマンは、もともとコーヒーより紅茶が好きだからな、よくやったよ 」
「 私が・・・・・・足を引っ張ったな・・・・・・すまない 」

「 スンマン、誰だって得手不得手があるんだからさ!  気にするなよ! 」
バンバンと明るく言われて、背中を叩かれたスンマンがホッとしたようにピダムに微笑んで、頷いた

「 あーーら、尻軽な女はポジョンから兄に鞍替えするの? 」

嫌味な声をかけたのは同好会部長の裕子で、その顔はスンマンを睨みつけている

「 ポジョンも哀れねぇーー 私みたいな美女にフラれたショックでアンタみたいな男女(おとこおんな)に血迷うなんて 」
「 え? 」
「 アンタなんて私を取り戻すための当て馬よ! 」

ほぉーーーっほっほっほっ・・・・・・ヒステリックに高笑いする裕子だが、事実は反対だった

ポジョンに今のように高ビーに告白し、瞬間で断られていた裕子はそれ以来ポジョンを怨んでいたので今回の対決に真っ先に名乗りを上げ兄も巻き込んでいた

「 ポジョンはスンマンに本気だ、俺にはわかる 」

ピダムが弟の本音を言うが裕子には届かない・・・・・・彼女は初めての告白が断られたという事を認められなくて自分自身にも嘘をついて心の平安を保っていた  

「 私が振ったのよ・・・ 私がポジョンを・・・ふったんだよぉーーー 」

裕子の声が広い体育館の中に悲痛に響き渡っていった

***

トンマンがピダムを見ていると一人の女が近づき何か言っている・・・・・・

他の者が答えて試合が終わっても気が付かないほどに、裕子は喚き激しく笑い・・・・・・どう見ても常軌を逸している様子

「 何事だ 」

トンマンは近づくにつれ裕子の言葉の裏にある気持ちや、彼女の精神の状態を分析しだすと裕子の直ぐ傍まで歩いていき・・・・・・・・・・・・・・・


彼女を抱きしめていた。。。


「 哀しい時は泣けばよいのだ・・・・・・怒りで誤魔化さずに、辛いだろうが・・・泣いて心の膿をだしなさい 」
「 あ・・・あんた何よ・・・・・・・あんたに何が・・・・・わかるのよぉぉぉーーー 」

そう言いながらも、トンマンの腕の中で裕子は・・・・・・わんわん泣き・・・・・・しがみついていた

その様子にスンマンはただ黙ってみていた

「 ひっく・・・私だっ・・・て、分かってるわよ・・・ひっく・・・自分が嫌な女だって・・・・でも、ポジョンさん、優しくしてくれて・・・・・・初めて告白して・・・・・・1瞬で断られて・・・・・・少しくらい・・・・考えてく・・・れたって・・・・・・断られても・・・いいけど・・・・それが・・・それが・・・悲しくて・・・・・・・ 」

ポジョンが眉を顰めて裕子を見つめながらスンマンに囁いた

「 私はあんな気位ばかり高くて尻の軽い女は嫌いなんです 」

スンマンは初めて聞いた・・・冷たい声で話すポジョン。。。

肩を抱いていたポジョンから、すっ・・・と離れたスンマンが真正面に立った・・・・・・その瞳が蒼く燃えている

「 女の本気を蔑ろにするような男は・・・・・・ こうだ!!! 」

≪ ばきっっっ!!! ≫

拳で思いっきり殴られて飛んでいったポジョン。。。

次にスンマンは、床に転がるポジョンの胸倉を掴んで裕子の前に引きずっていき・・・・・・裕子は呆気にとられ泣き止み、トンマンは予想していたように微笑んで見ている

「 姉上、お願いします 」
「 わかった・・・ ポジョン、謝りなさい・・・ 貴方はこの人の本気の心を壊したのだ・・・謝りなさい 」

「 どうして・・・ 」

「 スンマンに本気で恋したお前ならば分かるだろう? 断られるより、辛い事が・・・・・・ 」
「 相手にされない・・・  考えてももらえない・・・ あ! 」

そう、裕子へのポジョンの仕打ちはどこか、ユシンがスンマンへと向けた無関心に似ていたのだった・・・・・・

それからポジョンが誠意を持って謝罪することで裕子は憑き物が落ちたように大人しくなった

「 ありがとう 」

そう言って微笑む裕子は、可愛らしくて・・・・・・素直になった彼女が生まれ変わったように微笑んでいた

兄である裕也がピダムに頭を下げて、今までの汚い試合を詫びている

彼も妹の哀しみに心を痛めていたのだった

「 ところで、誰が勝ったんだ? 」

ピダムの言葉に会場中がほっとしたように笑い、この4人の不思議な魅力に取り込まれていった


******

あんまり長いのでここで切ります
リクエストおまちしてまぁーーす!!!

関連記事

コメント

☆椿さんへ☆

椿さん、こんにちわ!

> スンマンの食に対してわからないって、少しわかります。
> 私は紅茶も珈琲も大好きです!紅茶は茶葉の新鮮さでルピシアをよく利用してます。珈琲は近所の雑貨屋さんで、季節のオリジナルブレンドやブルマンを豆で買ってきてグラインドします!粗びきでv 紅茶にしろ、珈琲にしろ、淹れる時間とか行為が気持ちを落ち着かせたり…。そしてそんな嗜好品が気持ちをおちつけてくれたり…。でも、スンマンには嗜好を楽しむ事すらわからないって、切ないですね…!

私は珈琲がすきなんですが、簡単にドリップしたヤツをカップに煎れるくらいですね(笑)
でも香りやその時間が落ち着きを取り戻してくれるのはよく分かります
スンマンは頭が良すぎる分、どこか(育ちによって)が歪んでる方が、ポジョンは夢中になるでしょうから(笑)

> そんなスンマンを、トンマンは抱き締めて安心させてあげようとする気持ちもわかります。
スキンシップって大事ですものね! トンマンも可愛い妹ですから甘えてきたら甘やかすタイプだと思うのですよね・・・

> ポジョンとの出会いで、これまで捨ててきた生きることの楽しみを知って欲しいです!

ええ、彼にはスンマンに夢中になりながら楽しみも喜びも教えてあげてほしいです

> スンマンにヤキモチ妬くトンマンの気持ちもわかるしv好きだからこそですもんねっ!
ピダムは相手が誰であろうとトンに触れる人にはジェラシーもやもやーーーっと(笑)
でも、気持ちが自分に向いてると分かれば落ち着きます

ドラマのトン&ピももっと恋人してくれてたら乱は起こらないと思うのになぁ・・・

> コメント、ゴッチャになってすみませんー!
いいえ、コメントいただけて嬉しいので、ごっちゃでもなんでも楽しいです

> メイクアップしたトン&スンにドキドキのピ&ポも見てみたいです!あと、ユシンがポーッとなって、益々ジェラシー募らせたりして…w

ふふふ・・・・・・いただきます!!!
考えてたんですがね・・・ポジョンは前からメイクしてあげてますしね(笑)
1回戦、2回戦で味方も出てきましたし・・・・・・ピダムチームのメンバーが増えていく楽しみも書きたいです!

サイコーですv

すーさん、こんにちわーv

スンマンの食に対してわからないって、少しわかります。
私は紅茶も珈琲も大好きです!紅茶は茶葉の新鮮さでルピシアをよく利用してます。珈琲は近所の雑貨屋さんで、季節のオリジナルブレンドやブルマンを豆で買ってきてグラインドします!粗びきでv 紅茶にしろ、珈琲にしろ、淹れる時間とか行為が気持ちを落ち着かせたり…。そしてそんな嗜好品が気持ちをおちつけてくれたり…。でも、スンマンには嗜好を楽しむ事すらわからないって、切ないですね…!
そんなスンマンを、トンマンは抱き締めて安心させてあげようとする気持ちもわかります。
ポジョンとの出会いで、これまで捨ててきた生きることの楽しみを知って欲しいです!

スンマンにヤキモチ妬くトンマンの気持ちもわかるしv好きだからこそですもんねっ!

コメント、ゴッチャになってすみませんー!

メイクアップしたトン&スンにドキドキのピ&ポも見てみたいです!あと、ユシンがポーッとなって、益々ジェラシー募らせたりして…w
Secret

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも一覧


Cat Home

暁の唄

ちび眼鏡日記

月が浮かぶ夜

まきまきまき

うみにふわりふわり

snowdrop

みやびのブログ

よみよみ

SweetBlackな世界

日々のこと

きみと手をつないで

shibushibuuu

ゆめの世界

井の中の蛙

月の舟 星の林

古いおもちゃ箱

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR