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【ミセンの楽しみ……人には迷惑】

スンマン×ポジョンのサイドストーリーです。

二人はすでに結ばれていますが、そっちは此方のブログでは絶対にNGなので上げません。(只今、他のブログに移ろうか思案中です)

ただ、このくらいなら大丈夫かな?ってお試しです。

スンマン×ポジョンが嫌な方、並びに善徳女王に興味の無い方はパスして下さいね~



記事が見れなくなったら削除します。


※※※※※

「はぁ~はっはっはっ」ミセンの高笑いが夜の町に響く。

「ミセン叔父上、そんなに大声を上げたら周りに気づかれます」
「いいじゃないかポジョン!……ハジョンとお前とを初めて私が接待してやろうとしているのだからな……」
「そうだぞポジョン!お前は黙っとれ!」ハジョンが何時ものようにポジョンを怒鳴り付ける。

「……では好きにして下さい」
ポジョンは不貞腐れたようにそっぽを向いた。


………あの方から今宵、あの屋敷で待つと言われたのに………こんなの放って行ってしまうか!

ポジョンが姿を眩まそうとしたのを察したのか、のろのろと歩いているポジョンの腕をミセンが掴み、急かしている。


「さ、着いたぞ甥達よ!」
「ここはいつも叔父上が使っている店ですか?」ハジョンが楽しそうに………というよりも涎を垂らさんばかりに興奮して聞いた。

「いや、初めてだ………だがな美女を揃えていると評判で気になっていたのだ」
………ヨムジョンの店はチュンチュ公が居るからな、鉢合わせはまずいだろ……ミセンにも都合があるのだ。


「入るぞ」
「わくわくします~叔父上!」
二人が嬉々として入って行ったがポジョンは躊躇った。

……今なら逃げられるか………
辺りを見渡し踵を返して行こうとしたとき……

「?……まさかな」目の端に愛しい御方が見えた気がして止まってしまった。

「何をしておる、早く来い」
その一瞬の間でミセンに捕まって、ポジョンは店に引っ張られて行った。

※※※

広い部屋で店の自慢の妓女達を眺めながらミセンは、高笑いがでていた。

「ん~ん~、美しいのばかりだな」
「どれでも良いのですか?」ハジョンの涎を拭かせながら頷くミセン。

「ポジョン!お前も選ばぬか………わしらは先に行くぞ」

ミセンもハジョンも店の一番良い美女を傍らに引き寄せ、それぞれの個室へと入って行った。


………さ、今のうちに!

席を立ち、帰ろうとするポジョンの腕を女将が捕まえ座らせる。

「店のとっておきの女がいますから」
「私はいい……帰るからよいのだ!離せ!」

二人の後ろから妓女が扇で顔を隠しながら近づいてきた。

「ふふっ……つれない事を言わずに、私とお酒でも飲みませんか?」

……この声は?……
玲瓏と通る声は聞き覚えがあった。
いや、忘れようとしても忘れられない……あの方の声!

後ろを見れば、扇で顔を隠す妓女が立っていた。

しなやかな躯に肩も露な妓女の服が艶かしい……が、女にしては背が高かった。

ちらっと扇をずらせば……

「スン……」危うく名を叫びそうになった口に白い指が止まった。

「スジョンと……お呼びください」
「ス……スジョン」
「女将さん、あの部屋を使いますね」
「ええ、どうぞ。用意は整っていますよ」

「では主さん、参りましょう」白い手がポジョンの腕を取り案内していく。

「おい、ポジョン!ちゃんと選んだのか」
部屋から女を待たせて様子を見に来たミセンが、奥の部屋に消えていく二人を見た。

扇がずれた妓女の横顔が余りに美しく……そのままミセンはしばらく動けなかった。

「また来ればよいか」自分が選んだ妓女を一先ず楽しむ事にしたミセンは、後々後悔することになる……

※※※

部屋に入り扇を卓に置いて現れた顔は、スンマンだった。

「何をなさっているのですか!」思わず大声で怒鳴るポジョン。
「くっくっくっ……」
「笑い事ではありません!」
「私の誘いを断って、何処へ行くのかと後をつけたら……妓房だろ?」

「それで妓女の格好までされて、私をからかいに来られたのですか?……物好きにもほどが……」はたと気がついたポジョンの顔が赤く染まった。

「まさか、私を追いかけて……」
「ああ」

「まさか、他の女を抱かないように……」
「ああ」

「まさか………妬いておられる?」
「悪いか?」

「………貴女が?妬いておられる?」
「そう何度も繰り返すな………それとも、今宵は別の相手がよいのか? ならば邪魔をしたな」

すっくと立ち上がったスンマンが、妓女の格好にもかかわらず仁王立ちになっていた。

「私も今宵は別の相手と楽しむ事にする。……さらばだ」
部屋を出ていこうとするスンマンをポジョンが抱き止める。

「離せ……」静かに言うスンマンの躯をもっと強く抱きしめた。

「私を追いかけて下さるなど……信じられなくて」
「……何故だ」
「私だけが貴女に焦がれ、恋狂っていると思っています」

「最初は興味があってつけていたが、妓房に入るのを見て腹がたった」
「妓女の格好は?」
「店の女将に金を渡して服も部屋も用意させた。……化粧も慌てたから酷い出来だ」

くるりとポジョンに向き合うスンマンの、常にはない化粧を施した顔にポジョンはどぎまぎして視線を落とした。

「目を逸らすほど変だとは思わなかったな……」憮然と言うとスンマンは酒を盃に入れ、がぶりと飲み干す。

椅子に足を組んで座り酒を煽る……三杯飲んだ所で手を止められる。

「私に触れるな………部屋から出ていけ、ポジョン」
ポジョンの手を振りほどき盃に酒を注ぎ飲み続ける。

「えっ?」
「好きに女を選び抱くがいい……」盃をあおり続けて、あっという間に酒が無くなった。

「ふぅ~……酒を持ってくるか」
部屋を出ようとするスンマンを慌てて椅子に戻した。

「聞こえなかったか? 今宵は別の相手と楽しむ事にしたと……」
「本気ですか?」
「冗談に見えるか? くっくっくっ……私に幾らの値がつくか見ものだな」にやりと笑うスンマンの前にポジョンは跪ずいた。

「お許し下さい。何かお気に障りましたか?」
「………」
「私を追いかけて下さったのに別の相手などと……」
「………」
「化粧をされると、余りに貴女が美しいので私は……何も言えず、見詰める事もできなくなってしまいます」

「………」
「妬いて下さったのが嬉しくて……天にも昇る心地です」
「……馬鹿者!」
「武骨な私は口が上手くなく、申し訳ありません」
「……他の者を抱くな」
「抱くつもりなど最初からありません」
「……」
「ミセン叔父に無理に引っ張られて来て……早く脱け出して、あの屋敷に行くことばかり考えてました」
「……」
「貴女の傍に行きたくて、叔父から逃げる事ばかり考えておりました」
「……嘘ならその首を切り落とす」
「本当ですから、仕方ありません」


「……酒を持ってくるか、お前も飲むだろう」
そっぽを向きながらスンマンは言った……どうやら、照れているらしい。

スンマンが立ち上がったとき、少しふらついた。
「スンマン様!」

危ない……とポジョンが抱きとめ、そのまま口付ける。

「貴女しか見えません……貴女しか欲しくない……貴女しか……愛せない」
「ポジョン……」

再び口付けた二人が縺れあうように寝台に倒れ込んだ。

※※※

「……まぁまぁだったな」ミセンが帰り支度をしながら呟いた。

用意されていた酒を一口飲み、ふと耳を澄ます。

楽士としても一流の腕を持つミセンは、耳も常人より良かった。

「ん?……これは」
微かに聴こえる……女の喘ぎ声か。

「これは……」扉を開け誘われる様に声を辿れば、ポジョンが入った部屋だった。

客達の色々な音が漏れないよう、壁は厚い妓房だが……如何せん扉が薄かった。

趣向を凝らして飾物が入った扉だが、上半分は紙が貼ってあるようなものだ。

とはいっても普通の人には聞こえない……色事には普通ではないミセンだから聞こえるのだ。

扉に耳を寄せるミセンがいやらしく笑った………

「ほっほっほっ……妙なる調べも各ありや、この女の声のなんと甘いこと」
妻も妾もその他も、こと気に入った女という女と睦みあったミセンだ。

女の喘ぎ声で、中の様子くらい目で見るほどによく解る。

「ほっほーー 女の方は感じやすいようだの。息も絶え絶えにポジョンの攻めを受け入れておる」


「ほほっ……ポジョンが欲しいとねだりおった……堪らんのぉ~ 鼻にかかる甘い声……極上の女のようだ」


「う~む……ポジョンを受け入れ益々声が良くなったわ。……羨ましすぎるわ」

「この様に極上の女を何故、私に回さないのだ!」


「……叔父上?何やってんですか?」

ハジョンが扉に引っ付いて盗み聞きしている叔父に呆れていた。

ミセンの耳が色事に関して異常に良くなるのに比べ、ハジョンは普通の耳だったので何も聞こえなかった。


「叔父上、帰りましょう」
「わしはもう少し聞きたいのだ」
「そういうの何て言うか知ってますか?」
「何だ、うるさいの~ハジョン!」
「うるさいとは何ですか! 出歯亀してる叔父上に言われたくありませんよ!」

「聴こえないではないか!」

「ああっ!……静かになってしまった」

扉が開いてポジョンが出てきた。

※※※

「ポジョン、何という妓女だ! 教えなさい」
「叔父上……静かにして下さい」
「いいではないか!」

簡単に服を羽織っただけで出てきたポジョンに、ミセンは食いついた。

「あのような妙なる調べを奏でる妓女と、私だって楽しみたいのだ」
「何と……叔父上?」
「お前に甘えて、欲しいとねだって……くぅ~~極上の女を掴んだようだな~……うわっはっはっはっ~~」

ポジョンの顔から表情が消えた。

部屋に戻り剣を手に出てくると、すらりと抜いてミセンの喉元に突き付けた。

「今すぐにお忘れ下さい……女も声も……」
「ど、ど、どうしたのだポジョン!……冗談はやめなさい」
「冗談……本気です!」ぎらりと睨む眼が本気だ。

「分かった!忘れる、きれ~いに忘れる!見事に忘れる!だからなっ、剣をひくのだ」
「お前、ポジョン!叔父上に何をする!……そんな身分でもないくせに!」

ポジョンが騒ぐハジョンを、ぎろりと睨むと普段の威勢は何処へやら……大人しくなった。

「忘れるから……剣をしまいなさい」


「主さん……来て」色っぽい声が部屋の中から呼んでいた。

すっ……と剣をしまったポジョンが部屋に戻り錠をかけた。

※※※

「くっくっくっ……ミセン公とは、色事には凄い力を発揮するのだな」
寝台に起き上がり笑っているスンマン。

「笑い事ではありません」
「だが……くっくっくっ……」
「子供が百人いる叔父ですからね……」
スンマンとポジョンが共に笑いあった。

「なぁ……ポジョン」
「はい、スンマン様」
「湯に入りたい……お前と」
「はい、スンマン様」
「ふふ……あそこなら聞こえないかな?」

「先程のように……こうして塞いで差し上げます」
優しく口付けたポジョンがスンマンを抱き上げ、湯船に向かった。


……貴女の奏でる調べは、私だけのものだ……私だけの……
※※※

後日、ミセンは店に来て妓女を捜したが、見つからなくてガックリと落ち込んだ。

諦めきれずにポジョンに一度、意を決して聞いてみたが……静かに剣に手をかけられ睨まれて終わった。


ミセンはしばらく、夜毎【あの麗しい調べ】が耳につき眠れなくなってしまったとさ。

※※※※※

如何でしょうか?

楽しんで頂けたら嬉しいな
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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