《雨の日は・・・・・・》

りば様のコメントの1行で浮かんだ短編・・・

***

落ち着いたバーのカウンターで、私は飲んでいる

雨がしとどに降る夜に、決まって来る彼女を待ちながら・・・・・・

最初に会ったのは3ヶ月前、雨の夜にずぶ濡れで店に入ってきた彼女をマスターと呆れた顔して眺めていたっけ

他の客はいない、カウンターだけのこのバーには仕事で疲れたとき決まって来る・・・いわば私の隠れ家。。。


タオルを渡したマスターに頭を下げた彼女がずぶ濡れの髪を拭いた

「バーボン ロックで」

綺麗な人だな・・・・・・其れが最初の印象だった

***

それから2ヶ月ほどたったとき・・・・・・その夜もまた雨だった

何度か雨が降った夜にきていた彼女と、世間話をするようになっていた私達

その日は止めても止めてもキツイ酒を飲み続ける彼女が心配で、ついつい店に残っていた

「うっ・・・」
気持ち悪そうに顔を歪めた彼女を抱えるようにトイレに連れて行き、吐かせて背中をさすっていた

「マスター、炭酸にレモンを少し落としたのくれる?」
「はい、どうぞ」
受け取ったグラスを彼女に渡して飲むように言うと、目を丸くしている

「一気に飲んで、吐きたかったらそのまま吐いて・・・ゲップすると吐き気が治まるからやってみないか?」
嫌ならいいよ・・・・・・と付け加えれば、彼女は苦しそうだけど笑みを浮かべてから、一息に飲み干した

「げふっ!」

大きなゲップをした後、しばらく様子をみていた私に驚いた顔をしている

「まだ少し残るが、吐き気が止んだ」
「くすっ ・・・良かった」
「・・・・・・ありがとう」

笑う彼女を見つめてどうしてか聞きたくなった、こんなに荒れているのを・・・


バーでたまに会うくらいの自分だが、気になって・・・・・・聞かずにはいられなかった

***

レモン水を頼んだ彼女の隣に座り、訳を聞いてみた

「・・・・・・」
「話したくないならいいさ、すまなかった」

席を立とうとした私の腕を掴んだ彼女が俯いて 囁くように言葉を発した

「別の場所で話がしたい」
「いいよ」
「ついてきて・・・・・・」

彼女に腕を捕まれたまま、バーをでた私達はそこから歩いて直ぐの・・・・・・・ホテルに入った

いわゆるラブホテルという、受付に名前も書かなくていいホテルに連れ込まれた私は彼女が戸惑っているのが分かった

初めて来たのだろう・・・どうすれば良いのか分からない彼女の後ろから手を伸ばし部屋を選んで進んでいく

エレベーターに無言で乗り、部屋について扉を閉めた

「慣れてるんだな」
彼女の声が僅かに震えている

「私も男だからね、来た事が無いとはいわないさ・・・・・・それより君がどうしてここに来たがったのか、そちらの方が興味がある」

「・・・・・・嫌じゃなければ、抱いて欲しい」

「・・・いいのか?」

「シャワーしてくる・・・嫌ならその間に帰って・・・」


私は帰らずに、彼女を抱いた。。。

***

また、雨がふってきた

あれから彼女はバーには顔を出さなくなった

雨の夜も、そうじゃない夜も、3日と空けずにバーに来る私をマスターがグラスを磨きながら静かにからかってくる

「あれから現れませんね」
「ああ・・・」
「惚れましたか?」

「ああ・・・ 惚れたとたんに逃げられたよ・・・」

「来たら連絡しましょう」
「そうして欲しい」


「明日は私の見合いの日でね・・・会社同士の繋がりでおそらくは断れまい」
「そうですか・・・」
「彼女に会いたかったんだがな・・・」

マスターは何も言わずにグラスを磨いていた

《 カラン♪ 》

「はぁ・・・はぁ・・・」
息を切らして入ってきた彼女が、真っ直ぐに私の元にきて・・・・・・堪らずに私は抱き寄せキスをした

「・・・抱いて・・・ //////」
「ああ・・・君が欲しい・・・」

また部屋にいる私と君。。。

「一緒に風呂に入ろう」
「/// やだ!」
「残念だな・・・」

一人づつシャワーを浴びた後、彼女を夜どうし抱いて・・・・・・「愛してる」と囁き続けた

しかし、目覚めてみれば前の時と同じに一人だった

「くそっ!!!」

怒りと寂しさと、訳の分からない感情が溢れたまま自宅のマンションに戻り仕度をし会社に行く


***

「此方が新羅家のスンマン様です」
「まあ、お綺麗な方。  うちのポジョンには勿体ないほどですわ」

どうしても新羅家にパイプがほしい母と、格下など相手にされない筈なのに・・・・・・どういうわけかのってきた新羅家

母は大喜びで私に命令したのが1ヶ月前だった

「たとえ相手が醜くかろうが、腹に他の男の子供がいようが、お前は断れませんよ!!!」
「・・・・・・」

《 魔女 》と仇名される我が母に逆らえずに今日を迎えてしまった

・・・・・・彼女が朝、一緒にいれば逃げるつもりだったが、ふられたようだ・・・・・・

気は進まないが約束のホテルに着き、中のカフェに歩いていくと母が見えた

見合い相手は・・・・・・見えないな、後ろ姿だけだ

着物姿に合うように髪をアップにしているようだ

「はあーーー」
溜息を1つ吐いた後、母の横に立つ

「ポジョン、遅かったのですね!  これがうちの息子のポジョンです、よろしくお願いしますね」
「ではミシル様、ここは若い二人にいたしましょう」

私が向かいに座ればそそくさと母も、向こうの付き添いも立ち上がり離れた


下を向いて顔が全く見えない見合い相手に、心が沈んでいくのを悟られないように声をかけた

「私はポジョンといいます・・・貴女の名前は?」
「私は・・・  あっ!!!」
「きみは・・・」

声をかけて此方を向いた見合い相手が・・・・・・彼女だった。。。


 がたん!!!

慌てて立ち上がった私の後ろで椅子が派手な音をたてるのも構わずに彼女の横に駆け寄り腕を掴む

「捕まえた・・・・・・もう、離さない」
彼女を立たせて抱きしめ、深く口付ける・・・・・・

「・・・んんっ・・・あふっ・・・・・・・ん~~・・・・・・」
角度を変えて舌を絡ませ激しく求めて思いの全てを込めて口付けを続ける

「・・・・・・君の名前は?」
やっと離した頃には、彼女の体から力が抜け、立っていられないようだ

しっかりと抱きしめ支える私の胸に顔を埋めて小さな声が聞こえた

「スンマン・・・」
「スンマン・・・いい名前だね」
「あの・・・」
「結婚しよう、スンマン」
「でも・・・」
「もう君以外の女性は考えられない・・・・・・もう、部屋に行きたいよ」
「////// だめ、着物だから」

「着物なら、着付けてあげるよ」
「自分で着れます」
「今から自己紹介からはじめよう・・・・・・名前以外は知ってたけどね」

「////// ・・・・・・」
「君のどこが1番感じるかも、可愛い喘ぎ声も・・・知ってるよ」

「////// ・・・いや、恥ずかしい」
「くすっ  ああ、雨の日に君が何故あのバーに来るのかは知らなかったな・・・」


「教えない・・・意地悪な人には」
「教えてよ・・・・・・愛してるから」
腕に力を込めて抱きしめれば照れた君が頬を染めて俯いた

「・・・・・・あなたに会いたかったから」
「え?」
「最初は突然の雨で、偶然いったの。 あのバーに」

「ひどく濡れてたね」
「そこで・・・ゆったりと飲んでる貴方に・・・・・・恋した・・・」

「1ヶ月前は何故荒れてたの?」
「お見合いの話があって、絶対に断るなと言われて」
「それで思い切ったことしたんだね」

「昨日も・・・・・・最後に抱いて欲しくて」
「今朝、君がベットにいたら一緒に逃げるつもりだったんだよ」
「 え!!!」

「私は君以外、もう見えない。 欲しくないんだ」
「・・・嬉しい」
「私の部屋に連れて行くよ?  もっと話をしよう!」

手を繋ぎ、呆気に取られている双方の付き添え人は眼中になく、ホテルのロビーを後にして車へと向かう

助手席に座らせて発進する直前、真っ赤になりながら聞いた君が可愛くて・・・くすり と笑ってしまう

「・・・・・・お話だけじゃイヤです・・・ //////」
「私もだよ・・・ちゅっ! 」

頬に口付けて、私は自分のマンションへと向かう

夜にはあのバーへ報告に行こうと思いつつ・・・・・・スンマンの手を握っていた


*****

こんな光景が頭に浮かんで書いちゃいました。
りばさんにコメントの返事を書いてからの即興短編です。

リードするポジョンが新鮮でした(笑)
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コメント

☆りばさんへ☆

雨の日に出会えたから、次の雨の夜も居るかもしれない・・・
なんて乙女チックなスンマンってのも初のような(笑)

いえいえポジョンのことですから、ちゃんと○ム付けてるでしょう、何回してても(笑)
だから大丈夫かと・・・

しっとりと大人の場所が似合う二人ですね。。。  
あまり活用して無いですが、これからチャレンジですかね

とはいえ、そろそろ短編のUPを落ち着かせて古代に戻ろうかと思ってます

書きかけのをUPして《月に照らされ~第二章》突入へと・・・思ってます

雨女スンマン・・

水もしたたるいい女だった訳ですねw

腹に他の男の子供がいようが断れないってミシルが言ってますが、この勢いじゃ腹にいるとしたらポジョンの子じゃないのか?とか。

この二人は雨とかバーとか、そういうムードのあるシチュが似合いますね。(トン&ピだとそういうムードをぶっこわす方向へ流れていくイメージが・・・)

しかし見合いを断わってやる!と場に臨むのでなく、最後まで家の意向に逆らえないというか、道から外れられない、背負ってるものを放り出せないってのもこの二人だなあ、て感じがします。スンマンの方はお家の経済事情とかありそうですし。

確かに終始リードするポジョン、新鮮です。スンマンも自分の方から恋してるってのもあってやたら可愛いですしv
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私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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