⑫:【現代に続く新羅…スキー編】休暇の終わり

やっと年明けました(笑)

※※※

シャー……シャッシャッシャッ………


シュプールを描きながら四人がプライベート・ゲレンデで滑っている


ここは新羅家の別荘………

目の前のプライベート・ゲレンデで滑っているのはピダムとトンマン、スンマンにポジョンだった


トンマンのペースに併せたピダムが緩やかな方から降りてくるのに対して、スンマンとポジョンは傾斜のキツイ山から降りてくる


別荘で合流した二組はリビングで暖をとり、タンシムの煎れた珈琲や紅茶を飲んで体の中から温まった

「ふぅ~…ふぅ~…」
「トンマンて猫舌なの」
「ああ、そうだ」
「貸して」

トンマンの紅茶を手で包んだピダムが代わりに息を吹き掛け冷まして………その横で微笑むトンマン

窓から外を眺めていたスンマンがその光景を見て、珈琲を飲みながら幸せそうに微笑んだ


「スンマン様?」
「ん?」
「良かったですね、姉上様が幸せそうで」
「ああ……」

ポジョンの言葉にスンマンが笑みを深め見詰める

「良かった……」
どこか寂しそうに……そして、ポジョンにカップを渡して部屋から出ていった

※※※

夕食も終わったリビングで………

暖かな暖炉の前でピダムがトンマンと寄り添って座っている

毛布を二人で体にかけて、ときおりクスクスと笑い合う………

「不思議だな………」
「何が?  トンマン」
「X'masのパーティーでピダムと出会わなければ………こんなふうに過ごすこともなかったな………」
「出会えて良かった……素直にそう思うよ」
ピダムの声が深く低くトンマンの耳に染みていく

「俺、一生トンマンだけだから。  こんな気持ち初めてなんだ」
「私もだ、本の中の英雄にしか興味なかったのに・・・・・・・ピダムは別なんだ」
「嬉しいよ、トンマン」
「私もだ ピダム」

こつん……と肩にもたれたトンマンの体を抱き寄せ、頭に頬をよせてピダムの顔は満足そうに笑う

「キスしたい・・・・・・トンマンは?」
「////// ・・・・・・私も」

トンマンの白い頬をピダムの手が、そっと包み・・・・・・宝物に触れるように唇を重ねていく
やがて、だんだんと深くなる口付けにトンマンの息があがり・・・・・・ピダムは夢中で貪っていく

「トンマン、好きだ  愛してる」
「ピダム・・・んんっ・・・//////」
「愛してる 愛してる・・・・・・」

メイド達も遠慮して下がった部屋の中の、赤々と輝く暖炉の前で……この夜はピダムとトンマンは体を寄せ合い、口付けあい、抱きしめあった


その様子を部屋の隅から眺めたスンマンが自分の部屋の戻って行くと、扉の前にポジョンが立っていた
「ポジョン………」
「スンマン様!!!」

噛みつくように口付けてきたスンマンを受けとめ抱きしめたポジョンが戸惑うほどに………強く求めるスンマン

「スンマン……さま……どうされました」
「キス……キスが欲しい……ポジョン……」

扉を開けて中にポジョンと入れば、自分からまた求めてくるスンマンに違和感を感じる

「んっ……ん゛ん゛……ふっ……うっく……ひっく」
「泣いておられるのか?」
「ポジョン……ポジョン……うっく……姉上が……私を……」
「話してください、私には何もかもを」

優しい瞳で自分を見詰めるポジョンに、抱きしめられながらスンマンは話し出した……

「私は鬼子と言われ忌み嫌われて育った・・・だが、トンマン姉上が私を見かけ訳を知り・・・本家に引き取るよう社長の父親に掛け合ってくれた」
「いきさつは知っております・・・兄から聞きました」
「兄と妹でヤッたあげくに心中して、腹から出てきたのが私だ。 穢れた子供と言われても仕方がない」

「スンマン様・・・・・・」
「だが、トンマン姉上を始めとしてチョンミョン姉上や爺、チュンチュも温かく迎えてくれ・・・・・・私は皆を守りたくて武術を習い・・・・・・うっく・・・」

「もしやスンマン様は、兄にトンマン様を取られて寂しいのですか?」
「二人が真剣なのは分かってる、大人なのだ・・・いつまでも幼い子供のままではいられない、わかっている。 だが・・・寂しい。 たまらなく寂しいのだ・・・・・・」
「私では駄目・・・・・・ですか? 貴女の寂しさを埋められませんか?」

ポジョンの熱い眼に見詰められ、優しく抱きしめられ、愛の言葉を囁かれ・・・・・・スンマンは思いをぶちまけ泣いて、泣いて、ポジョンの胸の中で慰められていった

***

翌日、ピダムとポジョンがリビングに下りて行くとメイド達がバタバタと荷造りしている

「どうしたんだ?」
「さあ・・・?」

「ピダム、帰るぞ! 姉上から休暇は終わりと通達がきてな。 今からジェットで帰る」
「ポジョン、お前達はどうする? 佳織は一緒に帰るそうだ。 帰りの飛行機のチケットを払い戻せると喜んでいた」

兄弟は顔を見合わせ荷造りに部屋に戻っていった

***

「ごめんなさいね~~ 突然帰らせて・・・」
ふんわりと微笑むチョンミョンが出迎えて、玄関で皆に謝り・・・意味ありげにリビングに案内すると

チュンチュが誰かお客の相手をしていた

すっくと立ち上がったその人は、にこやかにスンマンを抱きしめた
「紫!!!  どうしたんだ?」
「スンマン、お久しぶりね。 元気だった?」
「何があったのだ?」
「実はね・・・」

アルバートの祖母であり、一条家の娘でもある紫が新年早々アメリカから来たのには訳があった

一条家から正式にスンマンを嫁に欲しいとの提案に、いち早く知った紫が知らせにきたのだった

「うちのアルバートのお嫁さんに欲しいんだけどね・・・・・・スンマンは」
「それは無理だ! スンマンはボクの事、眼中にないからね」
紫の横に座っていたアルバートが残念そうに言う・・・

「はあーーー  何のために女遊びを黙認してきたのか。  もう、甲斐性無しなんだから」
「それでね・・・この際だから二人の気持ちを確かめて・・・」
チョンミョンがスンマンとポジョンの手を取り、にっこりと微笑んだ・・・・・・キラキラと瞳を煌かせて。。。

「婚約しない? ポジョンさんとスンマン」

「「 ええ??? 」」
声を上げたのはトンマンとピダムの方だった

「送った映像は見てもらえましたか?」

スンマンが蓮に襲われた様子を録画した映像をチョンミョンは受け取っていた
「ええ、見たわ」
「ならば婚約せずとも回避できるでしょう?」
「婚約しなくて・・・いいの?」
「姉上達を差し置いて私だけが婚約は・・・・・・いただけませんね」
「でも・・・」

残念そうなチョンミョンの表情でこのことを楽しんでると見受けられた

「長老会も黙ってはいないでしょう・・・・・・私が結婚だなどと」
「まあ、それもそうね・・・残念だわ」

そうして降って湧いたスンマンとポジョンの婚約話は消えてしまった・・・・・・

「なら、一条には其れ相応の報いを受けてもらいましょうね・・・可愛いスンマンを襲ってくれたのだから」
ふふふ・・・と可愛らしい笑い声とは裏腹に、チョンミョンの瞳は爛々と輝き・・・・・・底知れぬ不気味さを湛えていた

「久しぶりに出ましたね  ・・・・・・チョンミョン姉上の本気が」
「そうだな、ああなったら止まらないからな・・・・・・一条、存続可能かな?」
「大丈夫でしょ? 姉上のやり方なら細く長~~く脅し取るでしょうから」

スンマン、トンマン、チュンチュがそれぞれ笑いながら見詰めていると、アルチョンを呼びつけてチョンミョンは長老会へと報告に行った
「チュンチュ、貴方も来なさい。 私の補佐をよろしくね♪  失敗したら、怖いわよ♪♪♪」
「本当に怖いですから、普通にしてください」

二人を見送り、紫とアルバートを見送り、爺に送られ佳織も帰っていった

トンマンとピダムは部屋に二人で行き、残ったスンマンがポジョンを見れば・・・・・・・・・・青い顔をして固まっていた

「私との婚約など・・・・・・・ぶつぶつぶつぶつ」
「ポジョン♪」
「・・・・・・・・・・・」
「どうした? ポジョン」
「私・・・・・・失礼して帰ります」

玄関に歩いていこうとするポジョンの前に回りこみ、スンマンは口付けた
「お前と婚約するのは構わないし・・・・・・望むのだがな・・・・////// 」
「では、なぜ?」
「トンマン姉上が婚約するまでは自分の事は考えられないのだ・・・・・・悪いな」
「貴女らしい・・・」

くすっと笑うポジョンにスンマンも微笑み、二人は部屋に行き楽しかった旅行と残り少ない休暇の予定をたてて過ごしていた

***

夕食を食べたあと、チョンミョンとチュンチュが帰り爺のムンノも交えて報告された

「はぁーー疲れた」
「疲れましたね」

報告はこうだ。。。
一条家と言えども、あれだけあからさまな証拠の映像がある以上文句も言えず・・・・・・蓮の謹慎と、スンマンに近づかない、そして二度と新羅家に手を出さないという条件で手を打った

もちろん婚姻の話は論外!

あとは近頃抱えている仕事上での案件ももぎ取っていた

「まあ、とりあえずはコレくらいかな!  証拠の映像はこちらで保管するから問題ないし♪♪」
「姉上の押しの強さと、度胸にはこのチュンチュも参りました」
「うふふふ・・・・・・」
「さすが、亀の甲より年の功・・・」
「何ですって? チュンチュ、夕飯抜き!」
「言い過ぎました。 若くて麗しい、我が敬愛する姉上。  これ位でいいですか?」
「ま、許しましょう?  さあ、食べましょう」
「・・・・・・よかった」

二人の掛け合いに吹き出すのを我慢するトンマンと苦笑するスンマン、ピダムとポジョンは呆気にとられていた

そうして和やかに時は過ぎ、お正月の休暇は終わったのだった。。。

*****

終わりましたぁぁぁぁあーーーー
今度はトンマンに会ってから崩壊気味のピダムの社長としてのダンディーさを出していきたいです

出せるんだろうか?(笑)

しかし、古代編も書きたいし・・・まあ、気分でゴーゴーです

感想お待ちしています!
関連記事

コメント

Secret

プロフィール

すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも一覧


Cat Home

暁の唄

ちび眼鏡日記

ひとりごと

月が浮かぶ夜

まきまきまき

うみにふわりふわり

snowdrop

みやびのブログ

よみよみ

SweetBlackな世界

日々のこと

きみと手をつないで

shibushibuuu

ゆめの世界

井の中の蛙

月の舟 星の林

古いおもちゃ箱

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR