⑩:冬企画【現代に続く新羅…スキー編】

行くぜ 行くぜ 行くぜ!!(byモモタロス)
子供(五才♂)に付き合って戦隊モノや仮面ライダー見てます♪

※※※

「さて、どう救うつもりかな ピダム」
ムンノが聞いてきた

「その前にスンマンの様子を見よう」

パソコンに何処かの部屋が写る……

音を出せばどうやら……スンマンが見ている光景なようだ

タキシードの衿に仕込んだカメラが画像をパソコンに送っているとピダムが説明した


※※※

どさっ! と半ば意識のないスンマンが運ばれたのは、別荘のリビングのソファーだった


「うっ……ん~」

「薬……効いたみたいだね」

楽しそうに笑う蓮が向かいに座り、此方を見ている


「もう、体が痺れてきた? 君を大人しくさせるには薬しかないよね。くすくす……」

「な…にか…のみたい」
「いいよ、シャンパンを用意させよう」

執事が運んできたグラスのシャンパンをスンマンに近づけ………震える指先が掴もうと伸ばされた


『スンマン様……薬をもられて』
パソコン画面のこちら側、ポジョンがつぶやく……拳を握りしめながら。


蓮の手が指先を掴み、隣に移動して座る

くぃっ…とシャンパンを口に含み、スンマンに口移しで飲ませる

「ん……こくっ……」

「美味しい?」

髪を弄り、濡れた唇を触り……もう一度 口移しで飲ませると、蓮はそのまま貪るように口付ける……

「やっと君を手にいれた……夜は長い、楽しもうね」

「止めろ……離せ……お前など嫌だ」

「強がる君も美しい……」
「んっ…いやだ…ん゛ん゛ーー」

唇を塞がれて……嫌悪に震えるスンマンが、蓮にはたまらなく美しく見える

「くすくす……」

パソコン画面には蓮の首がUPになっていた

※※※

「着替えたな」

皆が黒ずくめな服で着替え終わり、作戦を待っている

ムンノ、アルバート、ポジョン、タンシムが実行班

トンマン、圭織、そして衛星とパソコン操作と二人の守りにクロが同行する

こちらは車の中で、スンマンの様子を知らせる車中班になる


「一刻も猶予はならない、先程の映像だけでも証拠には十分だ。  スンマンを救出する」
ピダムの言葉に皆が頷くなか、トンマンは首をひねっていた

「だが、SP達は向こうの奴等にやられたのだろ?  うちのSP達が弱いとは考えにくいのだが……」

トンマンがさっきから感じた違和感を問うた

新羅家のSP養成所はいわば護衛のプロ集団だ……水準は世界でも五指に入るはず


「あれはスンマンを囮にするための演技なんだ」
「じゃ、わざとか?」

ピダムの言葉にその場の者が驚いていた


「スンマンは尻尾を掴みたかったんだ……じゃ、作戦を言うぞ……SP達も入ってくれ」


15人のSP達も入り地図を出しピダムが配置を促すと、SP達が散っていった


目立たず、静かに、敵の別荘に迫るために……

もちろん、新羅家の別荘に待機している仲間も連絡し合流する手筈だ。


「スンマンを助けるぞ」
「おー」
「がぉ!」


ホテルから車やスキー、スノーモービルといったものが出ていった

静かに、速やかに、目立たずに…………

闇に紛れて消えていく様子は流石としか言えなかった


※※※

《車中班》

「スンマンの様子がおかしいな……」
「ぐったりしてる……薬って何の薬だろ?」


「指先の震えから痺れ薬だろうと思うが……」
「社長に無線飛ばした方がいいんじゃない?」

圭織が真剣に画面を見て……何か変わったことがないかと心配している


「蓮ってスンマンを抱きたいのかしら?  薬で動けなくしても……」

「だ、だきたいだと! そんな破廉恥なこと私は許さぬぞ」
トンマンが真っ赤になって怒る様に、圭織が ふっ…と笑った


「男は大抵やりたいもんよ……それが好きな女なら尚更ね」
「そ……そうか?」
「そうよ  ……ただね、蓮って少ししか分かんないけど………こういうのは変なのよね」


圭織が何を感じたのか知りたくなったトンマンだった

「話してくれ、些細なことでもいいから」

「ん~ じゃ話すけどね。  蓮ってプライド高いじゃない?  それに…こだわり君っていうか神経質だし、何となくシチュに懲りそうなんだよね~~」

「こ?…こだわり君…?  しちゅー?……食べるのか?」
トンマンは聞いたこと無い言葉に戸惑いながらも、好奇心に任せて聞いている


「シチュはシチュエーションってことね」
「そ、そうか……シチュ……」


「ん~私が思うに…… 抱くのは此処じゃなくて別の場所に運びそうなんだよね」
「何故にそう思う?」

「ほら見てよ、画面」

圭織が指差した先にはスンマンが変わらずソファーに座っている視点からの映像が流れている


そこには明々と燃える暖炉と、木のテーブルに椅子というリビングの映像だ


「抱くつもりならさぁ~せめてベッドルームに運ぶよね。  さっきっからリビングに居っぱなしじゃん」

「それはそうだな……」

「まぁ、ソファーの上でってのもアリだろうけど……蓮ってベッド派だと思うんだけどな……しかもスンマン動けないし!!!」

「動けないと駄目か」

「同じ動けなくするなら手足を縛る気がする……ぐったり薬で動けないなら、最中の反応だって無いでしょ?」

「さい……ちゅう……ぷしゅ~~~」

真っ赤になって思考が止まるトンマン……

ぽんぽん出てくる圭織の言葉にウブなトンマンはついていけず……ゆでダコ状態だ

「蓮ってさぁ~  やっぱ喘いだり感じたりさせて征服感を楽しむタイプだと思うんだ、私」

もう……頭が焼ききれそうなトンマンが、倒れそうな自分を必死に立て直す

「け……けつろんは?」

「ん~  何処かに運ぶわ、きっと。今は何かを待ってるのよ……車とか」

それを聞いたトンマンが復活した

「いや、遠くに素早く行くならヘリだ」

無線を飛ばし、ピダムに言えば…………ピダムの動きが早まる

※※※

《実行班》

SP達が配置しピダムの合図を待つ頃……


ピダムやムンノ、アルバート、ポジョン、タンシム達はリビングの窓の下から5メートルの繁みの中にいた


「ヘリ?」

トンマンからの連絡を伝えた後、ピダムはムンノに聞いた

「移動する前にスンマンを助けなければ」
「後ろにいる5人を先駆けに突っ込ませ、残り三方面と私達も窓から侵入しましょう」

「そうだな爺さん」


「待って、何か聞こえる」
アルバートの声に耳を澄ませばプロペラ音…………


「ちっ!  ヘリだ、行くぞ」

SP達に無線で合図してピダム達も身構える


《 どごぉーーーん 》

別荘の裏手から爆発音が聞こえた


裏手から侵入するとき、ドアを吹っ飛ばす爆薬の音だった

スンマン特製の扉だけを吹き飛ばす爆弾は、新羅家のSP達の標準装備でもある


「こっちも行くぞ!!!」

《 がしゃ~~~ん 》

窓を割って素早く中に入ったタンシムがスンマンのもとに駆け寄れば、ピダムとムンノは襲いかかる黒服達を殴り飛ばしている


ポジョンとアルバートは二階から下りてくる黒服達を階段で倒していた


「スンマン様、解毒薬です」

タンシムが解毒薬を飲ませようとしたとき………


「どけっ!!!」

蓮がタンシムを蹴り上げ、薬の小瓶が吹っ飛び割れた


タンシムが床に倒れた隙に蓮はスンマンを引き摺るように連れていく


黒服が三人、蓮を囲み守りながら部屋の庭に面したガラス戸の側に寄っていく


うじゃうじゃと出てくる蓮の警護の黒服達が邪魔でピダムもムンノも足止めされていた


「ポジョン、スンマンを助けろ」

アルバートが階段で黒服を殴り飛ばしながらポジョンに行け!と、叫ぶ

「僕の女神を頼むぞ!」

「わかった」


ポジョンも迷わずスンマンへと向かう


「スンマン様を離せ!!」


ポジョンの叫びに、にたり……と笑った蓮が黒服の一人にスンマンを預け、ポジョンに向き直る


「お前はここで死んでもらうよ」

「スンマン様は私が救う」


二人が同時に飛びかかった


※※※


《どかっ》《ばきっ》《どすっ》


二人の男が拳を交え、殴りあい蹴りあい絞めあっている


肉に食い込む拳の……鈍い音が響くたびに、蓮もポジョンも怪我をしていく


血が飛び散るなか……二人の力量が同じなのか、決着がつかない


「くっ……これでどうだ」
蓮の声とともにポジョンの腕に《チクリ》と痛みが走る


ほんの10秒が過ぎたとき……ポジョンの体に異変が!!!

「くっ!」

ゆらゆらと不自然に揺れるポジョンは、スンマンと同じ手口で痺れ薬をもられてしまった


「くすくす……僕は優しいからね、ひとおもいに殺してあげる」

蓮の手にナイフが握られて、立っていられなくなったポジョンの前に立った


ポジョンの首にナイフを当てた蓮が、にんまりと笑い頸動脈めがけてナイフを引こうと……

「ポジョン!」

ピダムの声が弟を呼んだ


※※※

「くすくす……後の事は気にしないで、スンマンは僕の物にするから」
「くっ……」(もうダメか……スンマン様を救いたいのに)


蓮の手が引かれようとする寸前、白い手が蓮の腕を掴んで止めた


「一条 蓮の愚行を撮ったか!!」

玲瓏とした声が響き渡り、それに応えるように無線からトンマンの声が聞こえた

「ばっちり録画できたとトンマンが言ってるぞ」

ピダムの言葉にスンマンが頷き、蓮の腕を捻りあげナイフを取り上げた


ムンノに蓮を任せてポジョンに駆け寄るスンマンがポケットから丸い薬を出した

「苦いが噛んで飲み込め、薬が消える」

口を開けたポジョンに薬を飲ませ、くるりと振り返ったスンマンの瞳には蒼い焔が めらめらと燃え上がる


「来い!!!」

黒服達がスンマンめがけて群がってきた

さっきまでの鈍い動きが嘘のように素早く攻撃をかわしながら、一撃で倒していくスンマンに……蓮と黒服はもとよりピダムもポジョンも驚いた


「くっくっくっ……お前等の主に腹が立ってるからな。  手加減ナシだ、覚悟しろ」

言いながらも黒服の腹に拳をめり込ませるスンマン

一発で床に崩れ落ちた黒服がピクピクと痙攣し、気絶する様子に他の者達の顔色が変わる


「くっくっくっ……  さぁ………来いよ」

にたり……と微笑むスンマンを見ていたピダムの耳に、イヤホンからトンマンの声が飛び込んできた

「ピダム!」
「どうしたトンマン」
「ヘリが止まってる、蓮が逃げるぞ」

トンマンの言葉通り、ヘリコプターが庭に降り立った瞬間、蓮は後ろに広がるガラス戸を開け向かおうとした・・・・・・

が!  タンシムが回り込み行く手を阻止しようと立ちはだかった

タンシムの両手には短刀が握られて、それを蓮に突き刺してくる
かがんだり、連を飛び越えたり、縦横無尽に繰り出す技にピダムもポジョンも見取れていた

「なんだ、この動きは」
連は避けるだけで精一杯だ

「うふっ・・・暗姫の技を味わうがいい」

少しづつ、蓮の動きが鈍くなりタンシムの短刀による傷が増えていく

「くそっ!!!」
蓮が何かを放り投げれば・・・・・・もくもくと煙があがり見えなくなった

「タンシム、大丈夫か」
「スンマン様」

駆け寄ったスンマンがタンシムを抱き寄せれば、庭からヘリの飛び立つ音が響いてくる

「逃げられたか」

暗闇の中でヘリの爆音が鳴り響く中、蓮の不適な笑い声が聞こえてきた気が・・・・・・その場の者達にはした

***

ホテルに戻ったトンマン達は、ピダムが用意したシェフ御自慢の料理の数々を食べながら和やかに歓談している

「それにしても佳織は凄いな~~~」
トンマンがグラスを手に佳織の横に座った

「洞察力が凄い! これからも私に色々教えてくれないかな、友として」
「え? 私が? 新羅家のお姫様に?  無理無理無理ーーー」
思いがけない申し出に嬉しいというよりは、恐縮しきりの佳織にスンマンが楽しそうに くつくつと笑う

「いいじゃないか、トンマン姉上は人と関るのが大好きな方なのだ。 家のほうにたまに遊びに来てくれ」
「ん~~  送迎つきじゃないと嫌よ」
「ああ、私の車で迎えに行こう」
「スンマンの車って?」

「真っ赤なフェラーリに薔薇の花束、それに私のエスコート・・・他にあればいってくれ」
「きゃーーー 素敵! それならオッケーよ♪」

無邪気に喜ぶ佳織にトンマンは、またもや首を傾げた
「フェラーリが良いのか? うるさい車なんだが?」

「それはまた明日でも話しましょう、姉上。  もうすぐ花火が上がります」
トンマンの手にグラスを渡しながら少し体を寄せたスンマンが囁いた

「ピダムと二人になるように隣の部屋にでもいかれては?」

《  ボン! 》
真っ赤なトンマンに笑うスンマンの朗らかな笑い声に、部屋の隅にいたアルバートとポジョンが微笑んでいた

*****

こんな感じでバタバタ戦闘シーンは終わりました!

次からは二組のカップルの甘甘(?)プラス佳織とアルバートのチャチャ入りになりそうです(笑)
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Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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