⑨:冬企画【現代に続く新羅…スキー編】

早く年越してスキーと別荘でラブラブに……と、気ばかりはやる管理人です

その割りに短編が楽しくて仕方ないし(汗)
すみませんm(_ _)m

こんな奴ですがよろしくお願いします。

※※※

「圭織……これを付けて」

次いで現れたスンマンは……

真っ白なタキシードの上下にブルーグレーのタイと、タイと同色のベストを着こなしている

「タキシード?……似合ってるけど何故?」
アルが不思議そうに聞く


「狙いは私なのだから普段通りの格好をするさ」

「僕は帰ったことになってるから行けないし……」

「私は部屋で死んだことになってますから……いけません」

アルとポジョンが仲良く呟いている


「何で圭織は行けるのさ」
アルが不満に喚くとスンマンが宥めるように肩を叩く


「圭織は楽しみにしてたし、仮面をつけるから大丈夫だろ」

「一人くらいいいじゃない! こんな高いドレス着る機会なんてもうないだろうし」
圭織も着たことの無いドレスに、はしゃいでいるらしい


圭織のドレスは薄い蒼とピンクのシフォンが重なり腰に金の鎖のベルトが幾重にも重なっている

豪奢で可憐なドレスだ


「似合ってるよ……綺麗だ…」
「スンマン」

スンマンの指が優しく頬を染めてる圭織に仮面をつけ、胸ポケットから出したピンクとダイヤの石が幾つも連なるネックレスも付けていた


「これは?」
「私には可愛すぎてな。……圭織に似合うからあげるよ」


鏡に写して見せれば照れたように微笑む圭織……


「用意はできたか?」
トンマンが濃いワイン色のベルベットと絹のドレスをシックに着こなしている

髪もポニーテールのようにしてカールでふわふわさせて花飾りも付けている………タンシムの力作だろう


「姉上にはこれを……ピダム付けてくれ」
ルビーの連なるネックレスをピダムがトンマンの首に付ける

耳元で何か囁いたピダムにトンマンの頬がみるみる赤く染まった

そんなトンマンに、とびきり優しい視線を向けてピダムが腕を差し出せば…………トンマンがしっかりと腕を絡めて歩き出した

「さ、行こう!」

トンマンの勇ましい声とともにパーティー会場に皆が行くなか、アルとポジョンの二人がぽつんと部屋に取り残された


「行きたかったな」
「私もです」

顔を見合わした二人は冷蔵庫から酒を出し…………乾杯した

※※※

「圭織は声を出さないようにな」

「分かったわ、スンマン」

ピダムにエスコートされたトンマンの後ろから、圭織をエスコートしたスンマンがパーティー会場に現れた


美男美女のカップルの登場に、会場に居た全員が視線を向ける

「綺麗な人ね~」
「カッコイイ~~~♪」
「私もあんな素敵な人にエスコートされたぁーい」

きゃいきゃいと、かしましい娘達が騒いでいる


トンマンが振り返り仁王立ちしながら勇ましく宣言する

「狙いは一条蓮だ!」
「どう仕掛けるか分かりませんから十分用心して下さい」


「トンマンなら俺が守るから」
「頼むぞピダム……特に飲み物には注意をしてくれ」


「圭織殿は爺が見ておりましょう」
「頼むぞ、爺」


「私もお役に立てるように……」
タンシムの顔つきが変わっていた

いつもの元気娘が瞳に物騒な光を宿して……ただそれだけで普段とはガラリと変わっている

「頼むぞ……では私は囮になる」

スンマンが一人でパーティー会場の中を歩いていく


堂々と窓辺にたたずむスンマンに近づいたのは……蓮だった

※※※

「ワインはいかがですか?」
「いただこう」

赤ワインを差し出した蓮から受け取り、躊躇いなく口をつけるスンマン

「ん……渋いな」
「貴女は何が好み?」
「シャンパンが好きだな」

「取り換えましょう」
さっ……とワインのグラスを取りシャンパンに変えた蓮を、じっと見ている

「何か?」
「いや……私などに構わずにあちらへ行かれたらどうかな?」

スンマンの指が指し示す先には若い女性達のグループが此方を見ていた

ふっ、と笑った蓮が首を振り……スンマンの傍に寄る


「貴女を置いて他の女には行きません」
「何故? ろくに話もしてない私に執着するなど可笑しいな」


キラリと疑いの光がスンマンの眼に浮かぶと、蓮はニマリ……と笑って唇を示す


「キスした仲なのに、つれないことを言う」
「認めるのか? X'masのパーティーで木田親子の毒殺と、姉上を狙った事……木田 宗司だと」


「ああ……認めるさ」
あっさりと認めた蓮

「何が狙いだ?」
「狙いはね、君だよスンマン……」


「ふっ……馬鹿な事を!」
「くすくす……我が花嫁に迎えよう」


カッ!と目を見開いたスンマンが全身から気迫を立ち昇らせる

「断る!!!」

「そう? だけど誰にも渡さないって決めたんだ」

蓮の仕草で会場の中と外の新羅家の警護のSP達が倒されていく


スンマンの耳に付けていたイヤホンから幾つもの《ザーー……》という音が流れ始め、スンマンの顔が険しくなった


「ほら、君達のSPはいなくなった……」
「どうしたいのだ」


くつくつと笑う蓮が妖しく微笑み、スンマンに近づいていく……もう、すぐに唇が触れ合うほどに近い


「君の大事な姉上を守りたいなら……僕と一緒に来て」
「どこへだ?」


「イイところに……くっくっくっ」

「……断ればどうなる」

「くすっ……断るなら君の大事な姉上を……拐って、犯して、薬漬けの廃人にでもしようかな……くっくっくっ」

「ふざけるな!!!」

スンマンの怒りが、眼に蒼い焔をゆらゆらと燃え上がらせる……


「その眼………美しいよ、スンマン」

「くそったれ野郎には言われたくない」

「随分だな、まぁいい……大人しく付いてきて」

「……仕方ない」

「そうだ、手を貸してスンマン」

有無を言わせずスンマンの手を取り握手した蓮

《 ちくりっ 》

「つっ……」
手に痛みを感じたスンマンが見れば、針で刺された痕がついていた


《……くらり……》
目眩を感じる……この量での効き具合なら……あの薬か。

スンマンの手がポケットに入って……すぐに出た


「さ、一緒に行こう」
腕を掴まれ歩き出す二人だが、スンマンがふらついているのをトンマン達が見ていた


「あやつ……許せん」
「トンマン、SP達がやられた。俺の傍を離れるなよ」

スンマンから渡された連絡用の小型無線から、SP達の呻き声が幾つも聞こえて……ピダムはトンマンを引き寄せていた

「スンマンをどこに連れていくつもりだろう」


「大丈夫だ。場所はわかる……衛星追跡システムが作動している」

「スンマンのだな」
「ああ……行く前にスンマンが俺に託してくれた」


「では追うぞ」
「まてトンマン、俺を見ろ」
「なんだ」

振り返ったトンマンを抱きしめたピダムがそのまま頬にキスする……


振り払おうとしたトンマンにピダムの言葉が!

「トンマン聞け! 気づかないふりをして一旦彼奴らを行かそう」
「しかし!」
「部屋に戻ってアルバートやポジョンにも協力させる」


「こっちが気づいてるのがバレたらヤバイぞ」
「そうだな……部屋にはクロもいる」
「一旦戻るぞ……笑ってトンマン」
「わ……わかった」

ぎこちない笑顔のトンマンを抱きしめ安心させるようにピダムが、包み込んだ


「スンマンは俺にも大事な人だ。絶対に助けるから。俺を信じてトンマン……」

「わかったピダム、お前を信じる!!!」

「トンマン……」
「まだ何かあるのか?」


「抱きしめてるときに……仁王立ちは止めとこうよ」


ぷぷぷっ……と、今度は自然に笑うトンマンを悠然とエスコートしたピダムが、ムンノに無線を飛ばした


ムンノは圭織とタンシムに、いつもの飄々とした顔のまま事情を話し……一緒に部屋に戻ってきた


※※※

「スンマン……様が? 連れていかれた?」

兄の言葉に顔面蒼白になったポジョンは、いきなりピダムに掴みかかった


「どうして連れ戻さなかったんです!!」
「ポジョン落ち着け」
「何故だ! そのまま行かせるなど私ならしない」
「落ち着くんだ! スンマンの指示なんだ。アイツを潰すには自分を囮に飛び込むしかないと……」


その言葉にポジョンの顔が苦しさに歪み、両手が覆っていた
「あぁ~………あ゛あ゛あ゛~~~」

頭をかきむしり、膝を曲げ、体を折り……悶える様は見ている者が狂ったのかと危惧するほどだ


「兄上……対策はあるんでしょうね」

いきなりピダムの胸ぐらを掴んだポジョンの眼は…………狂人のような光を宿し、血走っている


「お前が取り乱せばスンマンはアイツの思うままだぞ! ……落ち着くんだ」


「くっ!!!」

《 どがっ!!!》

壁に頭を打ち付け、ようやくポジョンの顔が穏やかになってきた……額が切れて血が流れたが……


「まったく……冷静なのがお前の売りだろうが」

「そうですね、いつも暴走するのは兄上の方でしたね」

冷たく濡らしたタオルを圭織がポジョンに渡して、それで額の血を止めながら話に加わった


「さ、兄上。 策を話して下さい」

「その前にポジョン、スンマンのパソコンを出してくれ」

「はい」


長いテーブルにスンマンのノートパソコンを出し開けば……ポジョンの眼が挟んであったメモを見つけた


《ポジョンへ パスワードはお前の生年月日だ…… 来年の誕生日は一緒に祝おうな》


「スンマン様……」
メモを胸のポケットに大事にしまったポジョンは……ガラリと顔つきが変わった

パチパチとパスワードを入力し、動かしたパソコンをピダムに差し出した


「さてと、衛星追跡システムは……ととっ! クロ?」

パソコンを触ろうとしたピダムに頭を擦り付けたクロが邪魔をした


「クロが手伝ってくれるぞ」

トンマンの言葉にクロの耳の後ろからコードが出てきた


「これを繋げれば……っと」
トンマンの指がコードをパソコンに挿す


すると…………

パソコンに追跡システムのファイルが現れた


「クロが出したのか?」
ピダムが不思議そうに見ている


「ああ、自分に何かあった場合クロの頭の中の神経交換化システムをパソコンに繋いで衛星まで私が使えるようになっている………自分に何かあった場合を常に考え備えているんだスンマンは……」

「スンマン様らしい。 姉上様方を一番に安じておられるから」
胸ポケットを手で押さえたポジョンの声が………震えていた


「ピダム、どこに移動している」
「ちょっと待てよ……」

カタカタカタカタ……キーを叩いて地図を出したピダムに追跡システムの赤い点滅した光が重なって…………


「これって……ホテルの裏の……別荘地だ……」

「うちの別荘もあるぞ……ここだ」

「なんだよ、近くだな」

「しかし、一条家の別荘があるとは聞いてないが……」

「名義は他の奴にしてんだろう……自分の痕跡を残さないように」

二人がパソコンを見ているとムンノが何やら連絡を受けている

「トンマン嬢様」
「なんだ、爺」

「後を追わせた者からの報告ですが、一条の手勢は多くて30人だそうです」

「ほぉーー……こっちのSP達は何人いる? 爺さん」

「ホテルに15人、別荘には20人居る」

「俺とポジョンも戦力と数えれば楽勝だな」

「僕を忘れてるよ」

アルバートが動きやすい服に着替えている

全身、真っ黒な服に着替えてるアルバートにピダムとポジョンはポカンとしている

「こう見えてもアルバートは空手の有段者で、実戦が得意なんだ」

トンマンが補足してもピダムは半信半疑だ

優しい童話の王子様の様な見た目からは想像できない………が、鍛えられた体を目にして頷いた


「ポジョン! スンマンを助けるのは僕に任せてね♪」

ウィンクするアルバートにポジョンがムッとして黙って服を着替え始めた


※※※

次は総攻撃だぁ~~~

って何でアクション物語に(笑)

まぁ、いっか!
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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