①:冬企画【現代に続く新羅…スキー編】

やっと始まりました(^o^)/

えっとムンノ役のチョン・ホビンさんは韓国版【花より男子】の西田役なんですよね……で、何となく(笑)

※※※

『ごめんなさいね……ピダム』

チョンミョンが申し訳なさを声に滲ませて電話口で開口一番言い出した。

何回か会って気があったためチョンミョンとは敬称なしで呼びあっているピダム

今朝は北海道旅行の日……
早めに起きシャワーを浴びていたため鳴った携帯に直ぐ出られたのだが……

「トンマンが行けなくなった?」
『そうじゃないんだけどね……爺にバレちゃって~』
ペロリと可愛く舌を出してそうなチョンミョンのあとにトンマンが出てきた

『ピダム、爺も付いてきていいか?』
「トンマン、おはよう」
『ああ、おはよう』
「爺やさんが来たいならいいんじゃない?」
『いいのか?姉上はスンマンも行くからって爺を止めてるんだ』
「本当は二人っきりがいいんだけど……心配するのも分かるからな」

《焦る事はない……ゆっくりと近づいて俺に夢中になってほしいから……焦らずに》

「じゃ、空港でね」
『ああ』

お邪魔虫付きの北海道旅行か……
といっても警護にSPやスンマンも来るんだ、爺やが増えても構うこたないさ

……問題は、あの馬鹿だ!

ポジョンは昨日、間に合わなかったみたいだな……

あの金髪野郎にスンマンをかっさらわれたか……肩を落として帰って来やがった……

黒のセーターにジーンズを履いてスーツケースの中身を最終チェックした俺は、そろそろ現れるポジョンを待った

俺達は同じマンションの階が違う部屋に住んでいる

程無くポジョンがスーツケースを片手に現れた

「兄上、スキー用具は先に送ってありますので……」
「分かってる。行くぞ」
「はい」

エレベーターの中、隣のポジョンを見れば殻にこもった顔してやがる

はぁ~……世話のやける弟だな……
旅行中、スンマンと話せる機会があればいいが……

マンションを出た二人が車に乗り込み空港に向かった

※※※

ピダムとポジョンが空港に着けば新羅家の使いの者が出迎えていた。

案内され専用の入口からジェットに乗り込むと、少ししてトンマンとスンマン……それと初老の男性と続く

「はじめましてムンノと申します。トンマン様とスンマン様のお世話をさせて頂いております」
「美室財団のピダムと申します。トンマンさんとは真面目なお付き合いをさせて頂いております」

ふっ……と見交わすムンノとピダムの眼が鋭く牽制しあう

次いでポジョンを見るムンノの眼が光った
「こちらは?」

ついスンマンを見ていたポジョンが常になく挨拶が遅れた

「ポジョンと申します。兄の秘書をしております」
「そうですか……」
「爺!それくらいにしろ……姉上の大切な方だ、失礼があれば爺でも許さぬぞ」
ぴしゃりと冷たい声が玲瓏と響く

「スンマン様、爺はただ嬢様方が心配なだけです」
黒豹と共に現れたスンマンが優雅にトンマンをエスコートしていた

「ピダム殿、姉上を連れて席に……」
客室乗務員の女性に案内されトンマンとピダムは前の席に座り、ムンノとポジョンがその後ろに座った。

トンマンは首から胸にドレープが幾重にも連なるパステルブルーのセーターに焦げ茶のショートパンツと同色の膝までのブーツをはいていて可愛らしい服装だった

スンマンはトンマンのセーターの色違いらしいグレーのセーターに黒のスキニーパンツをはいていた

常の飛行機の座席とは違いドでかいソファーが前の部分に横三列、縦二列並び……真ん中には更にでかいベットの様なソファー席が二つ、後部にはまた前部のように横三列、縦二列の席が並んでいた。

スンマンは真ん中の一番でかい席にクロと横たわっていた。

「レポートで寝てないんだ……着いたら起こしてムンノ」
「はい、スンマン様……クロ、大人しくしておれよ」
「がお~」

飛行機が出発した。

警護のSP達や何やらも乗り込んでいたが専用の場所があるのかピダムやポジョンには見えなかった。

「トンマン……向こうに着いたら今日だけ仕事なんだけどいいかな?」
「いいぞ、私も業務が片付かなくて持ってきてしまったし……」
「明日からはスキーを楽しもうな」
「うん」
「そうだホテルには温泉のプールもあるから泳げるよ」
「私は……泳ぎは得意ではなくて……」
「じゃ、そっちも教えてあげるよ」
「すまない……何だかお前には習い事ばかりだな」
すまなさそうな顔をしたトンマンに微笑むピダム……トンマンの頬が少し色づいた

※※※

二時間ほどで付いた一行はリムジンでホテルへと向かった

スンマンは終始目をつぶり寝ているし、ポジョンはそんなスンマンを見つめては肩を落としていた。

ピダムとトンマンが顔を合わせて二人を見ている

『あれからどうなったのだ』
『間に合わなくてコイツは肩を落として帰ってきてた』
……小声で囁きあうトンマンとピダムだが、ポジョンはスンマンに話すきっかけが掴めないまま外の景色を見ていた

「がお?」
スンマンとポジョンの間に居るクロがポジョンの匂いを嗅いでいる

「ぐるるるるるぅぅぅ~~~」
ポジョンも外からクロに視線を移し頭を優しく撫でると気持ち良さそうなクロが喉を鳴らした

「クロが私達意外になれるのは珍しいな」
トンマンが感心したように呟くと……
「最初からポジョン殿にはなついてますよ……不思議ですが」
スンマンが目を瞑ったまま答えた

「ふぁ~~~よく寝た」
「昨日は大学の教授から電話だったんだろ」
「ええ……話ながらパソコンでレポート書いて今朝、送ったんです」
「日本で大学には行かないのか?」
「日本のシステムだと面倒で……それなら家のラボ(研究所)で好きに弄れた方がいい」

ピダムとポジョンが話が見えなくて怪訝な顔をしているのを見てニヤリと笑うスンマン

「私は元々大学生なんだよ」
「「えっ?」」

「違うだろスンマン!お前は博士号を取得しているし、あっちの大学では教授に推薦されていたろ?」
「ふん!面倒ですよ姉上」
そっぽを向いたスンマンにクロが鼻を擦り寄せて甘えている

「クロ~~~」
にっこり笑うスンマンとじゃれるクロが遊ぶ間に目的地に着いた一行は車を降りた

※※※

「来た! いいねレン、協力してよ」
「分かったよ……他ならぬ従兄弟の頼みだからね」

金髪碧眼の優しい風貌のアルバートと、似ているようで違う黒髪に茶色の瞳の一条 蓮が立ち上がった

アルバートと蓮は確かに少し似てはいたが実際は其れほどでもなかった

蓮の鋭い瞳が剣呑な雰囲気を纏い【抜き身の刀のような】印象を見るものに与えていた

対するアルバートは優しい風貌で【お伽噺の王子様】のような印象を与える

だが、二人を見て心をときめかさない女性はいないだろう


ホテルのロビーでアルバートと蓮に熱い視線を送る女性達が後をたたなかった

2日前アルバートに祖母の紫から電話があり従兄弟の蓮と会うように指示があった

気が進まなかったアルバートも会ってみれば蓮と意気投合し、あっという間に打ち解けていたのだ

そして蓮にスンマンの事を相談し今回の北海道行きもブレーンとして付いてきてもらうほどになっていた

「ほらアル! 何気なく声をかけなよ」
「あ……ああ!」


ロビーに独特の綺麗な歩き方で入ってきたスンマンと、ポジョンがチェックインを済ます間にピダムとトンマンはロビーのソファーに座っていた

「……金髪野郎……ここまで追ってきたのか」
ピダムの視線の先に居るアルバートを見てトンマンが溜め息をついた

「スンマンがアメリカの大学に行った時に知り合ったらしい……」
「何者だ?……確かアルバート・フォレストとか……まさか!!!」
「その、まさかだ」
「フォレスト財閥か?……あの金髪野郎」
「あれでも跡取りだ……しかもスンマンの能力を取り込みたい父親や祖父が後押しして日本に送り込んだんだ」
「……スンマンの能力?」

「ピダム……後で話す。これは新羅家の極秘事項に匹敵する話なんだ」
「分かったよ……後で話そう」
「ピダム……」
トンマンの声が沈んでいるのが気がかりで心配し優しい目でピダムが見つめる

「大丈夫……トンマンの大事な妹なら俺にも大事な妹だ……力になるよ」
「……ありがとう」
嬉しそうに微笑むトンマンを見つめるピダムの瞳が煌めいて……トンマンの心がざわめいてくる

決して居心地の悪いものではない胸のざわめきに少しづつ……トンマンが変化していた

※※※

「あの……」
チェックインの手続きの合間にポジョンがやっと話しかけた

ふっ……とスンマンが笑う
「どうしました?」
訝しげに問うポジョンに笑いを崩さずスンマンが見つめた

「分かってます……そんな言い難そうに私を見ないでいいですよ」
「は?」
「もうポジョン殿の事は諦めますから……普通にして下さい」
「え?」
「迷惑をおかけしました」
「あの……」

鍵を受け取りトンマン達に向け歩き出したスンマンと肩を落としたポジョンを見て……ピダムとトンマンは顔を見合わせた

「あれはどう見ても……」
「失敗したな」

二人の口から盛大に溜め息が漏れた

※※※

「スンマン」
「アル!……どうした」
「君に会いたくて来たんだ」
プレイボーイのアルバートが私を追いかけるとはな……いつもの余裕もないアルバートの様子にどこか自分を重ねたスンマン

ふっ……と笑うと髪をかきあげアルバートを見つめた
「私は姉上の警護に来たんだ……そんなに付き合えんぞ」
「いいよ……暇つぶしして待ってるから」
「物好きだな……アル」
「それだけ君が魅力的なんだよ」
「……止めろ」
微笑むアルと反対に少し青ざめたスンマン……

「私に魅力なぞあるわけがない……」

呟いたまま再び向かったスンマンとポジョンがやがて部屋に案内されてロビーから消えていった

「あ!レンの紹介するの忘れてた」
「後でいいさ」
「じゃ僕達も部屋に行こう」
「ああ……」

アルと蓮がロビーから消えたあと、黙って見ていたムンノがどこかに携帯で電話をしていた

「アルバート・フォレストと一緒に居た青年……どこかで見たな……」

携帯の写真で撮った蓮をメールで新羅家の警護室に送り調べるよう命じた

「今年は嬢様達に虫が集るの……」
やれやれと頭を振りつつムンノも部屋に向かった


そしてもう一人……奥のソファーに座っていた山下 圭織が立ち上がった

「室長を逃すものですか!」
《いくら愛人との子供でも美室財団のミシル会長の息子よ!……玉の輿よ!》

彼女がポジョンを狙うきっかけは毎日着ている背広だった

室長という役職にあるものの……役員より高い給料な訳はない

役員の一人とのお小遣い稼ぎの火遊びでホテルに行っている山下は、ふと背広に気がついた

ポジョンの仕立ての良い背広と目の前の役員の背広との違い……どう見てもポジョンの方が上等な物だった

バックや宝石など散々たかった後、これ以上は引き出せないと判断し別れたが……

そろそろ遊びは止めて金持ちの男との結婚を狙っていた山下にとって一番身近で狙いやすい金持ちがポジョンだった

こっそり室長の給料を調べたが普通だったし……疑問を持った山下は、総務課で前から自分に気がある男に調べさせていた

ラブホテルでお礼に抱かせてやった男はベラベラと話してくれた

ポジョンには美室財団の株やマンションや土地などピダムに比べて少ないが財産があった

そこが狙い所だった

《ピダム社長は下手につつけば、やぶ蛇で怖い人だもん……ポジョンなら私に落ちるはず……》

この北海道行きもポジョンの予定が変更されたのを知って直ぐに自分も手配したのだ

《絶対に落としてやる……私を一度抱けば落ちるはずよ》

その前に劇的な再会とエステでぴかぴかに磨かなきゃ~~~
山下はホテルの自慢のエステに向かった
……再会は夜がいいかもね……ふふっ

※※※

さてどうなるポジョン!
トンマンとピダムが心配する父兄状態です(笑)
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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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