18《 麗☆花萌ゆる皇子たち 》

このお話は千年前の高麗の時代のお話なのですが、ドラマでは煌びやかな衣装も見応えあります。

イ・ジュンギさん演じるワン・ソ皇子も趣味のいい服をどんどん着ていかれます。

もし私のお話でドラマの方にも興味があれば、一度みて下さい!

絶対におすすめです!!!






「・・・・・・ヨナ皇女様、何の御用でこちらに?」
「話がある」

そう言ってスタスタと私の部屋に入ってきたヨナ皇女は、さっさと椅子に座った。

「・・・綺麗な部屋じゃな。 だが皇后の部屋ではないし、お前に皇后は無理じゃ」

その時がきたんだ・・・・・・私は、そう思った。


「陛下と別れなさい。 お前は皇子の妻にはなれても、皇帝の妻にはなれぬ」
「私には力がありませんからね」

「ほぉ〜〜・・・自覚しておったか。 では話が早い、お前から離縁して下さいと陛下に言い出すのじゃ! 陛下から離縁など言い出さぬだろうからな」

「・・・・・・そうでしょうね、陛下は私を心から愛して下さってますから」
サッとヨナ皇女の顔色が、変わった。

「私から提案じゃ! お前が第一夫人の座から降りれば、その後は陛下の側室としてはべれば良い。 そのくらいは許してやろう」
( ふん、皇后になれば側室の一人や二人、どうとでもできる! 今はヘスに離縁させるのが先じゃ )


・・・・・・・どうして、ヨナ皇女に許しをもらわないといけないのかしら?

「私は皇后になるのだ。 側女のお前が礼を尽くしなさい」

鼻高々の顔して、ドヤ顔決めてるけどね、ヨナさん分かってる???

「私が陛下と離縁せずにいると、あなたは第二夫人ですね」
「何だと?」

そこからヨナ皇女は、今、陛下の周りで起こってる問題を話し出し、それを解決できるのは私だと豪語した。

「実家のファンボ一族の力ですよね?」
「そうじゃ! お前には無い、強力な力じゃ! この力で陛下の頭を悩ます問題を、解決して差し上げるのじゃ!」


私には無い、一族の力・・・・・・・ヨナ皇女には、ある。


「良いか、お前から陛下に離縁を申し出ろ!」 ・・・・・そう言って出て言ったヨナ皇女。


ああ・・・ ああ・・・ 頭では分かっているの。 私は陛下の孤独を癒すしかできないんだって・・・・・・そんな女が皇后になっても、陛下を廃位させるだけだって・・・・・・


分かってる・・・ 分かってるよ・・・・・・この事だけは、避けられなかった。

正胤の暗殺事件も、恵宗陛下の毒殺事件も、何とか避けられた私だけど、これだけは・・・ どうしようもなかったんだってこと。


ソ皇子様・・・・・・あなたは名君と言われる皇帝になる方だもの、ここで私ごときでつまずいちゃ、いけない人。

あなたの政策で、救われる方達がいるんだもの・・・・・・私が、身を引かないと・・・・・・・


「うっ・・・・・」
苦しくなる胸を押さえながら、私は自分に言い聞かせる。

そうよ、ソ皇子様のためだもの・・・・・・大丈夫、私ならできるわ。。。


でも、その前に・・・・・・私は覚悟を決めて、陛下の執務室へと向かいました。



「ん? どうしたヘス?」
私は後ろに隠してたお面を2つ、陛下に見せたの。

「いま町はお祭りで賑わってます! 一緒に出かけましょう?」
「今からか? それじゃあ警備の者に支度させなければ」


「変装して2人だけで・・・・・・行きませんか?」

悪戯っ子のような顔したヘスが言うものだから、私は「ぷっ」っと小さく笑った。

「それに民は皇帝の顔なんて知りませんから、バレませんよ!」
ふむ、それもそうか・・・・・・私は皇帝の服を脱ぎ、以前着ていた服に着替え、こっそりと皇宮を抜け出した。


町は祭りで、たくさんの店が暗くなってなお盛んにやっていた。

ヘスと2人、連れ立って歩けば道行く男達の視線がヘスへと集まる。
楽しそうに笑っているヘスは、明るく美しく、男達の目を惹き寄せるのだ。


・・・・・・・だが、ヘスは私のだ。 それを周りに分からせるため、私はヘスと手を繋いだ。

「ふふ・・・」
照れ臭そうに、繋いだ手を見て笑うヘスが、愛おしい・・・・・・

道や池に、花や神獣を模した物にロウソクをつけ置いてあるのだが、ヘスが手を合わせたりしている。


ふんわりと灯りをともすソレらに、子供のように喜ぶヘス・・・・・ヘスの笑顔で私も、笑顔になれる。


「どうしたのだ、どこに案内するのだ?」
皇宮に戻ってきた私達だが、ヘスが「こっちです!」と私の手を引っ張り、どこかへ連れて行こうとする。


「じゃじゃーーーーーん!」
「・・・・・・・・石塔、お前が作ったのか?」

東池( トンジ )の横の見晴らしの良い道に、小ぶりだが確かに石塔が幾つも建っていた。

「少々小ぶりですが、形も良いし、何でも願い事が叶いそうな石塔でしょ?」
「そうだな」

「この一番大きくて、形の良いのが陛下のですよ! こっちはミョン姉様で、こっちがスジンのです!」
「・・・・・・・お前のが無いぞ?」

「私は、いいのです・・・・・・それより陛下? 私にお話があるのではないですか?」
「・・・・・・・話し? ああ! そうだな」

ごほん! 私はヘスと向かい合い、改めて我が皇后になってほしいと、伝えようとした。


昔、ぷろ? ぷろず? 何やら求婚の事を言っていたヘスの言葉を、最近思い出したのだ。
すでに夫婦となっている私達だが、皇子と皇帝では立場が違う。

ファンボ一族が我が皇后を狙っている今、早くヘスを皇后としファンボを黙らせたいのだ。


・・・・・・私が皇帝になれたのも、ヘスが尽くしてくれたからだ・・・・・・・だから、改めて、言うぞ。




「ヘス・・・・・・私は、お前を愛している。 今まで辛い思いをさせてきたが、我が皇后となり一生側にいてくれ」
「・・・・・・・愛しています」

分かっている、お前は私を愛している・・・・・・それは疑いようのない事実だ。

確かヘスは、『ぎゅーーっとして、チュッ♡てしてくれたらいいんです』と、言っていたな。

私は懐から箱を出しヘスに見せた。

「これは? きれい・・・・・・」
指輪の1つには青い石が、もう1つには赤い石が、それぞれ趣向をこらして飾ってある。

遠いタムナから贈られてきた、ウンの手作りの指輪だ。
手先の器用なウンは、タムナで玩具屋を開き、奥方のスンドクは武芸を教えていると手紙に書いてあった。

先ごろ将軍職を辞したパク・スギョンは、屋敷をたたみ娘のいるタムナで老後を穏やかに過ごすと去っていった。


引き止めたが無理だった・・・・・向こうで生まれた孫達の世話をしたいと話す男は、すでに将軍の顔ではなかった。


話が逸れた、さ、ヘスよ、指を出せ 付けてやろう。

「似合っている・・・・・お前の白い指に赤い石が映えている」
「陛下も、よくお似合いです・・・・・」

私はヘスを抱きしめ、その唇に・・・・・・・・むがっ!? なぜ塞ぐ???


私の口を押さえたヘスが、微笑みながら目に涙を溜めている・・・・・・何故だ?



「陛下、私と・・・・・・離縁して下さい」
「は? なにを、言って?」

頭に浮かぶのはファンボ皇后と、ヨナの顔だった。

「誰に何を言われたのだ! 構わぬ、話してみよ! ヘス!」
「・・・・・・・陛下、愛しています。 あなたの御代が続くよう、私を・・・ 私を・・・・離縁して下さいませ」

「くっ・・・・・・ヘス!!!」

私は、愛する女を・・・ 我が妻の座から降ろすだなど、その様な事をせねばならぬのか? その様な事をしなければ、皇帝としていられぬのか?



・・・・・・・だが、そうしなければ私は、廃位させられるだろう。 それほど豪族たちの力は今の皇室を脅かす程のものなのだ。

いま豪族達は私に反発し、天徳殿に来ていない・・・・・・



少しの間だ・・・・・私に力がつけば、豪族たちの力を削ぎ、皇帝が盤石の権力を掌握できる様にする。

その間だけ、もう少し我慢してくれ・・・・・・すまない、ヘス


「すまぬ・・・・・」
「いいのです、その代わり・・・・・」

「なんだ? 何でも申してみよ。 たとえ他の者が皇后となっても、私の皇后はそなた一人だ・・・」
「・・・・・・・その御言葉だけで、十分です」

「だが、何を願いたかったのだ?」
「・・・・・・お耳を」

ん? 私が耳を傾けるとヘスが言う・・・・・


( たまにで良いのです、私の事を忘れずに・・・・・可愛がって下さいね)

な!? か、か、か、可愛いことを・・・・・・・たまにではない、毎晩、可愛がってやろうな♡


真っ赤になったヘスの頬に口付け、その手を掴んで歩き出した私は、だが・・・・・心の中では何度も詫びていた。


そのあと側にいるスジンに話を聞けば、ヨナの横暴極まりない言葉や態度に、私は憤った。


たとえ皇后として婚姻を結ぼうとも、お前に心はやらぬ。


我が皇后は、ヘスただ一人・・・・・我が心を捧げる相手は、ヘスただ一人だ。。。







・・・・・・・今日は、陛下の婚姻の日。


「ヘス様、おいしいお菓子を茶美園から持ってきました! お茶にしましょう?」
「・・・・・・・そうね」

私は窓から見える空を、見ていたの・・・・・よく晴れた、気持ちのいい空が、青いの。


何も手につかない・・・ 今頃、天徳殿では盛大に陛下の・・・ 婚姻の儀式がされてるわ・・・・・

離縁された私だけど、陛下の女人としてこの部屋に住み続けることになったの。


・・・・・・・陛下の女人か・・・・・・・

女人てね、陛下と閨を共にしてるけど、位のない者をそう呼ぶんだって。。。


つまりは愛人ってことかな???

ふふっ・・・ どこの世界に妻から愛人に変わるって、あるんだろう。

ううん、これも陛下の御代が続くため・・・・・そして、離縁した今も、これからもそばにいるのは・・・・・・陛下を【 血の君主 】にさせないため・・・・・・・

・・・・・・・でも、ああ・・・・・胸が苦しい・・・・・

「ヘス様、苦しいのですか? いつものお薬をどうぞ」
「ありがとう・・・・・・でも大丈夫よ」

私は自分の心臓が苦しい時のため、丸薬を作りスジンに渡してあるの。

心配そうなスジンに微笑んで、大丈夫だからと安心させた。

痛いのは心臓じゃなくて、心だから。。。


・・・・・・クヨクヨするのは止めよう。 心は引き裂かれるように苦しいけど、スジンに心配かけちゃいけない・・・・・・

お茶と甘いお菓子を食べた私は、東池の石塔の所へと散歩に出かけた。。。



「・・・・・ここにいたのか」
「ジョン様」

あの頃からすっかり逞しく成長したジョン様がいた。 今では海賊を討伐する大将軍になられたのよ!


「・・・・・・この様な仕打ちを受けても、まだソの側にいるのか?」
「お兄様ですよ? 呼び捨ては、いけません」

「・・・・・・今まで尽くしてくれた妻を捨て、力のある皇女を皇后に迎えるなんて、アイツは何をしているんだ!」
「・・・・・・私から離縁を申し上げたのです。陛下は私を皇后に考えていたのです・・・・・でも、私には力がないから・・・・・仕方ないのです」


「それもソのためだろう? ヘスはいつもいつも、ソのために辛い思いをしているんだ」
「・・・・・・辛いばかりじゃないですよ? 慈しんでくださりますから」


「なあ、ヘス。 ここに居たくなかったら、私に頼るんだ」
「大丈夫です、私は女官ではないから自由に皇宮から出られます。それに神聖陛下から賜った屋敷もありますから」

「・・・・・・寂しくなったら、私を呼べばいい。 すぐに駆けつけてやるから」
「・・・・・・ありがとうございます、ジョン様」



儚く微笑むヘスが、急に消えてしまいそうで・・・・・私はヘスの腕を掴んでいた。

「ジョン様?」
キョトンと私を見上げてくるヘスは、大きな瞳の美しい女人だ。

妻として支えてくれたヘスを捨てたソに、私はムカついていた。
母が命じて忠洲(チェジウォン)の実家が背を向けたとはいえ、黄洲(ファンボ)一族の力を取り込もうとヨナ姉上と婚姻するなど、ヘスを悲しませて何とするのだ!!!


私は知っているんだ、今まで事あるごとにヨナ姉上がヘスに嫌がらせをしていたのは・・・・・・

そんなヨナ姉上が、自分の愛する男と婚姻するなど、ヘスは・・・・・苦しんでいるだろう。
しかもソは、変わらずヘスを自分の側に置いておく。


アイツは女心が分かってない!!! 婚姻の日、ヘスの様子を見にくればスジンが心配していた。

「ヘス様は、必死に平気なふりをなさってますが、心が悲鳴をあげてらっしゃるんです! とくに今日は心ここにあらずで・・・・・・」

それはもっともな事だ・・・・・ヘスは自分の全てで愛することができる人なのだから。

そんな幸運を、アイツは・・・・・・自分から捨てたんだ。


私が、ヘスを幸せにしたい・・・・・・そう思っても罰はあたらないさ! 誰にも文句など言わせない!


ずっと好きだったのだ、ヘス・・・・・俺の腕が斬られそうになったとき、我が身を顧みず飛び込んで来てくれた人。

あの時は子供だったから姉上と慕っていたが、だいぶ前からこの気持ちが姉と慕うものとは違うと気づいたんだ。

一人の女人として、私は、あなたが好きです・・・・・・だからこそ、あなたには笑っていてほしい。



幸せでいて欲しいんだ・・・・・・・たとえ相手が私でなくとも構わぬ!

ウク兄上の屋敷で屈託無く笑っていた、あの頃のヘスのように・・・・・・幸せでいて欲しいんだ。。。



気がついたら私は、ヘスを抱きしめていた。

腕の中の華奢な体は、力を込めると折れてしまいそうだ・・・・・だから私は、そっと抱きしめた。

「私を呼ぶんだ・・・・・いつでもいい、駆けつけてやるから」
「ジョン様・・・ ありがとうございます」

「私を心配して下さったのでしょう? ありがとうございます」
「・・・・・・・ああ、そうだ! ヘスは危なっかしいからな、見ていられないんだ!」

くすくす・・・・・小さいが確かに笑ってくれた。

あなたが笑ってくれるなら、私はいつでも道化になろう。


ヘスが石塔に祈り始めたから、私も横で手を合わせ祈った。


私の願いはいつも同じだ・・・・・・あなたが幸せに笑っていてくれれば、それでいいんだ。






うふふふ・・・・・・私は皆に認められ、皇后となった。

あのヘスを追い落とし、私が第一夫人となり皇后となったのだ!

お〜ほほほほっ・・・・・・愉快だ・・・・・・これほど愉快なことはない。。。


慕っていたソ兄上の妻となり、皇帝の皇后となり、一族の期待に応えた私は、この高麗で一番尊い女となったのだ。

ほーほっほっほっ・・・・・・ああ、愉快じゃ・・・・・あの生意気なヘスが、どんなに悔しがっているか見てみたいものじゃ・・・・・・ほーほっほっほっ。。。



・・・・・・・あとは、どうやってヘスを追い出そうか。 くくく・・・・・・今宵、陛下と私は結ばれる。

昔から私の美しさを讃える者は多かった・・・・・・私を妻にすれば、男は自信に満ち溢れ、私を手放せなくなると噂になったものだ。

きっと陛下も、ヘスではなく私に夢中になるに違いない!

湯浴みをし支度をすれば、女官達も口々に美しいと褒めそやす・・・・・・ほほほ、そうであろう。


一人になって陛下を待つ。


今宵、私は・・・・・・・陛下の “ 人 ” になるのだ。。。



しきたり通り面紗をかぶり陛下を待てば、程なく陛下がやってきた。

陛下の手で面紗を外され、見つめられて・・・・・・ああ、この時を待っていた。

近づく陛下の・・・・・ソ兄上が私を見つめ、私も見つめ返した・・・・・・・・・



え? 離れていく? なぜ? 私から遠ざかる陛下を、呆然と見つめていた私の口は。。。

「ヘスは、この先も利用され続けるでしょう・・・ ゆえに弱みは早めに取り除くのが・・・」
「お前は・・・皇后の役目を果たせ! よいか、それ以上は欲張るな・・・ 」


「私の心は、ヘスのものだ」


そして陛下は去って行った・・・・・私を残して・・・・・・



私はヘスが作った石塔に向かった・・・・・・きっと、ヘスはそこにいるから。

夜になった道は月明かりが明るくて、ヘスが石塔の前に立っているのが見えた。


・・・・・・・すまぬ、ヘス。

側に寄ろうとして、躊躇った私は・・・・・・離れた所で立ち止まり、ヘスを見ていた。

そのとき、ヘスがゆらゆらと揺れだした・・・・・・倒れるっっ!!!

全力で走りよった私は、ぐらりと大きく傾いだヘスを間一髪、地面に倒れる前に受け止めた・・・・・・が、その顔は青白く、意識はなかった。


私はヘスを抱え、宮に急いだ・・・・・・


ヘスの部屋に運べば、ぐったりしたヘスにスジンは慌てて袋を取り出し、中から細かい丸薬を取り出した。

「ヘス様! お薬です、早くお飲みになって下さい!」
「・・・・・・すじ・・・ん?」

ヘスが弱々しく目を開け、スジンの手から薬を飲ませてもらうのを見ていたが・・・・・・どういう事だ? どういう事なのだ!!!

「薬? ヘスは何処が悪いのだ!」
ヘスを床に寝かせスジンを部屋の外に連れ出し、訳を問えばスジンは暗い顔で俯いている。

「・・・・・・ヘス様に口止めされました」
「良い、早く言え!」

「ヘス様は・・・・・・・・」



・・・・・・・・ここは、私の部屋だわ。 私、石塔の所にいたわよね? なんで???

起き上がろうとしたら、肩を掴まれ、そっと床に戻された・・・・・・その手は、陛下の手だった。

「旦那様・・・」
「・・・・・・なぜ、黙っていた?」

え? 何のことだろう・・・・・

「病の事だ。 責めているのではない、そなたに体を大事にして欲しいのだ・・・・・ならば側にいる私が知らなくて何とする」

ヘスの病は、心の臓・・・・・・今までの苦労や、心に溜まった鬱憤が、ヘスの心臓を苦しませている。 それはつまり、私の、せいではないか・・・・・


お前にばかり苦労や、我慢をさせてきた・・・・・他の者に色々言われた事だろう。

私の心配も、たくさんしたな・・・・・ 今回の事もそうだ、皇帝の座より私の妻の座が良いと言っていたのに・・・・・・

「すまぬ・・・・ヘス・・・・・ヘス」
「陛下、謝らないで下さい」

横たわったまま、お前は微笑む・・・・・その瞳は、全てを受け入れ、許している・・・・・慈しみの瞳。

「・・・・・・それでも、私は、お前を手放せぬ! 側に・・・・いてくれ・・・・・・」

我儘だと分かっている! 心穏やかになど過ごせぬ皇宮で、私の側に置いておくなど、ヘスの寿命を削るのかもしれぬ・・・・・・・だが、だが・・・・・私は、自分より私の事を愛するヘスを、離せぬのだ!!!


・・・・・・母にさえ与えられた事のない、愛なのだ。

私にとって・・・・・・初めての、そしてきっと、だだ一人の人なのだ、ヘスは。。。



うとうとと寝ていた私が、目を覚ませば・・・ 陛下がいた。

愛する人がそばにいる・・・・・これほど幸せな微睡みはないでしょう・・・・・私は、にっこりと微笑んで私の横で寝ている陛下に擦り寄り、あたたかな体温を感じて眠ったの。


・・・・・・ぐっすりと眠れた、幸せな夜だったの。。。






ドラマよりヘスが倒れるのが早いですが、それだけ我慢してたんです。

さてさて、私の物語もあと数話で終わりです。

最後までお付き合いいただけると、嬉しいです。。。


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すー※さん

Author:すー※さん
私的妄想世界が広がっております。
イチオシは窪田正孝さんの役柄いろいろ妄想話です♡(その他にも相棒の神戸さん、スネイプ先生や善徳女王など色々でございます)

最近は更新ができてませんが、発作的に投下してます。
8月、9月の試験に受かれば時間ができるので、それまでは見守っていて下さいませ。

合言葉は『シリアスからエロまで』・・・・・楽しんでいただければ幸いです。。。

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